2014年を最後に製造されていなかった清酒「尾仲」、遂にクラウドファンディングによる資金調達で醸造にチャレンジすることが決定！

清酒「尾仲」は「とやま産まれの酵母」と富山県産酒米を使って富山県南砺市の蔵元・成政酒造にて伝説の能登杜氏・道高良造氏によって造られた清酒です。野生酵母、とりわけ大麦酵母で作られた日本酒は全国的にも大変珍しく、2012年に500本生産した「尾仲」は地元マスコミの注目も集め、1ヶ月足らずで完売に至りました。今回は酒米に五百万石と雄山錦を用いて55~60％精米の純米吟醸酒を限定醸造。度数と酸度が高めの濃厚旨口、どっしりとした深い味わいのお酒になる予定です。目標金額は１０８万円、４合瓶換算で７００本弱の申し込みがあれば目標達成となり生産開始になります。

これまで四合瓶のみの発売でしたが、今回は一升瓶にもチャレンジします ！

「とやま産まれの酵母」と伝説の能登杜氏・道高良造氏の奇跡の出会いから産まれた幻の清酒尾仲

清酒「尾仲」は「とやま産まれの酵母」を使って成政酒造にて伝説の能登杜氏・道高良造氏によって造られた清酒です。「とやま産まれの酵母」は大麦麦芽由来の野生酵母。野生酵母は醗酵力が弱く、これを使ったお酒造りは大変難しいといわれています。

困難を極めた麦酵母からの清酒醸造
「とやま産まれの酵母」を使った酒づくりも、当初は思うように発酵が進まず困難を極めました。しかし、力強い酒造りで石川県能登の宗玄酒造を全国的に有名にし、全国新酒鑑評会で4回金賞を受賞した能登のベテラン杜氏・道高良造氏（当時80歳）の豊富な経験に裏打ちされた仕込みにより、2012年に奇跡的に最初の醸造に成功、最終的にはアルコール度数18度という清酒酵母に匹敵する度数を達成し、米の旨味を感じる味わい深いお酒となりました。

従来の吟醸酒とは一線を画す独特な味わい
野生酵母を使った酒造りの一番の醍醐味はズバリ、協会酵母では絶対に出せない、その独特な深みのある味わいでしょう。清酒は一般的には醸造協会が頒布する協会酵母という清酒専用の酵母を使用します。協会酵母菌は全国の優良酒蔵で採取され、すっきりとして澄んだ味わいが特徴である日本酒の醸造に最適な酵母菌であり、いわばエリート中のエリート酵母であるため、品質の高いお酒ができるのです。一方、野生酵母は長らく自然界に生息していた酵母です。お酒の特性に合わせた育種がされているわけではないので、清酒が作れないくらい醗酵力が弱い酵母も有ります。そんな中、とやま産まれの酵母は野生酵母であるにもかかわらず、高い発酵能力を示し、さらに、エリート酵母と相反するようなどっしりとした野趣あふれる味わいのお酒が醸されるのです。

とやま産まれの酵母

純米吟醸酒「尾仲」の最大の特徴は「とやま産まれの酵母」を使って醸造したという点です。とやま産まれの酵母は2011年に富山県立大学生物工学研究センターにて、富山県高岡市産二条大麦麦芽より発見されました。当初立山地ビール「星の空」の醸造酵母として使われましたが、従来のビールに比べ、酵母の臭み（発酵臭）が少なく、香り豊かに素材の良さを引き出す酵母ということで、清酒酵母としての使用を成政酒造にお願いして、清酒「尾仲」は誕生しました。

「とやま産まれの酵母」はオールマイティー！
これまでに地ビール、日本酒、ワインの醸造に使われています

発酵臭が少なく、香り豊かに素材の良さを引き出す特性から、とやま産まれの酵母は様々なお酒の醸造に使われています。立山黒部アルペンルートで発売している立山地ビール「星の空」、富山県のワイナリーである山藤ぶどう園の「TOYAMA2012」「TOYAMA2013」（現在「TOYAMA2015」を醸造中）など、富山で見つかった酵母を使った地元のお酒が続々と販売されています。

「とやま産まれの酵母」は醸造に用いられている野生酵母として学術的に研究されている酵母です

「とやま産まれの酵母」は東京大学大学院農学生命科学研究科にて分子系統解析が行われ、清酒酵母とは違う遺伝子系統であり、サントリーがウイスキー酵母No.1として寄託菌株登録している酵母Saccharomyces cerevisiae  NCBR2114と遺伝子系統が同じであることが分かりました。（日本農芸化学会2016年度大会一般講演にて発表）
また、東京大学大学院農学生命科学研究科にて清酒小仕込み実験がおこなわれており、協会７号酵母とほぼ同等の醗酵力を有し、アミノ酸度は７号より高いということがわかり、７号に比べ旨味や味の深さをより強く感じる原因の一つではないかと考えられています。また、酒類総合研究所の研究員による官能評価においても、協会系酵母と比較して個性的という評価が出ています。

今回は初めて「雄山錦」を使った純米吟醸酒にチャレンジ！

2012年から既に3回醸造されてきた「尾仲」ですが、毎回、少しずつ仕込み方法を変えて進化しています。前回は高級酒御用達の酒米「山田錦」を使いましたが、今回は山田錦に匹敵するともいわれている富山県が開発した酒造好適米「雄山錦」と「五百万石」のブレンドで醸します。

成政酒造ってどんな蔵？

成政酒造は富山県南砺市にある明治27年創業の小さな蔵。 
「成政」の由来は、越中の国を治めた戦国武将・佐々成政が水を求め、鑓をふるって地を突いたところ、そこから水が湧き出たという謂れを持つ「槍の先の水」を使って醸造していることに因みます。 また、南砺市一帯は全国でも有数な酒造好適米の産地で、高品位な酒造好適米『五百万石』『雄山錦』を生産する地域であり、良い水と良い米から醸される成政酒造の清酒は全国新酒鑑評会金賞受賞蔵として知られています。

リターン一覧

今回は4合瓶と一升瓶の二種類を御用意しました。

4号瓶(720 ml）は 1本 2,800円、2本 4,300円、6本 11,000円、12本 21,000円

一升瓶(1,800 ml)は 2本 7,600円、4本 14,000円、6本 21,000円、12本 41,000円

税込み、送料込み、純米吟醸酒でこの価格は絶対お買い得です。

お薦めはズバリまとめ買いです。まとめ買いすればするほど単価はぐーんとお安くなります。是非お友達をお誘いの上、共同購入をお考えください。また、4合瓶より一升瓶の方が同じ値段で25％増量です。保管スペースに余裕がある方は是非一升瓶でのご購入もお考えを。

製造スケジュール

クラウドファンディング終了後9月下旬より成政酒造にて総米200~250 kgで仕込みを開始し、11月下旬に完成。12月初旬から中旬にかけての発送を予定しています。

実行者紹介

尾仲　宏康

「とやま産まれの酵母」と伝説の能登杜氏・道高良造氏の出会いがなければ醸造不可能と言われた幻のお酒、この機会に是非！