necoie（ネコイエ）とは

藁製の猫ちぐらを愛用されている愛猫家とお話する機会があり、藁製の猫ちぐらは猫ちゃんもお気に入りでインテリア性も高く、大変気に入っているのだけれど猫が屋根に乗っかって爪とぎをしてしまい、屋根がぼろぼろになってしまう。

ガムテープを屋根に貼って、次の猫ちぐらを注文しても入荷までに相当な期間を要してしまうため、待っている間の代替品で、ダンボール製の猫ちぐらを試してみたが、猫が爪を研いで尚且つ、休む場所として気に入って中に入り、そしてインテリア性も高い猫ちぐらが見つからない。

という相談を受けて、愛猫家にデザイン、使い勝手を相談しながら、試作、猫ちゃんに使用感をインタビュー、修正、インタビューを繰り返して現在の形が出来上がりました。

素材などへのこだわり

猫が爪をとぐ、中で休むことから、口に入るということも十分に考えて、猫にやさしいダンボール紙を使用。

また、ダンボールの接着も、人にも、猫にも害のないでんぷん糊を使用。

SDG’sを考慮した素材で出来ています。

necoieの特長

★本物の猫ちぐらの藁の網目を表現するためにダンボールを歯車のようにカットして、その歯車を一枚一枚ずらして積み上げる事で、藁の網目感を再現したツインウェーブギア構造。立体感のある凹凸感が、猫ちゃんを夢中にさせます。

★ダンボール製なので横からの光を通し、上からの光を通さない遮光性、また通気性、吸湿性にもすぐれ猫にやさしい構造です。

★ダンボール製なので猫が入る可能性が高く、猫ハウス嫌いな猫ちゃんでも期待大！

★猫が爪とぎをする天井部分は取り外しが可能。もしぼろぼろになっても天井部分だけの交換ができます。

★猫にも爪とぎの好みがあることが分かったので、天井部分はツインウェーブギアを横にならべたもの、縦にならべたもの、の2種類を制作。猫の好みで交換も可能です。

★天井部分は、どちらのタイプも裏側から中をくり抜く事で猫ちゃんの居住性を確保しました。

★天井部分だけで爪とぎ用としても使用できます。

★本体部分のみで、猫鍋のように使えて休息スペースとしても。

★本体だけを2段積み上げて、天井部分を載せるなど、より猫の喜ぶ立体構造的な使い方もできます。お好みで自由に組み合わせられます。

★天井部分には、シリコンの小さな滑り止めが貼ってあり、本体とのズレを防止。

★床面に置いた時の滑りを防止するようになっています。

★居住スペース確保用に中をくり抜いた関係で天井部分が軽くなっており、猫の大きさ、重さによっては天井が本体から滑り落ちてしまう可能性があるため、滑り防止に使用していただく両面テープで貼れるマジックテープを付属しています。

★居住空間として猫により快適に過ごしてもらうために北欧調低反発フランネルマットを同梱。猫ちぐら本体にジャストサイズで、猫もゆっくり休めます。

★屋根を取って本体だけにしておくと、うたたねの場所に最適。夜は屋根パーツを載せて寝室としても。

サイズ

本体：約40cm×約23cm×約18.2cm
バーチカルルーフ：約40cm×約16cm
ホリゾンタルルーフ：約40cm×約10cm
付属マジックテープ：約25mm×約21mm

リターンについて

・バーチカルルーフハウスセット + ホリゾンタルルーフハウスセット
・バーチカルルーフ＋ホリゾンタルルーフ＋ちぐらルーム *1
・バーチカルタイプハウスセット
・ホリゾンタルタイプハウスセット
・ちぐらルーム *3
・バーチカルルーフ *2
・ホリゾンタルルーフ *2

*1：1つのボディにタテ型、ヨコ型両方のタイプのルーフのセット。交換用または、１つのルーフはそのまま床に置いて爪とぎに。
*2：天井部分のみ
*3：ボディのみ。追加して2段積、3段積に。

利用者の声

・屋根を取って本体だけにしておくと、うたたねの場所に最適。夜は屋根パーツを載せて 寝室として使用。最近は本物の猫ちぐらではなく、この製品がお気に入りのようです。
・北欧調低反発フランネルマットも快適なようで、お気に入りの様子です。
・我が家のネコちゃんがカリカリするのは、どちらかと言うとホリゾンタルタイプが多めです。

資金の使い道

店頭、ＷＥＢ販売に向けての準備に使わせていただきます。

実行者より・・・

この猫ちぐらは、私たちが山梨県富士吉田の地で開発、製造した日本製の商品です。富士吉田は富士山の麓、標高約700mくらいに位置しており、河口湖にほど近く、富士山の山梨県側登山道の入口があるまちです。

この富士吉田は、織物のまちとして古くから栄えて来たまちで、今もその伝統的な織物を製造・販売する会社と商品を梱包する資材を製造する会社が手を組んで、このコロナウィルス感染症による経済不況により、苦しい立場に追い込まれている織物という伝統産業を守るたに色々な取り組みを行ってきました。

織物しか扱った事の無い私たちに何ができるのか、考えてはやってみて、やってみては考えて、様々なことに挑戦し、一昨年はアイソレーションガウンを約100万着生産、厚生労働省他、地方自治体に納品させていただきました。また「ふじやまガウン」として販売を継続し、映画「命の停車場」では吉永小百合さんにもご着用いただきました。

また、その後も、防災頭巾や、ダンボールベッドなどの防災グッズ他、衛生資材などの開発、販売を行いながら、本業で不足する収益を補って伝統の織物業を守っております。

そして、現在は医療用ガウン製造の経験から、知り合いになった多方面の方々と、ペットの抗がん剤使用時における、家庭での飼い主のばく露による健康被害を防ぐための商品開発を進めております。

ペット用の製品の開発を進めていく中で、以前に自分達の織物で洋服をつくって販売しようとデザインをお願いしたデザイナーさんと久しぶりに話す機会があり、その話の中で、猫ちぐらの事を聞き、藁製からダンボール製への切り替えを思いつきました。ダンボールにすれば発注から納品までの待ち時間も短縮され、なおかつ、上の屋根の部分を交換できるようにすれば、「上だけが爪とぎでぼろぼろになって、他の部分は綺麗なのに買い替えをしなくてはならない」という「もったいなさ」も解消できると考えました。

しかし、ただダンボールを丸くくり抜いて猫ちぐらを制作しても、ダンボールらしさが目立ってしまう。インテリア性を高めるために採用したのが、先が緩やかに丸い歯車状のダンボールを歯車の位置をずらしながら積んで、藁の編目のような凸凹感を強調した猫ちぐらの本体が出来ました。

本体と同じような歯車状のものを段々小さくして上に積んでいき、屋根の部分をつくろうとしたのですが、どの程度ずつ小さくしていくかが難しく、何度も何度も色々な大きさの歯車と枚数を調整しながら、やっとたどりついたのが、今のホリゾンタルルーフです。

もう少し丸みをつけ、曲線美を強調出来るように、横に寝かしていた段ボールを立てて、もう一つ屋根を作ることにしました。しかし、こちらも難しく、直径の違うサイズの歯車をたくさん作り、切る位置をサイズによっていろいろと変えてみたりしながら、今のバーチカルルーフの形が出来ました。

我々からの見た目より、猫ちゃんの好みもあるので、爪とぎのしたくなる方を選んでいただくために、ホリゾンタルルーフもバーチカルルーフも、どちらも採用することにしました。

実際に猫ちゃんに使っていただくと、乗っかって爪とぎはしてくれるし、中に入ってもくれるのですが、一言「天井が低い！」とおしかりを受け、ホリゾンタルルーフもバーチカルル―フも中をくり抜いで広くしました。

これで中は広くなり、この新しいルーフを猫ちゃんにテストしていただくと今度は、「滑って危ない」と。ゴム製のスベリ止めを貼り付けておくだけで、屋根は固定されていたのですが、中をくり抜いて軽くしたため、それだけでは勢いよく飛び乗ったりすると、本体から滑ってしまうとのこと。接着して使用できるマジックテープを同梱することになりました。

こうして、今では昼間は屋根をはずして休憩場所に、夜は屋根を付けてベッドにと使用してくれています。

この商品の組み立ては歯車の歯の部分を一枚ごとずらしたり、ルーフの部分も目で見てからの微調整が必要なので、すべて職人の手作業で、ていねいに調整をしながら、でんぷんのりを使用して、貼り付けを行う事になります。

完成まで、もう少々お待ちください。いずれは、我々の織物で制作したマットを制作し、オプションでお買い求めいただけるようにしたいと考えております。是非、伝統産業を守るためにはじめたプロジェクトをご支援ください。

ふじやまペットプロジェクト メンバーより