伝統的な北欧家具を忠実に再現したNORTEのオリジナル家具「DECO/デコシリーズ」です。

美しいペーパーコードのDECOチェア、スッキリしたデザインのDECOテーブル、そして柔らかなイメージのDECOソファをご紹介します。

初めてペーパーコードの椅子を見たのはもう30年近く前のことです。

強烈なインパクトがありました。
この世にこんな美しい椅子があったのか、と。

当時は殆ど国内で流通していなかったこのペーパーコードの椅子を

一人でも沢山の方に知って頂きたいという願いから、

今回のプロジェクトが始まりました。

伝統的な北欧家具を忠実に再現したNORTEのオリジナル家具

「DECOシリーズ」です。

「DECOチェア」。

沢山のお客様からのご要望を受けて生まれたペーパーコードの椅子です。

ゆとりのあるゆったりした座面と柔らかな曲線を描く背もたれ。

美しいペーパーコードで編まれた座面は、経年と共に自身の体に添う形になっていきます。

オイルで仕上げた木肌は優しく滑らか。

どこから見ても美しい椅子です。

そしてDECOテーブル。

サイズは使い勝手のよい150cmです。

北欧のテーブルは突板を使うことが多いのですが、

DECOシリーズは無垢の天板にこだわりました。

オイルで仕上げた天板の手触りは優しく滑らか。

キズや汚れもヤスリで削ってメンテナンスすることで、いつまでも大切にお使い頂けるテーブルです。

椅子と同じ、すっきりした丸脚は北欧スタイルの定番です。

DECOソファは北欧スタイルを代表する「木製フレームとクッション」の組み合わせです。

北欧のソファは座面にウェービングテープが貼ってあるものが殆どですが

こちらは無垢の板がそのまま使われていますので、クッションを取り外しても美しいのが特徴。

クッションで隠れてしまうのが勿体ない位、本当に美しい座面。

肘掛がないので座面を広く使えます。ゆったりお昼寝もして頂けます。

和の雰囲気にもマッチするソファです。

後ろから見ても美しいスタイル。

そしてこちらも丸脚。

座面はとても低く設定しているので、お部屋を広く見せる効果も。

DECOシリーズは、名古屋で活躍する女性建築デザイナーARCH DECOさんのデザインです。

ARCH DECOさんの手掛ける作品はどれもあたたくて美しく、

そしてどこか懐かしくて心地よい。

私たちの目指す世界観そのものでした。

ARCH DECOさんの「DECO」をいただいて

「DECOシリーズ」と名付けました。

DECOの後ろには手書きの丸い点を４つ、家具の丸脚が床についたところをイメージしています。

試作を繰り返し、話し合いを重ね、1年近くかけてようやく完成しました。

ARCH DECOさんに、今回のプロジェクトへの思いを語っていただきました。

Q このお話を受けて思ったことは。

A 家具のデザインは個々のお客様に対してさせて頂くことはありますが、

商品開発としての家具デザインは初めてのことでした。

大きな挑戦で、大変光栄に思いました。

Q 一番大変だったことは。

A NORTEさんのお客様は北欧家具の持つぬくもりや使い心地、デザイン性を求められている方が多いので、名作と呼ばれる家具たちが何故名作とされているかを改めて学び直す必要がありました。

使い心地のよい家具、愛着を持って長く使っていけるデザインを模索しました。

特に椅子は、各部材のサイズや位置を、名作チェアや座り心地がよいと思える身近な椅子にメジャーを当てながら設計を進めましたが、サンプルが仕上がるまでは想像の中なので、とても緊張感がありました。

Q 開発を進めていく中でよかったことは。

A 普段はオーナー様ありきの仕事が多いのですが、今回はまだ見ぬお客様に思いを馳せ、私たちが本当に良いと思える家具を少しずつ形にしていく過程の楽しさを経験できました。

Q デザインをする上で特に気にしたことは。

A チェア、ソファ、テーブルが一つの空間に揃った時に自然に馴染むように、丸脚を中心にすっきりとした素朴なデザインで統一し、シンプルでありながらも永く使える飽きのこないデザインを追求しました。

Q この商品の未来について。

A 使い込んでこそ愛着がわく家具。家族の一員のような存在になって、親から子に受け継がれていくヴィンテージ家具となっていってほしいと思っております。沢山の方に愛用して頂き、名作と言われる域までデザインが残って欲しいです。

私たちが愛知県名古屋市で家具屋を生業とし、60年近くが経過しております。

そして、一人でも多くのお客様にNORTEの家具を知って頂きたいという気持ちからネットショップを立ち上げ、20年経ちました。

当時の主流は、カントリー調のパイン家具や、華美な装飾のあるゴージャスなデザインの家具。

個性が強いので、統一感を出すために「セット」で揃えるのが一般的でした。

しかし、流行というものは必ず終わりがくるものです。

家族が増えて椅子を買い足したいと思っても、収納家具を置きたいと思っても、

その頃には既に同じテイストの商品は無くなっていて、

全て買い替えるか、アンバランスな状態に耐えるかの二択を迫られるのです。

安易に買い替えができるものならば、流行を追うのは楽しいものです。

けれど、家具はとても大きな買い物で、簡単に買い替えはできません。

家族の歴史と共に、少しでも長い時を一緒に過ごしたいと思いますよね。

家具に無駄な個性は必要ない、と思います。

限りなくシンプルで、どんな空間にもマッチする、

「どこか懐かしい」

「なんだか心地いい」

誰もがそう思ってくれる家具。

スタンダードだから、椅子がバラバラでも違和感がない。

新しい収納家具を置いても美しくまとまる。

こんな魔法のような空間を生み出してくれるのが【北欧家具】だと思っています。

私たちがネットショップを立ち上げたのは、当時あまり知られていなかったこの【北欧家具】の素晴らしさを伝えたかったからです。

北欧スタイルのインテリアは、デンマーク・スウェーデン・フィンランド等の北欧諸国で生まれました。

その歴史は古く、デンマークの家具職人組合は16世紀から始まっています。

日照時間が短く、家の中で過ごす時間が長い北欧の人々にとって、

機能的で美しい家具や飽きのこないインテリアは、とても大切なものなのです。

北欧デザインは、無駄な装飾が一切なくシンプルで機能的です。

木の温かみ、森や湖をイメージさせる自然の色使いが優しい雰囲気を醸し出します。

そして何より、古来から木を愛する日本家屋に違和感なく馴染んでくれるのです。

私たちがネットショップを立ち上げた頃、北欧スタイルの家具は国内で殆ど流通しておらず、北欧家具の専門店も国内に数える程しかありませんでした。

しかし、2006年に、北欧を舞台にした「かもめ食堂」という映画が大ヒットし、同年IKEAが日本に参入したことで、若い世代の興味関心が大きくなっていったのです。

そしてその後、空前の北欧ブームの訪れと共に北欧家具の高騰が続き、

世界的に有名なYチェア（CH24）は１脚10万円を超え、

「庶民の椅子」と呼ばれ、Yチェアと並ぶ人気を誇るJ39も10万円近くまで上がっています。
家族分を揃えようと思うと、簡単に手が出せる金額ではありません。

私たちの願いは、長きに渡り愛される素敵な北欧スタイルの家具達を、

「誰もが手の届く価格でお届けしたい」ということです。

NORTEの家具たちは【北欧スタイルの家具】であって、【北欧家具】ではありません。

北欧の優秀なクラフトマン達が手掛ける家具達は素晴らしい。

しかし、前述の通り、それに見合うだけの価格が付いているのが現実です。

良いモノを高く売ることはたやすいことです。けれど、誰もがその高い価格でモノを買えるわけではありません。

「日本製に比べると海外製の家具は・・・」

多くの方から戴く言葉です。

残念ながら一部には不誠実な仕事をする工場があるのは否定できません。
しかし、中には素晴らしい工場もあります。

私たちの選んだ海外工場は、企業努力を重ね、徹底した管理の下、高品質な家具たちを低コストでお届けすることを可能にしています。

北欧の家具たちが愛される理由は、その普遍性にあります。

何十年も変わることのない、スタンダードなデザイン。

流行も関係なく、決して飽きられることがない、どこか懐かしい雰囲気でありながら

誰もが美しいと思う佇まい。

DECOシリーズはそんな思いをかたちにしました。

私たちはDECOシリーズを通して、一人でも多くの方に北欧スタイルの家具の素晴らしさを、これからも伝え続けていきたいと願っています。