こんにちは！

フラメンコギタリスタの木村直哲(きむらなおあき)と申します。

日本では都内を中心として、スペインでも年に1回ほど演奏をしています。

フラメンコの伴奏だけでなくギターライブとして、五反田にあるシェリーミュージアムというお店で毎月やっています。

大山勇実(おおやまいさみ：写真左)という、凄腕のギタリスタと2人で組んで即興的な演奏をしています。

小さいお店ですが、超至近距離での演奏でが功を奏し、気さくにお客さんと会話したりしながら、和気あいあいとした雰囲気です。

そしてそのお供には、いつもシェリー酒があります。

そんな環境の中で、”シェリー酒をイメージした曲”が生まれ、それを形にしたいと思い立ち、このプロジェクトを立ち上げました。

ところで、

みなさんは、”フラメンコギター”ってご存知でしょうか？

激しい手拍子の中、スカートをはためかせて、

「オーレ！」

の後ろで、

「情熱的にジャカジャン！」

とやっているギターです。

じゃあそのギターって、どういうメロディーだったか、

多くの方はもしかすると、あまり印象に無いかもしれません。

スペイン系のギター曲というと、

「アランフェス」や「アルハンブラの思い出」をご存知の方は多いと思います。

それから、ジプシーキングスの「ボラーレ」や、

TVドラマの鬼平犯科帳のエンディングにも使われた「インスピレーション」などは、

日本では知っている方も多く、僕も普段からよく演奏しています。

でも実はこれ、本場のフラメンコギターとは、ちょっと違うんです。

本場のフラメンコギターは、

実は、めちゃくちゃオシャレだったりします。

また、メロディは難解ながらも、たまらなく渋カッコ良かったりします。

僕がフラメンコギターにのめり込んだのも、

実はこの辺りの、”情熱ジャカジャンだけじゃない部分”を発見したからなのです。

しかし、

本場のフラメンコギターには、日本人にとって致命的な”聴きにくいポイント”があります。

日本においてフラメンコギターの知名度が低いのも、これが原因かもしれないと踏んでいます。

スペインは楽天的な文化。

ひるがえって、日本はワビサビの文化。

そう、フラメンコギターの曲には”サビが無い”のです。

わたくし木村も日本人ですので、やっぱり”サビ欲しい”と思うこともしばしば。

(ちなみにスペイン修行時代はB’zをヘビーローテーション。特にLove Phantom。)

しかし、スペインで本格的に修行してきた身としては、「本場のフラメンコをしっかりやりたい」という思いもあります。

「本場っぽくしたい」

「サビ欲しい」

「本場っぽくしたい」

「サビ欲しい」

「本場っぽくしたい」

「サビ欲しい」

という考えでぐるぐるぐる…

 〜 閑話休題 〜

ところで、

みなさんはシェリー酒ってご存知でしょうか？

シェリー酒は、スペインのアンダルシア地方で生産される白ワインの一種です。

スペイン・アンダルシア州カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラとその周辺地域で生産されるシェリー酒は、20種類以上の製法を持ちます。

アンダルシアには60社以上のワイナリーがあり、ラベル数は1,000種類近くにものぼります。

そんな、フラメンコと同じ土壌でできたシェリー。

一口含むと、アンダルシアの景色がみるみるよぎります。

石畳の街並み、白い砂浜と海、夏には一面の向日葵。

そして、片思いしていたマルセラちゃんの面影が…

おっとっと(汗)

スペインのアンダルシア地方で生産されたシェリー酒。

スペインの本場の味....

「本場っぽくしたい」

「サビ欲しい」

「本場っぽくしたい」

「サビ欲しい」

「本場っぽくしたい」

「サビ欲しい」

「本場っぽくしたい」

「サビ欲しい」

ゴロゴロピッシャーン(ひらめいた時の効果音)

そうだ、

フラメンコギターでシェリー酒を表現すればいいんだ！！

と、思い至った次第であります。

そうすることで、

・サビがあって日本人にも聴きやすく、尚且つ本場っぽいフラメンコギターを提案できるかも知れない。

・シェリー酒を入り口にして、フラメンコギターを楽しんでもらえるかも知れない。

・フラメンコギターの音楽を肴に、シェリー酒を嗜む事ができるかも知れない。

・フラメンコギターとシェリー酒のマリアージュ的な楽しみ方(さながらお風呂場でアイスを食べる様な)を提案できるかも知れない。

少し長くなってしまいましたが、以上が

シェリー酒を表現したフラメンコギターのアルバムを作りたい!!

の企画に至るストーリーであります。

収録楽曲とアルバムの仕様

サポートしていただいた方のお名前を、“Supported by”というクレジットで、ジャケットに記載させていただきます！！ 

CDに収録する楽曲は5曲です。

1 Manzanilla(rumba)

2 Fino(alegria)

3 Amontillado(tango)

4 Palo Cortado(sevillanas)

5 Oloroso(buleria)

曲のタイトルはすべて、シェリー酒の種類から名づけました。

シェリーミュージアムの館長である中瀬航也さんに、様々な種類のシェリー酒を提供していただきながら、その味や香りのイメージだったり、シェリー酒にまつわる知識や文化的な背景を教わりながら作曲していきました。

どの曲も、それぞれのイメージにちなんで、印象的な強いメロディー(サビ)があるように心がけました。そのため、フラメンコギターをはじめて聞く方にとっても、親しみやすい内容になっています。

それとなくしれっと、フラメンコの伝統的なフレーズを散りばめています。

4曲目のPalo Cortado(sevillanas)は、CDをかけてそのまま踊れる様になっていますので、フラメンコをかじったことのある方にはオススメの1曲です。

ハイセンスな紙ジャケット仕様です。

写真は2014年の木村のソロアルバムのデザインです。

以前から僕のアルバムのジャケットを担当していただいている、グラフィックデザイナーのYellow Yellow氏にジャケットとレーベルをデザインしていただきます。

インテリアにも使っても映える様な、タイポグラフィのデザインになる予定です。 

シェリー酒専門家：中瀬航也氏の紹介

シェリー酒の専門家であり五反田シェリーミュージアムの館長でもある中瀬航也さんは、シェリー酒に関連する歴史などの分野にも精通していて、他に欧州嗜好文化、スパニッシュ･リカー、スティル･ワインなども長年研究なさっています。

近年では全国の業界関係者向けのセミナーや大学等での講演活動をなさっています。また、著書の"シェリー酒"は専門書として、多く図書館に貯蔵されています。

中瀬さんのお店、シェリーミュージアムでは2年前くらいから毎月ライブをしていましたが、最初にお会いしたのは、かれこれ10年以上前。銀座にある”Bar de Ollaria”というお店で、フラメンコギターの演奏者を募集していたことがきっかけでした。

今回のアルバム制作にあたっては、それぞれのシェリー酒の特徴など、かみくだいて解説をしていただいたりして、作曲するにあたり大いに参考にいたしました。

下でご紹介するリターン、Tシャツ用の写真のために、奇跡の一枚を提供していただきました。

※中瀬さんの経歴については、ここでは書ききれないので、詳しくはこちら→http://ameblo.jp/catador/をご覧になってみてください。

とっても素敵なデザインTシャツができました！！

サンルーカル・デ・バラメダという町のボデガ(酒蔵)で、長年の間シェリー酒を製造されている、ガブリエル・アンヘルさんの写真をかたどったデザインTシャツです。

クールな写真が引き立つようにカラーは黒でセレクトしました。

ネックの裏側には、スペイン語でシェリー酒を意味する”Vino de Jerez”のオリジナルロゴを配置しています。

※アイロンプリント製法という、生地と生地を熱でプレスしてはり合わせる方式でプリントします。

完成したCDの発売記念ライブを、10/19日(水)に行います！！

レコーディングでさらに磨きがかかって、より完成された演奏をご堪能いただけます。いつもより少しだけ、スペシャルな編成にしたいなあと考えています。

曲の進行に合わせて、シェリー酒をそれぞれ楽しんでいただけるプログラムになっています。

ライブとサイン入りCD、シェリー酒5種類セットに小タパスもついて5000yenです。ここだけの話ですが、いつものライブよりも1000円くらい、コストパフォーマンスの良いリターンです。

さらに、デザインTシャツ2枚とシェリーボトル1本が付いた10000yenのリターンは、めちゃくちゃオススメです。

シェリーボトルは、この日のために中瀬氏が厳選してセレクト致します。

木村直哲と大山勇実のギター演奏からインスピレーションを得て、中瀬氏が選んだベストな1本をご提供します。

その他、バラエティあふれる面白いリターンをたくさんご用意していますので、右のリスト(スマホでは下)も是非見てみてください。

眺めるだけでも、きっと楽しんでいただけるはずです。

フラメンコギター：木村直哲(きむらなおあき)

東権正男に師事｡フンダシオン・クリスティーナ・ヘレン学院を卒業。日本フラメンコ協会主催新人公演にて準奨励賞を受賞。2013年と2015年にマドリードにて現地アーティストと共にコンサートを企画し、好評を博す。2014年、ソロアルバム"Guitarra Flamenca"を発表。現在､国内でオリジナル曲を中心としたギターライブ、フラメンコ伴奏、他のジャンルのアーティストとのコラボレーション等、活動の場を広げている。

Official Blog : nado-aqui.com

フラメンコギター：大山勇実(おおやまいさみ)

1987年5月11日東京都生まれ。2007年から2012年の5年間渡西し、本場スペインセビージャでフラメンコギターを学ぶ。Michele Laccarino, Pedro Sierraに師事。グラナダのオレハレオスの予選通過。日本フラメンコ協会主催新人公演にて奨励賞を受賞。スペインセビージャのバル、劇場などで経験を重ねる。本場のフラメンコに衝撃を受けながら、フラメンコギターの実力を磨く。フラメンコに限らず、JPOPなど多様な音楽を演奏する。

Website : paru245.wix.com/isami-oyama

パーカッション : 容昌(ようすけ)

米、バークリー音楽大学卒業。在学中「Outstanding Percussionist Award」を受賞。卒業後、拠点をニューヨークに移し、サルサバンド「OASIS」のメンバーとして活動。帰国後フラメンコでの活動を始め、アントニオ・カナーレスやラファエル・アマルゴら数多くの国内外アーティストと共演。マドリードにてフラメンコパーカッションをピラーニャらに師事。現在、フラメンコ・ポップバンド「soluz」を結成し、ビクターよりメジャーデビュー。NHK BS 地球テレビ「エル・ムンド」などに出演する。サラ・オレインや、井上あずみの「ジブリ名曲セレクション」レコーディング参加など、様々な分野で活動中。

Official Blog : yosukeperc.exblog.jp

パルマ(手拍子)  : Miguel Tellez(ミゲル・テジェス)

へレス・デ・ラ・フロンテーラ出身。10歳より、フェルナンド・ベルモンテにフラメンコ舞踊とスペイン古典舞踊を学ぶ。11歳の時、アルバリスエラ舞踊団でデビューし、スペイン、ヨーロッパ、アジア各地をツアーで周る。スペイン王室、イギリス王室へ披露する舞台に立った経験もある。1995年、アルベルト・ロルカ、マリオ・ラ・ベガ、マリア・デル・ソルが監督を務めるマドリード・アントロヒア舞踊団に入団。1998年、エドアルド・セラーノ“エル・グイト”率いる舞踊団のもと、へレスのビジャマルタ劇場の舞台に立つ。国内、国外の主要な劇場やフェスティバルにソリスタとして出演。フラメンコ界の巨匠ら（マノレーテ、ラ・タティ、カルメン・コルテス、ヘラルド・ヌニェス、モライート・チコ、エバ・ジェルバブエナ、サラ・バラス等）の舞踊団の団員としても活躍。2009年より、演出を手掛け始め、初の自身による演出作品「デ・レ・アルテ フラメンコ」を発表。伝統的なフラメンコの要素と現代のスタイルを融合した舞台を実現。2010年より、カナダ、米国の舞踊団の振り付けを担当。バンクーバーフラメンコフェスティバル等、国際的なイベントにも参加。2012年には、ペルラ・デ・カディスコンクール最優秀賞、2013年にはマドリード文化協会（フラメンコ・ホンド・デ・マドリード）より、フラメンコ界における功績を認められ、アンヘル・デ・カジェ　フラメンコ特別賞を受賞。

Facebook : www.facebook.com/miguel.tellez.921

カスタネット: Kumi Nakamura

1993年にスペインに留学、スペイン語とスペイン舞踊を学ぶ、1999年に語学学校を卒業、2000年から2012年までスペインのテネリフェにて数々のスペイン舞踊団に所属しホテルやタブラオレストランで活動。劇場でのサルスエラにも出演。2012年5月からアンダルシア文化協会「カサ・デ・アンダルシア」マドリー、アランフエス支部内でフラメンコ講師と協会内タブラオでのショーのプロデユースを務めながら自分のフラメンコグループでレストランや結婚式などでのライブ活動を行う。2015年10月に日本に帰国して自分のフラメンコスタジオを設立。

Website : www.estudioflamencokumi.com

レコーディングサポート & スタジオ提供 

アーティスト : Masahiro (Azabudai Music Communications)

12才の時、ネオフォークデュオに影響を受け、弾き語りを始める。
その後、ライブハウスに活動場所を変え、バンドを結成。
オーガニックなアコースティックサウンドや、ブルースロックにも影響を受けながら、2007年にソロ活動開始。2009年、1stミニアルバム「ツナガルカケラ」をリリース。2010年4月に第92回全国高等学校野球選手権の神奈川大会中継テレビ神奈川応援ソングとなった、1stシングル「夢のギター」(佐久間正英氏プロデュース)をリリース。同年6月には上海で開催された上海万博にて2daysのライブを敢行。2012年には岡平健治氏(19、3B LAB.☆S)も参加した1stフルアルバム「月ノ色」をリリースし、収録曲「幸せ者」はテレビ神奈川「音楽缶」11月オープニングテーマソングとなる。さらにFMヨコハマにて4年間続いた番組のラジオパーソナリティや、イベントオーガナイズ、楽曲提供など、幅広く活動中。

Website : www.masahiro.tv

マスタリングサポート 

アコーディオン弾き語り＆プロデューサー : matzo

ハイエスト・レコード代表。数々のバンド遍歴とプロデュースに明け暮れ、辿り着いた先は原点 回帰となる弾き語りであった。その過程で 目にし耳に触れたアコーディオンの生音に、ノックアウトされ現在に至る。オーケストラにも匹敵する表現力を持った楽器に夢 を託し、アコーディオン奏者では珍しい弾き語りのスタイルで、精力的にライブ活動 を続けている、人間愛と信仰心にあふれる情熱派ヴォーカリスト。 

2012 年第 6 回インターナショナル・ Vアコーディオン・コンテスト日本予選ファイナルにて、審査員特別賞を受賞。 

Official Blog : blog.livedoor.jp/hyest/

★matzo氏は全12作品にも及ぶコンピレーションアルバムの制作をプロデュースしていた経験のある方です。今回のアルバム制作にあたり、音源のマスタリングにぜひ関わって欲しくて、参加していただきました。

ジャケット・レーベルデザイン 

デザイナー : yelow yelow

イエローを強い武器、または、純粋な感性表現としてクライアントに提案するブランディング・デザインスタジオを主宰。

2013年より現代アーティストとしての活動も開始。国内外のギャラリーやアートスペースでの展示、インスタレーションを発表する他、イエロー関係のイベント企画やディレクションなども行う。

www.YellowLovesMe.com

サポートいただいた資金は、以下の用途のために大切に使わせていただきます！

・レコーディングとマスタリング、スタジオ代。

・アーティストへのフィー。

・ジャケット、レーベルデザイン。

・CDプレスとジャケット印刷 。

ここまで読み進めていただきまして、本当にありがとうございますm(_ _)m

日本においては未だ認知度の低いフラメンコギターとシェリー酒、その素晴らしい世界を、少しでも多くの方々に知っていいただけたらという一心で、今回クラウドファウンディングという手法にチャレンジしました。

並行してレコーディング方は、既に始めています。

そして、これは絶対にいいアルバムになると確信しています。

近年では自然災害や景気の低迷、それから戦争だったりと、何かと不安材料の絶えない情勢ですが、そんな社会を少しでも明るく照らしたい、そんな風に思いながら日々ギターを弾いています。

僕と大山勇実くん、シェリーミュージアムの中瀬航也さん、それから今回関わっていくアーティスト皆の力を合わせて、皆さんにエネルギーを届けられる様な作品を作るべく、完成まで突っ走って参りたいと思います！

皆様のサポートを、心よりお待ちしています。

どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m