古代から日本人の生活に欠かせない存在だった大麻布。
しかし、第二次世界大戦後に国内での栽培が制限されたことや、大麻繊維が紡績に適さないとされたことから工業化に乗り遅れ、今ではほとんど一般に流通していません。

majotaeは、そんな「日本人が忘れてしまった布」である大麻布を、現代に甦らせたブランドです。

日本人の生活に寄り添ってきた大麻布の歴史は古く、約１万年前のものとされる、縄文時代創世記の集落の遺跡から大麻の縄が出土しています。

神道における神官の衣服、お祓いの幣(ぬさ)、注連縄(しめなわ)。これらは大麻布でなければならないとされてきました。

majotaeは、古来の大麻布が持つ極上の肌ざわりを再現。

さらっとしたハリ感がありながらもとろみのある不思議な柔らかさ。美しい光沢を持つ大麻布の手触りを、忠実に甦らせました。

その手触りは、使い込むほどに心地よく肌に馴染み、時をかけて育てるように、長くお使いいただけます。

majotaeは「世の中にまだ無いモノ・コト」を生み出すエイベックスが手がけるブランドです。布の概念を大きく変える大麻素材の布。布からライフスタイルを変え、新しいカルチャーをつくる。そんな想いから「majotae」は誕生しました。

きっかけになったものは江戸時代につくられた上質な大麻の布でした。麻は“手触りが硬い“、“ザラザラする”といった先入観を覆す、ずっと触れていたいと思うような極上の肌触りと柔らかさを併せ持つ大麻の布が、江戸時代の日本に存在していたことを私たちが知ったのは10年前。
『江戸の大麻布が復活できれば、現代のファブリックの概念を大きく変える！』という核心からプロジェクトがスタートしました。

古来から続く大麻布の制作工程を徹底的に研究し、手作業でしかつくることが出来なかった麻で、柔らかな風合いを持つ生地を現代の紡績・加工技術で実現。

様々な手作業の工程を、最新の技術やノウハウに置き換え機械化することで、海外のヘンプ（大麻の布）のクオリティを圧倒的に超えた世の中にまだ無い布を、約8年の歳月をかけて開発しました。

※majotaeの製品は“薬理成分を含まない部分”を原料とする繊維を用いて製造した製品です。

※大麻と綿の交織で製造されています。

触覚回帰

「majotae」の特長である、圧倒的な風合いは、視覚中心の社会で、現代人が失いかけている『触れて感じる感覚』を回帰させます。触覚感覚が非常に豊かであった江戸の人たちが、日常的に使用していた大麻布の風合いに触れることで、新しいライフスタイルやカルチャーが生まれるきっかけになると考えています。

“極上の肌ざわり”にいつも触れる

今回、数ある織物の中から「タオル」を選びました。
身体の様々な場所に使用し、“ふれる感覚”を繊細に感じる織物。

日々の暮らしの中で、“極上の肌ざわり”にふれ心と肌に、ひとときの幸福を感じていただきたいです。大麻糸と綿糸を交織し、使い続けることでより柔らかく、しなやかに風合いや肌ざわりが変化していく、新しい触感をぜひ体験してください。

驚きの肌ざわり

一般的に麻製品は、硬くてザラザラするというイメージが強く、長い時間をかけて使い込むことで、ようやく柔らかさが生まれてきます。実際に、かつての日本人は、大麻布を水に晒して着続けることで、時間をかけて柔らかく肌に馴染ませていました。

「majotae」は、紡績や生地の加工を工夫することで、はじめて着用する時から、経年価値による柔らかさを実現しています。麻とは思えない、驚きの肌触りをお楽しみください。今回、majotaeでは初となるパイル織りに仕上げ、さらなる柔らかさを実現しています。

経年価値＝ 究極の愛着

「使い込むほど肌に馴染み、光沢感が増し、白くなる」

「majotae」は、約8年の歳月をかけて使い込み、大麻布の特性を研究しました。

使い続けることで、より柔らかく、しなやかに、風合いが変化する。個々のライフスタイルに馴染んで多様な価値を生み出す。タオルは愛着というそれぞれの時間が織り込まれた経年価値をより色濃くし感じれると思います。

使えば使うほど気づきがある。

まずは、何度も使ってみてください。
晴れの日も、雨の日も
暖かい日も、涼しい日も
ご自身のライフスタイルに合わせ、様々なシチュエーションでタオルを使ってみてください。洗濯を繰り返すことで少しずつ、肌に馴染んでいき、好みの使用シーンを見つけることができます。

水分の発散が早く、乾きやすい

においが気にならない

一定の抗菌作用※１を有しており、濡れても乾きやすいので汗をかいてもにおいません。
※１：天然素材のため、素材の状態により、抗菌性能に差が生じます

最高のタオルに育つ

ヘンプ繊維は、何度も使用していると、風合いが変化し、使うほどに最高のタオルになっていきます。

今回の製品

フェイスタオル

・サイズ：約３５cm × 約８０cm
・パイル長：１０mm
・重量：約１２５g
・組成：綿 66.3%、植物繊維（大麻）33.7%
・色：オフホワイト × ベージュ
・原産国：日本 (今治製)

バスタオル

・サイズ：約７０cm × 約１３７cm
・パイル長：１０mm
・重量：約３７０g
・組成：綿 66.3%、植物繊維（大麻）33.7%
・色：オフホワイト × ベージュ
・原産国：日本 (今治製)

タンブラーなどでの過乾燥は生地の縮みや、硬くなることがございますのでご注意ください。洗濯による縮みを考慮してデザインしておりますので、最初は少し着用感が大きくなります。他の衣類からの色移りにご注意いただき手洗い（もしくは手洗いモード）での洗濯をおすすめします。

未来素材 ヘンプ麻

ヘンプ麻は環境負荷が極めて低い究極のエコ素材です。他の天然繊維より成長が早く、痩せた土地や乾燥した地域でも育ち、水や農薬をほとんど必要としません。また100％植物由来なので、そのまま再利用が可能です。

majotaeではヘンプ100％の麻糸紡績を実現し、“極上の肌ざわり”ヘンプ麻100%のTシャツを、2021年につくりました。同様にタオルでもヘンプ麻100%を目指していますが、タオル地でヘンプ麻100%を実現することは極めて難しく、今回の製品ではまだヘンプ麻糸と綿糸との交織となっております。ヘンプ麻100%のタオルの製作を目指しながら、みなさまにmajotaeの活動と理念を知っていただき、1万年の歴史と紐づいた様々な機能性を持つ未来素材『ヘンプ麻』を、使用いただく中でご体感ください。

サスティナブル（2.0）

植物１つ、糸１本、布１枚、全てに人の手が掛かっています。それを意識することでモノを大事にする。そういうこともエコロジー＆サスティナブルへの啓蒙になると考えています。

リサイクル、リペア、リユースとは異なる、環境負荷が極めて低い植物を着ること自体がサスティナブルになると考えています。使い込むほど肌触りが良化するヘンプ麻。エコのために何かを犠牲にして続ける発想ではなく、気持ちいい、我慢しない、次世代のサスティナブルを実現していきます。麻繊維にそんな未来素材としての可能性を感じています。majotaeの応援をよろしくお願いします。

エイベックス・エンタテインメント株式会社
左から
川久保 克己
渡部 宏和

Q. 原料の大麻は国産ですか？

A. 中国の黒竜江省産の産業用大麻（ヘンプ）を使用しています。日本国内で紡績し日本国内で製品化しています。

Q. よく言われる麻薬成分は含まれていますか？

A. THC（テトラヒドロカンナビノール）成分が0.1%以下と認められたものを繊維用として加工しています。

Q. 一般的な麻とはどう違うのですか？

A. 日本では総称として麻という風に表示されることが多いですが、様々な種類があります。リネン（亜麻）、ラミー（苧麻・ちょま）、ジュート（黄麻）、ヘンプ（大麻）など原料となる植物はそれぞれ別のものになります。日本に古来より自生しているのは苧麻、大麻の2種類です。

Q. ほかにどんなものに使われているでしょうか？

A. 織物としての加工や、産業用資材としての加工に使用されています。