緑の山々に囲まれた川辺。立ち上る湯気。抜けるような青空、または満点の星空を臨みながら身体を湯に沈める。誰もが憧れる野外風呂。

てんぐの小風呂

は、お使いのキャンプ用品を用い気軽にそれを実現させます。

「簡単DIYアウトドア風呂 てんぐの小風呂」はキャンプや災害時の避難生活など今まで入浴が困難だった場所でも気軽にそれを可能とする簡易給湯追炊きシステムです。

今回、リターンとして発売されるのはその熱交換器部のコイルとホースをつなぐ異径ソケット。

これをお使いの鍋、コンロなどと組み合わせることによりいつでもどこでもお風呂を楽しめます。

コンセプト

近年もはやブームという言葉ではおさまらなくなってきたレジャーキャンプ。楽しみ方も多様化、細分化されてきました。その中であったらいいなの最たるものが「お風呂」ではないでしょうか。

大自然の中、夏は日中の汗を流し、冬は身体を温める。

心をホッとさせる効果がお風呂にはあります。 身体を清潔に保ち温めてくれる「お風呂」を自分で簡単に用意できる。それが「簡単DIYアウトドア風呂 てんぐの小風呂」です。

てんぐの小風呂の特徴

・【簡易】お使いのキャンプ用品と組合せどこでも入浴可能

・【保温・追い炊き可能】保温と追い炊きが可能です。お湯が冷めてしまってももう一度温めることができます。

・【水量】60リットルの水だけで成人（体重70kg想定）の身体が十分温まるお風呂を作れます。

・特許申請中 特願2022-091372

プロジェクト詳細

災害や震災、大雨や洪水で自衛隊の救援の一つにお風呂のサービスのニュースをご覧になった方も多いと思います。 しかし、その多くは災害から5日～1週間ほどで経った時期です。公民館や公共施設に設置される入浴設備に、災害にあって何日も経った方が何十人も入浴します。 もちろん、非常時にこれほど嬉しい救援は無いという意見も多いのも事実です。 もし、自分の備えで、自分の家族が入ることが出来る「お風呂」があればどれだけ心強い事でしょう。 そんな想いで、この「簡単DIYアウトドア風呂 てんぐの小風呂」は開発されました。

アウトドアプロデューサー松山氏の構想３０年、ナイトー工業株式会社との２年を超える開発期間を経て、どなたでも使用でき、ベランダや庭でも入浴ができる災害用簡易入浴設備キットが完成しました。 アウトドアでも使うことが出来るので、非常時の練習として実際に使用して練習することをおススメします。

利用シーン / てんぐの小風呂の使用方法

★用意するもの

・簡単DIYアウトドア風呂「てんぐの小風呂」 標準キット

標準キットにはてんぐの小風呂本体の銅管コイル（２個または３個）と異径ホースソケットが入っています。

※今回のリターンでは標準キットのみの販売となります

・鍋（上記コイルを水に沈められ、+20㎜程度の誤差で大き過ぎない物が最適）

・接続用内径7～8㎜シリコンホース3～5ｍ（それぞれ最適の長さに切断して使用）

※シリコンホース以外は重さや硬さ等で鍋をひっくり返すなど設置が大変になる可能性があります。

・接続用内径15㎜ホース約8㎝

※ポンプと異径ソケットを繋ぎます。ポンプの形状により長さを調節してください。

・水中ポンプ（風呂ポンプφ15出口）またはポータブルポンプ

・浴槽となるベランダストッカー120リットルサイズまたはそれに同等のもの。または地面に適度な穴を掘って代用。

・断熱シート

・バーナー＆ガス（カセットコンロ、キャンプ用バーナー等）

（通常時バーナー2つ。冬期：気温、水温10度以下の場合はバーナーを3つ使うと確実かつ素早くお湯が沸きます。夏期：気温、水温20度以上の場合はバーナー1つで入浴可能です。）

・ホース等固定用養生テープ+ロープ

・水60リットル

※参考リンク

https://www.bt-r.jp/outdoor/koburo/

※ベランダストッカーに全ての道具を収納できます。浴槽となるベランダストッカーに全て収納することで、コンパクトで持ち運びしやすくなります。

★使用方法

・ベランダストッカー（120リットルサイズ）に断熱シートを敷き、端をロープと養生テープで固定する。または地面に穴を掘り断熱シートを敷き石などを使い固定する。※穴を掘る場合、使用許可等や安全を充分確保してください。

・水60リットルをベランダストッカーに入れる。

・ホースを適度の長さに切断。てんぐの小風呂本体それぞれとポンプ（異径ソケット使用）に接続する。

・水中ポンプを湯船に入れ電源に接続。（停電時はポータブルポンプ使用）

・鍋に水を入れ、てんぐの小風呂をセットしてポンプのスイッチを入れる。

・ホースを養生テープで固定する。

・バーナーを着火し湯を温める。（てんぐの小風呂、鍋、バーナーの三つセットを熱交換器とする）

・条件により水温の上昇があまり見られない場合熱交換器を追加する。

・～90分程度で入浴温度40度になり入浴可能。

※夏期冬期の気温、水温、浴槽の保温状況、カセットコンロ・バーナーの火力等で必要時間は変化します。

※災害に備え、使用する前に練習しておくことを推奨します。

共同開発者

アウトドアライフプロデューサー松山より

もしも、ここで、あなたを温めてあげられたらどんなに素敵なことだろう。

不安をそっと脱ぎ汚れちまった素肌を温かい湯に浸し上気した頬で笑いかけてくれたらどれだけ幸せなことだろう。

お風呂は身体を洗うだけじゃない。

冷たい身体を温めるだけじゃない。

人の心を癒すこころをやわらげる

あなたの笑顔をこの場所でも、どんな時でも見たいから。

私たちはこの「お風呂」を作りました。

私はキャンプは旅だと考えています。

年間50日を超えるキャンプの生活。キャンプをしているときでもお風呂に入りたい…それは切実な思いでした。

しかしキャンプ場でお風呂がある所は少なく、週末ともなれば限られた時間の中で混み入った入浴をするしかありません。

また辺境や秘境、源流への旅など大自然の中で入浴するなど温泉でもない限り叶わない夢でした。自分でお風呂を作る。それは素敵なロマンです。ドラム缶風呂で入浴するのも本当に素敵です。

でもキャンプは旅。

ドラム缶を持って旅をするにはいささか僕のザックは、僕の車は小さすぎます。

キャンプ地でお風呂に入る、そんなロマンを追い求め様々な実験をしました。川の水を貯めたブルーシートに焼けた石を入れたら、熱いお風呂ができないか?やってみました。どうなったか？焚火の灰や真っ黒な炭が浮かんで入ったら余計汚れるんじゃないか？と思えるようなドス黒い水が地面の冷気によって数分で冷めた水になっていきました。呆然と裸で立ち尽くしました。

いつまでも暖かく、冷めたら追い炊きができ、持ち運びができるお風呂を作りたい。そんな長年の思いを実現する。素晴らしいパートナーに出会いました。ナイトー工業の内藤さん。僕の長年の夢とひらめいたアイディアをものづくりのプロとして実現してくれました。何度も実験を重ねました。試作品を、失敗を積み重ねました。そして出来上がったのがこの製品てんぐの小風呂です。

僕はあることに気づきました。この製品は不安や寒さに震える非常時に困った人、災害や大地震の時にきっと役に立つ製品になる。不安で困って大変な状態の人をきっと笑顔にできる…。そんな可能性を秘めたお風呂なのではないか？この僕たちが作った小さなお風呂が非常時に対する不安を和らげたり、今までこんなところでお風呂に入れたらどれだけ素敵だろう?と思っていた多くの方々の笑顔を作ることが出来るとしたらこんな素敵な事はありません。

どうかこの製品を手に入れたら、実際に僕たちが繰り返したように何度か練習をしてみてください。そして「もしもの時に僕たちにはお風呂があるんだ」と心穏やかに暮らすことができたならそれは僕たちの大きな喜びです。

試作品製作担当 内藤より

当Makuakeさんで大変お世話になり多くの皆様にご支持いただいた、弊社初の自社製品「ポータブルロケットストーブてんぐの小太鼓」。その共同開発者の松山さんから「野外でお風呂、入りたいんだよね。何とかならない？」とお話いただいた時、僕のは「なんかでよく見るぞ。簡単にできるんじゃないかな？」と思っていました。

しかし結果は、見るとやるとでは大違い。

まず試作する前に商品設定。1.一人で簡単に持ち運びが出来ること。2.取り扱いが容易なこと。3.お風呂と言える水量60ℓを適温40℃ほどにするのに待てる時間は2時間弱まで。

参考にいろいろなものを拝見すると熱交換にコイル状の管に通水、加熱させるものが多く見られました。しかし上記の条件には当てはまらないのです。・コイルなど機材が大型、複雑。・焚火などに放り込めばコイルは煤だらけ。また火の加減を見てくれる人が別にいればいいですが、入浴をしながらそれを行うのは大変。・お風呂を沸かす為だけに半日時間を使う。等です。

何十個試作品を作り、改良を重ね、何度も実験しましたがうまくいかず。協力者の松山さんに至っては、実際の入浴まで試していただき何度も寒い思いをさせてしまいました。何も進まず、時間だけは過ぎていきました。

そしてそれは突然に。大きなターニングポイントは訪れます。

ひとつは僕がレトルト食品を湯煎していた時。「あれ、これ使えないかな？」。コイルを対流で温める方法。実際、直火より効果がありました。今まで瞬間湯沸かし器をイメージしていたのですが別に直ぐに熱湯は必要ないのでは、と。このコロンブスの卵のようなアイデアは特許申請できるほどの物でした。

そしてもう一つ。松山さんの鶴の一声「一つのコンロがだめなら、二つにすればいいじゃん」と。そう、それでもだめならもう一つ増やせばいいのです。今まで一人で悩んでいても解決できなかったものが、このコンロのアイデアと同じようにお互いに協力し合って乗り越えられたのです。

バイク、スノボ等さまざまなアウトドアに精通して、今回の撮影でもモデル以外の部分も助けていただいたRIHOさんからもお風呂を楽しんでいただきました。松山さんは寒い思いをさせたのにｗ

話しをしてしまえばヘェ~で済んでしまうてんぐの小風呂の種明かし。しかし周りを見回しても過去を遡っても、見つからないものだと思う自信作です。

野外でお風呂、夢見ていた方はぜひてんぐの小風呂で手軽にお楽しみください♪

仕様

1.本体コイル 銅管（外径8㎜厚み1㎜）2.5ｍ 外径φ110㎜高さ全長110㎜（コイル部60㎜）

2.異径ホースソケット（樹脂）8㎜⇔15㎜

スケジュール

7月8日 Makuakeで挑戦開始

9月上旬 終了

プロジェクト終了後 順次生産・発送開始、’23年３月末までに終了。

製造、発売するのはこんな会社

ナイトー工業株式会社は昭和42 年の創業以来産業の街、静岡県浜松市で約50 年間ゼネコンの仕事を受注する地元の建設金物商社や大手鉄工所等からの注文に応じて建築金物制作、主に工場や公共施設、住宅の鋼製手すり・鋼材の曲げ加工品など金属製品を製造・加工してきた町工場です。

2020年10月から一か月間、初の自社製品「ポータブルロケットストーブてんぐの小太鼓」販売をMakuakeで挑戦。目標額30万円を開始一時間で達成。最終的に700万円を超える応援購入金額、344人のサポーターを獲得しました。