手の届かない「伝統工芸品」ではなく、毎日の暮らしをちょっと豊かに彩ります。

今回は、当社の定番人気色「ニライカナイ」をMakuakeオリジナルアレンジを加え、明るい未来、穏やかな生活を待ち望む思い、大切な人への想い、様々な想い=ウムイ（沖縄方言）を込めた「ウムイ」シリーズをデザインしました。

日々の生活に寄り添える織物として、敷物やインテリアとしてもご利用いただける手織りのマットとコースターをご提案します。

敷物として日常のあらゆるシーンで。

食卓、玄関、床の間など、様々な場所での敷物としてご利用いただけます。

プレイスマットロング、コースター使用例

オフィスなど、お仕事の空間にも南国の風をプラス。

お飲み物の下に敷くコースターとしての本来の使用方法だけでなく、ちょっとした小物や花瓶、ペン立て等の敷物にも。

コースター使用例

インテリアとしても。

お手持ちの額装や装飾品などでアレンジしていただくと、インテリアとしてもご利用いただけます。

プレイスマットスクエア使用例

洋室・和室問わず活用できるデザインになっております。

アレンジ次第でタペストリーにも。

横だけではなく縦使いでもご利用いただけます。

プレイスマットロング使用例

八重山みんさー織とは

特徴は、五つと四つの絣に「いつ（五つ）の世（四つ）までも、末永く」という想いが込められた織物です。木綿をはじめとした素材を用いて、沖縄県石垣市と竹富町で生産しています。

元々は、藍一色の「ミンサーフ（ウ）」という帯であり、これを女性が愛する男性に贈ったものでした。近年まで竹富島にこの帯としてあったものが今日の「八重山みんさー」の原型です。

木綿発祥の地といわれるインダスから伝来したと推定され、17～18世紀頃の琉球王朝時代に綿の栽培や交易記録があります。

元来、400年もの昔から五つと四つの絣に「いつの世までも末永く」の想いを託して、八重山みんさー織は現代まで受け継がれてきました。

実際に織られているみんさー帯の様子。当社でも製造販売しております。

通い婚時代に愛する男性に贈られていたみんさー帯は、現代では増答品や、八重山諸島の様々な行事などでも欠かせないものとなっております。

※ 当社では、1971年創業当時より用いているひらがなの「みんさー」表示を踏襲しております。

リターンについて

【プレイスマットロング】

【プレイスマットスクエア】

【コースター】

伝統に裏付けされた職人達の確かな技が八重山ブルーの美しい海を表現。

これまで私たちが培ってきた伝統工芸の技法・技術を使い、より進化した素材を取り入れながら特別な織物を織りあげます。

八重山諸島の美しい海「八重山ブルー」

海をイメージした設計をもとに、手織にて丹念に仕上げていきます。

今回は、当社の定番人気色「ニライカナイ」にMakuakeオリジナルアレンジを加え、製品にしました。

みんさー織にウムイ(想い)を込めて

織物の中の柄や素材に込められた「ウムイ」

今回のMakuakeオリジナルデザイン「ウムイ」の反物には、各所に様々な想いが込められたデザインとなっております。

約400年前、通い婚時代の愛情表現「いつ（五つ）の世（四つ）までも、末永く」という、女性が男性へと想いを込めて織り上げていたみんさー織。

ウムイシリーズでは、この八重山の伝統と美しい海が「いつの世までも」残って欲しいという後世への想いを込めました。

みんさー織ではもともとムカデの足をイメージした柄（ヤッサミ柄）を反物の中に表現しています。その意味は「足繁く通ってほしい」という、こちらも通い婚時代の愛情表現が起源です。

現在でも、変わらない「一途な想い」を伝える柄として大切にされています。

このヤッサミ柄をポイントとして入れることにより動きのある波を表現しながら、いつまでも変わらないで欲しいという、美しい八重山の海への「一途な想い」を込めました。

オーロラ色に輝く糸は薄いポリエステルフィルムを重ねた新しい素材です。 綿の中に素材の違う繊細な糸を取り入れて美しく織り込むには、職人の絶妙な加減が不可欠です。

キラキラと輝く海面を表現し、「明るい未来」という想いを込めました。

しっかり撚りのかかった細い部分と、甘撚りの太い部分が交互に現れる糸をスラブ糸といいます。ポコポコとした質感が楽しい糸ですが、他の糸に比べて扱いが難しく、美しく仕上げるためにはどの工程でも細心の扱いが必要です。

波の飛沫や砂浜の質感を立体的に表しながら、織物の中に「手作り感や温かさ」という想いを込めました。

仕 様

プレイスマットロング

縦 約43cm×横 約100cm（両端フサ3cm込）生地の厚さ 約1.5ｍｍ

素材：綿 99％ 、ポリエステル(オーロラ糸) 1％

プレイスマットスクエア

縦 約43cm×横 約50cm（両端フサ2cm込）生地の厚さ 約1.5ｍｍ

素材：綿 99％ 、ポリエステル(オーロラ糸) 1％

コースター

縦 約11cm×横 約13cm（両端フサ1cm込）生地の厚さ 約2ｍｍ

素材：綿 98％ 、ポリエステル(オーロラ糸) 2％

製織(織り)の熟練の技

「ウムイ」を込めて企画・デザイン設計から始まり、染織、絣括り、糊張、巻取り等の下準備を経て製織し、約30ものプロセスをすべて手作業で行い反物を完成させます。

織機には1本1本糸を通し設置していきます。

織り出す前も、糸の通し方や本数などに間違いがないか入念に点検していきます。

織り出す前の経糸。この組織に緯糸を通して反物になります。

手の感覚で糸の張り具合を調整しながら緯糸を通していきます。熟練の職人の技によって一枚の反物が完成します。
シャー、トン、トトン シャー、トン、トトンと心地よいリズムを響き渡らせながら、しっかりと織り上げていきます。

スケジュール

プロジェクト締め切り：3月15日

お届け予定：5月末

今回のプロジェクトについて

このプロジェクトの詳細をご覧頂き、誠にありがとうございます。

沖縄県の石垣島にて伝統工芸品「みんさー織」の織元・販売をしています株式会社あざみ屋と申します。

（今回のプロジェクトチーム）

地元の織物をなにげない時にも使って欲しいという想い。

時代の推移と共に、八重山みんさーは一時期には消滅寸前になりましたが、 1970年頃から現代の暮らしに使えるよう、当社で豊かな色彩を取り入れた広幅の布が織り出され、工夫されたことによって現在の普及に至っています。

綿の風合いと、独特なみんさー絣を大切にしながら、古い中にも南国の自然をモチーフとした豊かな色彩やデザインを施し、帯やバッグ類、シャツや雑貨小物、インテリアなど生活文化用品としての様々な製品を生産しています。

後継者不足など、様々な課題

当社では、年に一度製織に携わる職人さんを自社で育成しています。その回数は46回に上ります。

しかし、近年の業種の多様化などにより製織希望者は年々減少傾向にあります。加えて既存の職人さんの高齢化も進む中、技術を継承する担い手を育成していくことは自社だけではなく様々なものづくり産業でも課題となっています。

（製織作業中の職人さん）

織りに携わる職人さんに加え、織る前の糸の染色や絣模様を括る担当など、工程に合わせて多くの職人さんが携わっています。

（織る前の糸の下準備をする職人さん）

様々な課題を抱える中、まず考えたことはみんさー織を発信することでした。

当社が培ってきた伝統工芸の技法・技術を使い新たな製品をPRし、じかに反物に触れ、手織りの温かさを感じ、そして気軽に八重山の伝統工芸品を利用していただく。

今回のプロジェクトを通じて、みんさー織とその産業の現状、そして自然豊かな石垣島を少しでも皆様に知って頂く機会になれば…と思っております。

さいごに

石垣島で1971年から創業し2021年で50年。

当社は八重山みんさー織を通じて、その魅力を世界に広げ、また後世に繋げていくことを理念に掲げております。

石垣島の美しい海や自然に囲まれ、また、400年続く伝統を継承しながらものづくりが出来る事に感謝し、これからも精進して参ります。

また、当社は「みんさー工芸館」という施設を併設し営業しております。

（みんさー工芸館の外観）

館内では、反物を製作している「工房の見学」があり、「染織資料展示室」では、みんさー織の概要をご案内しています。「織体験」棟では技術者が初心者でも織れるように指導いたします。みんさー織商品の「展示販売」は豊富な品々を取り揃えております。

みんさー工芸館は文字通りみんさー織を堪能できるところとなっておりますので、どうぞお気軽にお越しください。

いつの日かまた石垣島の青い空の元お会い出来る事を願っております。

株式会社 あざみ屋 設立（法人化）1971年（1975年）

事業内容：伝統工芸品八重山みんさー織の製造・加工・卸・販売

住所：沖縄県石垣市字登野城909 みんさー工芸館

TEL：0980-82-3473

ホームページ：http://www.minsah.co.jp/