赤と白のにごり酒、造ります。これはかなりイケてます。

赤（ピンク）が「さくら雪」白が「あわ雪」です。

生の酒は色々ありますが、これは生きてるお酒、微発泡性の「活性酒」です。スパークリング清酒は今はありますが、それともまた違うクリーミーでスムージーな発泡感。原材料の米は鏡野産にこだわっています。試験醸造で味わっていただいたお客様の声を取り入れ、更に工夫をくわえ、新たなラベルで提供します。食事と共に、冷やしてオンザロックで飲んで頂くのがお薦めです。

現在の牧野酒造本店は小さな酒蔵が多い日本の中でもとりわけ小さい規模の造り酒屋です。創業は1736年（元文元年）。時は徳川八代将軍・吉宗の治世です。岡山県の山中に小さな酒蔵が誕生しました。中国山地の寒冷な気候の中にあり、約250年その地で醸造していましたが、平成2年にダム建設のために町内に移転しました。その後も堅調に営業を続けていましたが、諸事情より規模を縮小。ひとりで酒造りができる蔵を造り、平成22年現在の地に再び移転しました。

現在、創業282年目です。この鏡野の地に日本の伝統産業である造り酒屋を残そうと孤軍奮闘しています。現社長は十代目。大学卒業後、国税庁醸造試験所で酒造りの基礎を学び、以来三十年酒造りに関わってきました。洗米から上槽、蒸留までほとんど一人でやっています。なので造れる量も限られていますが、それだけに一本一本に手をかけています。下の写真は米を蒸している時の蒸気が蔵に満ちた様子です。この時も一人作業なので、写真を撮っている私しかいません。酒税法は何度も改正され、その度にヒット商品だったにごり酒をブラッシュアップし続け、かつてのにごり酒とは全く違うものになっています。税法上日本酒と書かざるを得ませんが、日本酒のイメージを持たずに飲んでみて下さい。日本酒のどっしりした味とは違う軽いさわやかな味わい。ちょっと酸味のあるほのかな甘さ。食事と共にオンザロックで飲んで貰うのがお薦めです。

特に「赤」（厳密にはピンク色ですが）の「さくら雪」は紫黒米に含まれるポリフェノールの味とあいまって、他の材料で造ったポリフェノール含有の酒類にも通じる味わい、微発泡性が更に味わいを深めています。

こういう種類のお酒もあるんだという事をもっと広く知ってもらいたい、特に最近酒類そのものをあまり飲まなくなった若い人達に、こんなアルコール飲料もあるんだと言うことを知ってもらいたいと思っています。

赤と白、「紅白」です。何かの記念日、おめでたい時に飲むには最適です。お酒の好きな男性へのバレンタインの贈り物もいいかもしれません。生きたお酒のピチピチ感、ぜひお試しください。

写真は鏡野町「泉山」