学習って何でしょうか。なぜ、勉強をするのでしょうか。親は子どもに幸せになって欲しいと願います。先生は生徒の成長を願います。そのために、大人は子どもに勉強をして欲しいと願います。しかし、それが順調にいくとは限りません。

　育てるって、難しい。一人目の子どもを育てるのは未知の世界です。何千人もの生徒を指導してきた先生ですら、自分の子どもを育てるのに苦労するのですから当然です。それはなぜか。人間は本当に、多種多様で、個性に溢れているからです。

　社会では多様性が求められ、現場では能動性が求められています。多様性が能動的な行動をとれば、現場の先生は大変です。そして、いろいろな情報があふれる中、親は誰を基準としていいのか、判断が難しくなってきています。1人目のお子さんだったらなおさらです。

私たちは誰かを基準にするのではなく、その子自身を知ることにより、その子に合った学習方法、習い事、学校などの情報を提供していきます。それが、テーラーメイド教育です。

　サウスフロリダ大学で2007年にある実験が行われました。結果だけを言うと、ブロック学習という学習方法を行ったグループの正解率は38%で、ランダム学習という学習方法を行ったグループの正解率は77%というものです。勿論、学習する時間は両グループとも同じです。学習方法が違うだけで39%の違いが出たのです。こんなに違いが出るんだったら、もちろん、ランダム学習でしたいですよね。

　効率よく学習することは、有限な時間を生きている人間にとっては大切なことです。ですから勿論、学問で研究が盛んに行われています。特にアメリカでは2001年に「科学的根拠のある研究」を大切にすると明確に打ち出しました。しかし、日本ではまだまだ「科学的根拠のある研究」を基にした学習がなされているとは思えません。実際、ランダム学習よりもブロック学習を基にした教材がほとんどですし、塾や学校でもブロック学習がほとんどです。39%も違いがあるのにです！

　私は中学受験塾、高校受験塾、大学受験予備校、私立高等学校など、様々な現場の教壇に立ち、5000人程度の生徒を見てきました。そして、そこに関わる保護者や先生、教材、先生の研修なども多く見てきました。全ての現場に共通していたのは、生徒、保護者、先生がそれぞれの直感で教育を語っていることと、学問で研究されているにも関わらず、その知識が現場ではほとんど使われていないことです。

　私は疑問に思っていました。命を左右する医療は、レントゲンや血液検査から得ることができる客観的なデータを基に考えるのに、人生を左右する教育は、なぜ、直感で考えられているのか。

　科学的に研究されているのだから、それをもっと現場で使えるようにしたい。これがNOCCを立ち上げた理由です。

　世の中には様々な学習方法が氾濫しています。信頼性と妥当性のあるデータを用いた素晴らしいものもありますが、著者の体験や直感だけで書かれたものや、昔のデータを誤った解釈で載せているものが多くあります。

　学習は人生を左右します。このような無責任な状態でいいのでしょうか？

　私たちはこのような状態を変えるために、大学の教授にスーパーバイザーをしていただき、学問と現場をつないでいます。そして、最新の研究データをもとに効率の良い学習方法をまとめた学習方法マニュアルを作りました。

　これは常に最新の研究データをもとに更新していこうと考えているので、販売することは今のところ考えていません。今回は、支援していただける方に科学的な学習方法というものがどのようなものか知っていただきたいので、特別に用意しました。

　科学的に効率的な学習方法が分かったとして、それだけでその人に合った学習が出来るでしょうか？もう一つ、大切なことがあります。

　それは、自分を知るということです。

　教育検査には様々な指標があります。それらは、適当に直感的に考えられたものではなく、統計学により選別されたものです。主な指標はIQとEQです。IQは聞いたことがある方が多いと思うのですが、実は、IQは1つの指標ではなく、細かく分けると100以上考えられていることをご存知でしょうか。EQも同じく1つの指標ではありません。

　IQではGf、EQではGRITと呼ばれる指標です。Gfとは応用力や推理力のことで、一般的にいう賢さです。Gfが高い子は、１を聞いて１０を作ることができ、授業の飲み込みなどが早いです。それに対して、GRITとは継続力のことです。高い子はコツコツ学習を積み上げることができ、家での宿題なども１人で頑張れます。

　塾や先生は、Gfは授業内、GRITは授業外を指導するときの指標と考えてください。親は、Gfはお子さんがどれだけ努力をしないといけないか、GRITはお子さんが努力を続けることが出来るかどうかの指標と考えてください。

　Gfが高くてGRITが低い子の場合は、学習環境を整えることが最優先事項となり、Gfが低くてGRITが高い子の場合は、指導者や教材を整えることが最優先事項となります。

　検査は集団で受けることができ、時間は3０分程度です。

　基本となる2指標に加え、EQをより細かく測ります。「なぜGRITが低いのか」「どうすれば伸ばすことができるのか」など、その原因や方法まで診断することができます。

　例えば抑鬱性が高い子は、心に不安を抱えていて学習に身が入りません。IQの中の1つの指標であるWMIに影響を与えるという実験結果も出ています。当然、不安を取り除いてあげる必要があるのですが、教師だけでなく親でも気づいてあげられないことが多いです。「いつも気丈に振る舞っている子が実は…」目に見えないことが実際には多くあるのです。

　その他にも、「自己肯定感が低いのか高いのか」「神経質が低いのか高いのか」その一つひとつの指標の違いで指導法や学習法、子どもへの接し方は大きく変わってきます。

　検査は集団で受けることができ、時間は5０分程度です。

　上記の20指標に加え、IQをより細かく測ります。「なぜ算数が弱いのか」「どのような勉強方法が良いのか」など、原因や方法をIQの観点からより深く追求することができます。

　例えば、算数が弱い子がいたとしましょう。それだけだと考えられる原因はかなりあります。計算ミスが多い、文章の読み間違いが多い、時間配分がうまくできていない、単純に努力をしていないなどです。これらは熟練の先生であれば、テストや日頃の宿題をしっかりと分析すれば分かります。

　しかし、それらが分かるだけでは解決しません。算数が弱い原因は「計算ミスが多いから」と分かったとしましょう。その原因をどう解決したらいいのでしょうか。それには、「なぜ、計算ミスが多いのか」が分からなければ、根本的な解決はできません。それが、IQをより細かく測ることによって分かるのです。

　1つだけ例をあげると、例えばWMIという指標が低く出たとしましょう。WMIは簡単にいえば「頭の中でどれだけ作業できるか」です。今回の場合でいえば、WMIが低いために、繰り上がりの計算や暗算などが原因で計算ミスが多くなっていると考えられます。この場合の解決方法は2つです。1つはWMIそのものを鍛える方法で、1つはWMIの低さを補う方法です。

　このようにIQをより細かく見ることで、より深く原因を追求することができ、一人ひとりに応じた解決方法を処方することができるのです。

　検査は個別で受ける必要があり、時間は3時間程度です。

　私たちが検査を行う際には、精密に検査を行うために、検査環境、標準化された手続き、子どもとのラポール(信頼関係)形成を大切にしています。そのため、どこでも誰でも検査を実施できる形では行っておりません。

　場所は、JR大阪駅、阪急梅田駅からすぐの大阪梅田のランドマークであるHEPFIVEのすぐ裏にあります。

　日時は、このプロジェクトが終了してから連絡をさせていただきます。

　集団検査のみの場合、場所はサポーターさん達のお住まいの場所から公共交通機関で1時間圏内の場所で行います。その際にかかる大阪からの交通費は、その場所に来られる人数で割ったものを事前にお知らせし別途請求させていただきます。

　日時は、その場に来られるサポーターさん達と調整していきます。

　場所は、貴社にお伺い致します。別途交通費とさせていただきます。

　私たちは教育の現場で、様々なことで悩まれている方を見てきました。学校、塾、先生、親、子ども、それぞれに悩み事があります。しかし、教育現場にはそれを解決する道具や武器は殆どありません。なので、直感的に解決していくしかないのです。直感は時に優れています。でも、優れていない時もあります。

　私たちは、科学をベースとし直感を生かしてもらうことを提案しています。

　健康のために、皆さんが病院に行って血液検査をするように、学習をより良くするために教育検査を受けませんか。

　そして、教育に科学をもっと取り入れるべきだという理念に共感してくださる方は、一緒に目指しませんか。

　NOCCは教育に科学を取り入れることにより、教育をより良くしていきます。