京都に拠点を置く尾池工業です。この度、長年培ってきた当社の技術を活かして、不織布マスクに抗ウイルス効果のある銅合金蒸着の加工を施すことができました。不織布マスクの高いフィルター効果と抗ウイルス機能を合わせた高スペックなマスク「MEKKI’N MASK」を発表します。

高い抗ウイルス性を備えた「不織布マスク」で、洗濯しても抗菌性を保つ特徴があります。

飛沫カット＋抗ウイルス効果

あらゆる物質の捕集効果が高いメルトブローンを使用した不織布マスクの表面に抗ウイルス効果のある銅合金蒸着を施し、高い飛沫カット（PFE・VFE・BFE）と抗ウイルス効果の２つの効果を実現。
※PFE：微粒子ろ過効率・VFE：ウイルス飛沫ろ過効率・BFE：バクテリア飛沫ろ過効率

ベースのマスクの外側はコットン、中綿にメルトブローン、内側にポリプロピレン不織布を使った捕集率の高いマスクです。ウイルス飛沫、ハウスダウト、花粉、PM2.5を捕集します。

加えて抗ウイルス・抗菌・消臭効果の高い銅合金蒸着をマスクの外面に加工しました。指や手で触りがちなマスク外面を清潔に保ちます。

◆銅イオンが反応し、マスク表面を抗ウイルスに

◆不衛生なマスク表面の問題を解決

フィルター効果の高い不織布マスクですが、表面はウイルスや菌が付着していることもあります。しかし注意していてもマスクのズレ直しや咳・くしゃみなどで触ってしまうので不衛生でした。「MEKKI'N MASK」は表面に抗ウイルス・抗菌効果を蒸着させることにより、そのリスクを軽減します。

◆８回洗濯後にも抗菌性が持続！

MEKKI'N MASKは洗濯後も銅合金蒸着の効果が持続します。
（持続効果については抗菌・消臭のみエビデンス取得済。抗ウイルス効果については試験中です。）

一枚当たり220円（MAKUAKE割）と不織布マスクとしては高価ですが、8回洗濯後も銅合金蒸着の抗菌効果が持続し、続けて使用すれば経済的です。

※洗濯後の捕集性能、マスクとしての形態保持を保証するものではありません。

◆SIAAに登録済

銅合金蒸着についてはSIAA（抗菌製品技術協議会）に登録済。抗ウイルス性に加えて、安全性（皮膚刺激性・皮膚感作性・経口毒性・変異原性）も確認済です。

◆上品な光沢は華やかさと知的さを演出します

銅合金蒸着の見た目はマットなアースグレー色で清潔感や華やかな印象があります。血色の映えるカラーで、普段使い以外にもパーティやお祝いの場に出席するときにも向いており、人が集まる場でもスペックの高いマスクでおしゃれさも演出できます。

※銅合金そのものの天然色を活かしたアースグレーの意匠が特徴です。

◆仕様詳細

商品名：「MEKKI'N MASK」（メッキンマスク）
仕様：３層構造不織布に銅合金蒸着
加工：超音波溶着
付帯構造：ノーズフィッター
サイズ：縦９cm、横１７.５cm（ゴム紐除く）

◆分子レベル「ナノオーダー」の銅合金加工

尾池工業独自の薄膜加工技術は、1mmの100万分の１（ナノ）レベルの非常に薄い膜で抗ウイルス効果のある銅合金蒸着の加工を可能にしています。蒸着とは金属を水蒸気のように気化させて、加工先の物質に付着させる工法です。

非常に薄い膜を基材に密着させることで、加工物（生地など）の風合いはそのままで柔軟性が保てます。マスクに用いることでフィット感を損なわず抗菌・抗ウイルス効果を得られます。

▽尾池工業の技術の基礎となる金銀糸

尾池工業は金銀糸の販売を祖業として明治9年に創業しました。戦後、ロール品への蒸着加工技術を日本で初めて導入して金銀糸の製造を工業化するとともに、そこで培った技術を様々な工業材料分野に展開してきた薄膜加工のリーディングメーカーです。例えば身近のところでは、スナック菓子の内側の銀色の加工に蒸着技術が使われています。

その独自技術で銅を合金化して蒸着することにより、抗菌抗ウイルスの性能と耐久性を両立することに成功しました。銅に抗菌抗ウイルス性があるのは広く知られていますが、腐食防止が課題となっており、合金化することでその課題を解決しています。銅合金の材料技術は三井化学(株)のCopperStopper®を活用し、尾池工業の加工技術によって安定して薄膜化することが可能となりました。

※CopperStopperは三井化学株式会社の登録商標です

◆データ・エビデンス資料

試験データの報告書を掲載します。

▽抗ウイルス試験データ

▽不織布の微粒子捕集効率試験データ

◆実行者紹介

尾池工業は明治の創業以来、金銀糸の製造・販売を通して、西陣織等の伝統産業を支えてきました。戦後導入した、蒸着やウェットコーティングといった薄膜加工技術で金銀糸の生産を工業化するとともに、包装材料や加飾材料、電子材料に応用し、建材から自動車、スマートフォン等の幅広い産業分野に事業を展開しています。

薄膜加工技術をコアとしたイノベーションの連続が「OIKE」の伝統であり、これからも社会に貢献する新たな価値の創出に挑戦していきます。今回のクラウドファンディングもその挑戦の一つとしての取組みとなります。