※本プロジェクトは災害復興支援を目的としたプロジェクトのため、応援クーポンの利用はお控えください。
※医療・福祉施設が被災した関係で、アタラシイ商品・サービスを提供することが難しく、既存のサービスにてリターンを設定しています。また、応援購入金額を復興に活用させていただくため、一般販売価格より高い金額を設定している場合があります。

医療法人松原会について

プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。

医療法人松原会は、石川県の能登半島の七尾市と穴水町を主な拠点とし、60年以上地域の方々の心の支えとして、精神科医療・訪問看護・障害福祉サービスを提供してきました。

「地域包括ケアシステム」という言葉をご存知でしょうか？これは医療が必要になっても、介護が必要となっても住み慣れた地域で自分らしい生活を最後まで続けることができるように、地域内で助け合う取り組みのことです。高齢者の割合が50％近いこの地域で、この仕組みの需要はますます高まっています。

国はこの「地域包括ケアシステム」を令和6年（2024年）から認知症や引きこもり支援など、精神障害にも対応した仕組みづくりを求めています。

つまり、国の方針に先駆けて精神障害にも対応したトータルで生活をサポートする地域包括ケアシステムの体制を整えてきたわけです。これは能登地区でただ一つの仕組みです。

しかし、令和6年能登半島地震は、私たちに想像を超える被害をもたらしました。

七尾松原病院を中心とする医療面だけでなく複数の精神障害者福祉事業もダメージを受け、”こころの健康”をトータルでサポートすることが難しい状況に陥っています。

被害状況について

主な被害状況は以下のようになります。

1. 石川県七尾市（七尾松原病院（病床数108）・訪問看護ステーション・ピアサポートのと他）

①断水は復旧したが配管が損傷

井戸水のポンプが稼働できたので厨房と病棟の一部は利用可能だが、多くの病棟トイレが利用できない。これは配管数か所が損傷したため、すぐに漏れ出てしまう状況です。

②エレベーターの取り替えが必要

今回の震災後かろうじて稼働しているが、速やかにエレベーター自体の取り換えが必要となってしまいました。

③就労継続 B型事業所（シフト）

建屋の損壊、駐車場の液状化、冷暖房装置の不具合で移転せざるを得ない状況です。

④ 宿泊型自立訓練事業所（ビアハウス）

水道の配管が数か所に渡り損傷しており、至急補修工事が必要な状況です。

⑤グループホームでは断水が続く

七尾市内で80名の方々に利用いただいていますが、断水が続き調理・トイレ使用・風呂・洗濯ができない等の不都合があり、多くの方が避難所生活を余儀なくされています。

2.石川県穴水町（穴水こころのクリニック・訪問看護ステーション・ピアサポート北のと他）

①断水でのトイレ使用制限や冷暖房機器の故障

ここは地域を支える重要な拠点で、院長先生もクリニックに泊まり込みで診療しています。

②「訪問看護ステーション北のと」の建物の損傷

建物そのものの損傷が激しく、利用出来なくなってしまいました。また、2台の訪問のための車も破壊されてしまいました。それでも自家用車を使用して奥能登地域の訪問活動を継続しています。

③グループホームスターハイツ廃止

周囲のがけが崩れて土砂が迫り危険な状態ですので、利用者さまには二次避難していただき、廃止せざるを得ない状況です。

以上のような状態でも、この地域のこころの健康と生活を守るため、スタッフは一丸となって奮闘しています。是非、皆様のご援助をいただきたく衷心よりお願い申し上げます。

私達が目指したいこと

震災から2ヶ月たった現在、道路の損壊やライフラインは徐々に復旧してきています。しかしながら先に述べました通り、能登地域の各拠点やスタッフを含めた地域包括ケアシステムの再構築には時間がかかる状況です。

私たちのビジョン

私たちは、今回の地震を乗り越え、こころの健康に問題があったとしても平穏に自分らしく生活できる能登半島を実現し、サポートしたいと考えています。

私たちのミッション

被災した施設の復旧：地域の方々への質の高い医療・精神障害者福祉サービスを提供できる環境を整備します。

地域と共に歩む体制の構築：地域住民と協働し、誰もが平穏に暮らせる社会を目指します。

こころのケアの充実：心身に傷を負った方々への心の健康を支えます。

理事長　松原三郎よりメッセージ

「今回の地震は、私たちに大きな課題を与えました。しかし、同時に、地域包括ケアの重要性を再認識する機会にもなりました。私たちは、精神科医療にも対応した地域包括ケアシステムを促進させ、誰もが安心して自分らしく生活できる地域社会の実現を目指します。」

目標金額と使い道

以上のビジョン・ミッションを達成するには少なくとも3500万円程度かかる見込みです。国や自治体からの補助金を活用し、資金繰りを調整してもこの金額には届きません、そこで今回の目標金額を設定した次第です。どうぞ応援を賜りますようお願いいたします。

応援いただいた資金は、以下の3つの具体的な取り組みに活用させていただきます。

1. 被災した施設の復旧

訪問看護ステーション北のとの再開：奥能登でただ一つの訪問看護拠点として、地域の方々に寄り添い、心身の健康を守ります。

七尾松原病院の改築：エレベーターの修繕、段差の解消などを行い、認知症患者さんを含むすべての患者さんに質の高い医療を提供します。

被害箇所の修繕：医療・福祉サービスの拠点となる施設の復旧を急ぎ、地域を支えます。

2. 地域と共に歩む体制の構築

石川県七尾市に新たな拠点を開設：高齢者の方への相談窓口、訪問看護拠点、障害者の方の訓練・就労支援、若者の居場所など、誰もが普段通りに集える場所を提供します。

地域包括的な支援体制：医療・福祉の専門知識を持つスタッフが、一人ひとりのニーズに合わせたきめ細やかな支援を行います。

3. こころのケアの充実

スタッフのメンタルヘルス対策：被災という困難に立ち向かうスタッフの心身を支え、質の高いサービスを提供できる環境を整えます。

人材の確保・育成：公認心理士、訪問看護師、精神保健福祉士などの専門職を積極的に登用し、地域に心のケアの専門家を増やします。

以上を実現するため、全ての方々のこころの健康を取り戻し「誰もが自分らしく生活できる能登」を守るために、私たちは今、立ち上がり、Makuakeを通じて、皆様の温かいご援助をお願いしたく思っております。

【応援購入金額の使い道について】
プロジェクト終了後3ヶ月以内を目処に、応援購入金額の用途について、詳細を活動レポートにて報告いたします。

このプロジェクトは、単なる復旧ではありません。

能登半島地震を乗り越え、こころの健康を取り戻し、誰もが笑顔で暮らせる未来を創造するための挑戦です。

皆様の温かいご援助が、私たちの希望の灯火となります。

一緒に、能登半島に希望の光を届けてください！