はじめまして、私は「モリソン万年筆」本家当主の谷川岳彦と申します。
昭和中期に関西の万年筆業界を牽引した国産万年筆のブランド「モリソン万年筆」。この度、奈良県御所市のモリソン万年筆の本店あとである町家を、昼は町家カフェ、夜は和風バーとしてオープン致します。

店内には試筆用の万年筆も沢山置かせていただきます。そして高級ブランドの万年筆の販売も行います。万年筆ファンの方々をはじめ、近隣の皆様にもゆっくりしていただけるサロン空間を提供したいと考えております。

そして今回のカフェオープンを記念して、昭和45年に製造販売を中止した“幻の万年筆”を蔵出しし、本プロジェクトのリターンとしてご用意致します。

数に限りがございまして、この機会を逃すと今後入手いただくことが難しくなってしまう可能性もございます。ぜひこの機会に幻の万年筆の書き心地をお楽しみ頂ければ幸いです。

（カフェは2016年10月にオープン予定です）

モリソン万年筆は、大正７年 創設者 谷川寅次郎により万年筆の製造、販売業を開始致しました。

特に関西では評価が高く「万年筆といえばモリソン」という時代もあり、書き心地の良さとモダンなデザインで、かつてはプラチナ万年筆やセーラー万年筆などの大手と分かつほどの勢いがありました。

モリソン万年筆は漢字が潰れずに書ける細いペン先に高い定評がありました。そのペン先はダイヤモンド粉のついた紙を使って削り出していたため、細くて繊細な字が書ける万年筆として人気を博しました。

しかし昭和40年代にボールペンが市場を圧迫し、スーパーマーケットの増加による万年筆の価格破壊により、自社製品のモリソン万年筆は製造を停止しました。職人も減っていき、万年筆に不可欠なアフターケアも難しくなり在庫品の販売も停止することになりました。現在は社名をモリソンファクトリーに変え、他社製の万年筆やボールペンの販売を行っています。

モリソン万年筆の製造停止から46年経つ現在でも「モリソン万年筆を売って欲しい」というお問い合わせをいただくのですが、修理などの対応ができなかったためこれまで皆様の手元に送り出すことができませんでした。

そこで今回カフェのオープンを記念して、ファンの方々のご要望に御答えするため、眠っていたモリソン万年筆をリターンとしてご用意することに致しました。もちろん一本ずつメンテナンスをしてからお届けさせて頂きます。

カフェは奈良県御所市のモリソン万年筆の本店あと、町家を使ってのオープンとなります。過去のモリソン万年筆の製品や資料を展示し、観光のお客様にもおいでいただきたいと考えています。

メニューは、私の従兄弟であるイタリアンレストラン「トゥライベッカ」の元オーナーシェフを監修に起用し、和風イタリアンのカフェにしたいと思います。昼はパスタ、スパイス調合のオリジナルカレーなどのランチ。ティータイムやデザートには季節のシフォンケーキやパンケーキなどのスイーツを、夜はお座敷でゆっくりくつろいで頂けるお酒に合うメニューを、その一角には和風バーを併設したいと考えております。近隣には、油長、千代、葛城酒造などの造り酒屋さんも多く、おいしい地酒も取り揃えてお待ちしております。

また、文学と万年筆も切り離すことが出来ない関係ではないでしょうか。児童文学の巨匠である川村たかし先生も、モリソン万年筆のファンの一人で隣町の五條市より親しくお運び頂き、私の祖母の手料理でもある、猪肉のすき焼き鍋や合鴨料理をお楽しみ頂いたそうです。

それらの料理も復活させ名物に出来ればと考えております。この度、そのご子息であり、また、作家である川村隆一朗氏にもご協力頂き、川村たかし先生の遺品も展示させていただくこととなりました。

このように、カフェとして飲食を中心に様々な地元のイベント等に賛同し、町おこしや地方創生にもお役に立ちたいと考えています。また、店舗内に販売できるブラント筆記具、高級文具を展示し販売も行います。

＜カフェ詳細＞

オープン：10月予定
住所：奈良県御所市西町1069番地
営業時間：11：00～22：00
定休日：不定休
アクセス：近鉄御所駅、JR御所駅より徒歩5分

奈良県の御所市は「ごせまち」として古くは伊勢・熊野などと大阪を結ぶ交通の要として栄えた街です。江戸時代から続く旧家が多く、数々の町家が残っています。まるで、時間が止まってしまったような、ノスタルジーたっぷりの街並みです。
文化は万葉の時代にまで遡り、高天原伝説の残る葛城古道、また葛城山、金剛山などの名山の足元に位置し、トレッキングや登山、古代史ファンの皆様にはとても楽しんでいただける場所です。もちろん万年筆も大いに語っていただければ幸いです。

ーモリソン万年筆ー

モリソン万年筆は昭和45年以降万年筆の製造販売を中止しておりました。ここに蔵出しの高級モリソン製万年筆を、リターンとしてお送りしたいと思います。所蔵品ですので数に限りがございますがご容赦賜りたく存じます。

ー吉野杉ボールペンー

手作りの一点物の吉野杉ボールペンにネームをレーザー刻印し、それをお持ちの方は永久会員とさせて頂き、特典として、お買い得アイテムのご紹介やカフェでのイベントのご招待をSNSにて連絡させていただきます。そのボールペンをご持参の上、お示しいただくことにより特典を受けていただける会員証となります。
吉野杉ボールペンは日本3大美林のひとつ、奈良県の吉野杉を1本ずつ削り出し、ハンドメイドで造られたボールペンです。同じ木目は全く無く、手にすると吉野杉独特の心地よい香りを感じる事ができます。また、リフィルはクロス製のものをご使用頂けますので、書き味に付いてもご安心いただけます。お使い頂いていますと、杉独特の油分が滲み、使い込むほど味が出て来る逸品です。

ご投資頂いたお金は、設備・運営費用として、大切に使わせていただきたいと考えています。

1963年生まれ。奈良県御所市出身。大阪芸術大学卒業。生家「モリソン万年筆」（大正７年創業）を引き継ぐ。現在、万年筆は製造していない。ブランド万年筆、筆記具のネット販売。自社製ボールペン、シャープペン、文具雑貨の販売。