昨年、初リリースにも関わらず「Japan Great Beer Awards 2024」にて銅メダルを獲得したMitoBrewing大工町醸造所。

水戸市優良観光土産品にも選出いただき、初年度ながら多くの方々にご愛顧いただきました。

香料等を一切使用しておりませんので、いばらキッスのいちごそのもののナチュラルな香りを楽しめるビールです。

今しか飲めない！苺なだけに、一期（イチゴ）一会の出会いです。

サザコーヒーさんの上質なコーヒー豆を、出汁を引く如く麦汁で抽出しました。

ビールで淹れたコーヒー、のような味わいをお楽しみください。

皆さま、初めまして。
茨城県水戸市で100年以上続く老舗の鰻料亭「ぬりや」と申します。
高校時代には、古文の先生から「お前の家、江戸の古地図に載ってるぞ」と言われたことがあるくらい屋号の歴史は更に古く、鰻屋として約200年以上、江戸時代の前は塗り物屋、その後は米問屋であったという説もあります。

私たちが「水戸の美味しい水」でクラフトビールを造りたい、と最初に考えたのは、実は10年以上も前のこと。
東日本大震災で店舗が甚大な被害を受けた頃まで遡ります。

私たち「ぬりや」は、鰻料亭と謳っている通り、普通の飲食店ではありません。
料理とそれに合わせる美味しいお酒を堪能していただく...
そう、私たちとお酒は、切っても切れない縁があったのです。

「鰻料亭」というスタイルに、より強固な芯を通したい。

東日本大震災での被災をきっかけにその思いが強くなり、料理だけでなくお酒も自分たちで造ろうと考えました。
そこで注目したのが、こちらもお酒とは切っても切れない赤い糸で結ばれている、水。

水戸で古くから商売を営んできた私たちにとって、この土地に滾々と湧き出る水の美味しさは、ごく当たり前のものでした。
あまり知られてはいませんが、「水」の「都」と書いて「みと」と呼ばれることもあるほど、水戸の水は良質で美味しいのです。

「ぬりや」では、日本の全国各地から旬の鰻を扱っています。
朝イチで届けられた地方の鰻が、私たちの店舗の立て場（もちろん水戸の水です）に入れた途端に元気になる。そんな光景を幾度となく目にしてきました。

水戸の美味しい水を使えば、きっとおいしいお酒が造れる。
そう考えるようになったのは、ごく自然のことだったのです。

しかし、そんな折に先代が急逝。

震災からの復興も完全には終わらない状態の中、「水戸の美味しい水で美味しいお酒を造る」という構想は、一度、頓挫してしまうのですが...
先般のコロナ過を経て、再び挑戦を決意します。

2023年、「ぬりや」の敷地内に「MitoBrewing大工町醸造所」を設立。
本腰を入れてクラフトビールの開発・醸造に取り組み、昨年ようやく皆さまに発表することができました。

敷地内には、その場でおススメのクラフトビールが飲める「タップルーム」も併設。お気軽にお立ち寄りください。

Japan Great Beer Awards 2024にて、MitoBrewing大工町醸造所の「しっかりペールエール」「とろりんHazy IPA」が揃って銅メダルを受賞。
初リリースにも関わらず、私たちのクラフトビールは多くの皆さまから好評を得ることができました。

一口に「クラフトビール」と言っても、さまざまな種類があるのは、皆さまもご存知かと思います。
MitoBrewing大工町醸造所で造るクラフトビールにも、分かりやすいよう「ペールエール」「IPA」などの名前を付けています。
でも、ここで「クラフトビールとは...」などとうんちくを語るつもりはありません。なぜなら、私たちのクラフトビールは、「こんなスタイルのビールが作りたい！」と考えて作っている訳ではないからです。

鰻料亭を営んでる私たちにとって最も重要なのは、どんなスタイルかではなく、鰻を中心とした和食に合うかどうかです。
そのため、モルトやホップも高品質なものを厳選して使用していますが、最もこだわっているのは、酵母。

MitoBrewing大工町醸造所では、アメリカのトップメーカー「ホワイトラボ社」の液体酵母を使用しています。
ホワイトラボ社は酵母の取り扱い種類が多く、モルトの配合と様々な組み合わせを試すことが可能です。また、液体酵母は酵母由来の香りや風味が出やすく、ホップや副材料だけではない香りの遊びができるのが魅力です。
ある一定のスタイルを目指している訳ではない私たちにとって、この柔軟性こそがメリットになるのです。

もちろん、水質のpH調整剤や香料・防腐剤といった余分な原材料は一切使用していません。
まるでお出汁を引くように、混じり気のないナチュラルな、素材本来の風味を引き出すように醸造しています。

私たちの地元である水戸市は、実は「水都」と呼ばれるほど、知る人ぞ知る水の美味しい地域でもあります。

「掘れば必ず水が出る」と言われるほど市内には井戸や湧水が多く、古よりこの土地に暮らす人々の生活を潤してきました。
水戸黄門でお馴染み、水戸藩第2代藩主徳川光圀が地域の飲用水確保のために敷設した日本で18番目の水道である笠原水道の水源など、湧き出る水は現在も市民に親しまれています。

ヨーロッパ発祥のクラフトビールは、一般的に「硬水」で醸造されることが多いのをご存知でしょうか。

例えば、クラフトビールの代表的な「ペールエール」。
イギリスの一地域で造られていたこのビールは、硬水を使用しているため軟水の地域では同じように醸造することができませんでした。しかし、軟水を硬水に変える技法が確立されると世界各国に広まり、今では日本でも当たり前のように楽しむことができます。

でも、MitoBrewing大工町醸造所では、あえて軟水のまま、pHコントロールせずに使用しています。

それは、私たちが目指しているのは、ご家庭で何気なく飲める「普段のクラフトビール」だから。

スッキリとした口当たりの大手ビールメーカーのピルスナースタイルに慣れている方々にとって、香りや苦みに特徴のあるクラフトビールはどうしても「合わせる料理を選ぶ」というイメージが強いですよね？
MitoBrewing⼤⼯町醸造所が造るクラフトビールは、軟⽔で醸造しているため、エールビールでありながらピルスナーのような、ひっかかりのないやさしい飲み⼝に出来上がります。

原材料本来のナチュラルな香りが、和食と極上のマリアージュを見せくれます。
ご家庭の食卓に毎日並ぶ料理に合わせて、いつでも気軽に楽しんでもらえるクラフトビールに仕上がっています。

昨年、晴れてリリースまで辿り着いたMitoBrewing大工町醸造所のクラフトビール。
私たちが次に目指すのは、地元である水戸や茨城の「美味しいもの」をもっともっと日本全国の方々に知ってもらうことです。

その第一歩として、今年度は2つの新商品の開発に挑戦しました。

水戸黄門隠居の地でもある常陸太田市産の茨城県オリジナル品種「いばらキッス」を中心とした、旬の完熟いちごをこれでもかというくらいふんだんに使用した、季節限定の味。
風味が飛ばず甘味が強くなりすぎない温度で醸造するのがポイントです。
香り高い、いばらキッスの豊潤な香りをお楽しみください。

本場ヨーロッパのベリー系ビールのような果実味たっぷりな風味はそのままに、口の中に残らないスッキリとした甘みとバランスを整えてくれる酸味が特長。いちごの糖分は発酵によってアルコールに変わっており、ドライな後味なので食事に合わせて楽しむこともできます。
常磐大学の学生さんたちとコラボレートした可愛らしいラベルでお届けします。

常磐大学との産学連携によるいちごビール開発の詳細は以下のリンクからご覧いただけます。

■取材調査、農園実習
https://www.tokiwa.ac.jp/management/240528/
■醸造体験、新商品開発
https://www.tokiwa.ac.jp/management/240704-02/
■製品名アンケート調査、試験販売
https://www.tokiwa.ac.jp/management/240803/

高品質な豆を確かな技術で焙煎する、世界に誇る茨城の名珈琲店「サザコーヒー」。
コーヒー豆を粗挽きにして、煮沸後に少し温度を落ち着かせてから麦汁に投入。沸騰させるとコーヒー豆から苦味やエグ味が出てしまうので、温度を調整しコーヒーの香りと風味だけを抽出しています。
和スイーツと合わせるのもオススメ。

使用しているのは、爽やかな香りと黒糖のようなコクが人気の「ケニア」。
ケニア山南西・ニエリ地区で直接買い付けたコーヒーで、標高の高さ、水はけの良い火山性の土壌が、力強くも上品なフレーバーを生み出します。シトラスを思わせる爽やかな香り、滑らかな質感と黒糖のようなコク、甘さが特徴的です。

麦芽由来の風味と、コーヒーでさらに奥行きのある味わいになった、正真正銘の「コーヒービール」です。

【原材料】
酔いちご：苺（常陸太田市産）、麦芽（ドイツ製）、ホップ
SAZA COFFEE BEER：麦芽（ドイツ製）、コーヒー豆、ホップ
その他：麦芽（ドイツ製）、果汁、ホップ
※ベルジャンホワイトの場合は、上記に加えて、香辛料、果皮

【内容量】
330ml／1本

【賞味期限】
冷蔵にて2ヶ月

【アレルギー】
原材料に小麦を含む場合があります。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
明治末の創業以来、100年以上続く鰻割烹「ぬりや」と申します。

私たちは、全国各地から旬の味を仕入れる鰻料理をメインとした「和食」と、それらを惹き立てる「お酒」を愉しんでいただく、鰻料亭です。
全室個室で、お子さまやご家族との大切なひとときを、ゆっくりとお過ごしいただけます。

鰻を中心とした割烹料理をご提供している私たちにとって、切っても切り離せないのが、お酒。
当店でしか味わうことのできない「和食とお酒のマリアージュ」をご提供したいと考え、一念発起して設立したのが、MitoBrewing大工町醸造所です。

MitoBrewing大工町醸造所では、鰻割烹「ぬりや」の若旦那がオーナーとなり、自分の舌で納得できる味のビールを作っています。
若旦那の要望に応えるのは女性醸造長。レシピ作りから醸造、樽詰め、瓶詰め、タップルーム等でのおもてなし、SNS更新まで担当しています。

フラッグシップになるように丁寧に作った「しっかりペールエール」と「とろりんHazy IPA」はJGBA2024（ジャパン・グレートビア・アワーズ2024）で銅メダルを受賞しました。

さらに、水戸市以外でも茨城の美味しいものを取り入れたビールを作り、茨城の魅力をビールで多くの人に知ってもらえたら嬉しいなと思い、今回、常陸太田市の苺・茨城発の世界ブランドサザコーヒーと魅力的なコラボレーションに挑戦しました。

私たちのクラフトビールを通じて、一人でも多くの方々に「茨城の美味しいもの」を届けられるよう、これからも様々な取り組みにチャレンジしていきます。