Paradise Beer Factoryの唐澤秀（からさわしゅう）です。

「ビールづくりは麦づくり、そんなビールを身近な存在に」

僕らはクラフトビールの新たなるステージを目指し、挑戦の10年をおくってきました。今回のこの「自然栽培ビール」はビール業界の新たなジャンルとなるはずです。

今や、ただ「おいしい」とか「うつくしい」「便利だ」いうだけでは現代のものづくりとは言えません。ものづくりという行為そのもの、僕らの一挙手一投足がどれだけ生きとし生けるもの、地球全体すべてのものに対し貢献できているか、これを常に問われる時代です。

なぜ、僕たちが栽培から全てをはじめたのか、しかも「奇跡」とも言われた「畑に肥料、堆肥、農薬を一切与えない自然栽培」という最もストイックな栽培法ではじめたのか、そして多くの人に対し、それを体感する場を提供してきたのか、それを話したいと思います。（長くなります）

僕たちは10年という時間をかけて、、、今、やっと、やっと、ここまで辿り着くことができました。

「最高の素材づくりから全てのものをつくりあげる」という僕らの夢の集大成のひとつが「自然栽培麦芽」を使用したこのビールです。

移住して開墾からはじめて10年、農作業をしながらのビール修行4年、醸造免許申請に2年、麦の栽培に4年かけてきました。

それが今もう一歩のところまで来ました。最高の麦芽はできました。あと仕込むだけ、仕込むだけでできあがるところまで来ているんです！

クラフト（手工芸）の精神を呼び戻し、素材からこの地でつくりあげる「真の地ビール」をめざして。

☆ホップ

地元鹿嶋の各家庭でホップを育てるプロジェクト！！その名もホップグリーンカーテンプロジェクト（HGP）！！

できたホップと自然栽培麦芽で鹿嶋の「真の地ビール」を目指します。只今5軒のお家に参加いただいています。近い将来、鹿嶋の家々の軒先をホップのカーテンで埋めつくし、地ビールを通じて、エコでホップな町として誇りを持てる魅力的な町にしていきます。ホップの苗はParadise Beer Factory で無償で配布しております。

だってゴーヤとかヘチマとかじゃなくて、ホップが我が家のグリーンカーテンだったらすごくかっこよくないですか？　「このグリーンカーテンって何？？」「ホップだよ、ビールに入ってるやつ、かっちょいいっしょ！　これ持っていくとビールになるんだぜ」なんてドヤ会話が町中で聞ける様になると思うとワクワクしますね♫

☆コリアンダー

100Ｌのビールを作るのにたった12gしか使わないけど、わざわざ手作り（クラフト）しています。昔ながらの足踏み脱穀機で脱穀。昔の道具であってもとても使い勝手のいいものなんです。

☆トウガラシ

トウガラシは100L中に3本しか入れていませんが（現在セッションIPAのみの使用）、トウガラシの旨味成分値は野菜の中で2番目に高い（みなさん知ってました？1番＝トマト）。ベースとなる旨みとして使用していますが、探せばほんの微かに感じるツンとした刺激に気づくかも。。。

☆山椒

自宅周辺に自生している山椒です。青いうちに収穫したものを使用しています。この何とも言えない高貴な香りって代替のきかないものですよね。今は柑橘ビール流行ってますが、ビールと柑橘って本当に相性いいんですよね。ミカン科である山椒はバッチリあいます。

トゲトゲの木なんでトゲ刺さりながらとってます。

☆鹿島神宮の御神水（仕込水）

縄文の太古より湧き続け、2678年の歴史ある鹿島神宮の御神水を仕込水としています。1日40万L、100年かけて地表に湧き出ると伝えられる神聖な湧水。

仕込水を選ぶとき、候補として市内4箇所の湧水を分析。その結果、この御神水がいちばん硬度が高く（硬度＝95、日本の平均は50くらい）、エールビールを醸造するのに最も適した水だとわかりました。（ラガービールは硬度が低いほうがいいとされています）

もう「これを使いなさい！」言われたようで、「必然」を感じずにはいられませんでした。

仕込みの時には毎回このように汲みに行っています。蛇口をひねれば出るわけではありません。車も乗り入れることができないので、１回（できあがりは１２０L）の仕込みで２０Lのポリタンク8本分を手で歩いて運んでいきます。これがみな替わって欲しいと懇願するほどの重労働。。。

☆ホップ農家

2017年カナダ、バンクーバー島のオーガニックホップ農家スティーブンと栽培提携しました。実際に赴き栽培ノウハウを伝授し、2018年の今年はこの列を自然栽培で挑戦します。「弥栄」にも彼のオーガニックホップが入ります。

台風の直撃がある鹿嶋市では、高さ６Mにもなるホップを栽培することはとても危険です。一方で、夏に晴天が多く雨が降らないアメリカ西海岸は、とても香り高いホップができる、まさに適地適作です。世界中からこの西海岸に買いが殺到しています。ホップは検疫除外品目のため燻蒸処理されず安心して輸入できるので、適地であるアメリカ西海岸での栽培にも力を入れていきます。

ある日鹿島神宮には氏子会という集まりがあって、近所の方が参加後にうちの店に寄ってくださいました。「じゃあ、乾杯ね」って盃を掲げると「いやさか〜」と。「？？なんすかそれ」と聞くと鹿島神宮では乾杯とは言わず「いやさか」と言うと。その時、祝詞にもある日本古来の御祝の言葉であることを教えていただき、すぐにメモメモ！これは最高のビール名になるなと。

盃掲げて「いやさか〜♫」、、、いいと思いませんか？

今回の自然栽培麦芽ビールは、スッキリとした麦芽の旨みと苦味のキツくない柑橘香るビールになる予定です。使用する主な原料は自然栽培ビール麦芽、自然栽培小麦麦芽、カナダ産オーガニックホップ、アメリカ産ホップ、自家製コリアンダーシードを予定しております（レシピ考案中）。

あっ、こんなビールがいいなあってやつ、募集しよう！

現在あるホップ、オーガニック（トリプルパール、ナゲット）アメリカ産ホップ（カスケード、モザイク、シトラ、BELMA、センテニアル、シヌーク、ジャリロ、アマリロ）ドイツ産ホップ（ザーツ、サファイア）

自然栽培大麦麦芽はミカモゴールデン、5.1EBCです。

ビール業界の鉄則です。「ビールを飲むというのは本来、飲みたい人自らがビールに向かって移動するもの」なんです。移動させればさせるほどビールは劣化していきます。ビール工場で飲むビールはただ雰囲気でおいしいってわけでは無かったわけです。

ホントは生ビールを飲んでいただきたいんです！

だから鹿嶋まで足を運んでください！

自然栽培の野菜、ビール粕を食べて育ったビール豚ちゃんの無化調フランクフルトや豚ステーキもあります！

鹿島神宮で新たなる人生の始まりを祈念しにきてください！

鹿島アントラーズの試合ついででもかまいません！

１００kmしか無いですよ！東関道は渋滞もないですよ！車で１時間、バスも東京駅八重洲口から１０分に１本でています。片道1,830円です。

バス時刻表↓↓↓

http://city.kashima.ibaraki.jp/03intro/pdf/tokyo-jikokuhyo_ver2.pdf

〈特典〉
　　☆最初の1杯無料、来店時ハーフパイントorイベントSサイズ
　　☆限定ビール優先販売権
　　☆農業イベント優先参加権
　　☆麦刈りBBQ参加権（6月、ビール飲み放題、参加費は別途）
　　☆会員限定メルマガ（イベント、限定ビールなど情報を発信）

今回、限定発行の会員カードです。素敵な未来に向けて共に歩んでいく宣言でもあります。僕たちは賛同し、行動していただける方をひとりでも増やしていきたいと考えています。
※カードには個人の名前を印字、使用は個人に限ります。また使用時には御本人の身分証と照会させていただきます。

【スタッフTシャツ】

現在、スタッフのみが持っているTシャツです。

店舗でもネットショップでも親しい知人であっても販売はしてきませんでした。このTシャツは僕らの「仲間の証」であり、共にパラダイスを目指す同志の証でもあります。

でも、気負う必要はありません。

「LIFE IS PARADISE〜人生は楽園なり」です。

今回は新たにオーガニックTシャツもつくりました。

鹿嶋パラダイス 唐澤君とは10年以上のお付き合い。

毎年、年末に必ず当店でパーティーを開催する仲だ。

その時、お互いの成長を確かめ合う。彼も僕も止まると倒れてしまう自転車だから、当たりもあればハズレることも多々あり、お互いハズレ（失敗）を楽しんでいる。

彼のつくるビールは兎に角、文句なしに美味しい時もあれば、ん~？な時もある。自然栽培で人間らしく作るのだから、当たり前に同じものが出来る訳がないのだ。そんなこと分かってるけど、文句を言ってやるんだ。頑張ってほしいから

　　　　　　　　　　　　　Bois Vert オーナーシェフ

　　　　　　　　　　　　　　　　　川口かずのり

作家・料理家　樋口直哉 　

自然栽培の農産物とビールを味わった時、頭に浮かんだのはさきほどまでいた畑の景色だった。蒔いた種がやがて麦として成長し、それが人の手によって醸され、黄金色の液体に変わる。ビールの原材料は麦。そんな当たり前のことに、改めて気づかされた。 　鹿嶋パラダイスの活動で注目したいのは多種多様なイベントを仕掛けて、飲食店も手がけていることだ。飽食の時代の現代人に不足しがちなのは栄養ではなく、自然なのだと思う。飲むことでこれほど自然が感じられるビールは他にない。

カシパラファン歴１０年。彼らの作るものは、いつも体に”す〜っ”と溶け込んでゆく。ビールを飲めない私が飲めるようになったのも、カシパラのビールは、ビールの特徴を自然に＋美しい形で惹き出しているからだと思います。こういうビールが当たり前の世の中はまさにパラダイス！とっても良い菌だから発酵女子にも絶賛おすすめです♪

干し野菜専門家　廣田 有希　

唐沢さんのお酒、『パラダイ酒』を初めて飲んだ時は衝撃でした。別次元の旨さでした。 １５年以上ソムリエをやってましたがワインも含めてこんなに衝撃を受けたのは数えるぐらいしかありません！ この世に楽園を作りたいという唐沢さんの想いがすーっと胸に入ってきました。 そんな唐沢さんの次の夢、自然栽培ビール！麦本来の種の味。これまた別次元です。全力で応援します！

築地　酒美土場　岩井穂純

初めてカシパラのビールを飲んだ時、ほかのクラフトビールメーカーさんにはない視点を感じました。英国でパブに通い、数百種類のリアルエールを飲み倒した僕が、『日本のクラフトビールに足りない』と感じていた、大変重要なキーワードを、唐澤さんは分かって醸造しておられたのです。 　カシパラの日本酒もまた、僕が提唱するところの『風土的必然性』を持った日本酒ですが、昨年そのお酒に使う自然栽培のコメ造りに参加させてもらい、その思想と技術に深く共感しました。カシパラの米のおかげでこのお酒は、今の日本酒の評価では言語化できていないある重要な味わいを明確に表現しています。 　そんなカシパラが自然栽培の麦でビールを醸造するとなれば、クラフトビールのフレーバーホイールやスタイルガイドラインを拡張するような、本質的に新しく、そして懐かしい味わいになることでしょう。これは応援しなくてはなりません！早く飲みたいです！

代沢　salmon & trout  　caviste　柿崎至恩

世間は空前のクラフトビールブームで、個性的なビールを作る小規模ブルワーが増えてきました。ところが、農家が原料と製法すべてに徹底的にこだわってつくるビールは日本中、もしかしたら世界中どこを探してもここ以外にはないかもしれません。唐澤さんを単に「農家」と一括りにすることはできません。その本性は「うまいものがなければ自分でつくっちゃえ！」という「食いしん坊」。しかしながら、今回のプロジェクトは単に究極にうまいビールを作るというテーマだけに留まりません。いわば、素材づくりに始まり製造においても随所に不可能への挑戦でもあり、市場や業界への宣戦布告でもあります。原料や製法にこだわることは誰にでもできます。ただし、流通しているものの中から選ぶ範囲内において。また、原料や製法にこだわったからと言って必ずしも美味しいビールができるわけでもありません。誰もやらないこと、誰にもできないこと、原料から自分でつくる唐澤さんにしか作れないビール。土づくりから乾杯まで含めた総合体験。それが「パラダイス・ビア」です。

株式会社コンセプト・コア　代表取締役　後藤健太

鹿嶋パラダイスの幕開けからの関わりなので10年になる。農薬を使わない、
ましてや肥料も入れない。そんなことで野菜が育つのか？と誰もが思うはずだ
。私もそうだった。はじめの数年は、草との戦いにあけくれた。炎天下のなか
で、不毛とも思える草取り、見渡す田んぼに誰もやっていない天日干しなど、
作業の経済性を考えたことは何度もあった。唐澤さんも私も流通に関わってき
たものとして、どうすれば利益が出るかは知っている。しかし、選択はいつも
そうでなかった。
「真の美味しさ」「人と環境の持続可能性」を10年突き詰めてIYASAKAが生
まれた。まずは細胞で感じ、躍動するこのビールで乾杯だ。そして、鹿嶋パラ
ダイスが描く未来図にむけて、新たに仲間となってくれるパラダイスな仲間と
ワイワイと歩んでいきたい。

合同会社　Amahoro 代表　蓜島　一匡

http://city.kashima.ibaraki.jp/03intro/pdf/tokyo-jikokuhyo_ver2.pdf

あと、小さな町にしては恐ろしい程の巨大コンテンツを持っていたりします。

☆鹿島アントラーズ

優勝回数で群を抜く成績を残すチームです。

☆鹿島神宮

皇紀2678年（紀元前660年）創建と伝えられる鹿島神宮。関東では最も古いと言われており、平安時代神宮と呼ばれていたのは伊勢・鹿島・香取だけであったというくらい、由緒正しき神社です。

醸造所兼レストランのParadise Beer Factoryもこの神宮の参道にあります。（鹿島神宮鳥居手前70M）

↑これが僕たちの「未来地図」です。

パラダイスの未来（太字は実現間近）

・自然栽培でビール他ワイン、ウィスキー、焼酎もつくる

・菜種油で燃料と灯火を　エネルギーの自給

・自然栽培保育園、学童（自然栽培畑で育て、食べ、遊び、寝るだけで完結保育）

・水牛飼ってモッツァレラつくる・豚ちゃんも飼う（餌にビール粕）

・生ハムつくる

・豆腐屋（月に一度だけ豆腐は作って貰っているが毎日食べたいので）

・自然栽培素材で組み立てるジャンクフード（ハンバーガー、タコス、ポテチなどなど）

・南国で自然栽培カカオ、コーヒー、マンゴー、胡椒農園

・自然栽培綿花栽培して、それ着て農作業する

・自然栽培シガー　・漁業もやる　・波にも乗る

長い文章を読んでいただきどうもありがとうございました。この活動を始めて１０年になりますが、本当にたくさんの人に支えられてきました。イベントに来ていただいている年間1000名を超える方々、ビアレストランに足繁く通ってくださる方たち、援農と称して助けていただいた方たち、ここで改めて感謝申し上げます。

今回のプロジェクトは「この世にパラダイスをつくる、関わる人の人生をパラダイスにする」という地球パラダイス化プロジェクトのひとつです。僕たちはこの鹿嶋で始めたこれらの挑戦を、閉ざされた僕たちのためだけにするなんて思ってもいません。ぜひこれを機会にみなさんに「売る側・買う側」という旧来の関係性でなく、同じ側に立つ「関わる人＝当事者」になっていただきたいんです。僕たちはフェラーリを買いたくて、株式上場したくて、豪遊したいがためにこんな挑戦をしているわけではありません。世界中の人々が子々孫々に至るまで、安全でおいしくてハッピーで持続可能な生活を送れるパラダイスというインフラをつくり上げていきたいんです。このビールのプロジェクトで僕たちの目標を達成したわけではなく、これからが「はじまり」です。ぜひこの活動に参加しませんか？この醸造所が続く限り永久にあなたは僕たちのメンバーです！