あなたの料理方法を変えてしまうかもしれない、料理が楽しくなるキッチンバサミ
-Chef’s- 肉を切るのにオススメな、プレミアムなキッチンバサミの紹介です。

ハサミの持ち手、刃先の形状、素材に至るまで、いくつもの技術が収められています。

従来のハサミよりカシメの位置が下についていることから、通常のハサミの刃の動きと軌跡が異なります。

刃先をノコギリ歯のような形状にする「セレーション加工」とカーブした受刃が滑りやすく切りにくい肉などの食材を逃がしません。

焼いた肉はもちろん、野菜やピザ・細かく切りたい薬味などもサクサク切れます。

ローラーで切るとお皿を傷つけてしまいますが、ハサミなら傷つけず、生地も潰れません。

酸化発色処理による、下地の金属感を活かした美しい黒の表現。

「酸化発色」とはステンレスの表面の酸化皮膜を更に酸化させ、光の干渉現象を引き起こすことで、私たちの目に色を認識させる発色方法です。

黒酸化発色は劣化によって色が落ちることはなく、いつまでも美しい黒色を保ち続けます。

酸化皮膜を更に酸化発色させると、耐食性が上がるので元のステンレスよりさらに錆びにくくなります。

大きなカシメがあることで、縦に置いても横に置いても自立するデザイン。刃先がテーブルに触れず、野外で使っても衛生的。

本来むき出しのヒンジ部分をフルカバー仕様にしているため、汚れが付きにくく掃除がしやすくなっています。

大きなカシメがあることで、横に置いたときに地面とハンドルの間に隙間ができるため、容易に持ち上げることができます。

ひとさし指が、ハンドルの外でも中でも使いやすく、握りやすさと力の入れやすさを追求した設計です。

持ち手には、高い熱安定性と耐摩耗性を備えたナイロン樹脂を採用。

栓抜き機能付き

「金物の町」新潟・燕三条は、金属製品をメインとした商業都市です。国内はもちろん、世界からも高い評価を集めています。

今回製造でお世話になったのは、三条市金子新田丙にあるプリンス工業株式会社。創業1964年のキッチンツールをメインとした「暮らしに寄り添う道具」を製造しています。

2018年に韓国光州市 光州デザインセンターより、「焼肉専用ハサミ」をデザインするヴァナキュラーデザインプロジェクトの依頼を受け、韓国にて展示会を行いました。

ヴァナキュラーとは、「特有の」「固有の」という意味の英語で、特定の人々の生活に深く関連した文化と、その固有の伝統様式を意味する言葉です。韓国では、ハサミで肉を細かく切って提供する習慣がありますが、「焼肉専用ハサミ」というカテゴリーの商材は多くなく、通常のキッチンハサミや、洋裁用の裁ちバサミが代用される現状にありました。

そこで「行為のデザイン」という分析手段を用い、日本と韓国で流通しているハサミを検討し、キッチンバサミの１０の問題点を抽出しました。そのひとつひとつのソリューションを統合し、デザインを行い2018年 光州ACCで行われた光州アートビエンナーレにそのデザイン開発プロセスを展示。

その後、デザインを商品化するプロジェクトが発足し、日本で製造を行いたいという要望から、「金物の町」新潟・燕三条での製造が始まりました。デザイン発表当初はフッ素塗装だった表面処理を、より美しく耐食性が高い酸化発色加工に変えるなど、改良を重ねようやく理想のハサミを実現することができました。

韓国では2019 DK Award / Good Desgin Selection 受賞、2019 KOREA INSTITUTE OF DESIGN PROMOTION 受賞、インテリアデザイン雑誌「幸せな生活」で特集を組まれるなど、徐々に認知度が高まっています。

実際のスケッチ
2018年からプロジェクトが始まり、製造上の困難やこだわりによって約3年の期間を経て現在のデザインへと至りました。まず、既存のキッチンバサミを検証しそれぞれの良し悪しを確認したのちに、発見された問題点からデザインテーマを設定しました。その後、実際にBBQや焼肉などを行いながら、使用状況を確認し、問題(バグ)の解決を試みました。ユーザーとハサミの使用環境や関係性について理解を深め、使いやすく美しいハサミの実現を目指しました。

村田 智明 Chiaki Murata

株式会社ハーズ実験デザイン研究所 / METAPHYS 代表取締役

大阪市立大学工学部応用物理学科卒。1986年 同社設立。プロダクトを中心に170点以上の国際アワードを受賞しているデザインシンクタンク。Newsweekの「世界が注目する日本の中小企業100社」に選定。大阪府立大学 研究推進機構21世紀科学研究センター イノベーション教育研究所 客員教授、九州大学 非常勤講師、JDCA理事、NPOエコデザインネットワーク理事、JIDAビジョンコミッティ、総務省地域人材ネットアドバイザー。著書「ソーシャルデザインの教科書」「行為のデザイン思考法」「感性ポテンシャル思考法」「バグトリデザイン」。

はじめまして。私たちは、株式会社ハーズ実験デザイン研究所が2005年に立ち上げた、複数の企業でブランドを共有する、コンソーシアムデザインブランド「METAPHYS」です。インテリア脚立lucanoをはじめ、これまで多くの商品をデザイン、開発してきました。今回私たちがご紹介したいのは、金属加工で有名な新潟・燕三条で製造した肉を切ることに特化したキッチンバサミです。焼肉文化で有名な韓国にある光州のデザインセンターから、ヴァナキュラーデザイン（特定地域の文化に根差したデザイン）プロジェクトとして依頼されたものです。韓国ですでに高い評価を得たキッチンバサミを、今回初めて日本に紹介致します。

普段のメンテナンスは使用後、中性洗剤で汚れ・油分を洗い、良くすすいでから乾いた布巾で早めに水分などを拭き取ってください。

刃に関する注意点
受け刃はセレーション加工が施してあるため、布巾や衣服などの繊維をひっかける可能性があります。また、刃はとても鋭いのでハサミが開いていても、閉じていても、素手で触れないでください。人に渡す時には、カシメ又は刃以外の部分を持って渡してください。

Q1：食洗器であらえますか？
A1：食洗器のご利用は可能です。
ただし、研磨剤入りの洗剤のご利用はお控えください。刃の表面の光沢が失われる可能性があります。
また、ハンドル部分の耐熱温度は150℃までとなっております。庫内の温度が150℃を超える場合は、ご使用をお控えください。

Q2：金タワシなどを使って洗えますか？
A2：傷がつきますので、ご利用はお控えください。

Q3：錆びませんか？
A3：錆びにくいですが、全く錆びない訳ではありません。
ステンレスは酸化皮膜をまとっていて傷がついても、錆びにくい金属です。
しかし、表面に酸性やアルカリ性の強いものが長い時間接触していると、その部分だけ錆びることがあります。また、水気のある環境で他の鉄などの金属製品と接触するとサビが発生し、本製品に付着する場合がございます。（もらいサビ）

Q4：長持ちさせる方法を教えてください。
A4：海の近くなどでは、腐食の進行が早いので袋や箱に入れて保存してください。 塩分や油分が付いたときは小まめに手入れをして、汚れと水気が付いたままにしておかないようにしてください。

Q5：左利きでも使えますか？
A5：本製品は右利き用です。一般的に右手用のハサミは右手の動作に合わせた構造になっているため、左手で使用した場合には、切れ味が劣ってしまうと言われています。

Q6：分解して掃除できますか？
A6：分解はできません。本製品は使いやすさと切れ味を安定的に保つために、分解できない仕様となっております。

■Chef's キッチンバサミ

サイズ：
(全長) 241.7mm
(刃渡り) 87mm
(高さ) 77.1mm
(幅) 16mm
重量： 146g
材質：
(刃) …ステンレス
(持ち手) …ナイロン樹脂
※デザインは変更になる可能性があります画像は開発中の物です。


■専用ケース

ベルトに通してハンズフリーで持ち歩け、しっかりとした牛革でハサミを守ります。
サイズ：255×100mm
重量：78g
材質：牛革
ベルト幅：55mm
原産国：バングラデシュ
※デザインは変更になる可能性があります画像は開発中の物です。
※専用ケースはセットのリターンのみでお求めいただけます。専用ケース単品での販売はございません。

2021年5月 試作品完成
2021年6月 ケース試作品完成
2021年7月15日11:00 クラウドファンディングスタート
2021年8月15日 クラウドファンディング終了
2021年10月下旬 リターン品順次発送