スリッパはインテリアの一部

おうち時間が増えた今、スリッパを長時間履く人も増えたのではないでしょうか。

素足もよいけど、フローリングのざらつきやひやっと感から足を守ってくれる。スリッパは玄関からおもてなしと毎日を豊かにしてくれるインテリアアイテム。

季節と気分で使い分けるルームシューズ

毎日、長時間スリッパを履き続けると傷みも早くなりますが、1日起き、天気や気分によって履き分けるとスリッパも長持ちします。

蒸し暑い時は前開きスリッパ。

クーラーでひえそうならバブーシュタイプ。

テイストが同じなのでインテリアの統一感はそのままに。

形状は2種類。

体調に応じて、気分に応じてスリッパを選ぶ。
それだけのことでも、ほんの少し気持ちを少し豊かにしてくれます。

人それぞれ。気分もそれぞれ。

スリッパの生地はジュート×コットン。丈夫な生地に柔らかな風合い加工を施し、優しい肌あたりになっています。

選べる形。2サイズ、2配色展開

サイズ ：M 22〜25cm、L 25〜28cm

カラー ： ブラウン、チャコールブラック

◻️ JCOバブーシュタイプ

年中定番で使えるバブーシュタイプは踵部分を踏んで履くことを想定しているのでかかと部分はひらぺったく作られています。

チャコールブラック 着用イメージ（Lサイズ モデル足サイズ25cm）

ブラウン 着用イメージ（Mサイズ モデル足サイズ23cm）

通年履けるカジュアルな形は毛布で作った時のものをベースにしています。こちらも脱げにくくするため甲の長さを長めに、カカト部分は踏みっぱなしでもカカトに引っかけてもどちらでも対応可能

裏面はベージュの滑り止め。

◻️ JCO前開きスリッパ

素足で履くのが気持ちいい通気性の良い形状です。

チャコールブラック 着用イメージ（Lサイズ モデル足サイズ25cm）

ブラウン 着用イメージ（Mサイズ モデル足サイズ23cm）

元々は徳島の地元の藍ちぢみを使ったイグサスリッパの形状を流用。夏のスリッパらしく涼しげで通気性も良い形。ソリッドに仕上げたくてジュートコットン使用。

裏面は黒の滑り止め素材です。

JCOルームシューズの特徴

・頑丈な素材（綿×ジュート帆布）

今回の生地はジュートにしては柔らかくてやさしい風合いのジュートオックス。

ジュートとは

ジュート（黄麻）は、熱帯あるいは亜熱帯の水辺の土壌で栽培される植物。

太陽エネルギーを効果的に蓄積し、100日程度で収穫に至ります。

ジュートには、

▪繊維の丈夫さ、頑丈さ

▪毛羽があるため保温性に富む

などの安定した性質があるため、古くからカーペットの基布、コーヒー豆や穀物などの袋、土嚢などに使われてきました。

また、ジュートには、着目すべき特質があります。それは、

▪光合成が旺盛で成長が早い

▪二酸化炭素（CO2）の吸収力が普通の木と比べて５～６倍あり、地球温暖化を抑制する働きがある

▪焼却しても有害な物質が出ない

▪土中に埋めてもバクテリアによって完全分解され、土にかえる

などの、環境保全に適した性質です。

・気軽にがしがし洗える丈夫さ。

清潔に保つために丸洗いができます。

洗濯用洗剤でつけ置き、もしくは手洗いをしたのち、陰干しで水分が残らないようしっかりと乾かしてください。

形崩れを防ぐために洗濯機のご使用はお避けください。

タンブラーで乾燥厳禁です。

生地の背景

今回のJCOスリッパに使用している生地は工業系の帆布や高島縮などで有名な滋賀県の琵琶湖のほとりで生産されました。

そこに特殊な酵素を混ぜて洗うことで自然な落ち感（くたっとしたヴィンテージっぽい風合い）を実現。通常のジュートは固いのですが、この生地は高密度で織り上げられているので丈夫なのにとてもやわらかく仕上げられています。

とある別注で開発したものの、さまざまな要因が折り重なって市場にでることはありませんでした。

USE UNUSED

LOOM&SPOOLのサブプロジェクトでもある『UUUプロジェクト』

使っていない物を発掘して工場も使う人も喜んでもらえる商品へと昇華していくプロジェクトです。

別注の開発途中で生まれた使えるのに使えない生地。

生地メーカーさんは定番と別注と二つの柱で開発されることがしばしば。

今回の生地は別注で開発したものの、様々な事情が重なり一般市場に出回ることができなかった迷子の生地でした。

生地の特徴でもあるこの「落ち感」を表現するのに試行錯誤されたようです。

生地名：綿ジュートオックス

組織：経糸綿10/2×緯糸ジュート7/1

織：滋賀県

加工：兵庫県

洗い加工：岡山県

高密度に織り上げた生地です。直接染料で染めているので生地が痩せずに風合いがいいです。このバイオウォッシュ加工とは特殊な酵素を混ぜて洗っています。生地の落ち感を出すために染料の種類にもこだわっています。

スリッパ工場

LOOM&SPOOLの毛布から出た遊休資材でいつもルームシューズを作ってもらっている徳島県、吉野川近くの佐藤化学さんで今回も作ってもらっています。

佐藤化学の化学はスリッパのウレタンや中材を取り扱うところから。今では製品加工まで仕上げるスリッパ製造専門メーカーです。

藍が産地の吉野川周辺の山と川が美しい町。

近くでは藍染の原料である蓼藍が栽培され、藍染原料の日本一の生産量を誇ります。美しい水と山の風景が広がります。

新旧の型抜きの機械が並ぶ、時代の変化に合わせたモノづくり。

最先端とカッティングマシーンと昔ながらの型抜きが同じ空間に並びます。

最新のカッティングマシーンは金型がいらず、データをちょいちょいと修正するだけ。新しいものの開発もフットワークが軽く快く引き受けてくださいます。

その奥に鎮座する昔ながらの金型のマシーンも新参者に負けじと働いています。

先輩の金型はアナログだけど切れ味抜群。売り上げ実績もある心強い先輩。今回の前開きスリッパは金型先輩のお仕事です。

ここでは新旧それぞれに役割があり、どちらも活躍しているのが印象的。流行に左右されるものは新型のカッティングマシーンで生産しています。バブーシュタイプは新型カッティングマシーン。ほんのちょっと甲を長くしたい、踵部分は引っ掛けられるように長さを調整したい。など細かい希望にもすぐ対応できます。

熟練のミシン技

足の踏ん張りに耐える縫製技術。

微妙に立体感のあるスリッパは細かいコツがたくさん。縫代はわずか３〜４mmでほつれないよう縫製するには下処理も重要。生地がほつれてこないようにラテックス糊で生地を加工。全体重がかかるスリッパ。踵には少しヒールをつけていたり何気ない工夫が定番化する秘訣だと感じました。

活躍する特殊ミシン

スリッパ屋さんならではの特化したミシンがたくさん。
頑丈で毎日履いても形をきれいに保つため、真っ直ぐ縫うだけのミシンでは足りません。

たくさんある工程も一つ一つコツがあり、素材や形状に合わせて対応して仕上げていきます。

ミシンの進化も様々で、スリッパを縫うのに２５mmの厚さを自由に縫えるレアなミシンやパイピングが捻らないように綺麗に縫えるミシンなどここにしかないものも数多く活躍しています。

PRODUCT

JCOバブーシュタイプ

￥3,300（一般税込価格）

サイズ：M22〜25cm、L 25〜28cm

カラー：ブラウン、チャコールブラック

ブラウン

チャコールブラック

JCO前開きスリッパ

￥2,750（一般税込価格）

サイズ：M22〜25cm、L 25〜28cm

カラー：ブラウン、チャコールブラック

ブラウン

チャコールブラック

＜共通仕様＞

【甲部分】指定外繊維ジュート55％、綿45％
【甲裏】指定外繊維ジュート55％、綿45％
【中布】指定外繊維ジュート55％、綿45％
【下底】PVC

リターン-お得な先行予約販売-

Project Timeline

プロジェクトは2022年5月19日に終了し、6月初旬〜中旬にお届けの予定です。一般発売は6月下旬〜7月上旬開始予定。

一般販売について詳しくはこちら→ https://loomandspool.com

LOOM&SPOOLについて

品質とデザインで長く愛されることを目指し、2018年12月にスタートしたインテリアブランドです。
デザイン事務所「パンダ企画」が企画から生産、販売まで一貫して行い、高品質な泉大津産毛布を現代のライフスタイルにフィット。
くらしと共に歴史を紡いでいけるよう、使い始めの日付や名前を書けるオリジナルネームなど、長く愛用していただくための仕掛けも特徴です。

過去のMakuake実績

2018年12月21日-2019年2月18日 makuakeにてプロジェクト公開
『年中使える きめ細かいなめらかな肌触り。高品質な国産デザイン毛布を今の寝室に。』販売中
https://www.makuake.com/project/panda/
https://loomandspool.com/feature/FOL2022

2019年7月18日〜2019年08月23日 makuakeにてプロジェクト公開
『ふわふわ触感の綿毛布と建材から生まれたマシュマロ感覚のもっちりクッション』
商品販売終了。現在リニューアル商品開発中
https://www.makuake.com/project/panda2/

今回のプロジェクトは「USE UNUSED」シリーズのひとつ。

「USE UNUSED」は、さまざまな事情から商品として加工される機会を失い、工場や倉庫に眠っている「遊休資材」を掘り起こし、LOOM&SPOOLならではの視点・手法で商品化していくサブブランドです。

「USE UNUSED」のスタートにあたって、疲弊したものづくりのループから抜け出したやり方をしようと決めていました。

LOOM&SPOOLの毛布生産からも不可抗力的に出てしまう素材のロス。毛布という形にならないだけで、それ自体は何も問題のない素材です。

使える状態にあっても、使われる予定のない資材のことを“遊休資材”と呼んでいます。商品として生かされる見込みがほとんどない素材たちがさまざまな場所に、さまざまな理由から眠っていることを、商品企画の仕事を通じてわたしたちは知っています。

それらの素材に光を当てることで、ものづくりとくらしを楽しくしていくブランドにしたいと考えています。

毛布の縫製工場も繁忙期と閑散期の波があり、閑散期には2レーンあるうちの1レーンしか動いていない状況も多々あります。

縫製工場にとっては、使われていない素材、空いているミシンや人材を新しいチャレンジに有効利用でき、LOOM&SPOOLも毛布製品の広がりに貢献し、よりよい製品を届けられると考えています。

レギュラー商品の生産において発生するロス素材も活かしきることと、工場の閑散期活用をうまく組み合わせることでサスティナブルな活動となっています。

2021年8月16日〜2021年9月15日 makuakeにてプロジェクト公開
『抱きしめて幸せ。湯たんぽをINするウール毛布のあったか「ほっとクッションカバー」』販売中
https://www.makuake.com/project/panda3/
オンラインショップ https://loomandspool.com/products/55

『天然素材の毛布で作る、あずきでほっこり、じんわり。あったか「ほっとアイピロー」』販売中
https://www.makuake.com/project/panda4/
オンラインショップ https://loomandspool.com/products/50
オンラインショップ https://loomandspool.com/products/49

『ふわもこウール毛布で作る、あずきでほっこり、じんわり。あったか「ほっとマフラー」』販売中
https://www.makuake.com/project/panda5/
オンラインショップ https://loomandspool.com/products/54

ONLINE SHOP：https://loomandspool.com

instagram：https://www.instagram.com/loomandspool

さいごに

最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。

LOOM&SPOOLを作るきっかけは、開発したものをしっかり長く売りたい、ちゃんと説明したいという気持ちからでした。

Makuakeで初めてプロジェクトを公開してから早3年。コロナ禍の影響で展示会は中止、倉庫が火事になり在庫が全て無くなったりと順風満帆とはいえないことばかりでした。LOOM&SPOOLとしての形が見えない中でもがいているうちに、初心に戻りMakuakeで新商品を公開し見てもらうことが私が一番最初にしたかった商品をちゃんと説明することにつながることだと気がつきました。

Makuakeでたくさんの意見をもらって、一般発売して長く売る。

そんな流れが最近出来てきました。

皆さまの生活をちょっと良くする、マインドフルネスな企画をお届けできるよう頑張って参ります。

次に控えている商品もお楽しみに！