染職人たちが着たいシャツとは？

私たちは大阪の堺で創業から55年、手ぬぐいや浴衣の染色業を営んできました。現在は自社ブランド「注染手ぬぐい にじゆら」を運営し、30代の若手職人を中心に日々技術継承に励んでいます。

注染職人の仕事は繊細でいて、重労働。仕事がオフの時はおもいっきり遊びたい！そんな気持ちで今回は、自分時間でのキャンプや釣り、DIY、おうちでのコーヒータイムなど自分が心地良い時間を過ごす際に欲しいシャツ！をテーマに、商品開発に着手。動きやすく、ゆったりと大き目のサイズでありながら、シルエットはスッキリと普段から着られるデザインに仕上げました。作る人も、それを着る人も普段から何かをしているときは誰だってクリエイティブで、クラフトな生活を送る人たちに着てほしいという想いから「クラフトシャツ」と名付けました。

大切な人への贈り物としてもぜひ！

日本の伝統工芸品 "注染"

大阪で生まれた注染はご存知でしょうか？

100年以上続く手ぬぐいや、浴衣の染色技法です。工程のほとんどが手作業で行われています。特徴は、手染めならではのボカシや、グラデーション、また裏表なく染めあげることができます。今回、シャツに使用する生地は通常は浴衣で使用する織目の細かなオリジナル生地。その生地を「和晒し」加工による繊維を潰さず、綿本来のやわらかさになるよう仕上げました。そのため、肌心地がよく、着る回数が増えると風合いが馴染んできます。

5 つ の ポ イ ン ト

１、注染手ぬぐいを使用したシャツ

染料を「注いで染める」ため注染と呼ばれています。手染めで生まれるグラデーションやぼかしは、ひとつひとつ微妙に違っており"アジ"のある仕上がりとなります。

２、他にないオリジナル性のあるデザイン！

クラフトシャツは自社ブランド「注染手ぬぐいにじゆら」の手ぬぐいを使用して仕立てました。それぞれの手ぬぐいはすべて自社で企画したオリジナルとなり、現代のライフスタイルにあったデザインを提案し、日常の中で手ぬぐいのある暮らしを多くのみなさんに知っていただき使ってもらいたいと願っています。

その中で今回は、シャツに仕立てたらかっこいいと思う６つの手ぬぐいをセレクトしました。まずは、にじゆらのブランドアイコンにもなっているシンプルながらもチェックがクールなcheck-check、注染のぼかしが男前なlike a Adire Eleko-Nigeria-、RONDシリーズからROND jamboree、アジアンテイスト漂うBhutanに、器をテーマにしたデザインが面白いspendtime、濃淡の染めが注染らしいCzech。どれも個性の光る一枚は、いわば「いってんもん」の仕上がりとなります。

３、和晒加工による柔らかい仕上げ

「晒し」とは綿生地の不純物を取り除き、染めやすくする、染める前の加工となります。主流は短時間で効率よく加工が可能な「洋晒し」が多いのに対して、手ぬぐいは「和晒し」を行うことで、生地一本一本の繊維形状を壊すことなく4日間以上、釜で炊いてじっくりと晒しを行います。そうすることにより、より生地本来のやわらかい風合いを保つことができ、発色のいい染めができます。

４、シャツのデザイン性

ゆったりとして、さらっと着れるアロハシャツをベースに街中でもアウトドアでもどこでも自分が心地良く感じる空間に合うようにデザインしました。また、手ぬぐいの柄と無地をあわせたクレージーパターンを採用し派手すぎず個性あるスタイルに。

これにより、見た目も涼しげなシャツとなりました。その他ポイントとして、小ぶりな衿、手ぬぐいの風合いにあう貝ボタン、上質にみえるこだわりの折り伏せ仕様に脇の段差などがあります。

５、ゆったり大きめサイズ！

様々なシーンでもいつだって気持ちの良い着心地を目指して、サイズ感をゆったりめに仕上げました。見た目はスッキリしていながらもまるでアロハシャツのようなゆるさが特徴です。首元はコンパクトにし、肩周りや脇周りにゆとりがあるデザイン。また、前後で段差のある脇のデザインがポイントです。

こんな時に!

クラフトシャツ

■釣りや、アウトドアにも！汗をかいても乾きも早く清潔感も保てます。

■DIYにも肩回りがゆったり設計のため動きやすい！

■おうちでのくつろぐ時間にも！

■大人世代の休日タイムにも！

■お子様のワンピースとしても！

着用サイズ : ROND jamboree L

商 品 に つ い て

デザインは全部で7種類からお選びいただけます。

①check-check

幾つものチェックが組み合わさり、織り成す模様は立体的なシャツになるとより表情豊かに。落ち着いた色合いは、カジュアルな仕事着にも使えそうで、幅広いシチュエーションに着用いただけます。

②like a Adire Eleko -Nigeria- インディゴブルー

見た目にも個性的なデザインはナイジェリアのヨルバ族伝統の藍染布、アディレ・エレコをイメージして手ぬぐいにしました。ひとつひとつが手作業で行われるこの藍染布は、現在は職人たちが減少してしまい、ごくわずかしか生産されていない貴重な技法です。そんなアディレ・エレコに魅力を感じ、注染の技法で表現したものがシャツになって立体的になるとさらに魅力的なものに仕上がりました。

③ like a Adire Eleko -Nigeria- マルチカラー

インディゴブルーとは対照的に、一度に多色を染めることができる注染の良さを活かし、カラフルに仕上げました。多色ながらもそれぞれ落ち着きのある柔らかい色のため全体的にまとまったトーンとなっています。背中側も個性が溢れてて楽しい１着となりました。

④ROND jamboree

職人の感性で無造作に赴くままに大小のドットを描き、カラフルに染め上げました。輪郭が曖昧なところが注染の特性を表しています。これぞ、１点もの！こちらの染めは注染の中でも特に難易度の高いものとなります。それぞれ染めの位置が異なりますのでシャツの仕上がりも異なる場合があります。

⑤Bhutan

にじゆらオリジナルのシリーズ「世界のcommon」からBhutanをテーマにした手ぬぐいです。Bhutanの民族衣装の文様を思わせるデザインに、注染の色合いが相まってアジアンテイストながらもポップな仕上がりとなっています。なんとも言えないピンクの色は、意外にも世代を超えて相性が良い１着に！

⑥spend time

大きなうつわのモチーフと繊細なモチーフを併せもつデザインは、シャツと見事にマッチしました。部分的にストライプにも見えるのがオリジナル性がある１着に。遊び心もあり、世代を問わず着ていただけ、程よい感じの良い仕上がりに。Gパンや綿パン、ハーフパンツとのコーディネートもかっこ良いスタイルになります。

⑦Czech

チェコの「モドロティスク」という伝統的な藍染めを注染手ぬぐいで表現したデザインです。チェコの国花である菩提樹を素朴に描き、手ぬぐいらしい濃淡の染めがきれいで爽やか、そして涼しげな装いです。Tシャツとあわせて、羽織るのもおすすめ！

【サイズについて】

サイズは【 L、LL 】 2種類ご用意しております。

型幅や、バストなど比較的大きめに作成しております。

参考) 176cm 88kg → LL着用

181cm 75kg →L着用

※染めあがりや縫製などによりサイズに多少の個体差が生じます。1〜２cmほどの差はご了承くださいませ。

※サイズ表記は弊社オリジナルです。比較的ゆったりとしたシャツとなりますので一般のサイズより多少大きい可能性があります。

身長と普段着ているサイズ感をご紹介

職人たちの普段着ているサイズと、クラフトシャツ着用のサイズを記載していますのでサイズ選びの際にぜひご参考ください！

【素材について】

綿：100% 日本製

本品は、職人が手で染める「注染」という技法で染め上げています。大阪で生み出されがこの技法で染めた製品は風合いがとてもよく、洗うたびに色合いは柔らかさを増し、肌触りもよくなります。

プロジェクト実行者の想い

注染手ぬぐい にじゆら / 株式会社ナカニ

大阪の堺で創業から55年続く染色工場です。注染と呼ばれる明治時代に生まれた伝統的な染色技法により、手ぬぐいや浴衣を染色しております。現在では、自社ブランド「注染手ぬぐい にじゆら」を立ち上げ、関西を中心に6店舗直営店を展開しています。

この染色業界には、なかなか若手職人の入社もなく、斜陽産業。全盛期には100社以上あった注染工場も今は20社ほどになっています。そこで自社ブランドのにじゆらでは、今の時代にあったデザインを手ぬぐいで表現することで、若い世代からも注目が集まり現在では30代の若手職人が中心に日々、染色を行っています。

そんな自分達のものづくりで何が欲しいか？現場の仕事は大変！染料の配合や色を分けて染める作業などは繊細でいて、一日中立ち仕事。ひとりの職人が一日に染める手ぬぐいは500枚にものぼります。

仕事がオフの日には自分の時間を大切に、おもいっきり遊びたい！そんな時にサラッときれて、着心地がよいデザイン性のあるシャツが欲しいと今回の開発に着手しました。

注染という技術を今後も脈々と受け継いでいくために、新しい世代の新しい働き方も考え、仕事とプライベートを両立しながら、自分達の作る商品に自身と誇りをもってものづくりをしていきたいと考えています。

この「クラフトシャツ」はそんな想いを込めたシャツとなっています。

デザイン縫製ご協力

C;atelier（シーアトリエ）

「嫌な事があった一日でも着ている服が特別ならそんな日も少しは笑顔になれるはず」そんなコンセプトで自社ブランド「weac.」を展開し、大阪の南船場にて活動されているシーアトリエさんにご協力をお願いしました。上質なシンプルを追求し、服を通じて「数パーセントの笑顔と幸せを提供できる」服作りを目指されている姿勢に共感を受け、「クラフトシャツ」のデザイン、縫製をして頂いています。

https://weac.jp/

■資金の使い道について

今後のクラフトシャツ生産費用として使用させていただきます。

■リターンについて

7柄あるお好きなクラフトシャツから1点。サイズはL、LLから2サイズからお選び頂けます。今回はMakuake特別特典としてシャツの柄と同じ注染手ぬぐいも1枚付いてきます。

ページ制作協力：NPO法人クラウドファンディングプロデューサー協会