このドアストッパーの開発が始まったのは5年前の代表の一言がきっかけでした。

「家族が玄関のドアストッパーを使うとき、固定は片足で簡単にできるけれど、解除が毎回大変そうに見える」

確かに、解除のたびにかがむのは面倒で、かといって片足での操作は簡単とは言えません。

例えばこんなシーンで

しばらく開けておきたいわけではなく、
「少しの間だけ開けておきたい」「ちょっとドアを押さえておいて欲しい」そんなときに「両手がふさがっていたとしても、固定も解除もスムーズにできるドアストッパーは作れないだろうか」

ここから試行錯誤を重ね、ドアを押すだけで解除できるマーナのドアストッパーが誕生しました。

ドアのすき間に差し込むタイプ、足を下ろすタイプなどさまざまなストッパーがありますが、

マーナのドアストッパーは、ペダルを足で踏み込むだけ。手も使わず、ワンステップで固定できます。

片足で操作することを考えて、足を上げる動きも最小限で済むように設計しています。

マーナのストッパー最大の特長が、簡単に解除できるということです。

どのくらい簡単にできるものなのか、どのくらいだったら簡単だと思えるのか、手での操作、片足での操作もできれば避けたい。アイデア出しを重ね、私たちが出した答えは「ストッパーに触れない」ことでした。

ドアを外に向かって「ポン」と軽く押すだけ。足を使わずに、一瞬で固定が解除されます。
ドアを押すことで、固定の際に伸びていたバネが跳ね上がるように戻り、解除される仕組みです。

たくさん買い物をして帰ってきたときや、宅配を受け取るときなど、固定した後で両手がふさがっても、肩や肘で「ポン」とドアを押せばすぐに閉められます。

ドアをしっかりと固定するために大切なのは、本体がずれないようにすることともうひとつ、ペダルのグリップ力です。

ポイントとなるのは、ペダル底面のゴムクッション部分。私たちがヒントにしたのは、グリップ力が命の「タイヤ」です。

タイヤ表面に見られる模様のような溝「トレッドパターン」を参考に約60種類のサンプルをつくり検証。現在のギザギザ模様と細かさが最もグリップ力のあるパターンだということが分かりました。衝撃を吸収して止まるとなると“固く詰まったゴム”を想像してしまいますが、実際は動きに「しなりと粘り」の出る柔らかさが重要。

シリコーン、エラストマーなど様々な素材を試し、最終的には現在のEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)が、粘り・弾力性ともに最も合うということが分かりました。

また、ゴムパーツの中に空洞をつくることで、どの方向へ負荷がかかっても接地面に合わせてほどよくしなり、かたちを変え、ぎゅっと粘りづよく止まるグリップ力を実現しています。

マグネットで簡単につけられるので、工具はいりません。足を開いて突っ張るタイプのストッパーとは違い、省スペースで設置できるマーナのストッパー。その分、ペダルにかかる負荷は大きくなります。
そこで、もたれかかるドアの重さやペダルを踏み込む際の重さに耐えられるよう、ヨークで吸着力を強化したネオジム磁石と滑り止めを合わせた仕様に。

踏み込んだ際もずれたり外れてしまうことがなく、しっかりと設置できます。

滑り止めは、様々な素材を試したところ、私たちの商品、浴室で使う滑り止めシート「スーパー浴室シート」が最も滑りにくいという結果になり、その技術を採用しました。水場でもキュッと止まるシートの実力が、ストッパーに活かされています。

1.取り扱い説明書を用意します。(説明書をドアに固定する為、テープやマグネットなどもご用意いただくとスムーズです)
2.実際に固定したい位置までドアを開きます。
3.説明書の「取り付けガイド」の面が見える向きで本体下端を地面に合わせ、ドアに貼ります。
4.「取り付け可能範囲」にペダルのゴム下が収まるように設置します。(ペダルのゴム下と地面との隙間が、3～7cmの範囲に収まるようにしてください)
※強力なマグネットですので、指を挟まないように側面を持ってください。

1.本体の両側をしっかりつかみます。
2.手前に開くようにして外します。

ひとりで何かをするとき「ドアを支えてくれる存在」として、使う人と暮らしに、そっと寄り添います。

音について

固定・解除の動作音が瞬間的に発生します。
※80～90㏈相当(ミキサー・ブレンダー程度)

設置できる環境について

【設置可能条件】
ドアを90度程度開いた際、ドア下から地面までのすき間が5cm以内
※玄関外は緩やかな傾斜になっています。ご購入前に計測してください。

〇使えるドア
・マグネットがつくドア
(鉄製ドア・木目調など、シートの付いた鉄製ドア)
※シートの厚みによってはつかない場合もありますので、事前にマグネットがつくかご確認ください。

✖使えないドア
・マグネットがつかないドア
(ガラス・アルミ・表面が凸凹しているドア)
・引き戸

その他の注意点
・毛足が長めのカーペットを敷いた環境では止まらないことがあります。
・ペダルゴムや床の水気・砂などを取り除いてからご使用ください。

Q.商品はいつ届きますか？

A. プロジェクト終了後、2024年11月の発送を予定しています。ご注文や生産状況等、応援購入の性質上、配送が遅れる場合があります。大変申し訳ございませんが、予めご了承頂けます様お願い申し上げます。

＊変更・遅延が発生した場合は、Makuake内「活動レポート」にてご報告させていただきます。

Q.屋内でも使えますか？

A.マグネットがつくドアにはご使用になれますが、毛足が長めのカーペットなど、接地面の環境次第ではご使用になれません。

マーナは「Design for Smile  暮らしを、いいほうへ。」を叶えるために、使う人がより自分らしく、より心地よく感じられる暮らしを提案する生活雑貨メーカーです。

明治5年。洋服ブラシの製造・販売からはじまった私たちマーナも、創業から150年以上がたちました。

”心地のいい豊かな暮らしを届けたい”

移り変わる時代の中で使う人を誰よりも思いながら、今日までの日々を積み重ねてきました。

現在ではキッチン・テーブルウェア・バス・そうじ・トラベルなど、暮らしを整えるものから愉しむものまで、様々な商品の開発を通して使う人一人ひとりが「よりよい暮らし」を見つけられるような「暮らしの提案」を続けています。

代表の一言からはじまった、ドアストッパーの開発。実は、「固定は踏み込むだけ、解除はドアを押すだけ。」というアイデアは早い段階で生まれたものの、このアイデアを商品としてかたちにしていく工程にたくさんの壁がありました。それが「開発期間5年」という、マーナの中でも長期プロジェクトになった理由です。

初めての挑戦、初めての機構

マーナのドアストッパー最大の特長である「ギミックの効いた機構」は、生活雑貨メーカーである私たちにとって勝手の分からない初めての試み。一緒に開発を進めた工場の方の知恵もいただきながら、社内で実験と検証を重ね、一歩一歩実現させていきました。

開発を前進させたのは、積み重ねてきた自分たちの強み

試作品の段階では止まり方とペダルの動きにむらがあり、その条件の違いがなかなか分かりませんでした。この状況を打破できたのは、私たちマーナが最も大切だと考えていること「使う人をよく観察すること」を徹底したからでした。まずはオフィスに実際の住宅用玄関のセットをつくり、何人もの社員にモニターを実施。ストッパーの動きだけではなく、使う際の全身の動きを映像に録画して観察しました。

すると、多くの人がドアに触れながら固定していることに気が付きました。元々の特長にもあるように、このドアストッパーはドアを押すことで解除されるものです。しかし実際にはドアをストッパーで固定するとき、ドアにつかまって必然的に押してしまうケースが多かったのです。この結果から、少しの動きでペダルが解除されないように調整。ペダルゴム部分の約60種類もの試作品とあわせて試行錯誤を繰り返し、安定して固定・解除ができる仕様にたどり着くことができました。

そっとそばで支えられる存在に

アイデアから、商品になるまで約5年。初めての挑戦は、やっとお届けできるかたちになりました。

「固定も解除も、どんな時でもスムーズにできるドアストッパー」は、あくまで叶えたい機能。何よりも念頭に置いていたのは「どんなひとでも、ひとりで苦労する瞬間がある。そんなときに、そっとそばで支えられる存在になりたい。」という想いでした。

荷物を受け取るとき、買い物から帰ってきたとき、子どもと出かけるとき、ベビーカーを入れるとき。暮らしの中には「少しの間、誰かがドアを押さえていてくれたら」と思う場面が間々あると感じています。そんなときにこのドアストッパーがいつもそばにいて、さっとドアの開け閉めをサポートしてくれるやさしい存在になれたらと願っています。

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