iPhoneに付属されているApple純正イヤホンをヘッドフォン本体にセットする事で、電源不要で驚くほどピュアな音質を実現した木製ヘッドフォンです。

ヘッドフォンの素材には、飛騨高山産の木材（カエデ、ヒノキ）、飛騨牛（ブランド牛）牛革といった自然素材のみを使用し、金具などを一切使わない構造となっています。

木の素材感をシンプルに感じられるプロダクトに仕上げました。

目を閉じて聴くと、まるでコンサートホールにいるような臨場感があります。木の反響が心地よい響きとなって伝わります。

2017年３月、トヨタ自動車株式会社が展開する高級車ブランドのLEXUSが主催する「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT 2017」に岐阜県代表として選出されました。

▼LEXUS高輪で行なわれたキックオフセッションの様子

「地域を愛し、特色を生かし、技を磨く若き匠がいる。夢に向かって、自由な発想で。常識に縛られることなく新しいモノをつくる力を、LEXUSは応援する」

掲げられたこのプロジェクトコンセプトに応えられるものとは何か、、、

アイデアを出しては捨て、出しては捨ての繰り返しの中でひとつのプロダクトが思い浮かびました。

悩み続ける中で、なぜかふと、ヘッドフォンをつくってみたらどうだろうか、、、と思いました。

以前から「音」に関する商品をいくつか手掛けてきましたが、体に直接触れるヘッドフォンなら、素材に木を使うことでその感触や香り、そして木の反響を利用した音など、五感にダイレクトに訴える商品にできないかと考えました。

今まで誰も見たことのない、全く新しいカタチのヘッドフォンをつくろう！

ヘッドフォンを単に音楽を聴くための道具としてではなく、木の良さである「ぬくもり」を感じながら聴くことで、やすらぎや癒やしの時を提供できたら、、、

アルミやプラスチックなど無機質な素材を使用したヘッドフォンが多い中、木の良さを最大限に引き出すための構造や仕組みにこだわってつくりました。

LEXUSプロジェクトのアドバイザーでもある小山薫堂氏や隈研吾氏、川又俊明氏などからも具体的なご意見をいただきながら作り込んでいきました。

▼川又俊明氏に来社いただき試作品の検討をしている様子

▼LEXUS NEW TAKUMI PROJECT の詳細はこちら
https://lexus.jp/brand/new-takumi/

従来のヘッドフォンはドライバーユニットと呼ばれる機械的な装置を音源としていますが、ヒダノオトはイヤホンの音をイヤーカップ内で反響させる仕組みとなっています。

使用するイヤホンはiPhoneに付属されているApple純正のものです。

他のイヤホンも色々と試してみましたが、木の反響を利用して聴くヒダノオトには、Appleの純正イヤホンが最も適していました。

▼Appleの純正イヤホン

▲オリジナルの四角いウッドパーツにイヤホンを装着して保持します

木という素材には様々な種類があります。堅い木もあれば、柔らかい木もあります。ヒダノオトは「カエデ」と「ヒノキ」という２種類の木を組合わせてつくっています。

「適材適所」という言葉があるように、それぞれの特性を生かした構造になっています。

▼3層構造（上・下がヒノキ、真ん中がカエデ）

イヤーカップの中央部分は「カエデ」を使っています。

カエデはとても堅い木で、柔らかい木に比べると音の反響が良く、楽器などにも使われている木です。

▼構造や素材を変えて幾度となく試作・試聴を繰り返しました

耳に当たる部分と外側のロゴ部分は「ヒノキ」を使っています。

ヒノキは柔らかい木で、肌に触れたときに優しく感じられます。ヒノキ特有の香りや抗菌作用も持ち合わせた木です。

ヒダノオトに使用している木材は、地元の山から伐り出した飛騨高山産材です。

国内有数の家具産地である飛騨高山は、良質で豊富な山々の恵みに囲まれた木材の産地でもあります。

▼ヒノキの丸太

▼製材して板材になったカエデ

古より飛騨高山には、その良質で豊富な木材を生かすための優れた木材加工技術者が数多くいました。

「飛騨の匠」と呼ばれたその職人たちは、税を免じる代わりの任務として、神社・仏閣などの建築のために都へと派遣され、その腕を振るいました。

その優れた木工技術は、様々な木工製品を生み出す産地として今もなお受け継がれています。

ヒダノオトは、「飛騨の匠」の技とその精神に基づき、金具などを一切使わず、木の特性を生かした構造とシンプルなデザインが特徴です。

木と向き合い、木と対話しながら、ひとつ一つ、丁寧につくっています。

飛騨高山に江戸時代から続く伝統工芸の「飛騨春慶」。

ヒノキの板を曲げて小判形のお弁当箱などをつくる「曲げわっぱ」の技術を応用し、ヘッドバンドの部分をつくりました。

さらに、通常では考えられなかった革をつかった留め具の開発で、強度と摩耗耐性を高めました。

「伝統の技を新しいスタイルで表現する」

こういった革新をし続けることが、伝統の継承につながると考えています。

▼ヒノキの板を曲げる作業（飛騨春慶木地師：西為）

▼肌色に見えるのが飛騨牛の革でつくった留め具

製品名：ヒダノオト（プレーン）

素　材：カエデ、ヒノキ、牛革

サイズ：19.5㎝×14.5㎝×6.0㎝（ヘッドバンド最縮時）

重　量：約110g

仕上げ：無塗装／ウレタン塗装

※イヤホンは付いておりません

製品名：ヒダノオト（一刀彫）

素　材：カエデ、ヒノキ、牛革

サイズ：19.5㎝×14.5㎝×6.0㎝（ヘッドバンド最縮時）

重　量：約110g

仕上げ：無塗装／ウレタン塗装

テクスチャ：一位一刀彫（丸彫り）

※イヤホンは付いておりません

製品名：ヒダノオト（飛騨春慶）

素　材：カエデ、ヒノキ、牛革

サイズ：19.5㎝×14.5㎝×6.0㎝（ヘッドバンド最縮時）

重　量：約110g

仕上げ：漆塗り／ウレタン塗装

テクスチャ：飛騨春慶（漆塗り）

※イヤホンは付いておりません

▼商品パッケージ（全ラインナップ共通）

▲ヒノキの香りが漂うカンナ屑を緩衝材として使用しています

ファッションとデザインの合同展示会「rooms EXPERIENCE 38」にてヒダノオトを展示出品いたします。

会場ブースにて実際に手にとってご試聴ください。

＜日時＞平成31年2月20（水）～2月22火（金）の３日間

＜会場＞五反田TOCビル 13階（東京都品川区西五反田7-22-17）

＜詳細＞https://www.roomsroom.com

Q：Apple純正イヤホン以外の機種は使用可能ですか？

A：現段階ではApple純正イヤホン以外の機種には対応しておりません。

　　なお、AirPodsでのご使用の場合は、別途アタッチメントが必要です。

Q：故障・破損などの保証はありますか？

A：購入後１年間は保証対応いたします。ただし、商品の落下や過度に力を加えて扱った場合の破損や傷に対する保証は対応いたしかねます。

Q：限定数量に達した場合、リターン品の追加はありますか？

A：リターン品の追加も考えておりますが、割引率を低くしての設定や、お届け日が遅くなること（９月以降を想定）をご承知おきください。

「飛騨の匠」の木工技術を受け継ぎながら、新たな発想で現代のライフスタイルにマッチしたウッドクラフトやオーダー家具等を数多くご提案しております。

詳しくはノクターレWEBサイトをご覧ください。

https://www.nokutare.jp

塩谷 英雄（シオタニ ヒデオ）：木工職人

　1971年　岐阜県高山市清見町生まれ

　1989年　高校卒業後 高山市内家具メーカーに勤務

　1995年　家業である家具製造 TS産業に入社

　2006年　自身でクラフト創作活動を開始

　2009年　オリジナルブランド「nokutare（ノクターレ）」を立上げる

　2017年　「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT 2017」に岐阜県代表として選出