金属加工技術に新しい風を吹かせ、「第三の価値」を生み出す

誰もが、時を越えて変わる事のない価値にあこがれ、それを求めるものです。その反面、新しい物へのあこがれと期待も持つものです。

私たちアルチザンは、金属加工が盛んな燕にあるファブレス企業。古くからの伝統や歴史に支えられた金属加工技術に、ひと手間、ひと工夫加えることにより、「第三の価値」を生み出すことを目指しています。

「アルチザン」とは、フランス語で「伝統的な芸術を担う職人」という意味。物を大切にする精神で職人が、手間を惜しまず作り上げています。

「折燕 ORI-EN 細箸」は、そんな私たちのこだわりが詰まったオリジナルブランド。燕の金属加工技術と高岡の伝統着色技術を独自の手法で融合させました。

箸先はわずか1.5mm。その使い心地は、まるで自分の指のよう！小さな食材を摘めて、魚や豆腐も綺麗に割くことができます。

燕は金属加工が盛んな「ものづくりの街」。細箸は、複雑かつ精密なボルトなどの部品を製造する「挽物（ひきもの）」という伝統技術を応用しました。

新潟・燕の金属加工技術×富山・高岡の着色技術。日本の伝統美と高級感を感じるテーブルコーディネートで食事を豊かにします。ステンレス製なので、耐久性抜群で衛生的です。

1.5mmの箸先で、食事の所作が思いのまま

箸先は、極細の1.5mm。煮豆のような小さな食材でも、驚くほど摘みやすいです。

細いがゆえ、やわらかい冷や奴を綺麗に切ることができます。

魚の小骨も、できるだけ身を崩さずに取り除けます。

細い箸先は、口に当たりづらいため、食材を邪魔しません。食感や旨味を存分に引き立ててくれます。

均一な細さに仕上げる。燕の伝統技術「挽物」

燕は「ものづくりの街」として全国的に名を馳せる地域。高度で多様な金属加工技術により、カトラリー・作業用工具・刃物など、ステンレスを中心とした製品が作られています。

「折燕 ORI-EN 細箸」は、そんな燕の伝統技術「挽物（ひきもの）」で生まれました。もともとは、ボルトなどの精密部品を作る技術。回転させた棒状の素材に、刃物を当てて削ることで成形します。

箸先から持ち手を、均一な細さで、スタイリッシュに仕上げる技術は、まさに熟練の職人技。その細さは、一般的なサイズの従来の箸と比べても一目瞭然です。

素材はステンレス製。匂いや色移りの心配がありません。木製の箸のように毛羽立ったり、欠けたりする心配がなく、耐久性に優れているため長く愛用できます。

金属加工技術×高岡銅器の着色技術

「折燕 ORI-EN 細箸」は、燕の伝統技術「挽物」で作った箸に銅メッキを施した後、着色しています。

手がけるのは、高度な鋳造技術が集積する富山県高岡にあるモメンタムファクトリー Orii（オリイ）。高岡で400年続く着色技術を受け継いでいます。これまで、仏像をはじめ、釣鐘・茶道具・美術工芸品など、「高岡銅器」を中心とした鋳造品に着色を施してきました。

着色と言っても、塗装ではありません。金属が持つ腐食性を利用し、薬品や炎をコントロールして、鮮やかな色彩を発色させるのです。職人の手とイマジネーションで、千変万化の表情を描きます。その独特の美しさは、海外の展示会でも高い評価を得ています。

　　　　　「折燕 ORI-EN 細箸」の発色方法

モメンタムファクトリー Oriiは、高岡の伝統着色技術をベースに、プロダクトごとに独自の着色を施します。細箸の場合は、「黒染め」「錆づくり」「変色作業」の3工程により完成します。

①黒染めして、下地をつくる

箸を薬品に浸け込み、黒っぽい色に染めます。この色を下地として活かすことで、最終的に落ち着いた風合いに仕上げることができます。

②銅の錆「緑青」を付着させる

硫酸銅などの薬品を染み込ませたタオルで軽く叩きます。そうすることで、表面の銅が酸化し、独特の錆「緑青（ろくしょう）」が生まれます。

③アンモニアで青に変色させる

アンモニアが半分ほど入ったタンクに箸を入れ、タンクをポンポンと叩いて、気化したアンモニアに触れさせます。わずか数秒で化学反応が起こり、緑青がさらに鮮やかに変色します。

「折燕 ORIEN 細箸」は、この技術でつくったブルーの他、コッパーレッド・アンティークシルバーを加えた合計3色をご用意しました。

和モダンな雰囲気で食事シーンを豊かに演出。スタイリッシュなデザインは、和食はもちろん洋食のテーブルでも馴染みます。

日本料理店のシェフお墨付き

「折燕 ORI-EN」の優れた機能性とデザイン性はプロも大絶賛です。燕市の魚幸（うおゆき）は、「ミシュランガイド新潟2020」に掲載された日本料理店。オーナーシェフの渡邉雄太さんに使っていただくと、「細い箸先は、繊細な懐石料理と相性がぴったり。スタイリッシュなので、お客様の前で『美しい盛り付け』を披露することができますね」と、嬉しいお言葉をいただきました。

「箸置き」「ぐい呑み」で優雅な晩酌タイム

アルチザンの「折燕 ORI-EN」シリーズは、箸のほかにも、同じ技法で作り上げたアイテムがあります。そこで、「箸置き」と「ぐい呑み」をお付けしたセットもご用意しました。

ぐい呑みは、2層のステンレスの間に中空断熱層を設けています。そのため、お酒を注いだ際の熱伝導を抑制。優れた保温性・保冷性を発揮します。「冷酒」を注げばキンキンに冷たいまま、「熱燗」を注げば熱々のままです。

トータルコーディネートで、いつもよりワンランク上の優雅な晩酌タイムをお楽しみください。

手厚いアフターサービス

「折燕 ORI-EN 細箸」は、塗装ではなく、金属が持つ腐食性を利用して発色させています。とはいえ、長年使っていると、摩耗により発色が薄れる可能性もあります。そこで、当社では、アフターサポートもご対応いたします。丁寧に修復し、お客様のもとへご発送しますので、お気軽にご相談ください。

プロダクト仕様

細箸

【サイズ（約）】

　225mm×φ4.5mm（箸先φ1.5mm）

【重量（約）】

　33g

【材質】

　18-8ステンレス

【仕上】

　銅メッキ＋着色

【製造国】

　日本

箸置

【サイズ（約）】

　41mm×6mm×6mm

【重量（約）】

　11g

【材質】

　真鍮

【仕上】

　着色

【製造国】

　日本

ぐい呑み

【サイズ（約）】

42mm×φ57mm

【重量（約）】

　53g

【内容量（約）】

　50ml

【材質】

　18-8ステンレス

【仕上】

　銅メッキ＋着色

【製造国】

　日本

ラインナップ

リターン一覧

※2025年6月末までにお届け予定。

※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。

※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。

※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。

よくある質問

Q食器洗浄機で洗浄できますか？

A食器洗浄機での洗浄は製品を傷付ける恐れがあるためお控えください。

Q中性洗剤で洗って大丈夫ですか？

Aほかの食器と同じように中性洗剤で洗って大丈夫です。

　やわらかいスポンジがおすすめです。

Q衛生的ですか？

Aステンレスは、自ら皮膜を形成して、サビや汚れから身を守ります。

実行者紹介

燕市出身。高校を卒業後、地元にある「日本金属洋食器工業組合」の職員として勤務し、ドイツのステンレス材料の輸入業務に携わりました。そんな中、雑誌かテレビで観た「高岡の着色技術」に出会います。色の複雑さ・奥深さに心惹かれました。「燕市の高品質な食器に着色技術が合わされば、どれだけ素晴らしい商品ができるのだろう」。そんな発想から、仕事仲間から富山県高岡市にある着色会社を紹介していただき、株式会社アルチザンを設立しました。燕市は、金属加工を地場産業とする地域として全国に知られています。これからも、古くからの伝統に支えられながら独創的な技術をもつ皆様と共に、アルチザンブランドとして新しい商品をお届けします。