◼︎短篇の名手・諸星大二郎先生が自選した珠玉の作品14編を収録。
構成(章立て・掲載順)も、すべて先生自ら行いました。
実質的な諸星大二郎責任編集です。
幻妖館の各部屋が章扉となってお客様(読者)をおもてなしする趣向です。
遊び心溢れる仕掛けも、いくつか用意されております。
どんな作品で歓迎されるおつもりか、先生の演出をお楽しみください。

◼︎巻頭を飾るのは、この短篇集のために書き下ろされた新作「鳥人の森」34P!! もちろん未発表作品です。

◼︎SF、伝奇ホラー、歴史ロマン、童話、ナンセンスギャグ等、多彩かつ
独創的な諸星ワールドを網羅。
人気キャラクターの稗田礼二郎や栞と紙魚子からお約束の妖怪変化まで、
怖かったりおかしかったり、さまざまなキャラクターが次々と登場して、
お楽しみいただけるラインナップです。

◼︎ご支援者ご指定のお名前(グループ名も可。匿名でも構いません)を巻末の
「サポーターリスト」に記載します。

◼︎短篇集は雑誌大のＢ５判。一般的なコミックスの倍の大きさ、1.5倍のボリュームです。
シュリンク(ビニール包装)してお届けします。
ハードカバーとソフトカバー、お好みでお選びください。

◼︎名デザイナー・関善之氏による豪華装丁をお楽しみください。

◼︎プレミアム版は世界最高峰の日本の製紙技術が生んだ特殊紙パチカを採用。
初回生産限定品なためお届けを確約できるのは今回のチャンスだけです。

◼︎竹谷隆之×諸星大二郎　アートフィギュア
日本のみならず世界で活躍するクリーチャーデザイン、フィギュア原型師の竹谷隆之氏が大ファンである、諸星先生の代表作「暗黒神話」の古代神フィギュア【オオナムチ】の原型を制作、夢のコラボアートが実現しました!!

◼︎高精細印刷の複製原画(原画原寸大)を著者直筆サイン入りでお届けします。

・収録作品

「鳥人の森」「涸れ川」「異界録」「Gの日記」「ことろの森」
「赤い唇」「石の中の女」「奇妙なレストラン」「奇妙なおよばれ」
「本の魚(栞と紙魚子)」「黒石島殺人事件」「加奈の失踪」「夏の庭と冬の庭」「小ねずみと小鳥と焼きソーセージ」

諸星大二郎先生とは40年近いお付き合いとなります。
1979年、「ヤングジャンプ」創刊スタッフだった漫画編集１年生の私が、
初めて担当した漫画家さんが諸星先生でした。

連載作品ばかりの執筆陣の中で、諸星先生と星野之宣先生が交互に描かれていた読切連載枠は、異彩を放つ存在でした。シリーズ連載ですらなく、毎回、どんな話が飛び出してくるか予測不能!!という斬新な企画に夢中になりました。
お二人は私の「短篇好き」の原点でもあります。

その後も節目節目に先生に随分と助けられました。1995年、私が創刊編集長として立ちあげた「ウルトラジャンプ」創刊号では、「六福神」を寄稿していただき、その後も「妖怪ハンター」シリーズ数本を描いていただきました。2001年には画業25年記念の大判の豪華短編集「汝、神になれ鬼になれ」「彼方より」(今は文庫版となり装丁も違います)を企画編集しました。サラリーマン人生最終盤の2015年には「暗黒神話　完全版」。どれも記憶に残る仕事となりました。そして今回の短篇集です。

今回は、装丁に凝りすぎてしまい予定を大幅に遅れてしまいました。「40年超」となったのは、一人出版社、老骨ゆえとご容赦ください。最後の最後に、先生から、この単行本のために書き下ろしの新作「鳥人の森」をいただけたことは、編集冥利に尽きます。ありがとうございました。

　                                        ＭＡＮＧＡＴＲＩＸ合同会社　代表　頓田憲三

装丁・造本にこだわりました。

デザイナーの関さんオススメの特殊紙パチカに惚れ込んでしまったために、かなり苦労しましたが、プレミアム版は素晴らしい本になったと自負しています。

コストだけでなく、扱いが難しい特殊紙を採用したため、１年半かけて、テスト印刷・製本と原価試算を繰り返す羽目になりました。何度か挫折しかけては挑戦を繰り返して、ようやく原価や強度面で折り合いがつきましたが、えらく高い本になってしまいました。これは編集者の責任です。申し訳ありません。

プレミアム版は、この価格でも採算を度外視して作るため、初回生産限定、売り切り仕舞いとなります。赤字にならないギリギリの最小ロットを作り、ご支援いただいた皆さまにお届けした後、もし残数があれば一部書店で販売する可能性もございます。本当は、本屋さんの店頭で手にとってもらい、実物を納得してもらいお買い上げいただきたい本ですが、それが叶わない入手困難本になると思います。

そのため、今回のプロジェクトで新たに書き下ろされた、カラーイラストをカバーに使用したソフトカバーバージョンもご用意しました。装丁と本文用紙が異なりますが、収録内容は同じものとなります。こちらもシンプルですが、気に入ったデザインに仕上がりました。