かつては日本人全員が毎日着ていて身近な存在だったはずの着物。いつしかハレの日に改まって着るものとなり、毎日着るのは洋服へと変わっていきました。

幼少期から着物の世界を肌で感じてきた老舗呉服店の若女将が、着物の文化を残すため、着物の可能性を拡げるために開発したのがNOIです。

着物を「高価で着るのも扱うのも大変なもの」から「日常にカジュアルに着られるもの」に。和服を起点に洋服の手軽さ・扱いやすさを追求した「和服としても着られる洋服」です。

簡単に着られる着物として二部式の着物もありますが、NOIはそれをベースにより簡単で着物らしいデザインに。

脇や袖周りがゆったりしており、袖にボリュームのある洋服の上にも羽織ることが可能。

着物としても着られますが、メリヤス生地（Tシャツやスウェットのような生地）でできているので、トップスとして着用した時に洋服と調和します。

※モデル妊娠6ヶ月 「軽くて、着心地が楽で助かりました」

着物として着用すると、セパレートだと分からないほどの仕上がり。メリヤス生地なので、シワがあっても自然で気になりにくい質感です。

その他の着こなしはNOI Instagramにて！

カラーは洋服としても和服としても使いやすい3色をセレクトしています。

着物として着るのに必要なものは襦袢と帯だけ！生地の特性により補整しなくても自然な印象です。

トップス部分はボタンと紐（取り外し可能）がついており、スカートはウエストが総ゴム（調節用の紐付き）で、一人で簡単に着ることができます

まず襦袢を着ます。

Tシャツ襦袢が綺麗に仕上がるのでおすすめ。今回、Tシャツ襦袢「ふぁんじゅ」さんにもご協力いただき、Tシャツ襦袢付きのリターンもあります。

また、ブラジャーだと体のラインが気になる方はカップ付きインナーだとシルエットに響きにくいので試してみてください。

スカートを履きます。

好みの裾の長さに合わせてウエストの位置を決めてください。長い場合や短めにお召しになりたい場合はウエストを折り返していただいても目立ちません。

トップスを羽織ります。
背中の縫い目が背中の中心にくるように羽織ってください。

左脇についている紐（取り外し可能）を結びます。

右脇のボタンをとめます。

左右の襟の見え具合が均等になっていると綺麗です。

お好きな帯を巻いて完成。

前板がなくても生地の特性上気になりにくいです。ラクに楽しく着てください。

▼詳細はこちら

生地には和歌山県産のメリヤス生地（Tシャツやスウェットのような生地）を使用。

着物は一般的に、織物（縦糸と横糸を交互に組み合わせて作る布）で仕立てられます。織物は生地にハリがありますが、メリヤスは編物（ニット）で、伸縮性があり軽く柔らかく、洋服を着ているような柔らかな着心地を体感できます。

和歌山のニットについて

和歌山は明治からニット生地の生産が始まり、現在も丸編みニット生地生産国内1位を誇ります。

「ニット」というと毛糸のカーディガンやセーターを思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、ニットは広い意味で編んだ生地の総称。Tシャツやカットソー、肌着、靴下など幅広く使われている生地です。

和歌山のニットは肌着や靴下の生産から発展したため、伸縮性に富み、ソフトな風合いで、肌に触れて心地よいことが特徴です。

メリヤス生地なので、洗濯や保管はご自宅で洋服と同じように扱っていただけます。

・洗濯機で洗濯可能

洗濯ネットに入れて、洗濯機の「手洗いコース」など優しく洗えるコースで洗っていただけます。

・畳んだりハンガーに掛けて保管可能

メリヤスの柔らかい生地でできているので、畳んだり、ハンガーに掛けて保管できます。ハンガーはスーツ用ハンガーなど肩をきれいな状態でかけられるものがおすすめです。

鯉口シャツ Unisex

お祭りなどで男性が着る鯉口シャツをベースにしたカットソーシャツを作りました。生地は吊り編み機で編んだメリヤス生地です。和紙糸を使っており、シャリッとして春から秋口まで着用可能。

ワイシャツのようなタックと袖口のボタンで洋服のスタイリッシュ感を取り入れつつ、背中や袖口のつっぱり感を解消しています。

カラーは着やすい2色をセレクト。

仕様

KIMONO WEAR Lady's

Tシャツ襦袢

SakuSaku+のTシャツ襦袢「ふぁんじゅ」付きのリターンもご用意しております。

鯉口シャツ Unisex

リターン

スケジュール

2021年1月16日まで クラウドファンディングにて受注受付

2022年1月〜 プロダクト生産

2022年4月〜5月 商品発送、納品

実行者紹介

旭 真友梨

昭和59年、和歌山市の呉服屋に生まれ落ちる。

べにや呉服店、現在創業145年。プロジェクト実行者、旭真友梨はその五代目若女将である。

もともとは日本人が誰しも着ていた着物であったが、明治時代、洋服文化がなだれ込み、着物を着る人口は減った。

そして日本経済の成長とともに、絹を中心にセレモニーで着る衣となり、「着物はいざというときに、きちんと着る物」という着物概念が構築された。

しかしながらその後、1980年代をピークに日本経済は降下してゆく。それでも絹の着物の商いをメインとしてきた呉服業界であるが、「普段着れない」「着付けが難しい」「高価で」「お手入れが大変」な着物から、消費者はどんどん離れていき、その市場規模は最盛期から８割も減少した。

実行者の旭は、生来より呉服業界の最中でこの変化を目の当たりにし、幼少期から、「このままでは着物という伝統文化が途絶えてしまう」という危機感とともに生活してきた。

2018年には木綿着物を扱うカジュアル着物ブランド「121E」を設立。着物の価格を下げることには成功するが、着付けが難しいという大きなハードルは残り、これでは本当の意味で着物着用層の裾野を広げることはできないと実感する。

2019年秋、JETRO職員より外国人向けに「誰でも簡単に着られる着物を開発してもらえないか」という依頼が入る。

そこで始まったのがNOIの開発である。

「自分で簡単に」「洋服のような手軽さで」着ることができる着物を、日本、世界をターゲットに展開、いままで「着物を着たかったけど着れなかった」層にアプローチをかけていく。

開発メンバー

旭真友梨 / 津村昇二郎 / 辻岡大樹 / 旭大介

Q&A

Q.着物としても着られる洋服とはなんですか？

A.トップスとスカートとして着られて、かつ上下セパレートの二部式着物としても着られる新しい衣です。

Q. このプロダクトの特徴はなんですか？

A.上下別々で着回しいただける洋服です。と同時に、紐など一切使わず誰でも簡単に和服としても着られます。

Q. 使っている素材は特別なものですか？

A.和歌山のメリヤスを使用しています。レディースは着心地を追求したスウェット素材、メンズは和歌山にしかない吊り編み機によるメリヤスにこだわりました。

Q.NOIプロダクトはどこで作られていますか？

A.開発からデザイン、制作まで和歌山で行っています。

Q.どのようにデザインしてきましたか？

A.洋服しか着たことがないメンバー、和服の仕立てや着付けに精通したメンバーの混合で、洋服の機能性と和服の合理性のほどよいポイントを探りながら、とにかく着るのが簡単で、お手入れと着心地が楽なことを追求してデザインしました。

Q.どこで購入できますか？

A.本プロジェクトページ内のリターンにある「応援購入する」からご購入いただけます。リターン完了後に一般販売を開始する予定です。インターネット販売を中心として、和歌山や都心部、海外の小売店に展開予定です。こんなところで売ってほしい、もしくはうちのお店で販売したいというリクエストがあればぜひお気軽にご連絡ください。

Q.お手入れ方法を教えてください。

A.毎回お洗濯の必要はありませんが、汗や汚れが気になりましたら洗濯機のおしゃれ着コースでお洗濯ください。基本的に、お洋服のお洗濯と同様の扱いで結構です。

Q.保管方法を教えてください。

A.クローゼットにハンガーで、または畳んでタンスにご収納ください。

Q.どんなときに着ていけますか？

A.着物を着ていきたいカジュアルな集まりや、ビジネスや社交のお食事会、街着として。またはお部屋着として。和服コーディネートや洋服コーディネート、様々に幅をもってお楽しみください。

Q.着物スタイルの際、おすすめのインナーはありますか？

A.Tシャツ襦袢をお召しいただくと、ごわつかず、またとても簡単に短時間でご着用いただけます。冬はタートルネックなどと合わせていただくことも。

Q.着物としての着用シーズンはいつですか？

A.真夏以外のオールシーズンご着用いただけます。暑さ寒さに対応幅が広い素材を使用しております。

Q.鯉口シャツ Unisexはどうして作ろうと思ったのですか？

A.着物バージョンのKIMONO WEAR Lady'sと並ぶときに違和感なく、自信をもって着ていただけるツールが欲しいと思いました。肌襦袢として着用されてきた、また日本の職人が愛用してきた鯉口シャツをベースにしたことで、ジャパニーズスタイルを感じる、着物と並んでも違和感のないプロダクトに仕上げています。