デジタル技術を駆使して理想の形に近づけるために何度も修正を行い、漆の美しさが映えるように、漆の塗装に適した表面の凹凸の調整も何度も行いました。このような細かい調整を重ね、完成までに約2年がかかりました。

輝く螺鈿が映える、可愛らしい漆黒のManeki Neko。そのモダンなデザインは、どんな場所にも溶け込み、ワンランク上の空間を生み出し、風水にも良いとされています。

私たちは縁起の良いManeki Nekoを通じて、日本の伝統文化の豊かさを示すだけでなく、ポジティブなエネルギーと幸福のチェーンが世界中に広まることを目指しています。

私たちは日本の伝統工芸品を集めたハイブランドショップ「てしごとクラブ」を運営しております。幸運をもたらす愛らしい姿のManeki Nekoを通じて、日本文化の美しさ、そしてポジティブなエネルギーと幸福を広めることを目指しております。

さらに、AI、3Dプリンター、スキャナーなどのIT技術と高度な職人技を融合させることで、新時代の工芸技術を活用したManeki  Nekoのアートワークを生み出しました。

「漆」はラッキー７の意味があります！

壱、弐、参・・・と続いていく漢数字（大字）の「七」にあたる漢字は「漆」です。漆には素数でラッキーナンバーの７という数字まで隠されています。

アニメの世界から飛び出してきたようなManeki Neko。黒色は魔除け、厄除け、幸運、商売繁盛の意味を持ちます。

バリエーションは５種類

Maneki Nekoは「人」を招くとされている左手を上げた招き猫です。小売店など多くの人が集まる場所に置いたり、人間関係向上や恋愛成就にもご利益があるとされます。螺鈿の模様を変えて、５種類制作しております。

Maneki Neko with NFCの特徴

①高岡のクリエイターが協力して製造

高岡のクリエイターが知恵を出し合って、細かな調整をしながら制作しました。「漆器くにもと」の國本耕太郎さんがプロデューサーです。

②天然素材で環境にも優しい「漆」で塗られた招き猫

塗装は「漆」といって、仏像、寺社、甲冑などの塗装に使われた自然環境にサステナブルな塗料です。漆によって日本の自然美・自然界に宿る精神を表現しております。
漆は木から採取され、酵素により重合が進む高分子化合物です。漆は湿度のあるところで緩慢に固定化される高分子塗料なので、Maneki Nekoのように凹凸面が多いデザインの塗装の難易度が高く塗師のスーパーテクニックが求められます。

小判部分に青色に光り輝く装飾は、アワビの真珠層を薄く切り出した螺鈿と呼ばれるもので、馬具や日本刀の剣拵にも使われています。

③先端テクノロジーを使って造形

３Dプリンタ、スキャナをを駆使して製作を行ないました。日本の仏像の造形美、禅の精神性を意識しながら形を整えてまいりました。造形を行ったのは、仏師でマルチクリエーターの丸山達平さんです。

④NFCタグで個体管理

Maneki Nekoは、美術品のトレーサビリティと真正性を保証するブロックチェーンインフラであるStartrail上で発行されたブロックチェーン証明書（NFT）に基づく、システムであるStartrail PORTを利用しています。
それぞれのManeki Nekoには、独自の NFC タグが付いておりスマートフォンで読み取ることでManeki Nekoの記録情報に簡単にアクセスできます。

幸運の輪を広げる招き猫のNFCtag

Startrail PORTには持ち主が変わるたびに所有者情報を書き込むことができます。ラッキーの輪をNFTで広げていってください！

実際の使用シーン

招き猫と風水

猫の置物を家の中に置くことは、風水的に良いとされています。最適な場所は、玄関やリビングなど人の流れがあり、人が集まる場所です。置物は少し高い位置に置くのが良いとされています。また黒色の招き猫は南西に置くと、病気や金銭面の問題を好転してくれると言われています。

Maneki Neko開発ストーリー

３Dスキャナ、３Dプリンタを駆使して形状の修正を何度も繰り返し製作を行ないました。漆は乾きにくく、垂れやすいために表面の凹凸の調整も何度も行いました。樹脂素材もいろいろ試して適切なものを選択いたしました。このような細かな調整を行い完成までに約2年がかかりました。

Maneki Nekoの製造

上の図に簡単な製造工程を示しております。実際には何度にも渡る、塗りと研ぎの工程によって製造されます。また漆風呂という高温多湿の専用の室で漆を乾燥させます。昔ながらの手間のかかる方法で製造しており、それにより漆の良さがにじみ出てきます。

仕様

商品サイズ：高さ１１cm 横 6cm 縦 7cm　
重量：250g
素材：樹脂、漆、錫粉、鮑貝、NFCtag（Startbahn社製）

FAQ

Q.漆はかぶれないのでしょうか？
A.漆の主成分である「ウルシオール」が乾いていない時に漆性皮膚炎をおこします。弊社では完全に乾いてから出荷いたしますが、万一、かぶれの症状が現れたときは専門医にご相談ください。

Q.洗剤は使えますか？
A.はい。台所用中性洗剤を使って、柔らかいスポンジで洗ってください。石鹸洗剤・たわし・磨き粉などは漆の表面に傷がついてしまうので、使用は避けてください。

Q.外に置いておいても大丈夫ですか？
A.長時間直射日光や紫外線が当てるとツヤや光沢が失われてしまいます。

Q.左と右手の上げ方の選択はできないのでしょうか？
A.今回は左手を上げたバージョンのみです。

スケジュール

23年10月 　　 Makuake終了
23年12月　　 12月分リターン配送
24年3月 　        3月分リターン配送
24年6月　         6月分リターン配送
24年6月　　　 販売開始

リターンについて

青海波は、広い海がもたらす恩恵を感じさせる柄で、無限に広がる波の文様に未来永劫へと続く幸せへの願いと人々の平安な暮らしへの願いが込められた縁起の良い柄です。

七宝は仏教の教典に出てくる金・銀・瑠璃・水晶など七種の宝のことです。円形が永遠に連鎖し繋がるこの柄に円満、調和、ご縁などの願いが込められた縁起の良い柄です。人の御縁や繋がりは、七宝と同等の価値がある事を示している柄でもあります。

手毬は子供のすこやかな成長や幸せな人生のシンボルとなる柄です。手毬柄は女性の人生を生涯にわたって守ってくれる魔除けの意味もある柄です。「縁を結ぶ」という意味があり、また丸い形から「円満な家庭を築けるように」との願いが込められています。結婚祝いにも最適です。

花のドット模様は伝統的な着物の生地や帯によく使用され、優雅で美しい美学を生み出します。文化的な意義を持ち、明るい未来を象徴する花をドットスタイルのデザインで表現しました。

デジタル社会と伝統文化を融合させるテーマでデザインしました。これは、両者の領域が調和して共存し統合されることを象徴しています。このデザインは、デジタルと伝統技術を組み合わせ、豊かな遺産を尊重しつつ技術の進化を融合して未来につなげることを象徴しています。

実行者紹介

【ディレクター 宇田川燿平】

しゃかいデザイン株式会社　代表取締役。日本の精神性、美意識を伝えるハイブランドWEBサイト「てしごとクラブ」を運営。国際漆展、ウッドデザイン賞など入選多数。

【プロデューサー　國本耕太郎】

2023年の「ふるさとイベント大賞」で内閣総理大臣賞を受賞した「高岡クラフト市場街」の実行委員長。鈴木忠志が率いるSCOTのある利賀村ではartisan933のメンバーとしてTOGA ART CAMPGROUNDを運営する。1909年創業の漆器屋「漆器くにもと」のオーナー。

【デザイン　丸山達平】

仏師・美術造形クリエイター。デザインしたイカ型USBメモリーがMoMA MoMA Design Storeにセレクトされています。また丸山さんがプロデュースしたサカナイフはMakuakeで13,411,300円を達成しています。13,4
11,300円

【漆芸塗り　芝さゆり】

漆工芸「源」の三代目として「うるしば」を立ち上げる。元パティシエの女流漆芸家。

【漆芸加飾　武蔵川剛嗣】

1910年創業の武蔵川工房の四代目。伝統工芸士。キャノンとレンズフード漆器・螺鈿など新しい取組も行っています。

高岡市について

Maneki Nekoを生産しているのは富山県高岡市です。高岡には徳川幕府の時代に高岡金谷という鋳物師集団がおり1850年の後半には全国一の勢力を誇っていました。この基礎をつくったのは織田信長、豊臣秀吉旗下の指揮官として転戦を務め、そして徳川家康に帰順する加賀藩二代の前田利長と言われています。こういったことを背景に、加賀藩は銃砲の生産拡大を強力に推進しました。前田利長公の菩提をとむらうため三代藩主利常によって建立された国宝高岡山瑞龍寺は江戸初期の禅宗寺院建築として高く評価されています。高岡には鈴木大拙が訪れた日本有数の禅寺である国泰寺もあります。