・古くから日本に伝わる伝統的な手芸を発祥とする『刺し子織』

・中国の伝統着チャイナシャツから着想を得た『カンフーシャツ』

・繊維の街・児島の染色技術と経験をいかした自社工場での『顔料染め』

私たちは日本の伝統×中国の伝統×染色工場ならではの技術の組み合わせで、まだ世の中にはほとんど出回っていないであろう新しいファッションアイテムを提供すべく今回のプロジェクトに挑戦します！

刺し子とは、もともと日本に古くから伝わる伝統手芸のことで、衣服の補強や防寒のため、または装飾のために衣料に手縫いで刺し縫いをしたことが始まりと言われております。そんな刺し子の手法を機械化し、綿織物として開発された生地が「刺し子織」と言われるものです。特に有名な刺し子織としては柔道着などの武道着として使われているものがあります。またゆっくりと時間をかけて丁寧に織られたその生地は、平織には無い美しい陰影を描き、他の生地にはない独特の風合いを楽しめることが魅力です。

↑今回はシャツ用として、薄手の刺し子織生地を使用

中国の伝統着チャイナシャツから着想を得たカンフーシャツ。その一番の特徴はなんといってもフロントの結びボタンではないでしょうか。ただの飾りボタンであってはならないと考え、きちんとボタンとしての機能を果たすように試行錯誤し、結びの形、大きさにもこだわりながら、念入りに作り込みました。また首回りはスタンドカラーを採用することで、より柔らかく、雰囲気が出るようにデザインしました。

↑結びボタンは共生地をすることで生地の無駄を無くしています。

↑カンフーシャツのイメージに合うようにスタンドカラーを採用しました。

繊維の内部まで染める一般的な染色方法（反応染め）と違い、顔料染めは繊維の表面に染料を固着させて染めていきます。その染色の性質上、反応染めに比べて扱いも難しいとされる染色方法ですが、顔料染めならではの独特の淡い色相が特徴です。

また着用していくうちに、摩擦作用によって表面の顔料が脱落したりと、どんどん味のある雰囲気になっていくことからアイテムへの「愛着感」「ヴィンテージ感」を楽しめるのも大きな魅力のひとつです。

↑デニムと同じようにアタリが付き経年変化を楽しめる染色方法です。

↑サンプルから本番まで全て自社工場で染色しています。

↑試作段階では20色を超える染色テストを行いました。

↑襟元はスタンドカラーで、首回りの雰囲気がスッキリしています。

↑両サイドの腰ポケットは出来るだけ大きく、ゆとりあるデザインにしています。

↑袖口は1930年代のワークシャツに見られるストームカフス仕様を採用

↑風が入りにくく、袖を綺麗にロールアップすることが出来ます。

↑シャツの色に合わせて、使用するボタン全てをオリジナルで染めています。

カンフーシャツというネーミングから、どういう着こなしが出来るか少し戸惑う方もおられるかもしれません。イメージとしては普通のカジュアルシャツや、軽いジャケット感覚で着用して頂ければと、全く問題のない着こなしが出来ます。

↑結びボタンで前を閉じると、一番カンフーシャツならではの雰囲気を楽しめます。

↑カジュアルに着こなすなら、前を大きめに開けて着るのがオススメです。

試作段階で20色を超えるあらゆるカラーで染色テストを行った結果、人気の高かった4色を今回のプロジェクトのカラーバリエーションとして用意しました。

↑白系パンツとのコーディネートが好マッチ。女性に好評のカラーです。

↑濃色系インディゴと相性も良く、ミリタリー系のカラーリングです。

↑落ち着いた色味で、チノパンや淡色系のジーンズに合わせるのが良いです。

↑顔料染め独特の淡い黒色には、漆黒のブラックパンツを合わせてみて下さい。

・サイズはS、M、L、LLと4サイズを用意しています。

私たちWHOVALは岡山県倉敷市児島でデニム製品の生産・企画・加工をメインに行っている会社です。過去2回のMakuake参戦では、弊社の一番の得意分野でもあるデニムを使った製品でプロジェクトに挑戦しました。多くのサポーターの皆さまから応援購入をいただき、無事プロジェクト達成出来ましたことを、ここに改めて御礼申し上げます。

↑第二段のストレッチデニムウェアは製品化し、BLUE SAKURAで販売しています。

そして今回の新しいプロジェクトでは、弊社が誇るもうひとつの得意加工、染色技術をいかして何か新商品を製作出来ないか、と考え企画がスタートしました。開発志望の若手チームが中心となり、今までのWHOVALにはない新しい視点と発想で挑んだプロジェクトです。

↑カンフーシャツは染色工程だけでなく、縫製工程も全て自社工場で行っています。

↑完全自社生産だからこそ、試行錯誤を重ね、細かい修正や改良が出来ます。

試作段階中、生地の選び直しが発生したり、パターンの作り直し、思うようにいかない染色テストなど、たくさんの問題がありましたが、チームでミーティングをしながらようやく最終試作品を完成させるまでたどり着きました。

↑カンフーシャツプロジェクトリーダー安部圭祐は服作りのために大分から岡山へ。

当初予定していた試作製作期間より、1年ほど多く製作に時間がかかってしまいました。しかし、その分試行錯誤を繰り返し、納得いくまで作り込んでいったと自信を持って言えるカンフーシャツを作ることが出来ました。

プロジェクトの目標達成には、たくさんのサポーターの皆さまからの応援が必要です。ぜひとも私たちのプロジェクトに賛同、応援購入のほどよろしくお願いいたします！