“便利に遊びたい”を実現。

取っ手の脱着機能を付加した昨今人気のホーローマグカップ。

ovjectブランドの新商品として開発されたマグカップ(360ml)を、発売前に、まずは、より多くの方に知っていただくことを目的にMakuake プロジェクトにチャレンジいたしました。
幅広いシーンでの使用を目指し､ホーローマグへの付加機能として、 取っ手の着脱＋専用蓋付の商品になります。
機能性の高い素材であるホーローは、創業62年目を迎えるホーロー加工会社オリジナルの釉薬を使用し、今までのホーローになかった陶器感のある風合いを実現しました。

ホーローは、陶器、ガラス等と同等の機能を持つことから、炭酸類、塩分、その他ミネラルを多く含むスポーツドリンク等に対して、耐久性が高く、溶出し難いことから、内容物の風味を損ないません。
特に金属容器の金属臭が気になる方には最適と言えます。　　

ホーロー製品は、金属（鉄が主流）で出来た本体に、ホーローを焼き付けた表面加工品であることから、金属本体自体は陶器、ガラス等のように割れたりすることはございません。

ホーローの主成分はガラス（無機）であり色付けも可能であることから、外観がはなやかになり、さらには、万一ホーローが溶出し体内に摂取した場合でも、人体には影響を及ぼさない優しい素材です。

耐熱（熱に強い）、耐摩耗（傷がつきにくい）、耐酸（酸に強い）等の機能も合せ持ち、陶器、ガラス等同様、臭い移りがしにくくお手入れ性も高いことから、あらゆるシーンでの使用が可能なマグカップとして、最適な素材と言えます。

＊一般的な光沢ホーロー(弊社商品）

ホーローは本来の光沢仕様ではなく、昨今人気の*マットな風合いとし、陶器感を演出するため、ブラック、ホワイト、グレー３色での展開としました。

＊マット仕様

ホーローで、表面の滑らかさを損なわずマット感を表現しており、その仕上りと機能性(※耐酸性－酸に強い)等は他が追随し難いものとなりました。
それは、釉薬（ホーロー焼成前に塗布する材料  ≒  ホーロー）自体が、グループ会社であるホーロー加工会社オリジナルの配合であり､さらには通常の加工方法と比較して､より技術と手間を必要とするところによります。 

【表面比較】

　光沢　　　　　　　通常のマット　　 当商品のマット 

＊耐酸性

釉薬（色目）によっては、もともと耐酸性能が低くなる傾向のものもあり、特に耐酸レベルが低いものは、レモン汁等の酸により長く付着した部分が、白濁する度合いが高くなります。

あらゆるシーンでの使用で、特にアウトドア、オフィス等、屋外への持ち出しに便利な遊びごころとして、異素材（樹脂）の取っ手を採用することにより、簡単に着脱可能な機能を付加しました。
これにより､スタッキング､取っ手の収納が可能となり､持ち運び､収納がより便利になります｡

ドリップケトル（弊社商品）とドリッパーまでが

屋外でまったり

カップはスタッキング、取っ手はカップの中

屋内でまったり

取っ手の色により、落ち着いたホーローの色合いにアクセントをつけるだけでなく、人が集うシーンでは、それぞれを区別することも可能となります。
取っ手の色は自由に選べる5色をご用意。カップと取っ手を好きなカラーで組合せることが出来、今後更なる色展開にも、ご期待いただけます。　　 

・取っ手のフックを掛ける用途でもある口元の形状も、今までのホーローマグカップには無い口当たりの良さに加え、マグカップ全体のフォルムに溶け込み、バランスの取れたスタイリッシュな仕上がりを実現しました。

屋外での使用を意識し、ホコリの防止と万一の転倒等による飲料の溢れを軽減するため、蓋をセットしました。   

【 仕　様 】

●商品名　：  ovject ほうろうフックマグ 360ml  (予定商品名)

●材　質　：  本体 ／ ほうろう用鋼板、ほうろう釉薬

　　　　　　 ･取っ手 ／ 樹脂(ABS) ＋ ネオジウム磁石

                   ･ふた ／ 樹脂(PP)

●重  量    :    220g

●サイズ　:　Φ94 × H105

                   W130 × H105  ( 取っ手装着時）                  

●製造国   :    日本   

●その他   :    電子レンジ ×  ／  食洗器 × 

【 使用方法 】  

①フタの取付け

②取っ手の取付け

①本体のみ                 ②本体+取っ手                    ③本体+取っ手+フタ

弊社の経営母体である阪和ホーロー㈱は、創立62年目を迎える老舗のホーロー加工メーカーであるものの、顧客製品の部品加工（下請け）売上が現在もなお80％以上占め、顧客の動向に会社の経営が大きく影響される依存型企業と言えます。

そのような状況の中、20年前より自社商品の開発に取り組み、１５年前に初めてのオリジナル商品である鋳物ホーロー鍋を発売。流通ルートの開発も儘ならないなか試行錯誤を繰り返し、実売数は少ないながら、少しづつ地道に流通させるためのノウハウを習得し、さらには、商品の開発及び販売するための情報獲得も徐々に可能となってきました。

それにより、2014年にホーロー製品を中心としたデザイン雑貨のブランドとして“ovject” を立ち上げ､その新商品として、ホーロー製品のマストアイテムとも言えるマグカップを企画。しかし陶器を含むマグカップ市場は、商品群も豊富で海外製も多く低価格のものが主流であることから、当初はホーロ－とは言え、その機能とデザインだけでは市場に受け入られる商品とは言えず、一旦商品化を見直す方向に落ち着きかけておりました｡

ただ､その後も新たな付加価値の模索だけは続けていたなか、ホーロー製品(鉄製のものに限る）の特徴である “磁石がくっ付く” ことに着目し、取っ手を簡単に脱着できる機能を付加する発想が生まれました｡

そのことで、スタッキングが可能となり、収納性が高まる新たな付加価値が得られると判断した結果、足掛け２年前、本格的に商品化に踏み切ることを決定いたしました。 

「簡単に装着でき、かつ使用中には外れない。」とする、ある意味矛盾するコンセプト実現のため、装着した状態の強度と、脱着の容易さとのバランスを探るため何度も試行錯誤を繰り返しました。　　

まずは、容易に装着できるを目的に試作をスタートしたものの、装着時の安定感が全く得られず、本体と取っ手の両方で根本的に設計を変更。

本体 ー 取っ手との接合部分の改良として、本体のデザインを損なわないことを前提に、口元の形状と折り返しの幅を調整しました｡
 

当初の形状             　　　　　　　　　　　変更後

取っ手 ― 当初無かった又は小さかった上記本体との接合部分（ウイング)を広げることで、装着状態でのねじれを抑制し装着の安定を狙いました。

当初の形状             　　　　　　　　　　　変更後

さらに、本体の接合部分の折り返し内部のホーロー膜厚を安定させることにも注力しました。

ホーローは、一般的な塗装（１０～３０μまで／コート）と比較して、コート数が多く､膜厚自体も大きいことから、微妙な塗り加減により膜厚のブレ幅も大きくなります。

そのため、限界までホーローの膜厚を薄くすることで、量産での安定を確立し、さらには、取っ手側にシリコンのシートを貼り付けることにより、若干の膜厚差を吸収することが可能になった結果、個体差を抑えた当商品の最終仕様が決定ししました｡

当初より取っ手が固定された商品と比較して、装着時の取っ手強度は落ちるものの、「簡単に装着できる」といった一種遊び心を刺激する商品コンセプトとして妥協をせず、補助的な取っ手としては十分な強度が得られ､“便利に遊びたい”　が実践可能な、バランスの取れた仕上がりになりました｡

“ovject”ブランドは､一部の商品にかぎり徐々にではありますが､好調に推移しております｡

しかし弊社の企業規模では､ものを作るのが精一杯で､販促費を積極的に投入ことは出来ないことから､まだまだ認知されていないのが現状です｡ブランドの継続のためには､まずは　“たくさんの人に知っていただき、たくさんの方のご意見をお聞きし、それを次の商品づくりに反映させる”を繰り返し実践することで、“独りよがりにならないものづくり”を徹底し続けたいと考えております。

しかし、これを短いサイクルで実践するには、まだまだ無名で発信力に乏しい弊社では、やはりコストの投入なしでは、時流にしがみつくのがやっとの状況であるのが現実です。

そのような折り、Makuakeさんに出会い、今まで弊社にできなかったマーケティングを含めた効率的な発信の可能性について、十分に感じ入られた結果、今回のプロジェクトに初めて挑戦させていただきました。

皆様方のご支援を心よりお待ちしております。
 

(初めてホーロー製品をご購入される方へ）

・ホーローは鉄鋼板で成型した生地の上に、

前処理　―　[ 施釉（釉薬を塗る）―　乾燥　―　焼成　―　検査 ]　

以上の工程を経て完成されます｡
＊[   ] 内の工程はコート数(生地の上に重ねる回数)の数だけ同工程を繰り返します。

焼成温度は800℃以上であり､陶磁器同様焼きものであることから､色合に若干の個体差異を生じる場合がございます。

並べて置いても認識出来ないレベルのもので、商品は構成されておりますが、なかには若干の違和感等を感じられる場合がございます。これは焼成もの全般に起こり得る事象であり、決して不良ではない旨、何卒ご理解の上、ご支援いただけましたら幸甚です。

また、ほうろう製品全般に共通するのですが、物理的さらには製造の都合上、ホーローが乗らない又は乗りにくい箇所（下記参照）が生じることから、ホーロー生地が鉄製のため、その部分から経年（使用頻度、使用方法による）によりサビが発生する場合があります。

他社を含めどのホーロー製品にも表現方法は様々ですが、取扱説明書に、上記のことは必ず記載されております。

ホーロー製品のお手入れの仕方等、永らくお使いいただくくための説明内容も一部、記載されておりますので必ず目を通していただきます様、お願い致します。

(リターン商品の発送）
リターン商品の発送は、９月から中旬を目途に順次発送させていただきます。