座圧を減らしておしりが楽な生活に。イスに置いて座るクッション「座・布団」

今回Makuakeで、新しいデザインのモデル－携帯用を発売します。

　　　　　　　　この商品は移動用車椅子クッションの改良版です。

　「座・布団」です。専用の巾着袋を使い携帯してください。

第1幕

●座っている時の方が約40％も多くの重力が加わります。

人間は二足歩行をすることによって「手」という道具を手に入れました。

その手を使い、いろいろなものを開発してきました。

日本には座る文化がありまして平安時代に生まれた「茵」（しとね）がルーツです。

江戸時代中期には現在の形となり、一般庶民も敷く習慣になりました。

それからもう一つ手に入れたもの、それは腰痛です。

二本足で体重を支えた結果、バランスを壊す人たちがいました。

そして・・・立ち続けることが辛くなると椅子を作りました。

楽な生活を送るための道具が、腰痛の原因の一つになるなんて誰が想像した

でしょうか。

そこに、日本独自文化の座布団をクッションとして置くことを考え出しました。

座っていることが楽になりますように！との思いで

私が作った座布団の進化系、「座・布団」です。

【座圧試験】（東京都産業技術研究センターにて試験）

どのくらいの座圧を受けているのか試験をしました。

①、②と同じ椅子を使い試験しました（ＸＳＥＮＳＯＲ社製、圧力分布測定器で測定）

①では、おしり全体が座面と接するために、おしりの形通りに座圧が表れます。

②では、おしりの2か所を支えるために、尾てい骨付近の座圧が軽減されています

①座布団の使用なし

②座・布団の使用あり

この「座・布団」は、正しい姿勢に矯正するものではありません。

骨盤に加わる座圧を少なくして尾てい骨への圧力を軽減する商品です。

第2幕

●座っている事が辛い

両足で重力を受けていますから、立位の姿勢では腰に負担が加わりません。

座位ではおしり全面で重力を受けます。

上半身と下半身をつなぐ仙骨にも、尾てい骨にも座圧を受けます。

背骨の生理的湾曲（Ｓ字カーブ）が重い頭を支えていますが、姿勢が悪くなるとこれを

上手にキープでずに、さらに大きな圧力を受けます。

「座っている事が辛い」状況になります。

「無くて七癖有って四十八癖」と言うように人には日常生活からくる体癖があります。

正しい姿勢ではなく、癖のある座り方をしているといっても過言ではありません。

その癖のある座り方は、自然に楽な姿勢で座るようになっています。

これを正しい姿勢に直すには・・・難しい事でしょうね。

では、その楽な姿勢での座位から、おしりの楽な生活になるのには・・・

座圧の見える化

パームＱ（携帯型接触圧力測定器）を使い座圧を測定してみました。

手軽に計測できるので介護の現場で使われています。

普通に座圧を測定するとおしりが135.0ｍｍＨｇの圧力を受けています。2番の所の圧力

が高くなっています。これは身体が左に傾いている事を示します。

当社の携帯用の「座・布団」を敷いてみますと、座圧が76.0ｍｍＨｇになります。左側の

座圧が約半分に減り、後ろ側も半分に減っています。

このモデルは私です。体癖があり身体が左に傾いています。

数値が半分になっているという事は、体重が半分になったと解釈します。

私はプロトタイプから使用していますから、「おしりが楽な生活で暮らしています」。

第3幕

●除圧ゾーンの設定―空気のチカラ

高反発でも低反発でもおしり全体が座面につくものが多いようです。

この商品では空気袋の配置を替えて、一番座圧を感じない所を探す試験をしました。

これこそが、楽な姿勢にするポイント！除圧ゾーンの設定です。

尾てい骨が受ける座圧を限りなくゼロに近づけました。

空気の量と座圧の関係

尾てい骨が座面につかない様にするには座面との距離を取れば良いのです。

空気を入れれば入れるほど離れるのですが、多くなるとおしりが痛くなります。

結論は、各自が腰への負担を軽く感じる条件に、任意に設定してもらう事でした。

それを容易にするために手で簡単に空気量が調節できるようにアナログ式にしました。

ＩＴ全盛の時代にアナログ式です。

一人ひとりの身体が違います。

一人ひとり体癖があります。

理想の姿勢に当てはめることが出来ない現実があります。

「アナログでしょう！人間だから」

おしりに空気を感じる位の量を入れる。空気の量は見た目の高さ約2ｃｍ

空気の量を見た目の高さ約3ｃｍに増やす。おしりの圧力が黄色ゾーンに増加している。

空気の量を見た目の高さ約4ｃｍに増やす。おしり全体が黄色ゾーンに変化する。

もう一つ大切なところ、膝裏部分の圧力です。

上の試験結果から推測すると、ここの圧力の変化は顕著には表れませんでした。

おしりで支えているから膝裏部分の毛細血管を押しつぶしていないという事です。

座位では、膝が曲がるために血流が滞ります。

では、座圧を受けている、おしりの毛細血管を健康的にするのにはどのように・・・？

「ながら運動」の奨めです。

（本体内部構造）

本体内部構造です。2個の空気袋Ｔ字の部品で接続されています。

これは左右運動です。右に体重をかけると空気は左に移動します。

次は前後に動かします。前後の時は、少し深く座った方が運動の量が多くなります。

また、運動時には膝裏部分も動きます。毛細血管にとっては喜ばしいことです。

【機能が解るように、本体内部を使用して動画を撮りました】

幕間

●繊維産地として約1200年の歴史がある足利産地と小池経編染工所

ここ足利産地は、大仏時代（780年頃）から、朝廷に絹織物の年貢を納めていました。

それは大仏改修の時に見つかった木簡に記されていました。

明治時代には国の政策で絹織物の生産高が世界一になりました。

その少し後、明治37年に当社が設立されたと、先代の社長から聞かされました。

112年続いていますが、私の代になり第二創業に取り組み10年経過しました。

産地で染色を生業にして来ましたが、「繊維」が「センイ」になり、今は「ＳＥＮＩ」です。

繊維工業が海外移転するなかで、産地として衰退していきました。

染色をするという下請業から脱却するために、

残された産地業者と連携して産地に残る絹を用いて生地を作り自立を考えました。

現在は、機能性繊維とライフケア商品をコラボさせたいと願っています。

座・布団の基本形、移動用車椅子クッションはフランス・リヨンで機能性繊維を開発して

いる会社から開発依頼を受けました。

第4幕

●家時間をＯＮにする

今までは寝具を中心に商品展開をして来ました。

今度の「座・布団」と、どのような商品展開をするのか・・・？

どちらも、静の状態―副交感神経の働きに関係があります。

家に帰ってから睡眠までの時間を大切にして、

より良い睡眠がとれれば壮快な明日が待っているに違いない。

そのためには、出来るだけリラックスすることが必要です。

座圧（ストレス）を感じることなく睡眠に移行する。

僅かなことですが、重要です。

今回は座位での仕事時間が長い方たちのストレスを減らす事ができます。

その日のストレスを溜めない生活が、家時間をＯＮにしてくれます。

明日のために、家時間をＯＮにする！そんな思いがあります。

【ご使用方法】

①本体を椅子の上にセットしてください。

どんなところでも座圧を軽減します

②送気球でご自分にあった空気量に調節します。

①バルブを右に回し閉じた状態で送気球を押して空気を入れます。

②バルブを左に回して空気を抜き，量を調節します。右に回して閉じます。

【ご注意】

　◎空気を入れすぎますと、おしりに痛みを感じます。

　　尾てい骨が座面に当らない約2～3ｃｍの高さを推奨します。

　◎空気袋には、針や刃物を近づけないでください。

　◎高温多湿になるところでのご使用は控えてください。

　◎空気袋で飛んだり跳ねたりしないでください。

　◎1人用ですので複数人で座らないでください。

【組成】

　◎形状：タテ39ｃｍ/ヨコ26.5ｃｍ

　◎重量：約185g（巾着袋込）

　◎本体（空気袋入れ）：ポリエステル65％、綿36％

　　　　巾着袋：綿100％　シッポ部：ポリエステル100％

　◎部品：ＰＶＣ，ＰＰ

　◎耐荷重：190ｋｇ（東京都産業技術研究センタ―にて試験）

【お手入れ方法】

　本体、巾着袋。シッポ部は洗えます。

　空気袋、送気球は乾いた布で拭いてください。

【社長雑感】

実は私はバランスが悪いのです。背骨が左側に曲がっています。腰が痛くなる予兆は左

側に出ます。いつも注意はしていますが、重いものでも左で持ちます。

週2回プールで泳ぎますが背泳では左に曲がりコースロープすれすれを泳いでいます。

私の座る所には「座・布団」が置いてあります。出張バッグには携帯用が入っています。

これを開発始めてから3年経ちますが、腰の調子は良いようです。

一番の変化は、座位が崩れると自ら座り直すことが出来るようになったことです。

背骨のＳ字カーブを意識することが、一日の中で多くなりました。

この「座・布団」で、「おしりが楽な生活」でお過ごしになれるようにお祈り申し上げます。

【お問い合わせ】

　有限会社　小池経編染工所

〒326-0817　栃木県足利市西宮町2833

ＴＥＬ：0284-21-7341　ＦＡＸ：0284-21-7342

営業時間:月曜日～金曜日（祝日は休業）

　　　　9：00～17：00

http://www.nemuricom.sakura.ne.jp

mail:koikezome@ceres.ocn.ne.jp