なぜいまアナログ体温計なのか？

電子体温計はコロナ渦において、使おうと思ったら電池切れ、買い占めによりボタン電池が手に入らない、という不測の事態が起きたことも記憶に新しいと思います。
アナログ体温計を1本常備するだけで、そんな不測の状況でも対応可能です。

● 電池も充電も電源も不要なので、使いたいときにいつでもすぐ使える。

● 電子部品を使用していないので、水での丸洗いや細部まで消毒もできる。

● 劣化する部品がないので、災害時の非常持ち出し用品や備蓄品にも最適。

● アナログ体温計は、体温計に伝わる熱を忠実に実測するので誤差が少ない。

● ドイツの医療機器メーカーが開発した、ガリンスタン液体金属を使用。

水俣条約に基づく環境省指針により、2020年12月31日をもって、特定の場合を除き、水銀を使用する製品の製造、販売、輸出入が禁止されました。

ドイツの医療機器メーカーである「ゲーラテルム・メディカル株式会社(Geratherm. Medical AG)」の水銀に代わる液体金属『ガリンスタン』を使用。

『ガリンスタン』は、ガリウム68.5%、インジウム21.5%、錫10%の共晶合金で、人体にも優しい液体金属です。

使用後は、昔ながらの水銀体温計と同じように、専用ケースに入れて振るだけでガリンスタンが下がります。
また、完全密閉式なので、水洗いやアルコールで拭いても問題ありません。

1.7倍の拡大鏡付収納ケースで見やすい

アナログ式のガリウム体温計は -15～+42℃の環境下で使用できます。完全密閉式のガリウム体温計は、湿度の影響を受けないばかりでなく、衛生面が気になる場合には丸洗いが可能です。また、電子部品で構成されていないので、本体を落として割ってしまうなどしない限り、壊れることもなく長期的に使用できます。

毎日の体温測定で自身の体温の変化を知ることは、健康状態や生理的機能の変化を知ることにもなり、異常の早期発見につながります。

また体温は、脈拍、呼吸、血圧、意識状態などとともに、健康現状を知る重要なバイタルサインであり、脈拍、呼吸、血圧などに比べて精神状態にも左右されにくく、その変化は、診断、治療、看護の指標のひとつにもなっています。

体温測定をする上で注意点はいくつかありますが、一番大事なことは、前回との体温の変化を知ることです。体温の正常値と言われる値は「35.5～36.9度」ですが、幅が広い分、現在の数値と前回の数値とを比較して1度以上の誤差がないかを確認することが重要になります。

電池切れの心配がないので非常持ち出し袋への常備に最適

操作ミスがないのでお子様やシニアの方にも使いやすい

開発ストーリー

水俣条約に基づく環境省指針により、2020年12月31日をもって、特定の場合を除き、水銀を使用する製品の製造、販売、輸出入が禁止されました。

水銀体温計が世の中から消え去った現在、代わりとして電子体温計が普及していますが、コロナ渦において、使おうと思ったら電池が切れていた、ボタン電池が手に入らない、という不測の事態が起きたことも記憶に新しいと思います。

また、一般的な電子体温計の耐用期間は5年とされているものが多く、ボタン電池の使用期限も長くて5年と、非常持出袋に含まれる避難グッズとして、また備蓄品として長期保管するには適さないのが実情です。

そこで、弊社の新商品開発部隊が目をつけたのが、数は少ないながらも動物用体温計として販売されている、水銀に代わる「ガリウム液体金属」を利用した温度計でした。

弊社は、医療機器製造業登録 及び 第三種医療機器製造販売業許可 を受けているので、すぐさま、日本の厚生労働省から外国製造業者認定登録を取得しており尚且ガリウムを利用した人体用体温計を製造している業者を探した結果、ドイツの医療機器メーカーである「ゲーラテルム・メディカル株式会社(Geratherm. Medical AG)」にたどり着きました。

ゲーラテルム・メディカルのガリウム体温計に使用されている液体金属（登録商標：ガリンスタン）の組成は、ガリウム68.5%、インジウム21.5%、錫10%となっており、人体にも優しい液体金属です。

ただし、日本への医療機器の輸出を認められている外国業者を見つけたからといって、すぐに「ガリウム体温計」を輸入販売できるわけではありません。

PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)という機関に、「一般的名称登録」がされていない医療機器は、人体用として販売することができません。

残念なことに、水銀体温計以降、類似する体温計が日本には存在しなかったため、一般的名称として「水銀毛細管体温計」しか登録されていませんでした…

ここから、弊社の本当の戦いが始まりました。

2020年7月、PMDAに医療機器の一般的名称の許可申請を行い、PMDAと協議の結果「液体金属毛細管体温計」という全く新しい一般的名称に決定。
その後、原材料や人体への影響、その他様々な各種証明書類の取得、作成、厚労省への届け出などを経て、2021年1月にようやく、医療機器として「液体金属毛細管体温計」という一般的名称が新設されました。

この事により、弊社以外の医療機器を取り扱うことが可能なメーカーも、日本国内で「ガリウム体温計」を人体用として販売することが可能になりました。

「ゲーラテルム・メディカルのガリンスタンを使用した体温計」は、既にヨーロッパ諸国やアメリカで多数流通しています。

実行者について

弊社プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。

オンスクエア株式会社は、輸入製品の販売を主要業務としたオンスクエア企画を2002年に設立し、その後、2011年に株式会社化いたしました。

弊社は、日本と海外の製品の橋渡しや、まだ日本で知られていない魅力的な海外製品を日本の皆さまにお届けする輸入貿易活動を行なっております。

また、2017年からは全国の主要量販店にて、防犯商材を「OnLord（オンロード）」「OnSUPPLY（オンサプライ）」ブランドで販売させていただいております。

今回、プロジェクト登録させていただきましたガリウム体温計は、弊社の医療機器ブランド「iexa（アイエクサ）」の第1段製品となります。

ぜひ、現在お使いの電子体温計と併せて、ご家族の健康管理にお役立てください。

Makuakeでのプロジェクトも含め、今後も、皆さまからのご支援をいただけますと幸いです。