昔はいろんなものに使われていたけれど、
コスト削減という時代の要請にはあらがえず、
今や電車やバスの座席シートくらいしか見かけることがなくなってしまった・・・

すぐれた機能性を持っているにもかかわらず、特定の用途にしか使われなくなったモケット生地をサコッシュに転用したのが「モケッシュ」です。

実用性、耐久性、利便性を備えた、身軽に手軽にお出かけできる便利なバッグです。

◆◆身近にあるのに、意外と知らない

みなさんは、電車やバスの座席シートに使われている生地を「モケット」と呼ぶことをご存じでしたか？

だれもが一度は目にして、触れたことがあるはずなのに、その魅力があまり知られておらず、暮らしのなかで活用されていない…。

1965年来、モケットを製造し、そんな状況にもどかしさを感じていた私たちが、モケットをより身近に感じてもらおうと作ったのがモケッシュです。

電車の座席シートとして100年以上使われてきたという確かな実績を持つ「モケット」と、自転車競技でレーサーのパフォーマンスを妨げないことを第一に考えた「サコッシュ」。

実用性を要とするそれぞれの特長を兼ね備えたバッグが誕生しました。

・必要なときに、さっと取り出したい
・お出かけするなら、身体によりそう快適性を
・いつも手元に、どこかで知った肌ざわりを

モケットの魅力とともに、「モケッシュ」の特徴をご紹介します。

◆◆特徴１
手軽に、気軽に、シンプルに

サコッシュの売りは、コンパクトでありながら、財布・スマホ・カギといった必要最低限の荷物が入る実用性です。

中身を取り出しやすく、軽量でシンプル。両手の自由が効くので、ふだん使いから旅行まで、さまざまな場面で活躍します。

キャッシュレス化やポイントカードのアプリ化が進んでいる今、必要最低限の荷物を手軽に持ち運べるサコッシュは時代のニーズに即したバッグとして支持されているのです。

◆◆特徴２
身体によりそう快適性を

サコッシュは、自転車レースの際にドリンクや補給食などをレーサーが受け取り、一時的に使うためのバッグとして使われてきましたが、最近ではファッションの一部として一般にも浸透しています。

ただ、使用目的に応じた進化は欠かせません。ずっと身につけるふだん使いのサコッシュなら、身体から離れにくく、ジャマにならないといった快適性が重要です。

素材として使用しているモケットは電車やバスの座席シートとして選ばれているだけに、とても機能的。

電車やバスの座席が滑りにくく、ホールド感があるように、モケッシュも生地の摩擦が起こるおかげで、身体の動きと連動しやすいのが特徴のひとつ。

ちょっとやそっとの揺れでは身体から離れない「よりそう」感覚が、荷物を持つことで生じる身体の負担を軽減します。

◆◆特徴３
長く使える耐久性

１年365日、入れ替わり立ち替わり人が座る電車やバスの座席シートは、耐久性が生命線です。摩擦に強く、生地が破れたり、ほつれたりしにくいのが何よりの魅力。

モケッシュでも、ヘビーユースに耐えうる耐久性は受け継がれています。

◆◆特徴４
どこか懐かしい味わいを

なめらかでずっと触っていたくなる心地よさが、モケットの持ち味です。上品かつクラシカルでありながら親しみやすい雰囲気は、流行とは無縁。シンプルなつくりや色味は、身につける人やコーディネートを選びません。

若きクリエイターが手間ひまかけてつくった、ハンドメイド商品ならではのあたたかみを感じていただけます。

◆◆背景１
暮らしのなかにモケットを

当社がある和歌山県高野口（こうやぐち）地域は、江戸時代より織物業がさかんなところです。なかでも有名なのが特殊な起毛技術であるパイル織。

当社独自のパイル織技術も、肌触りや耐久性、ホールド感が重要視される車輌用シート（モケット）に長く活用されてきました。

先述したように、だれもが一度は目にして、触れたことがあるものなのに、コスト削減という時代の要請にはあらがえず、日常的に使われる場面がめっきり減ってしまった。

そんなモケットにもっと親しんでいただきたいという思いで、モケットを使ったバッグづくりへの挑戦を決めました。

◆◆背景２
見つかった若きパートナー

しかし、パートナー探しには難航しました。国内で有名なバッグの産地を訪ねても、「こんなことやって、何になるの？」などと断られ、協力を得られずじまい。

繊維を扱う立場として、前例のないものを作り上げていくのに要する労力や技術的な難しさを思えば、断る気持ちもわかります。モケットというすべりやすい生地を縫いズレなく縫い上げる作業はかなりの苦労をともなうようです。

だからといって、簡単に諦めるつもりはない。私たちの考えに賛同してくれる方はいないものかーー。

そんなときにご縁をいただけたのが、シナテルのおふたりです。

（左：久保さん、右：中村さん）

滋賀県を拠点として2014年に創業したシナテルは、代表の中村さんが、大学時代からの友人である久保さんと共同運営している会社です。地場産業を生かしたおみやげとして、主に高島帆布を使ったトートバッグを作っています。

ここで、モケッシュづくりに携わっていただいたおふたりの声をご紹介します。

◆◆背景３
挑戦は、財産を生む

中村さん

「もともとは、滋賀県の歴史や文化、産業に関わる書籍を編集する出版社で働いていました。そのなかで気づいたのが、繊維や素材に関する滋賀の技術力はすばらしいということ。

でも、自分には情報を紹介することしかできない。どこまでいっても、入り口にすら立っていない。そんなもどかしさが募った末に、シナテルを創業しました。

当初は滋賀県にまつわる商材を集めたネットショップを運営していましたが、唯一、高島帆布のバッグだけが手に入らなかったので、自分で作ろうと思い立ったんです。

それまで帆布もミシンも触ったことのない身でしたが、何とかしたいという気持ちが勝っていました。

こんな流れで事業を始めたので、新しいことへの挑戦にためらいはないんです」

久保さん

「中村に誘われて、一緒にやっていくことを決めたのは、よく言えば、彼の思いに心を動かされたからです。

当時は創業後約一年半が経った頃で、まだ事業も形を成しておらず、ここなら一から作り上げていくおもしろさを味わえるだろうと期待したことも理由のひとつ。

テント生地を使っためずらしいバッグを作ったこともありますが、挑戦によって得たものは財産になるので、やらせていただけるなら何でもやろうという姿勢は常に持ち続けていたいと思っています」

◆◆背景４
すぐれた技術を絶やさないために

前向きでチャレンジングなおふたりとの出会いがなければ、モケッシュは完成を見なかったでしょう。和歌山と滋賀、パイル織と高島帆布。地域も事業も違いますが、地域の歴史や文化、産業を支えてきたものづくり技術を次代に受け継いでいきたいという思いは同じです。

モケッシュをお使いいただくなかで、そんな背景があることをちらりとでも思い出していただければうれしいです。

◆◆商品仕様

・モケッシュ

表生地：モケット（パイル部 ポリエステル 100％、 基布部 ポリエステル70％ レーヨン30％）、ファスナー（YKK）
内生地：綿ツイル（綿100%）
サイズ：横265 x 縦195（mm）、 肩紐長さ:720〜1360（mm）
重量 ：約150g （本体のみ約100g）

原産地：高野口（和歌山・日本）
製造 ：シナテル（滋賀・日本）

カラー：ブラック／グレー／カーキー／パープル

メインポケット x１ ／ 内ポケット x２

【注意事項】

・モニター環境により実際の商品の色合いと異なって見える場合がございます。
・モケットは光の当たり方により、色合いが違って見えます。

【お手入れ方法】

・肩紐を強い力で引っ張らないでください。
・アイロンは直接当てると、毛が寝てしまいテカリの原因になるためお控えください。 日頃のお手入れはブラシで軽くほこりを落としてください。
・生地が汚れた場合、中性洗剤をぬるま湯でうすめ、きれいなタオル等をかたくしぼり、汚れ部分を軽くはたいて落としてください。
・溶剤系の薬品は使用しないでください。

◆◆リターン一覧

少しでも多くの方にモケット（モケッシュ）を知っていただけるよう、個数限定ではございますが、早割をご用意しました。

１、【早割20個】【23％OFF】モケッシュ ブラック x１
２、【早割20個】【23％OFF】モケッシュ グレー x１
３、【早割20個】【23％OFF】モケッシュ カーキー x１
４、【早割20個】【23％OFF】モケッシュ パープル x１
５、【特割30個】【18％OFF】モケッシュ ブラック x１
６、【特割30個】【18％OFF】モケッシュ グレー x１
７、【特割30個】【18％OFF】モケッシュ カーキー x１
８、【特割30個】【18％OFF】モケッシュ パープル x１
９、【50個】【13％OFF】モケッシュ ブラック x１
１０、【50個】【13％OFF】モケッシュ グレー x１
１１、【50個】【13％OFF】モケッシュ カーキー x１
１２、【50個】【13％OFF】モケッシュ パープル x１
１３、【早割25セット】【25％OFF】モケッシュ x２

◆◆実行者

米阪パイル織物：
1935年、織工場として和歌山県高野口（こうやぐち）地域で創業。長年培ってきたパイル織の技術を生かし、車輌用シート地（モケット）や高級シール織毛布を主とした寝具類、玩具用生地などを製造。その傍ら、「いつも何かが新しい」をコンセプトに、時代に即した製品開発を続けている。

◆◆重なり合った思い

たとえ茨の道が待っているとしても、新しいことに挑戦したい。シナテルと米阪パイル織物の思いが重なり合った先に、モケッシュは生まれました。

私たちは、このモケッシュを入り口に、モケットを使用したトートバッグなどの開発を検討しております。こんな物が欲しいといったご要望などございましたら、どしどしお寄せください。

どんなものを作るにしても、地域の歴史や文化、産業を支えてきたものづくり技術を絶やしたくないという思いは、この先も変わりません。

応援、よろしくお願いします！