徳島県で桐箱を作り続けて50年以上になる職人が「桐のブレッドケース」を作りました。

桐が持つ「調湿」「防腐」などの性質はパンの保管に相性が良く、特にホームベーカリーでの焼き立てのパンの保管にはとても向いています。
※焼いた直後ではなく粗熱がさめた後にお入れください

食パン用〈1斤・1.5斤（ホームベーカリーサイズ）、2斤〉、クロワッサン用、バケット用、フランスパン用を作りました。

保管箱としてだけではなく、パーティなどの集まりでも取り入れていただければと思います。

▼クロワッサン用

▼バケット用

▼スッと閉じる蓋は高度な精密さの証

▼それぞれのパンの焼印ワンポイント

▼全部で６タイプ 食パン用〈1斤・1.5斤（ホームベーカリーサイズ）、2斤〉、クロワッサン用、バケット用、フランスパン用）

美しい桐箱とは？

美しい桐箱を作るのに重要な点は大きく３つあります。

・素材選定
・木の合わせ方
・職人の技

【素材選定】
天然素材である桐材ですから良し悪しがあります。木材にもランクがありその中でも美しい上位グレードの桐材を使用しています。
近頃は良い材料を確保しようとしても少なくなってきているため、長年のルートを頼りに確保しています。

【木の合わせ方】
箱にするのに桐をカットしていきます。まず一番目に入る蓋から材料を取り、胴面、底と順番にとって行きます。上質な桐材の中でもさらに見た目に美しくなるように選定します。
また桐材の木目を1枚1枚見て貼り合わせ、美しくなるようにしています。こうすることでつなぎ目がわかりにくく、統一感が出て全体の綺麗さにつながります。

【職人の技】
選定した素材を微調整しながら糊付けして箱にしていきます。胴の上下の高さを職人技でけずり合わせ、底をつけます。蓋の桟（さん）をつくり、１つ１つ胴に合わせて調整していきます。桟が四方になっているのは上質な桐箱の証です。
特に蓋の精度は高く、肉眼では分からないくらい桟の外側が削られていて約0.2㎜差があります。そのおかげでスーッと蓋が閉まる桐箱になります。

博物館に収めている古文書箱

またその精巧さ、密閉具合から博物館の書類の保管箱である「古文書箱」としても長年納品しています。調湿効果と密閉性で中の書類が痛まず保管できると定評があります。

桐材の特徴

桐は木目の美しさや機能的な面から、昔から日本で愛されています。 特徴である調湿性は多湿な日本で重宝され、着物や衣類の保管に桐箪笥としても使われてきました。次のような特徴があります。
・水に浮くくらいの軽さ
・タンニンの優れた防虫、防カビ性
・燃えにくい
・調湿作用

これらの特徴がパンの保存にもぴったり、ということで商品開発に至りました。

工房たけ＆職人

「工房たけ（オージージャパン株式会社）」は昭和29年創業の「有限会社たまだ」の桐箱製造事業を承継しました。工房たけの職人である工場長がこれからも技術を伝承していきます。

昔は人形ケースや陶器のケースを主に製造していましたが、四国で「キレイな箱」として業者間で広がっていった結果、神社の宝物庫や博物館にも桐箱を収める仕事が増えました。

これからも箱作りの技術を継承していきたいと思っています。

商品スペック

素材：桐（全サイズ共通）

※（）内は内寸です

使用方法・お手入れについて

パンを入れるときはクッキングシートなどを底に敷いてお使いください。

桐箱は洗えません。パンの油が付いたり濡れた手で触るとしみになりやすいので、しみになった場合は紙やすりの150番で粗削りして320番で仕上げてください。

最後に

私たちは美しい桐箱を後世に継いでいきたい、知ってほしいと思い今回のプロジェクトを立ち上げました。若い世代の方にはパンや食品を入れる、日常生活に活用できるものが見ていただきやすいと思い考案しました。

ぜひ応援購入に至らずとも情報発信していただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。