年間50万袋(350万枚）食され、九州で愛されている九州パンケーキが、素材の産地や製法にこだわった焼菓子「チーズタルト」に挑戦。

九州パンケーキが世の中に生まれてから8年。おかげさまで、今では海外を含む、たくさんのご家庭で愛されるようになりました。
”常に出会いを求めて、素材を求める旅をやめない”
そんな九州が"好きすぎる“私たち九州パンケーキチームの新しい挑戦。素材と味にこだわったスイーツ、「九州チーズタルト」をMakuake先行販売でお届けいたします。

開発のきっかけは、「九州パンケーキミックスを生かして、美味しいスイーツが作れないか」という何気ない会話からでした。

九州の小麦や雑穀だけで作った私たちのパンケーキミックスは、マフィンやクッキーなど、さまざまな焼き菓子にも向いている多用途な粉素材。その香り高いミックスを使って、さらに九州各地から厳選した農業原料を組み合わせて、私たちにしかできない新しいスイーツの開発をしたい。そんな想いで商品企画をスタートしてから約2年。鹿児島県の北西部にある伊佐牧場のチーズと出会い、とても満足できるチーズタルトが完成しました。一口食べたら、もっと、九州が大好きになる。そんな思いで作った”チーズタルト”です。

九州チーズタルト

香ばしい小麦の香りがただよう焼きたての美味しさを、焼成工房から全国皆様の食卓へ直接お届けします。食べやすく見た目も可愛い、スティックタイプのチーズタルトに仕上げました。滑らかな舌触りの良いクリームチーズに、香り高いリスボンレモンの爽やかな酸味がよく合います。

何度も試作を繰り返してたどり着いた、経験と感性の融合が生み出した4層構造。
1、九州産の小麦と雑穀で作ったタルト生地
2、丸山農園（宮崎県産）のリスボンレモンを使った、特製のはちみつレモンソース
3、レモンピールを混ぜ込んだ伊佐牧場（鹿児島県産）のクリームチーズ
4、アーモンドとバターの風味豊かなクレームダマンド

ひとくち頬張ると、それぞれの素材がバランスよく溶け合って、豊かな味のハーモニーが口の中いっぱいに広がります。甘さ控えめで素材の良さを引き出した九州チーズタルトは、思わずもう一つ！と何本でも食べたくなるような美味しさです。

九州チーズタルトの美味しいお召し上がり方

一番美味しい食べ方は、冷蔵庫で2時間程度、または常温で10〜20分程度自然解凍していただいて、チーズが柔らかくなったタイミングです。
トースターで焼き直す場合、袋から取り出し、予熱したオーブントースターで、冷凍のまま約3分温めると焼きたてのサクッと感をお楽しみいただけます。
夏には、冷凍状態のままでもアイスのような食感で美味しく頂けます。
ぜひ、お好きな食べ方でお召し上がりください。

九州を旅する中で出会った素材たち

「九州の素材だけで作りたかった、毎日のおいしさ。」それが私たちの、ものづくりのこだわりであり、ずっと変わらない理念です。九州全域を旅しながら、豊かな農業の産地や農家さんとの出会いを楽しんでいます。そんな中、今回のスイーツ開発プロジェクトで出会ったのが、鹿児島県北西部にある伊佐牧場さんです。

「お米育ち」由来の滑らかな舌触りの良いクリームチーズ

伊佐牧場は、九州でありながら冬には雪が積もる鹿児島県伊佐市からさらに山奥に入った静かで美しい場所にあります。「日本人の味覚に合う美味しいチーズを作りたい」と、ストレスのない環境で育成された牛に、稲やお米といった自家配合の穀物飼料を食べさせることで、毎日食べても飽きない「お米育ち」のやさしいチーズができます。

ストレスフリーな環境
チーズの原料となる良質なミルクを生産するためには、牛たちがストレスのない環境で健康に育つことが何よりも大切です。伊佐牧場では、衛生管理された清潔な牛舎や、豊かな自然広がる放牧地などで、一頭一頭の健康状態を確かめながら愛情深く育てています。

オリジナル飼料「TMR発酵飼料」
「牛が産まれたときから出荷するまで、すべて安全な飼料を与えたい。」そんな想いから 「TMR発酵飼料」という栄養価の高いオリジナルのエサを自社でつくっています。
九州各地の契約農家さんにつくってもらった飼料用イネや飼料用米、地域の量販店などから出る食品製造副産物を利用し、休耕地の活用や農家さんへの堆肥還元にも取り組み、自然の循環を大切にした「環境保全型畜産」です。

風味豊かなナチュラルクリームチーズ
こうして、エサづくりからこだわった良質な牛乳で手作りで作られるクリームチーズは、バランスの良い穏やかでほのかな酸味と滑らかな舌触りが特徴。また、焼き菓子にしたときにも風味がしっかりと残る深みのある美味しいチーズが出来上がります。

宮崎の太陽をたくさん浴びた香り高い、採れたてのレモン

クリームチーズにマッチする果物を探した中で選んだのは、焼き菓子を製造する工房にも近く、宮崎県高岡町の丸山農園さんでつくられたリスボンレモン。

私たちの本社があるこの地域は、自然生態系農業（有機農業）で有名な綾町や、豊かな農業地域である国富町など、多品種で豊富なフルーツが取れる地域です。この場所で、収穫したての新鮮な果物を風味を損なわずに現地加工して、原料となる農産物の生産から製品の製造までを一貫させる、地域循環型のものづくりを目指しました。

標高350mほどの高い山間に広がる丸山農園。気温の低くなる冬場でも周囲に光をさえぎるような山がないため、朝早くからたっぷりと光を浴びた、たくさんのレモンが実っています。さまざまな柑橘類を中心とした広い園内では、約30アール分の敷地でリスボンレモンとマイヤー２種類のレモンが育てられています。

手に取っただけでフレッシュな香りが際だつリスボンレモン。厳しい冬を超えて樹上完熟させたレモンを一つひとつ丁寧に収穫します。丸ごとかじると、爽やかな酸味と芳醇な香りが口いっぱいに広がります。

レモン種のなかでもひときわ香りが高いリスボンレモンの特徴を最大限に活かすには、やはり皮ごと調理するのが一番。ワックス無しであることはもちろん、除草剤・防腐剤を使わずに栽培期間中農薬不使用で丁寧につくられたレモンを皮ごと使用しました。

九州産小麦と雑穀の香ばしいタルト生地

タルト生地には、「九州パンケーキ」と同じ原料を使用しています。風味豊かな大分県と熊本県産の小麦粉をはじめ、宮崎県綾町で栽培期間中農薬不使用で育てられた合鴨農法の発芽玄米、長崎県雲仙のもちきび、佐賀県の胚芽押麦、熊本県と福岡県からは稲作の源流である古代米の黒米と赤米、鹿児島県の肥沃な大地で育てられたうるち米を使用しました。

タルト生地には、この７種類の穀類を主原料として独自配合した生地を開発。焼き時間・温度など、私たちが求めるチーズタルトに最適なレシピを求めて試作を繰り返し、2年の月日をかけて納得できる生地が完成しました。

独自配合された生地は、さっくりとした香ばしい焼き上がりと共に、九州チーズタルト特有の小麦と雑穀の香りが楽しめます。一つひとつ丁寧に生地を確認しながら、焼成までを、職人チームが一丸となって手作りしています。

ハンドクラフトへのこだわり

九州チーズタルトは、素材だけではなく、その製法にも想いとこだわりを持って作っています。高い衛生基準の整った焼成工房で、大量生産をせずに丁寧に材料の仕込みを行い、生地作りから焼成、そして袋詰めまで全て手作業で行っていきます。

製造工程

ハンドクラフトで小ロット生産をする為、気温や生地の状態に合わせて職人さんが常に品質を管理しています。生地をつくる日と焼成する日を分けて、作った生地は最適な状態になるまで全て一度寝かせます。特殊な製法で寝かせることで、グルテンを落ち着かせ、焼き上がりが”サクッ”とした食感になります。

寝かせた生地を職人が良い状態になっていることを確認し、成形して一枚一枚丁寧にチーズタルトの焼型に貼り付けます。とても手間の要る作業ですが、この作業を丁寧に行うことで焼き上がりの形がきれいに整っていきます。

リスボンレモンは果汁を絞ってはちみつと合わせ、九州チーズタルトの味を決める大切な特製はちみつソースにします。また、皮と白皮は、ミキサーにかけてクリームチーズに混ぜ込みます。種以外全て丁寧に下ごしらえをして、余すことなく使用します。

全ての材料を型に入れて、４層構造にします。
1、タルト生地
2、はちみつレモンソース
3、レモンピールが入ったクリームチーズ
4、クレームダマンド

焼成工程は、職人技が問われる最も集中力を要する時間です。素材本来の美味しさを閉じ込める為に、小さい天板を使用する事で、チーズやレモンの酸化を極力少なくすることを実現しました。
オーブンへ入れたら、職人さんが焼き上がりを確認しながら作業を進めていきます。工房が甘い小麦の焼ける豊かな香りに包まれていきます。

ご家庭で焼きたてに近い状態で食べて頂くために、焼きたてのタルトを直ぐに急速冷凍することで、風味を閉じ込めます。完成したチーズタルトは一つずつ個包装にし、いつでも美味しく食べていただける最適な状態でお届けいたします。

リターンについて

できたてのチーズタルトを一足先にみなさまへお届けします。
今回は、数量違いの３タイプと九州パンケーキミックスがセットになった商品をご用意させていただきました。
ホワイトデーに合わせて、早期発送確約のリターンもご用意しております。

最後に

私達のプロジェクト「九州チーズタルト」のページをご覧いただきありがとうございます。株式会社九州テーブルの村岡浩司です。

“九州の素材だけで作りたかった、毎日のおいしさ。”それが私達のものづくりへの理念です。九州を（あたかも）一つの島として広域に捉え、多様性豊かな各県の地元農業（生産者、産地）と、各地に伝わる優れた食品加工の技術を新しいアイデアで掛け合わせる。味と品質にこだわった安心・安全な「世界に通用するグローバル品質」の九州ブランドを生み育て、「地域循環型」のものづくりを目指して地元経済に貢献してたいという思いで、日々頑張っております。

さて、2012年の11月に当社が発売した「九州パンケーキ」は、早いもので8年以上の年月を経て、今では九州各地のスーパーや小売店さんのみならず、全国の主要なスーパー、そして台湾やシンガポールなどの海外でも愛されるロングセラーとなっています。この「九州パンケーキ」ミックスを使った新たな九州のお菓子を作る、このプロジェクトに取り組み始めたのは、今から2年、いや3年くらい前だったと思います。ミックスを使ってさまざまな汎用レシピを作っている、企画スタッフが「九州パンケーキってホントに焼き菓子にも向いているんですよね」と言っていたのを聞いて、それなら、このミックスを使って、いつか九州各地の駅や空港でも売られるような“九州みやげ”が作れたらいいね、と話したのがきっかけだと記憶しています。

そこから、焼き菓子に最適なナチュラルチーズを作っている牧場を探し、何度も試作品を作り、ようやく完成品に近づいてきたのが昨年、2020年の春。しかし、昨年は本当に悲しいことが多い年でした。一つ一つ書いていたらキリがありません。4月には、チーズタルトに使うリスボンレモンを作ってもらっている丸山さん（丸山農園）の奥様が旅立ちました。コロナ禍で、たくさんの希望を失ったように感じた数ヶ月の中で、商品の企画もなかなか前に進みませんでした。

今の状況がちょうど10年前に宮崎県を襲った「口蹄疫」とそれに伴う非常事態宣言下での地域、そしてそのときの弊社の状況と重なって見えていました。2010年からの2年間は、経営的にも本当に苦しいときだったのですが、それを救ってくれたのが生まれたばかりの「九州パンケーキ」ミックスでした。

パッケージデザインをどうするか、という話になりました。迷わずスタッフの口から出てきたのは、「Gritz Designの日高英輝さんにお願いしたい」という言葉でした。宮崎のご出身で、日本を代表するデザイナーのおひとり、日高英輝さんとのご縁は、口蹄疫の復興プロジェクトでご一緒したのがきっかけでした。その後、九州パンケーキを応援してくれた今村直樹さん（映像ディレクター）や蓮井幹生さん（カメラマン）、中村禎さん（コピーライター）と共にオフコマーシャルという、九州パンケーキを題材とした映像作品を作る流れの中で、パッケージのデザインを手掛けていただきました。その後の、九州パンケーキ関連のプロダクト（ジャム、シロップなど）は全て日高さんの作品です。

コロナ禍で大変な世の中となりました。だからこそ、「九州パンケーキ」ミックスを使って、弊社にとっても地域にとっても、そして関わってくださる方々にとっても、希望の光になるような商品を作りたいという思いが湧いてきました。それならば、日高さんしかいないという想いでお声かけをさせていただいたところ、快くパッケージデザイン全般のお引き受けをして頂きました。

日高さんにはネーミングも合わせて相談をしていたのですが、九州小麦や雑穀を使ったものづくり、つまり九州パンケーキの派生のものに関しては「九州プロダクト」シリーズとしてイメージを統一していく方がいいというアドバイスをいただき、ストレートに僕らのメッセージを込めた「九州チーズタルト」に決定しました。日高さんからは、現在、発売に向けてミリ単位でパッケージのディレクションをいただきながら、九州パンケーキの世界観からの展開を表現していただいています。

九州チーズタルトの販売に関しては、まずは今回のMakuakeさんでのクラウドファンディングで受注生産を行うこととなりました。コロナ禍での販売です。なかなか苦労もあると思いますが、九州パンケーキがそうであったように、時間をかけてじっくりとファンづくりをしていきたいと思います。

ご縁があってこのページを見ていただいた、全ての皆さんに心から感謝申し上げます。

いよいよ、私たちの新しい挑戦をスタートします。

宜しかったらご支援いただけたらと存じます。