はじめまして。MOYOW【モヨウ】です。

4年前、仕事と育児に日々目が回るほど忙しくしていた私は、どうにかして気力を湧きあがらせるべく、自分へのご褒美としてホテルに滞在しました。その晩、着心地の良いパジャマに包まれて、泥のように眠り、翌朝経験したことのないような爽快感に包まれ目覚め、明日から頑張ろうという気力が再び湧き上がってくるのを感じました。

この体験をきっかけにパジャマの重要性に気づき、自宅の睡眠環境を整えたいと、あらゆるパジャマを収集し始めました。もともとファッション業界に長く従事していることもあり、次第に、これまで試してきたパジャマの生地やデザイン等の良い面を集めて「理想のパジャマ」を作りたいと思うようになりました。

私がまず取り掛かったのは生地選びです。

生地選びの段階で様々な素材を見る中で、麻の中でも最も丈夫で上質とされているヘンプ（大麻）素材の”ある生地”に目が留まりました。その生地に初めて触れたとき、今まで体験したことのないやわらかで滑らかな風合いに感動しました。ヘンプ素材ならではの、”毎日着続けることで自分の体になじみ愛着がわく感覚”を、もっと多くの人に体験してもらいたいと思い、この生地を選びました。

皆さん、ヘンプにどのような印象を持たれていますか？

ヘンプのパジャマを作りたいと友人に話したら、”かたそう”　”ざらざらしそう”　と難色を示されました。ですが、実は、ヘンプは加工することでうっとりするほどやわらかくなる素材です。やわらかな風合いのヘンプ生地を知られていないことも残念に感じ、これを機にもっと多くの人に体験してもらいたいと強く思うようになりました。

「日本の優れた”モノづくり”技術を用いて多くの人々の日常生活を豊かにしたい」

これまで国内外のファッション企業に15年以上携わってきた中で、日本にはたくさんの優れた”モノづくり”技術があることを知りました。ヘンプをやわらかく仕上げる加工技術や繊細な縫製技術もその一つです。日本の優れた技術をもっと広めたい！という思いも、パジャマを作るに至ったもう一つのきっかけです。

構想期間3年、様々なパジャマを繰り返し試した開発者が、こだわり抜いて仕立てた理想のパジャマが導く、至福の睡眠環境をぜひ体験してください。

今回プロジェクトを行うにあたり、ヘンプ素材独特の光沢や風合いを最も体験しやすいカラー展開にしました。日本では穢れのない神聖さを表す色であり、スタートやリセットという意味合いのあるホワイト、青空のように晴れやかな気持ちで翌日過ごせるように願いを込めたライトブルー、の2色展開です。今後はカラーバリエーションを増やしていきたいです。

夏は汗をかいてもさらっと涼しく、冬はしっとり暖かい　ヘンプこそパジャマにぴったりな素材！

麻の中でも丈夫で上質とされるヘンプは、実は縄文時代から日本人の生活とともにあった身近な素材です。コットンと比較すると栽培時の環境負荷が少なくエコフレンドリーな素材でもあります。天然繊維の中でも最も吸湿性、発散性、速乾性、耐久性に優れているのでパジャマにぴったりな素材です。

丈夫で乾きやすいから毎日気軽に洗濯でき、洗えば洗うほどさらにやわらかく肌に馴染む

ヘンプなら、適度な湿度を保ちながらも、蒸れにくいため、どんな気候でも快適に過ごせる。乾きやすいから毎日洗濯して毎晩着られる。丈夫で長く着られて、手持ちのパジャマが少なくて済む。とても優秀な素材です。

技術を集結して開発された希少で特別な生地

室町時代から続く麻織物の産地、滋賀県東近江。創業から100年以上の歴史を持つ麻専門商社【株式会社麻絲商会】のヘンプ100％生地を採用しました。この生地は、技術を集結して開発され、イタリアで毎年開催される3大国際素材見本市の一つミラノウニカに出品された特別なものです。通常であれば、ラグジュアリーブランドの服地に使われるような生地を贅沢にパジャマに使用しています。

滋賀県東近江の加工技術うっとりするようなやわらかさとなめらかさ　

滋賀県東近江は古くから麻織物産業が盛んでした。地域の伝統織物、近江上布の加工技術が由来の【近江晒】(おうみざらし)加工を中心としたさまざまな加工を生地に施すことによって、無加工の生地からは想像がつかないほどふくらみのあるやわらかい風合いに仕上がります。

洗濯するほどさらにやわらかくなり体に馴染む

このうっとりするほどのやわらかな風合いは、東近江の生地加工エキスパート、明治20年創業の株式会社大長の加工技術により実現しました。近江晒加工を施すことによって、洗濯してもやわらかな風合いが消えることはなく、そして、使っていくうちにさらにやわらかく、身体に馴染んでいきます。

服飾業界に長く携わってきた開発者が、服作りの視点で様々なパジャマを繰り返し試した結果、体に優しいこだわりのデザインを導き出しました。

バストトップも透けない　ヘンプ素材だからこそ叶うデザイン

首回りやバスト周辺の汗による蒸れが気になる部分は二重構造にして、汗を吸収しやすい仕様にしました。蒸れにくいヘンプ素材だからできるこのデザインは、気になるバストトップの透けもカバーでき、明るいカラーでもノーブラで着用できます。来客時や旅先などで本格的に透けたくない場合には、ご自身で見頃裏にパットを縫い付けることも可能です。

洋服の内装がヒント　からだにやさしいすっきりした内側

肌に直接あたるからこそ内側の構造にこだわりました。見返し端は縫いたたくことで収まりが良くなり、肌に触れる不快感をできる限り排除しました。この仕様にすることで、洗濯しても整えて釣り干しすれば型崩れしにくくもなります。

様々なタイプのパジャマを試して分かった驚きの事実

それは、ゆったりサイズのパジャマは締め付けがなく着心地がよさそうに思えて、実は、大きすぎると体に沿いにくく、寝返り時に生地を巻き込んで突っ張り、睡眠の妨げになることがあるということです。適度にフィットするデザインにすることで生地の巻き込みを防ぎ着心地の良さを追求しました。サイズは3サイズ用意しましたので、ご自身に合ったサイズをお選びいただけます。

様々なタイプのパジャマを何度も試したからこそたどり着いた、毎日快適でいるためのデザイン

・便利さを追求し”あえて”丈夫なプラスチックボタンを採用

環境負荷を考え当初は貝ボタン等を検討していました。でも、様々なパジャマを試す中で、毎日洗濯・着用する場合には、丈夫なプラスチックボタンが最適であることに気が付きました。このパジャマを手に取ってくださる方の生活を考えたとき、ボタンが割れて、付け直したりする手間を取らせたくないという思いから丈夫なプラスチックボタンを採用することにしました。

・ウエストの仕様のこだわり

ウエストは、フロントはフラットで後ろ側だけゴムの仕様にしました。楽に脱ぎ着できて、すっきりして就寝時快適です。

●日本製 近江晒ヘンプやわらかパジャマ●　

女性向けに3サイズ用意しました。今後は男性向けのパジャマも開発予定です。

パジャマサイズ展開：　

Women’s size ：XS・S・M　

XS(7〜9号) : 目安　～ 160 cm / バスト 72-98 cm / ウエスト 58-70 cm / ヒップ 82-90 cm

S (9〜11号) : 目安　155-165 cm / バスト 80-105 cm / ウエスト 64-74 cm / ヒップ 88-98 cm

M(11号〜) : 目安　160 cm ～/ バスト 85-115 cm / ウエスト 69-79 cm / ヒップ 93-103 cm

※ヨーロッパサイズです。日本サイズはカッコ内記載の号数を参考にお選びください。

●日本製 近江晒ヘンプやわらかピローケース●　

パジャマと同素材のピローケースを作りました。まずこの生地を試してみたいという方におすすめです。

ピローケース: Free

横 75 cm × 縦 50 cm

※ピローケースのサンプル画像は、実際製品化する素材と異なりますのでご注意ください。パジャマのサンプル画像と同一素材で製品化されます。

組成表示：

パジャマ：ヘンプ（植物繊維）100％ パイピング 綿82％ レーヨン28％

ピローケース：ヘンプ（植物繊維）100％

ともに日本製

カラー展開：2色

・ホワイト

・ライトブルー

※ライトブルー色見本

洗濯・お手入れ方法（洗濯表示）:

・植物繊維を使用していますので、水洗い時は多少収縮します。

・濃いカラー製品の場合、最初の数回は単独で洗濯してください。

・素材の特性上、洗濯により色が少しずつ薄くなっていきます。

・洗濯ネットに入れて洗濯し、形を整えて干してください。

・蛍光剤の入っていない洗剤をご使用ください。

・漂白剤の使用はお避けください。

・アイロンの際は、少し湿った状態であて布をして行ってください。

ヘンプ素材の機能性に関する参考文献：

一見輝彦(1995) 『ファッションのための繊維素材辞典』ファッション教育社

閏間正雄(2014) 『服地の基本がわかるテキスタイル事典』ナツメ社

大麻博物館(2021)『日本人のための大麻の教科書 「古くて新しい農作物」の再発見』イースト・プレス

エシカルな暮らし編集部（2023.02）産業用大麻「ヘンプ」は、究極のサステナブル素材？　Forbes Japan　ウェブページ

2024年10月：Makuakeプロジェクト終了

2025年1月頃：生地加工上り

2025年3月頃：製品完成

2025年4月頃：順次リターン品の発送開始予定

MOYOW【モヨウ】

ブランド創業者は、新卒で日本のアパレル企業に入社し、以後ヨーロッパ企業含め15年以上にわたりファッション業界に携わってきました。特にマーチャンダイジングを専門として働く中、多忙な仕事と育児の両立に悩みながら、日常生活を豊かに過ごしたいと思うようになりました。またそれと同時に、「日本各地で出会った”良いモノづくり”をいつか多くの人に伝える！」とずっと心に宿していた思いが強くなりました。構想期間3年の時を経て、これまでの知識と経験を活かしながらブランドを立ち上げることを決意しました。応援していただけると嬉しいです。