はじめに、「モンド・キャニオン」のメイン商品である「ゴールデン・チップス」について簡単にご紹介します。

ティーの等級や、分類を説明する際、「チップ」という言葉がよく使われます。チップとは、茶樹の先端部分の未だ開いていない新芽のことを指します。

チップの表面には、細かな白い産毛(うぶげ)が生えており、茶葉の成長にしたがい、産毛は落ちてしまいます。産毛は、茶葉の若さの証です。

ゴールデン・チップスの製造工程ですが、芯芽を一つ一つ丁寧に手摘みをして、自然乾燥させた後、数日に渡り発酵した紅茶液をかけ、繰り返し着色し、乾燥させます。

この丹念な工程により、芯芽が金色に輝くゴールデン・チップスに生まれ変わります。

ゴールデンチップのみの茶葉が入手困難のため、紅茶茶葉とミックスされた商品が主流になっており、ゴールデンチップの割合が多いほど高級品になります。

ごく少量しか収穫されない芯芽の成長力を貴んで、アラブの上流階級では、大変珍重されています。

初めてゴールデン・チップスに出会い、茶液を口に含んだ時は、本当に衝撃を受けました。 その滑らかさに感動し、甘い馥郁で優しい余韻に包み込まれ、嗅覚・味覚共に満足感に溢れました。

その後も飲み続けたいと思い、色々探したのですが、国内では高価で、入手困難である事が判明しました。

きっと同じような思いをされた方もいるのではと思い、自ら茶園を探し、安心して飲み続けられるブランドを目指して商品化に踏み切りました。

「モンド・キャニオン」のゴールデン・チップスの産地は、ネパールのイラム地区と中国の雲南省のプーアル地区です。

⬇　世界最高峰、ヒマラヤ山脈の麓にあるネパールの茶園風景です。

壮大なヒマラヤ山脈より流れる潤沢な河川によって、 膨大な自然資源や、ミネラルをたっぷり含んだ肥沃な大地に恵まれ、独特な天候により、茶葉に比類のない香り、爽快な渋み、奥深い余韻をもたらします。

「モンド・キャニオン」は、品質管理を徹底した茶園の協力を得て、手作業で摘採を行い、高品質の無農薬リーフティーを製造しております。

雲南省は、チベットと隣接し、中国の南西部に位置する少数民族の集落が多く存在する地域である。

⬇　ここは世界の茶の発祥の地、雲南省の景谷茶園です。先住民族が１３００年前からここに移り住み、原生林に棲息した野生茶樹を発見、薬草として利用され、栽培し始めました。栽培型の古茶樹は何世代にも渡り集中的に植えられ、今日まで発展してきました。 

世界で唯一古茶樹が生息する海抜1200〜2000メートルの原始林は、峡谷の斜面に広がり、樹齢500年以上、高さ５～６メートルの古茶樹は今尚現役で、至る所に見かけられます。雲南省の喬木茶樹は「雲南大葉種」と呼ばれ、茶葉は肉厚で芳醇な香りが特徴です。

2012年9月9日に、世界農業遺産(GIAHS)に認定され、名実ともに不動の地位を確立しました。

この地域の村民たちは、今も半自給自足なライフスタイルを維持しており、人と自然がバランスよく共に生きる生態系には隔世の感があり、まさに「桃源郷」と呼ぶにふさわしい場所です。

自然環境が大切に保護され、古茶樹の寿命に響かないよう余計なものを一切使わず、最も自然な状態で成長させ、古来の伝統製法を守り続けています。

「モンド・キャニオン」は、この地域で代々受け継がれた高い製茶技術に惹かれ、時間をかけ、茶園との信頼関係を築くことができました。

昨年9月に、ゴールデン・チップスの茶葉をジャパン・ティーフェスティバルに出品し、 試飲して頂いたお客様より、喜びや期待の声をたくさん頂き、ゴールデン・チップスは国内の市場でも愛される商品になると確信しました。

今回は三種類のゴールデン・チップスをご用意して、ギフト仕様に仕上げております。

●ヒマラヤ山脈より『ネパール産・ゴールデン・チップス』（チップ50％以上)40g

この茶葉は、世界最高峰のヒマラヤ山脈の麓にある美しい村で作られ,高さ約6500ft.、肥沃な土壌と、独特な天候により、優雅な香りが生み出されています。

●茶の発祥の地雲南省より、古来の味を再現した『雲南省産・ゴールデン・チップス』（チップ100％）55g

雲南省では「古樹新芽」（グシュウシンヤ）の茶葉が大変珍重されており、樹齢が高い程、まろやかな風味を味わえると言われています。

今回は、古樹の新芽100％を使用し、古来の味を再現したゴールデン・チップスをお送りさせて頂きます。

●モンド・キャニオン『ゴールデン・チップス・2019オリジナル・スプリングブレンド』（チップ80％以上）40g

雲南省産とネパール産のゴールデン・チップスをバランス良くブレンドし、奥行きのある味わいを実現、ライチの香りをアクセントに、春にふさわしいフルーティーでリッチな風味を楽しめます。

ホワイトデーのギフトとしても最適なスペシャルブレンドになっており、どうぞこの香りで気分をリフレッシュしてください。

また、以上三種類の業務用サイズ150gの大缶もご用意しております。

ブランド名であるモンド・キャニオン（ Mond Canyon ）は、「月の峡谷」を意味します。茶樹は、水はけを良くする為、谷や山の斜面に栽培されることが多いのです。また、月のように丸い峡谷は、ティーカップの愛らしいフォームにも似ている為、ブランド名にしました。

「モンド・キャニオン」は一般的に入手困難な高級茶葉「ゴールデン・チップス」を中心に、商品展開をしております。

「モンド・キャニオン」の商品を御覧頂き、誠にありがとうございます。

日本紅茶協会認定ティーインストラクター、「モンド・キャニオン」代表の丸橋青(Sei Maruhashi)です。

飲料メーカーにて商品企画・デザインの経験を経て独立し、海外の豊かなティーライフに惹かれ、欧州各地へ紅茶と茶器を巡る旅をしました。

昨年、ゴールデン・チップスを中心とした希少価値の高い茶葉を提供するティーブランド「モンド・キャニオン」(Mond Canyon)を立ち上げました。

日本紅茶協会の恩師よりアドバイスを頂き、たくさんの方々の声援に支えられ、商品をカタチにすることができました。ジャパン・ティーフェスティバル試飲の手伝い、応援に駆けつけて下さった協会の同期や、友人にも感謝の気持ちでいっぱいです。

「モンド・キャニオン」は、皆様に豊かなティーライフを楽しんで頂けるよう貴重な茶葉を探し続けたいと思います。

この機会に、ゴールデン・チップスの新芽の生命力と共に、甘い馥郁な香りを感じて頂ければ大変うれしいです。よろしくお願い致します。