米問屋が追究するおいしいごはん。
それをかなえる「極しゃもじプロフェッショナル」を全国のごはんをよそうプロフェッショナルへお届けするプロジェクトです。

皆様はシャリ切りをご存知ですか。
毎日のおいしいごはんを食べるために必要な余分な水分を飛ばすことです。
 

※「シャリ切り」とは
現在の家庭用炊飯器は蒸らし工程が終わると、終了の合図が出ます。

その時がごはんが十分に膨潤した一番良い状態です。
しかし、炊飯器の釜内のごはんは上・下・真中・周りとその箇所によって水分は一定ではありません。

水分は多い方から少ないへと移動させ余分な水分は蒸気として飛ばすことでしっやきりしたごはんとなります。

そのためには蒸らし終わった炊き上がり直後にすぐにごはんを底から十分にかき混ぜなければなりません。そうすることで釜内のどの場所をすくっても同じ食感のごはんにすることができるのです。

おいしいごはんになるために必要な人間が必ず行わなければならない工程が「シャリ切り」なのです。その「シャリ切り」を今までにない形状と薄さエンボス加工で実現したのが「極 しゃもじ」です。

ごはんをよそうプロフェッショナルのなかでも、
業務用炊飯の現場は非常に重労働です。
ひじ・肩・コシに慢性的なダメージを残します。
その原因の一つは従来のしゃもじは使う人に合わせた設計がされていなかったからではないか？

一日何釜も炊く繁盛店や大型米飯工場ではその現場を女性が切り盛りしているケースが少なくありません。そんな現場で頑張っている皆さんが常に苦労されているのが、炊き上がったごはんを(シャリ切り)ほぐしたり、また保温容器に移し替える作業でした。

そのような現場を沢山見てきた私たちだからこそできるしゃもじ、チカラの弱い女性でも使いやすく、長時間使用しても疲れにくいそんなしゃもじを作ろうと「極しゃもじ」を共同開発した東京、浅草の地で147年続く老舗生活雑貨メーカーのマーナさんと2017年に再タッグを組むことになりました。

 　　  　　　GOOD　DESIGN賞を受賞した「極しゃもじ」※家庭用

開発当初は大ヒットした「極しゃもじ」の形状をそのまま細長くする方向で作りはじめました。

しかし業務用で使用する場合は、一度により多くのごはんをヘラにのせる必要があり、また炊飯現場では女性が使用することが多いため、少ない力でもすくいやすいしゃもじを作らなければなりませんでした。

また従来のしゃもじは底の深い釜からごはんをすくう際には便利なのですが、持ち上げる時にはこの長い柄の根本部分をつかまなければごはんをすくい上げることは出来ません。そう考えるとこの長い柄は本当に必要なんだろうか？そういう疑問が出てきました。

試作品のver3で思い切って柄を短くし、力が伝わりやすい最適な長さとグリップの握りやすさを追求していきました。

柄の長さは徐々に完成品に近づいてきましたが、しゃもじのヘラのアール角がそこからまた何度も試作を繰り返しました。

そしてごはんを潰すことなく、一度に大量のごはんをすくいあげてもこぼれにくい、そして力が伝わりやすい角度が決まってきました。

そんな試行錯誤を2年ほど繰り返し、合計8本の試作を重ねた結果最終の形状にたどり着きました。

大ヒットした「極しゃもじ」の
① 握りやすさを追求したグリップ
② ごはんを潰さず混ぜやすいヘラ面の薄さ
③ ご飯がくっつきにくいエンボス加工

３点の良さを踏襲しながら、更に業務用仕様として一度に多くの量のごはんをすくえるようスプーン形状のアールも何度も試験を繰り返し、最適な角度を導き出しました。またしゃもじのヘラ面の薄さは従来品より5㎜も薄くすることにより、軽量化も実現しました。

ヘラ面は、エンボス加工が先まで隙間なく均一に入り、ごはんがくっつきにくいだけでなく、美しいデザインにもこだわりました。
(こちらは共同開発者である、株式会社マーナさんの意匠となります)

グリップは丸みを帯びた手にフィットする形状で、長時間使っても痛くなりにくく、力のない女性が使っても力が伝わりやようにしました。

また使用後はフック掛けして収納できるようフック穴をつけました。

業界でも最薄クラスとなる先端2.3㎜で仕上げた「ヘラ面の薄さ」と「スプーン形状(アール角度)」がごはんを潰さず、少くない力でごはんをしっかりホールドしてすくうことを可能にしました。

材質：ポリプロピレン　　　

耐熱温度：120℃　　　　　 

対応炊飯器：5合～3升炊き

※ご家庭でのご使用でも使い勝手の良さ・効果をご体験いただけます

Ｑ：お手入れについて

Ａ：ご使用前に食器用洗剤で洗ってからお使いください。たわしまたは磨き粉を使用すると傷がつくことがあります。ご使用後はよくすすぎ、水気を切って乾燥させてください。

Ｑ：熱（温度）について

Ａ：ごはん用の専用設計ですので高温の鍋・フライパン・土鍋には使用しないでください。

Ｑ：耐用について

Ａ：食洗機で100回洗浄テストしています。基本的に消耗品ですので定期的に交換してください。

とは？  物事の行きつくところ

常識は時間の経過とともに変化しています。

これまでは それで良かったものが気が付けば非常識になっています。

新しいものでは無く最適なものづくりについて考えていきたいです。

くりや株式会社は「自社らしいお米の魅力の伝え方を追求していくこと」を使命としている米問屋です。
丹精込めて農家さんがつくった大切なお米を精米して皆様のところにお届けして終わりではありません。
最後、私たちがお届けしたお米がおいしいごはんになるところまで責任を持つことが私たちの存在意義であり、使命を全うしていくことにつながるだというおもいで今回のプロジェクトをスタートさせました。
スタートから約2年近くの時間を要しました。マーナさんの協力を得て本当に良い商品に仕上がりました。

このしゃもじが日本中の業務用のごはんをおいしくし、そこで働く現場の皆さんのご負担を少しでも軽く出来ることを願っております。

すべてのご支援者様の個人情報を大切にする社内体制を整えています