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ドラマーの目から鱗?異なるメーカーのドラムを難なくジョイント【タムホルダー革命】

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ストーリー

  1. 見れば納得のNewアイテム!異なる国内メーカーのドラムを容易に接続するアタッチメントが誕生!
  2. 持っていると便利!ドラマーの新たな必携品!工夫次第でセッティング方法の可能性が拡がります!
  3. ライブやスタジオで活躍すること間違いナシ!信頼の日本製。ドラマーさんへのプレゼントにも最適!?

使用方法

『タムホルダー革命』 開発の背景

約30年前、当時大学生でプロドラマーになるのが夢だった自分は、これまで貯めたお年玉やバイト代をすべて注ぎ込み、さらに出世払いという名目で親から借り(もちろん全額返済しました)、念願だったマイ・ドラムセットを初めて入手しました。大好きなT-SQUAREの当時のドラマー則竹裕之さんに憧れていた影響で、某P社のMRシリーズ(クラシックメイプル)を選択しました。

大切に愛用してきたのですが、社会人になってから同じく憧れの神保彰さんの影響で、今度は別の某Y社のバーチカスタムのドラムセットも入手し、贅沢なことにしばらくの間はその2台のドラムセットを使い分けていました。

ところが、重量のあるハードウェア類の保管に悩むようになり「1セット分のハードウェアを2つのドラムセットで共用できたらよいのに…」と考えていたところ、下の図のようなアイデアが閃き、早速、試作に使えそうな部材を探しにホームセンターやホビーショップへ通い、プラモデル制作で用いるようなエポキシパテ等で繰り返し試作を行ってはみたものの、残念ながらどれも上手くいきませんでした。しかしながら、いつの日かそのアイデアを実現させたいと、ずっと温めたまま約20年が経過しました。結局は、学生時代に購入した思い入れのあるドラムを泣く泣く手放したのですが、当時この『タムホルダー革命』があったらきっと手放さずに済んだことと思います。

このようにすることで、某Y社のタムクランプ1つで、異なる2社のドラムを接続することが可能になります。スタジオやライブハウスにタムを持ち込もうとすると、同一メーカーのタムホルダー(タムクランプ)も持参しなくてはなりませんでしたが、これならば荷物が多くなりがちなドラマーさんにとって少しでも荷物の軽量化に貢献できるかもしれません。さらにセッティング方法の可能性も拡がりますので、それはまさしく革命なのです。

そして、ある出来事をきっかけに構想から20年の歳月を経て『タムホルダー革命』の開発がスタートしたのです。

『タムホルダー革命』開発ストーリー に続く)

『タムホルダー革命』 使用例

使用上の注意

★本製品は十分な耐久性を考慮して設計されていますが、必要以上にネジを締めたり、ロッドを差し込まずに締めたり、過度な負荷を与えますと破損の原因となります。

★ご使用の際は、演奏前に必ず本体がしっかりと固定されていることをご確認ください。

★上記以外の用途には使用しないでください。楽器の破損や思わぬ怪我をする恐れがあります。

★直射日光・高温多湿を避けてください。変形・破損・色移り等の原因となります。

★化学薬品にはつけないでください。変質する恐れがあります。

★誤って飲み込むと大変危険ですので、子供や幼児の手の届かないところに保管してください。

仕様

パッケージサイズ:

(縦)170mm×(横)112mm×(奥行)33mm

総重量:48g(パッケージ含む)

内容量:2個

商品の材質:ナイロン

本体色:黒

製造国:日本

FAQ

Q.Makuake終了後はどこで買えますか?

A.Makuake終了後は、Amazonでの一般販売を検討しております。現在のところ店舗での販売予定はございません。

Q.黒以外のカラーバリエーションはありますか?

A.基本的には目立つ箇所ではないのですが、赤や青も試作してみたところワンポイントとしてなかなかオシャレだと感じました。ただしコストが掛かりますので、ご好評頂けるようでしたら、今後カラーバリエーションの展開も行ってみたいと考えております。

スケジュールについて

『タムホルダー革命』 開発ストーリー

2019年10月12日(土)台風19号で被災

復旧と再起をかけた、どん底からの奮起!!

忘れもしない2019年10月12日(土)、当時は都内の多摩川流域の賃貸住宅で暮らしていましたが、台風19号により床上約1mの浸水被害に遭いました。幸い、車での避難を決断し、自身と車こそ難を逃れたものの、ほとんどの家財は廃棄するしかありませんでした。一見洗って落ちそうに見える汚れも流水で濯ぐぐらいでは決して落ちてくれません。お気に入りのTシャツなど衣類も洗濯機で5回以上どんなに繰り返し洗おうとも泥シミが落ちることはありませんでした。大切なドラム等の楽器も一部被災し、高圧洗浄機も動員し洗える物は洗って復旧を試みましたが、泥水はありとあらゆる隙間に恐ろしいまでに入り込み、水とは異なり様々な成分を含んだ泥水は放っておくと金属類をすぐに錆びさせてしまうのです。

大切にしてきたCD・DVD・Blu-rayは、紙のジャケットやブックレットが全滅であることは言うに及ばず、ディスクは「薄いプラスチック膜に覆われているのだから水洗いさえすればデータだけは取り出せるだろう」と高を括っていたのですが、数週間泥水に浸かっていた物は変質してしまい、それすら叶いませんでした。枚数が多いだけに後回しにしていましたが、真っ先に洗うべき物であったということを後悔すると共に学びました。

音楽とは別に鉄道模型(Nゲージ)も趣味の一つなのですが、制御機器や数百両の車両も被災しました。車両は連日、根気強く1両ずつ分解してはプラ部品を洗剤やブラシを用いて優しく丁寧に洗い、通電箇所などの金属製パーツは、種類によって異なる錆の落とし方をネットで検索して実行、モーターは少しずつお金と時間を掛けて順次丸ごと交換していきました。

皮肉なことに被災したおかげで、酸化してしまった金属を還元して蘇らせる方法や、ほとんどの車両を自分で分解・修理できる技術を身に付けることができました。

被災体験は日常の有難みを改めて痛感し、多くの事を学んだ貴重な経験に

これらの苦い経験は二度と味わいたくはありませんが、挨拶を交わす程度だったご近所さんと助け合うことで親しくなり、人との繋がりに感謝し、日常の幸福感が増幅されたような感覚を得るなど、人生において多くの教訓を得られた貴重な経験となりました。

そして、この経験無くして再起をかけた奮起もなかったことでしょうから、『タムホルダー革命』は被災によって生まれたと言っても過言ではないと思っています。

年明けまで続いた片づけがようやく一段落ついた頃、今度はコロナ禍が…。

不撓不屈の精神で逆境に立ち向かう!

気持ちはどん底でしたが、へこたれてばかりもいられません。コロナ禍のおうち時間にたまたま3Dプリンターに関するYouTube動画を視聴し、「これを使えば夢が叶えられるかも?!」とピンッ!と来て奮起しました。早速、初心者にも使いやすそうな機種を選定し、即購入に踏み切りました。

すぐに製作開始!といきたいところですが、0からのスタートなので3Dプリンターの使い方はもちろん、何をどう用いて設計してよいか全くわからず、まさに手探り状態でした。

初期の設計はごくシンプルな形状

苦労の末に出来上がった試作品第1号は、ごくシンプルな形状でしたが、20年程前からずっと頭の中にイメージしていた物が、現実の物となって目の前に出現した感動は今でも忘れられません。それは2021年5月のことです。

記念すべき試作品第1号

クレープのような?ソースせんべいのような?(世代がバレますね(笑))部分は成型時にプレートから外れてしまうことを防ぐ為の物です。

ほぼ毎晩のように、仕事から帰宅して夕食後から就寝までの2~3時間、PCに向かって設計の改良を行ってはデータを3Dプリンターに流し込み成型開始、というのが日課でした。設計初期は、外径・内径・高さなどのベストな寸法を0.01mm単位でとにかく探り続けました。

当時本業の学校現場では、高校3年生の担任を務めており、コロナ禍の緊張も続く中、受験指導や調査書作成など忙しくプレッシャーも多かった時期でしたが、こちらの作業は大変ながらも、地中のどこかに必ずや埋まっているであろう理想形を探し当て発掘するような、あるいは、数学とは違う正解のないパズルを解くような、むしろ夢中になれる楽しい時間でしたので、良い気分転換になっていたように思います。

材質や精度の設定にもよりますが、1個の試作品を成型するのに6~9時間要していましたので、睡眠中に稼働して起床したら出来上がっているというのがベストなわけですが、3Dプリンターの冷却ファンの動作音があまりに大きく、眠れたものではありませんでした。

設置部屋の変更も検討したものの、プラスチックのフィラメントを250℃程の高熱で溶かして積層する方式ゆえ、目の届かない部屋で万一火災でも発生しては目も当てられませんので自分の近くに置くしかなく、それはそれは大きな悩みの種でした。

そこで、静音化改造されている方のYouTube動画を参考に、より大きく動作音の静かな国産の冷却ファン等を必要数購入し、それらを3Dプリンターに取り付ける為の改造用パーツを3Dプリンターで作るという不思議な作業にかなりの時間を費やし、本題であるはずの『タムホルダー革命』の開発から逸れてしまうという本末転倒のような時期もありましたが、それによって無事快眠を得られるようになりました。

開発途中の段階で、一般社団法人 発明学会 主催のコンクール『身近なヒント発明展』に応募したところ、2022年は奨励賞(応募総数1239点から上位100点に選出)を、2023年は努力賞(応募総数1525点から上位200点に選出)を頂くことが出来ました。

2022年『身近なヒント発明展』 展示会の様子

開発と同じ以上にやるべき大切なことは権利対策です。もともと興味があった特許に関する本を改めて何冊も読み漁りましたが、特に『一人で特許<実用新案・意匠・商標>の手続きをするならこの1冊中本 繁実 (著)はタイトルに偽りのない、まさに自分にとってのバイブルと呼べる本となりました。発明学会の方に特許出願書類の添削指導も頂きましたが、弁理士さんにお願いすることなく、本当に自分自身で特許・意匠・商標の出願を行うことができました。著者の中本氏の教えの中に「特許に関する本を10冊読むよりも1回の出願」とあるのですが、まさしくその通りだと実感しました。電子出願に際してはマイナンバーカードの取得が必要で、出願アプリも使い方が複雑でしたがなんとかクリアすることができました。

理想形を探究し続ける中で、次第に設計も上達し、より複雑な形状でも実現できるようになってきました。こうなると、あとは根気あるのみです。

形状はもちろん、材質を変えてみるなど、考え得るあらゆるパターンを試しました。

時にはこんな失敗も・・・。

『タムホルダー革命』と名付けたこの商品。「きっと世界中に必要としてくれるドラマーがいるはず!」と確信してはいたものの、量産するには金型を起こす必要があり、少なく見積もっても100万円は掛かるので当然ながら作り直しなんて出来ません。ですから、コンクール後も日々、設計⇒試作⇒評価をひたすら繰り返し、理想形を探し続ける作業の連続で、製作開始から納得できる完成形に至るまで実に2年近くを要してしまいました。

これまで作製した試作品は100個以上!同じ形状・サイズの物は2つとありません

金型を作って頂く会社を探す段階で、何社か直接出向き色々とご相談させて頂きましたが、その中で、初対面にも関わらず一個人に過ぎない私の話を、5名以上の社員の方が親身に話を聞いてくださった素晴らしい企業様に出会うことができました。実績のある高い技術力にも感銘を受け、そちらの会社にお願いすることにしました。

ところが、金型業界では当たり前の『抜き勾配』という概念すら知らなかった素人の私は、また設計をやり直す破目となってしまいました。しかし、その間も私の作ったデータを解析し、修正すべき点や成型に不安な箇所など丁寧にアドバイスを下さり、大変心強かったです。そうして2023年7月めでたく金型製作に必要な設計図が完成しました。

余談になりますが、製造業に携わっていた父に敬意を表し、設計図には父の誕生日の日付に合わせて署名、その写しをプレゼントしたところ喜んでもらえたようです。

製品本体は完成するも課題は山積…

めでたく製品本体が完成した後も休む暇はなく、JANコードの取得、パッケージ選定や台紙制作などやることは山積でした。台紙の説明文の英訳に関しては、職場の英語科の先生やネイティブの先生にも添削頂きました。自分だけではあまり上手くいかなかった台紙のデザインや商品紹介画像には、教え子でもある卒業生からも協力を得ることができました。このように多くの方々から力をお借りできたことは大変有難く、とても幸せなことだと思います。

さらに、パッケージ全体が少々無機質でインパクトに乏しかったので、肝心な商品名は友人で書家として有名な美帆さんに依頼しお書き頂くことにしました。すると想像をはるかに超え、完成した作品が見事なまでに商品に魂を吹き込んでくれました。繊細かつドラムの力強さやリズムを表現しているような実に躍動感溢れる毛筆体で、とても気に入っています。家宝と言うべき貴重な宝物がまた一つ増えました。

こうして多くの皆様のご協力があったからこそ本製品は完成しました。

この場をお借りして心より深く感謝申し上げます。

構想から約20年。ドラムの互換性を高めることで、少しでも世の中のドラマーの皆さんのお役に立ちたいという一心でした。そして誰よりも自分自身が欲しかった商品でもあります。

開発に着手してから紆余曲折を経ながら3年もの歳月をかけ、ついに『タムホルダー革命』は完成したのです。

最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

実行者紹介

リスク&チャレンジ

製品そのものは既に完成しておりますので、Makuakeでのプロジェクト終了次第、順次発送予定です。発送開始から完了まで1ヶ月程度を要することを想定しておりますが、応援購入の性質上、配送遅延のおそれがございます。 原則として、配送遅延に伴う応援購入のキャンセルはできませんが、リターン配送予定月から1ヶ月を超えた場合には、希望者に限りキャンセルにて対応させていただきます。

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