＜九州のマチュピチュ～秘境の森づくりプロジェクト～＞
more treesは、2007年の設立以降、全国12か所で森づくりを実施してきました。 今回、みなさまから頂くご支援は、宮崎県諸塚村の森づくりに役立てられます。

目標金額の300,000円が達成できれば、テニスコート約38面分の面積の森林整備（間伐）が可能で、10tのCO2削減効果があります。10tのCO2は、飛行機で東京～宮崎間を約50往復した際のCO2排出量に相当します。
森を整備することで、森林がCO2を吸収する効果を高めます。

間伐をすると・・・
1.混み合った木々が間引かれ、成長が促されます。
2.木々の足元に光がさし、草が茂ります。
3.森林がCO2を吸収する効果が高まります。
4.動植物の住みかができます。
5.保水力が増します。
6.土壌の流出が緩和されます。


間伐前

間伐後

日本の森の現状・・・
日本は国土の約70%が森林を占める森林大国です。戦後、不足した木材を補うために、国をあげてスギやヒノキなどを植林した結果、日本の森林の約40%が人工林となりました。
人工林は、木々が成長してくると、隣りの木との距離が近づき、枝葉が混み合ってきます。枝葉が混み合った状態では、お互いの成長を妨げるため、成長や条件の良い木を選び、間引く作業（間伐）が必要になります。
間伐をし、良い環境で木が育つと、地中深くに根を張り、雨を蓄え、土砂崩れを防止したり、二酸化炭素をより吸収します。
日本には、間伐が必要な森林が沢山ありますが、住宅着工数の減少や輸入材に押され、日本の林業が衰退してしまった今、人件費などの費用がまかなえず、本来は間伐が必要な場所に間伐が行えていない現状があります。
国産材の利用が進み、森に間伐の費用がもたらされれば、持続可能な森林経営が可能となり、間伐も盛んに行えます。 more treesは、国産材の利用と間伐を推進して、日本の森と地域を元気にしたいと考えています。



＜宮崎県諸塚村（もろつかそん）＞
宮崎県北部に位置する諸塚村は、標高1,000m級の山々と豊かな自然に囲まれています。 その面積の95％を豊かな森林が占め、「自然と人が共存する」村でもあります。



1995年には、約2,700人だった人口も、現在は、約1,900人まで減少。
人口流出が止まらない典型的な過疎の村です。
人々は、88に分かれた山深い集落に住み、代々受け継がれた「森を大切にする教え」が今も息づくこの村は、正に秘境の村です。


諸塚村の森は、しいたけ栽培に必要なクヌギなどの広葉樹林、木材を生みだすスギやヒノキなどの針葉樹林や常緑樹林が混在し、木々が描き出す山の「モザイク模様」が特徴的な森です。モザイク状の森は、多くの生き物の糧となる他に、しいたけやミツバチなどの山の恵みをもたらします。




2004年に日本初となる村ぐるみでのFSC認証※を取得し、諸塚村内で生産される乾しいたけもFSC認証を取得しています。日本のしいたけ栽培は、諸塚村周辺で始まったと言われています。

※FSC認証 世界で認証が実施されている、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な適切な管理がなされている森林に与えられる認証。



過疎や住民の高齢化、辺境の地が抱える問題を持ちながらも、農産品を通じて都市部への発信にも力を入れている諸塚村。その豊かな自然と逆境をも力に変える人々。more treesは、そんな秘境の地、諸塚村を応援するべく、今回のプロジェクトに取組みます。みなさまからの温かいご支援お待ちしております。



＜リターンについて＞
ご支援頂いた金額に応じ、諸塚村産のしいたけやハチミツなど、諸塚村の森の恵みを実感して頂ける商品や、国産材を使用したmore treesのオリジナルプロダクトに、代表　坂本龍一のサインを入れたスペシャルアイテムなどをお送りいたします。
また、目標金額を達成し決済が確定した後、ご希望の方にはmore treesのウェブサイトへお名前の記載をさせて頂きます。
リターンの発送は、2014年1月末以降順次実施予定です。




＜代表　坂本龍一　メッセージ＞
人類は森とともにありました。森が崩壊したところでは
文明が滅んできました。今、世界中で森林が崩壊していると
すれば、それは人類文明全体の滅びの予兆と言えるのではないでしょうか。
日本は森林の多い国です。
たくさんCO2を固着し、また水を保ち、
多くの生命を養い、はたまた海まで育ててくれる
森林を、ぜひ健康に保つために努力しましょう。

more trees！！

坂本龍一