※本プロジェクトは災害復興支援を目的としたプロジェクトのため、応援クーポンの利用はお控えください。

※能登が被災した関係で、アタラシイ商品・サービスを提供することが難しく、既存の商品・サービスにてリターンを設定しています。また、応援購入金額を復興に活用させて頂くため、一般販売価格より高い金額を設定している場合があります。

今回、伝統産業品の修理プラットフォーム「リペアクラウド」を立ち上げ、能登の事業者を支援するプロジェクトをスタートさせた『ふくべ鍛冶』の干場でございます。

リペア(repair)とは修理のこと。「愛着のある品物を使い続けたい」と願う人に向けた修理サービスのプラットフォームを構築し、能登の復興を推し進めるのが今回の応援プロジェクトの目的です。

お客様の「物を大切に」という気持ちに職人の技術で応えたい、また、震災で多くのものを失った能登から、限りある資源・物を大切にしていきたい気持ちが高まりました。

また、当社の宅配包丁修理サービス「ポチスパ」で多くの方に応援をいただき、震災から修理サービス事業（在庫を持たずに、職人の技術さえあれば事業ができる）でお客様1人ひとりと繋がれている事業に助けられた経験から、修理事業を進めたいと考えました。

大きな夢を申し上げますが、能登（石川県）を「シュウリ（修理）コンバレー」にしたい！　今、そんな思いでおります。

スタートに当たっては、『田谷漆器店』の輪島塗をはじめとする、越前、山中、会津、津軽など全国の漆器修理、種類もマグカップ、ぐい飲みの修理、『杉本木工々房』のまな板削り、そして『ふくべ鍛冶』の包丁研ぎの３サービスになります。

被害フェーズ（スタートライン）の異なる３社が、なりわいを取り戻すためにお互い声をかけながら、事業再建に尽力しています。

震災で家屋や工場が倒壊し、仕事がなくなってしまった事業者は他にもまだまだいます。被災地の仕事を守り、雇用を生み出し、復興第２フェーズに強く進んでいきたいその思いから立ち上げたプロジェクトです。どうぞ応援よろしくお願いいたします。

マクアケで応援をいただいたポチスパを他の事業者にも展開

「ふくべ鍛冶」は能登で野鍛冶を営んでおりますが、能登半島地震により店舗、設備、従業員の家が半壊・全壊し、商品や道具が壊れてしまうなどの大きな被害を受けました。震災後、マクアケのプロジェクトで宅配修理サービス「ポチスパ」にて応援を募り、540万円超を達成、1000人以上の方に応援頂きました。ここに改めて御礼を申し上げます。

応援リターンの購入はもちろん、皆様にいただく応援コメントに日々勇気づけられ、「待ってくださる方がいる」という思いが私たちに力をくれました。未だ、震災前には遠く、道半ばではございますが、いろいろな挑戦を続け、前を向いて進み始めているところです。

マクアケの応援体験を経て、修理事業を発展させることができれば、復興の糸口をつかめずにいる能登の事業者の助けになるのではないか。そう考え、今回、能登復興のための新事業「リペアクラウド」を立ち上げました。

ご自宅に、「修理したい品物がある方々」に向けた修理プラットフォーム「リペアクラウド」をどうぞ応援よろしくお願いいたします。

2024年1月1日、千年に1度と言われる地殻変動を伴った突然の大地震で被災し、店舗や工場、倉庫などに亀裂や段差、物の散乱、機械設備が倒れるなど被害を受けました。

私たち『ふくべ鍛冶』は、能登震災をきっかけに、被災地の中からできることをずっと考え、経営者として経済を止めてはならないとの思いから、修理を通じてお客様1人ひとりとつながる宅配包丁研ぎサービス（ポチスパ）をマクアケのプロジェクトで発信。全国に向けて応援を募り、事業再建を目指す姿勢を示すことが被災地である能登エリアが1日も早く立ち直るきっかけになるのでは、と考えての実施でした。

震災後、いろいろな経営者の方とお話をしています。明るい話題はなかなか見つからず、「再建の矢先、また地震が起こってしまった」、「家族、従業員も守りたい」、「職人が辞めてしまい技術が途絶えてしまう」など、依然として不安な声が多く聞こえます。特に、「自分だけ経済活動をするのは…」という声、「マクアケで応援を募ってよいものか…」、「自分だけが再建にむかうのは違うのではないか」との思いが枷となり、踏み出したいのに踏み出せないジレンマに繋がっている声が届きました。

そんな中でも、震災を機に「今まで通りに、元に戻すのではなく、時代に合った取り組みをしていきたい」、「物流や人材確保のため、会社の二拠点化を進めたい」と前向きな声も聞こえてきます。

応援をいただいた私たちだからこそできることはあるのか。“自分たちだけではない復興”に参加してもらい、能登経済と伝統産業の復興につながるために今できることは何かを真剣に考えました。

▼全壊した田谷漆器店の様子

▼全壊した杉本木工々房の様子

前回のプロジェクト名は「−115年の歴史をつなぐ−　包丁研ぎの技術を届けて職人の技術を継承したい！」とさせていただきました。技術やノウハウは、長い間の鍛錬により自ずと身につくものです。途絶えてしまうと、簡単には元に戻りません。「何があろうと、野鍛冶の技術を次代に繋げる」と強く決意し、プロジェクトをスタートさせました。私たちが継承しているのは、野鍛冶の技術。震災で折れかけた心に、「家や避難所でじっとしているより、包丁を研いでいた方が前向きになれる。仕事を続けたい」と言う職人の声が、前に進む力をくれました。

能登には、野鍛冶だけでなく、輪島塗を始めとした伝統工芸やモノづくりを支える沢山の技術者がいます。また、農林水産業に携わる多くの技術者がいます。われわれ鍛冶屋はそうした技術者を道具で支える役割があり、この役割を全うすることで、様々な産業を助けることができます。どんな状況であっても「職人の技術やノウハウの活用を止めてはならない！」これは今や私の信念です。技術さえあれば、復興できる。前回のプロジェクトで、そのことを確信した私たちは、この「職人の技術やノウハウ」を広げることで、能登半島の復興を、もっと強く推し進められると考えました。

そこで、技術を持った企業に声をかけ、ポチスパの仕組みを、他業界にもっと活用していただくことができれば、その輪が広がることで能登の復興につながるのではと思い、修復のプラットフォーム「リペアクラウド」を立ち上げることにしました。

この思いに賛同してくださったのが、輪島の『田谷漆器店』、『杉本木工々房』です。

ともに、大きな被害を受け、事業が立ち行かなくなるような状況の中、復興に向けて歩みを進めている企業です。田谷漆器店の田谷社長もまた、輪島全体の復興と日本の伝統産業の発展に尽力されている方です。『杉本木工々房』の杉本社長は、もともと、東京・練馬から移住してきた方。能登の風土に惚れ込み、2023年4月に移住し、商店街に賑わいを取り戻したいと、能登ひばを使った製品を作ったりと、能登の魅力を発信してくださっている方です。被災してなお、「能登が大好き。ここを離れたくない」とおっしゃる気持ちに、ともに、もっと強く能登復興を推し進めたい思いが募りました。

利用法は簡単！　届いた箱に入れて送るだけ

①注文する

②届いた箱に修理したい商品を入れて送る

③修理された商品が届く

ここでもう一度ポチスパをご紹介させていただきます。ポチスパは、宅配の包丁研ぎサービスです。ネットで「ポチ」ッとするだけで、普段使っている包丁の切れ味が「スパ」ッと蘇ります。ネットで必要な本数の包丁研ぎサービスを注文すると、郵送用のオリジナル専用BOXが送られてきます。BOXの中に同梱されている包丁カバーに修理してほしい包丁を入れて、返送用ラベルを貼り、郵便ポストに投函するだけ。スキマ時間でできるので、忙しい人でもご利用いただきやすくなっています。

投函後1週間ほどでスパッとした切れ味の包丁を自宅にお届けします。

（※受注状況により、返送にお時間をいただく場合がございます。）

「包丁って、こんなに切れるものだったのかと感動しました」「手続きがとても簡単でした。包丁を厳重に梱包したり、送り先等の記入も必要なく、今までの苦労が一気に解決されました」「切れ味がすごく良くなって驚きました！」といった喜びの声をいただいています。

『田谷漆器店』には輪島塗の修復技術が、『杉本木工々房』にはまな板の削り直しが既存のサービスとしてありました。今回の「修理プラットフォーム」プロジェクトは、このサービスと、私たちのポチスパを一つにして、「修復サービス」を広げる狙いです。

▼『田谷漆器店』の輪島塗の修理技術

■田谷漆器店について

田谷漆器店は創業文政元年（1818）の老舗漆器店。2024年4月9日、岸田文雄首相は米ワシントンのホワイトハウスを妻•裕子さんと訪れ、バイデン大統領に輪島塗のコーヒーカップとボールペンを贈ったことで話題になりましたが、大統領夫妻に贈られた輪島塗を手掛けたのが田谷漆器店です。田谷漆器店もまた、震災によって輪島塗は産業が途絶えてしまう危機に直面しました。新しく建設していた輪島のギャラリーもあとはオープンを待つばかりという状態の中、焼失してしまいました。しかし、田谷漆器店の職人もまた、一日も早く仕事がしたい。復興してあれもしたい、これもしたいと話されたそうです。輪島塗の修復はもちろん、九谷焼はじめ、磁器や陶器を金継ぎで修復する技術も持っているとのことで、「修復プラットフォーム」への参加を呼びかけたところ、ご賛同いただきました。

▼バイデン大統領に贈られた輪島塗のコーヒーカップ

「私たちは、直しもんのプロ。どんな産地の木製漆器も蘇らせます」と田谷さん

「思い出の品を直してもらえますか」。私たちに持ち込まれる漆器には、輪島塗の他にも、様々な産地の製品があり、そのすべてに対応しています。製造元を問わずに、お客様からお品を預かり、これまで漆器の修理を500点以上手がけてきました。これは、古くは江戸時代から各地の製品を、実際に見て・触れて・学ぶことを通じて蓄積された知識と、職人の経験にもとづいた高い技術力による、万全のアフターフォロー体制をしいているためです。愛着のある品物を使い続けたいと願う、お客様のご希望を叶えたい。この想いが、田谷漆器店を“直しもん”のプロフェッショナルに育ててくれました。「おかえりなさい」の気持ちを込めて。私たちは、お客様と漆器の途切れた時間をつなぎます

▼『杉本木工々房』のまな板削り直しサービス

■杉本木工々房について

杉本木工々房は、2023年4月に東京から能登に家族で移住され、輪島市門前町に工房をかまえまな板削り直しサービスを行っていらっしゃいます。商店街に賑わいを取り戻したいと店舗部分にストリートピアノを設置したり、地元木材である能登ひばを使った新製品の開発に挑戦されていました。そんな矢先に能登半島震災がおこりました。店舗兼ご自宅は全壊、事業の継続も一度は諦められたそうです。地震でパソコンも壊れたため、現在はスマートフォン１つで全ての連絡調整をしているそうです。しかし地元や全国の方から「続けてほしい」と応援を受け、輪島で再スタートを決意してくださいました。東京に戻る、ではなく、ここでまた挑戦するとの思いを応援せずにはいられず、「修復プラットフォーム」への参加を呼びかけさせていただきました。

杉本さんの被害状況・立て直し状況は特にひどく、地域から空き家を提供され、地道に修繕を行う毎日です。現在まな板修理は少しですができている状況です。

「愛着あるまな板を、新品同様に。手入れして使うという美徳を繋ぎたい」杉本さん

「直せるものは直して末長く使う」をモットーに、私が10年前に東京・練馬で立ち上げました。メイン事業のまな板削り直しサービスは、ネット申し込みにより全国のお客様にご活用いただいてきました。 木のまな板には包丁あたりや切り心地の良さ、天然の抗菌作用や香りといったプラスチックのまな板にはない魅力があります。「まな板は木に限る」と、プロの料理人から一般の方まで愛用されている方が多くいらっしゃいます。

ただ、木のまな板は長年、使っていると、どうしても黒ずんだり、傷が増えていったりします。でもそんなまな板も、適切に削り直しをすることで、何度も新品同様の状態に蘇らせて末長く使うことができるのです。 独自の技術で丁寧に仕上げる当工房のまな板削りサービスは「新品同様になって感激しました」「木のまな板の良さを再認識しました」と、全国のお客様から喜んでいただいています。古くなったものを使い捨てにせず、いつまでも大切に愛用するお客様から、私自身がまな板削り直しは日本が誇る素晴らしい文化だと痛感しています。

56センチ、小口幅24センチ、厚み5センチまで対応

リターンの使用用途

■ふくべ鍛冶｜2000000円

システム開発費（マルチテナント120万、店舗追加15万円×2店舗、店受け対応50万）

■杉本木工々房｜2000000円

作業場の修繕費（屋根修理、外壁工事、内装等）

■田谷漆器店｜2000000円

修理用コンテナ1棟

ふくべ鍛冶は、創業明治41年、刃物の製造・修理・販売をしています。私達の原点は、地元能登の営みと暮らしを支える道具づくり、修理して再利用してもらう「鍛冶屋（野鍛冶）※１」の文化にあります。限りある資源を大切に使うべき時代。私達はこの文化を地域の生活に密着した行商やインターネットを活用した。グローカルな視点で継承していきたいと考えています。震災後は、地域内から奥能登の復興に貢献することが命題として加わりました。地域や伝統産業に携わるみなさまと協力して、地域経済、伝統産業の発展を強く推進する覚悟です。

※１：野鍛冶とは、地域特有の道具を製造・修理している鍛冶屋のことで、戦後、日本全国の集落に1軒ずつある程数多く存在していました。しかし、時代の変化により、道具の機械化や産業構造の変化、高齢化による担い手不足などに伴い、今では全国の中山間地や半島・離島などに100軒程にまで少なくなっています。

まずは、能登の企業の皆様に賛同いただき「修理プラットフォーム」を強化してまいります。田谷漆器店による漆器の修復、杉本木工々房によるまな板削り直しサービスを皮切りに、「今あるものを直して使う」輪を広げ、修理サイトを立ち上げます。

石川県には輪島塗や山中塗のほか九谷焼や大樋焼、加賀繍など伝統工芸・産業があまたあります。能登エリアだけでなくこれらの復興を念頭に、いずれは石川県だけでなく、日本各地に根付く工芸や産業品の「修理事業」を集めたサイトを目指します。技術を持った職人さんがいる事業や、修理事業部をお持ちの企業はぜひ参画していただきたいと思います。

野鍛冶は、使う人の用途、利便性に応じた包丁を提供してきました。「暮らしや仕事にとってベター・ベストなご提案をさしあげ、よりよくする」という私たちの精神を根幹に、皆さまのちょっとしたお困り事を解決し、満足や幸せをお届けできるようになりたいと思っています。

日本の技術とノウハウの力を見直すことで産業の再復興を目指し、能登経済の復活から、日本経済の復活につなげたい思いがあります。そして、日本人に連綿と受け継がれる、ものを大切にする気持ちを受け継ぎ、日本人らしい美しさを次代へと繋いでいきたいと考えています。

応援購入金額の使い道について

2024年10月30日までに、応援購入金額の用途について、詳細を活動レポートにて報告いたします。