こんにちは。「oYamazakiまちのこしプロジェクト」の中村佳太です。

わたしは2012年の夏、勤めていた会社を辞め、妻とふたり東京から京都府乙訓郡（オトクニグン）大山崎町へ移住しました。

移住の直接のきっかけは2011年3月11日におこった東日本大震災です。このとき、自分たちの生き方・働き方を見直そうと思ったのです。

移住の翌年、コーヒー豆の焙煎所を開業し、現在はコーヒー豆焙煎とライターの仕事をしながら生活しています。

そんな移住者であるわたしが、地域で出会ったメンバーたちとはじめたのが、「oYamazakiまちのこしプロジェクト」による映画制作です。

■今回のクラウドファンディングについて

わたしたち「oYamazakiまちのこしプロジェクト」では、2014年夏より、地元である山崎地域を舞台にした本格映画『家路 on the way home』を制作しています。

これまで撮影に必要な費用はすべてメンバーの負担、もしくは募金活動でまかなってきましたが、より質の高い映画を完成・公開させるため、クラウドファンディングを通して皆さまよりご支援をいただきたいと考えました。

■「oYamazakiまちのこしプロジェクト」について

＜「まちおこし」より「まちのこし」＞

大阪と京都の府境に広がる山崎地域、天王山に見守られるこの地には、古くから残る建物や文化、そして素晴らしい自然があります。

わたしは約2年半前に移住してきてすぐに、その魅力の虜となりました。

しかし、実際に住んでみて、これらの魅力は「残そうと思って努力しないと残らないもの」だということを思い知りました。少子高齢化に伴う空き家の増加や宅地開発による景観の変化などが原因です。

しかも、山崎地域は二つの府にまたがっているため、行政にできることには限界があるという現実も知ったのです。

いま、この地域に必要なのは「まちおこし」よりも「まちのこし」。

わたしを含む多くの住民が感じていたことでした。

＜住民ならば自治体の壁を超えられる＞

そして2014年の春、自治体の垣根を越えて地域の「良いモノ・良いトコロ」を残したいという想いを持つ地元住民が集まり「oYamazakiまちのこしプロジェクト」がスタートしました。

メンバーには、学生・会社員から、商工会職員・編集者・地域のお店の店主など、年齢も職業も様々なメンバーが参加しています。

単なる観光客誘致ではなく、やみくもな経済活性化でもない、新しい形での地域活動を目指しています。

■山崎地域について

「山崎」は京都府の南西端に位置する京都府大山崎町と大阪府の最北東に位置する大阪府島本町付近をさします。

山崎は古くから交通の要所として栄え、「山崎（天王山）の戦い」の地としても知られています。

現在は、サントリー山崎蒸溜所やアサヒビール大山崎山荘美術館に加えて、千利休の茶室「待庵」や離宮八幡宮などを有する、豊かな自然と文化が融合した稀有な地域です。

■なぜ映画を作るのか

「oYamazakiまちのこしプロジェクト」発足当初、「具体的に何をするのか」について話し合っていたときに出てきたアイデアが「映画制作」でした。

映画を撮ることで、この地域の「風景」や「人」や「建物」を記録する（のこす）。

さらに、誰が観ても観ごたえのある本格的な物語映画を作ることで、他の地域の方にも、この土地の魅力を感じてもらうことができると考えています。

メンバーの一人、折小野和広さんが自主映画の制作経験者であったことから、このアイデアが具体的に動き出しました。

■映画「家路 on the way home」について

映画の予告編を公開していますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

また、映画の詳細についてはホームページとFacebookページでも公開しています。

＜ストーリー＞

“大学で歴史を教える進藤誠(まこと)とその妻、咲(さき)と一人息子、陸(りく)の3人家族は幸せな日々を過ごしていた。

そんなある日、妻と息子が踏み切りで事故に合う。

妻は亡くなり、息子は意識不明の重体に陥る。診断の末、息子の体は完全に正常であることが分かるが、眠ったままで何故か意識が戻らない。

誠は望みを託して、1984 年以降、進入が禁止されている「河南」カナンもしくは「神南」カヤと呼ばれる禁断の町へ行く。

そこには捕まえると願いが叶うという、獣の噂があった・・・。”

＜出演者とスタッフ＞

出演者やスタッフのほとんどが地元の住民です。わたし自身は、主人公「進藤誠」役として出演しています。

メンバーの多くが映画制作の経験はありませんが、「いい映画を作ろう」という想いのもと、仕事や勉強の合間に時間を作り、制作しています。

＜音楽＞

山崎在住のミュージシャン中村佳穂さんがこの映画のために楽曲を制作します。

＜完成・公開予定＞

2015年8月の完成・公開を目指しています。

まずは地域の公民館などで公開し、その後全国各地での公開を目指す予定です。

■なぜクラウドファンディングをはじめたか

映画の制作には費用がかかります。これまで費用はメンバーの負担と、昨年から始めた募金によりまかなってきましたが、より質の高い映画を制作・公開するために、クラウドファンディングを通して資金を集めることにしました。

支援金の具体的な使い道は、撮影機材や編集機材・ソフトの購入、撮影場所のレンタル料、フライヤーの制作費などです。

■リターンについて

山崎の特産品やロケ地ツアーに加え、メンバーの様々な職業技術を活かしたリターンをご用意しています。

■最後に

ひとつの映画として、誰が観ても観ごたえのある「作品」にしようと想い制作を進めています。

映画完成のため、どうか力を貸してください。