プロジェクト実行者
ストーリー
- 膠(にかわ)を混ぜる手間がなく、水を少し加えるだけで使え、表装も可能。
- 主原料は、自然の鉱物や植物と天然膠。深みのある美しい色彩、鮮明な色調。
- 画家が自ら使いたいと思える絵の具を作りました!
初心者からプロの芸術家まで
膠(にかわ)顔彩「錦-Nishiki-」は、彩墨画家・宓 冬瑩(ミー・トンイン)が自ら開発した水墨画・日本画用の絵の具です。
東洋の伝統的な深みのある色彩を持ちながら、膠(にかわ)を混ぜる手間がなく、画期的な使いやすさで初心者からプロの芸術家まで、より自由な作品制作を可能にします。
膠(にかわ)顔彩「錦–Nishiki-」の特長
・膠(にかわ)を混ぜる手間がなく、水を少し加えるだけで使えます。
・鮮やかで美しい発色で、透明感のある表現も、厚塗りの表現もできます。
・大きな作品制作にも使える直径8cmの丸皿(鉄鉢)12色セットです。
皿入りなので最後まで使い切ることができ、チューブのように破れたり、固まって使えなくなるということはありません。
鉱物や植物の天然原料を主にした深みのある伝統的な色彩です。
(写真 下)絵の具の原料となる鉱物
(写真 下)彩色文化財の保存修復や和膠の普及啓発をおこなう、一般社団法人天野山文化遺産研究所の協力のもと、天然和牛膠を使用しています。
画期的な絵の具、膠(にかわ)顔彩ができるまで
近年、若冲や北斎などの人気の高まりもあり、水墨画や日本画を自分でも描いてみたいと思われる方も増えてきているように感じます。
伝統的な日本絵画や東洋美術への注目はとても嬉しく思います。
しかし岩絵の具など高価な天然顔料と固着結合剤の膠を混ぜる作業が難しいことが、日本画や水墨画の敷居を高くしています。
描くたびに絵の具と膠を混ぜるのはもどかしく、とても面倒です。
時として、描きたい衝動を削がれてしまうこともあります。
市販のチューブ顔彩、便利な皿入りやコンパクトな多色セットの顔彩もありますが、どれも一長一短があります。
固まって使えなくなったチューブ絵の具が溜まっていたりしませんか?
簡便な皿式は、描く時に膠液と混ぜないと表具をするときににじんだり、少し厚塗りすると色落ちしてしまうなどの不安が拭えません。
西洋の水彩絵の具も試してみましたが、やはり東洋画には東洋の伝統的な色合いや材料による絵の具が欲しいのです。
「もっと使いやすくて、深みのある落ち着いた色調で、大きめの作品制作にも使えて、表装もできる絵の具はできないものか?」
そこで、中国の天然原料に日本の和牛膠と技術を採り入れ、新しい絵の具を作ることを思い立ちました。幸運にも天野山文化遺産研究所の山内章先生にご協力いただき、寺社や美術品の修復に用いる高級和牛膠を使わせていただけることになりました。
およそ3年をかけて試作を重ね、ようやく満足のいくレベルの絵の具ができました。
膠(にかわ)顔彩「錦-Nishiki-」は、画仙紙、麻紙、和紙、絹本に定着力があり、表具に強く、色落ちしにくいです。
膠顔彩の原料は、自然の鉱物や植物が素材です。伝統に裏付けられた自然の深みのある美しい色彩、鮮明な色調が特長です。
※天然原料の良さを残すため、色によっては粒子を多少残しておりますのでご了承ください。
(写真 上)絹本に描いています。
使い方
*少し水を落とし、筆に絵の具をとってすぐに描くことができます。
*透明感のある表現も、絵の具をたっぷりとって厚みのある表現もできます。油彩のように筆致が立体的にのることで,対象の凹凸や質感をよく表現できます。
*胡粉(白)で蓮の花を描いてみました。
*にじみの実験のため、描いた絵を水に浸してみました。
膠(にかわ)顔彩「錦-Nishiki-」は膠の配合を工夫し、水に浸しても色落ちしません。
絶妙な割合で天然膠(動物性膠と植物性膠を調合)を添加しているので、描く時に膠を混ぜる必要がありません。表装もできます。
せっかく描いた作品が滲んでしまっては悲しいですよね。天然顔料の美しい発色は他に代え難いものですが、紙に定着させる技術は難しく、膠の量が適当でなければ、表装にはたいそう神経を使うことになります。
「”膠(にかわ)”顔彩」とは?
膠(にかわ)顔彩「錦-Nishiki-」は水墨画・日本画用の、初心者からプロの芸術家まで使いやすい画期的な絵の具です。
「顔彩」は顔料と膠などを混ぜた固形絵の具を言いますので、「膠(にかわ)顔彩」という言葉に違和感を覚える人もいるかもしれません。この絵の具は、天然顔料を主とした色材に加える、”膠”の種類や配合を何度も試作を重ねた研究の末に作り上げたものですので、思いを込めて「膠(にかわ)顔彩」と呼ぶことにしました。
しかしながら、少しややこしい話になりますが、市販の「顔彩」として売られているもののほとんどは、実は天然膠は入っていません。
どちらがいいということではなく、私は、天然の鉱物や岩土、植物など、自然から生み出される色や、伝統の膠にこだわりたかったし、この技術を後世に繋いでいきたいという想いを強く持っているのです。
水墨画の伝統を、より身近に、より深く
これまで私は日本と中国の芸術文化交流に努めてきました。両国での個展の開催だけでなく、美術館でのワークショップや、日本の小学校での水墨画体験教室など、芸術が皆様の身近にありますように、特に墨の文化や、東洋画の伝統を繋げていけたらと心から願っています。
中国発祥の水墨画は、現在では東アジアのみならず欧米にも愛好家が多くいます。この新しい絵の具は、自分が納得できるもの、世界中のプロの芸術家に満足いただける品質を目指して作りました。
水彩画、書、絵てがみ、自由に描いてください
この絵の具は水を少し落とし、絵の具が柔らかくなれば、すぐ描きはじめることができます。
日本画、水墨画だけでなく、水彩画にもお使いいただけます。
現代書家の方の、色を使った書にもおすすめします。墨との相性も抜群です。
初心者の方にも、伝統色名には馴染みがなくても一覧で色が見えることや、水を加えるだけですぐ描けるので、たいへん使いやすいと思います。ぜひ膠顔彩で描いてみてください。その上で伝統ある素晴らしい日本美術や中国美術を深く鑑賞してください。きっと北斎や若冲も身近に感じられると思います。
自然からもらった東洋独自の色彩を、感受性豊かな子どものうちから
10年ほど前に海外生活の経験がある保護者の方からの強い希望で、キッズ水墨画教室を設けました。幼稚園のお子さんたちにぜひ水墨画を習わせたいというのです。
一般的に日本の児童達はほとんどクレヨン、パステル、水彩絵の具といった絵の具で描き始めます。日本画や水墨画に直接触れられるのは大学生くらいか、成人になってから。しかもとても少数の限られた人達です。
海外に行くと、必ずと言っていいほど聞かれることは自国の文化についてです。自国の芸術文化を知らないことはとても恥ずかしい、知ることはとても大切だと気付かされます。
膠(にかわ)顔彩は水彩絵の具のような手軽さで、和紙と毛筆といった東洋画独自の画材を使い、天然の色彩に触れ、日本の伝統的な美術に親しめます。
幼、小、中、高校の美術や書道の時間に広く使っていただけたら、東洋美術の魅力を再発見し、伝統の継承と新たな創造に繋がると信じています。
資金の使い道
試作を重ねてようやく満足のいく絵の具ができましたが、製造には最低200ロットが必要です。Makuakeで資金のご協力をいただき、この画期的な絵の具を使ってみたいと思ってくださる方々へご提供したいと考えています。
この新しい絵の具で、東洋絵画の伝統をつなぎ、その発展に寄与できれば幸いです。
仕様
高級 膠(にかわ)顔彩「錦-Nishiki-」(水墨画・日本画用)
12色セット(磁器入り1皿15g、桐箱入り)
実行者紹介
宓冬瑩(ミー・トンイン)
彩墨画家、冬冬芸術文化交流協会 代表
中国浙江省紹興市生まれ。
中国国立美術大学で中国画を専攻卒。
1999年来日。
2005年宝塚造形芸術大学(現宝塚大学)博士号(現代美術)取得。
宝塚造形芸術大学講師、近鉄文化サロン講師を経て、「凛墨画会」主宰。
現代画家として第一線で活躍中。
冬冬(トントン)芸術文化交流協会Tonton Art Cultural Exchange Associationは、宓冬瑩(ミー・トンイン、愛称トントン)を中心に、日本と中国相互の芸術文化に興味を持つ人々の交流の場として、2007年に有志により設立され、日中現代芸術展、日中書画展、日中障害者芸術展など多くの芸術交流展を企画し、両国で開催してきました。
日本と中国のみならず、世界の多くの人々と芸術を通じて交流し、文化の違いを越えて相互理解と心豊かな世界平和を実現していきたいと考えています。
リンク一覧
【ミー・トンイン 水墨・彩の世界】ウェブサイト
http://www.midongying-art.com/
【トントン水墨画】Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCVMHqyxAQ4RyTfOhorY19dQ
協力:一般社団法人 天野山文化遺産研究所 ウェブサイト
リスク&チャレンジ
航空便の減便等の諸事情により配送の遅延が発生する可能性があります。予定より時間がかかる場合があるかもしれませんが、お手元へ届くまでお待ちいただければ幸いです。 ※本文中に記載させていただいたスケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。応援購入の性質上、配送遅延のおそれがございます。 ※原則として、配送遅延に伴う応援購入のキャンセルはできませんが、リターン配送予定月から6ヵ月を超えた場合には、希望者に限りキャンセルにて対応させていただきます。
サポーターからの応援コメント
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このプロジェクトはAll in型です。目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の2022年02月22日までに支払いを完了した時点で購入が成立します。
「Makuake(マクアケ)」は、実行者の想いを応援購入によって実現するアタラシイものやサービスのプラットフォームです。このページは、 アート・写真カテゴリの 「画家が開発!天然原料で作る美しい伝統色の絵の具「膠(にかわ)顔彩-錦-」」プロジェクト詳細ページです。