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自分のまちは自分たちで作りたい!〜住民の手でつくる集会所プロジェクト〜

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ストーリー

このプロジェクトは石巻市上釜地区に地域の人々が気軽に寄りあえる集会所を、KUMIKIという木のブロックを組み立てる方法により、住民皆の手でつくるプロジェクトです。

 

 

みなさん、はじめまして。プロジェクト実行者の阿部貞男と申します。私の住んでいる宮城県石巻市に位置する上釜地区は、東日本大震災による津波で甚大な被害を被りました。地区内で約240名の尊い命が失われ、もともと1,000あった世帯数は激減しました。家を修復、あるいは再建して戻ってくる人が徐々に増えてきているものの、地区内居住者は約400世帯に留まっています。特に子どものいる若い人たちは戻ることに抵抗を感じているようです。

 

 上釜地区には、使用できる会館が1箇所ありますが、そこも被災したため、1階は使用不能となっています。我々町内会役員で市役所に何度もかけあって修繕を要望しましたが、応急的な修復措置がなされたのみです。というのも、平成27年度をめどに高盛土道路がこの会館を横断し、建設される計画になっているためです。そうするとこの会館も取り壊し、移転を強いられます。地域の人々が寄りあえる場所が全くなくなってしまうのです。

 

 私は自宅に隣接する形で工場を経営していますが、震災直後からこの辺りにはいろいろな人達がボランティアで泥出し作業を手伝ってくださいました。そのおかげで、周辺よりも少し早く建物が使えるようになりました。その頃、家を流された人たちは行き場もなく、避難所はすし詰め状態でした。人々に温かい食事を、ということでNPO法人のJENさんが炊き出しをしてくれるというので、うちの敷地を開放したのです。5月の頭には、工場の事務所として使っていた建物も「コミュニティカフェ なかやしきっさ」として地域住民に開放し始めました。

 

 

避難所にいては、皆塞ぎこんでしまっていました。「なかやしきっさ」があったことで、みんな集まってくるようになりました。集まって、ただ話が出来るだけでうんと違うのです。先行きが見えず、良くない情報も多いなかで、みんなで集まって話ができると安心出来たようです。特にお年寄りはだんだん表情が明るくなっていくのが見て取れました。子どもたちもそうです。実は、東京外国語大学の学生さん達が「東北復興支援隊」というサークルを結成して、毎週末、夏休みや冬休みには毎日滞在してくれて子どもたちと遊んでくれたのです。兄弟を亡くしたりした子どもたちもみんなで遊ぶことで様子が変わって行ったと思います。

 

 

避難所から仮設住宅に移動しても、みんな孤独でした。うちの妻はもともと手芸が趣味でもあったので、集まってくるお母さんたちみんなで縫い物や編み物で「ものづくり」をする活動がスタートしました。週3回くらいはみんなで集まってワイワイ話をしながらものづくりをしていました。何かに集中して取り組む時間がある、というのは辛いことを思い出さないで済むんですね。

 

 

「なかやしきっさ」は約2年間続きましたが、もともと被災した建物だったため、2013年8月に解体となりました。でも私は地域の人達が寄りあえる場所が必要だと、強く思っています。ただ集まってお茶飲みが出来るだけで違うと思うのです。高盛土道路で取り壊しとなってしまう会館がもし新しく移転となったとしても、その間のつなぎの施設も必要です。また、施設があれば、東京など遠くからやってきてくれるボランティアの人も泊めることだって出来ます。そこで、自分で集会所を建てる決意をしました。

 

 いまの石巻は、被災したことによって、震災前から起こっていた過疎化・高齢化が急速に進んでいます。つまり、20年後の日本の縮図と言えるのです。この状況下において、若い人たちが住み続けたいと思えるような地域づくりを進めるには、行政だけに依存しない、真に地域住民が主体となった取り組みを行っていくことが大事だと思っています。

 

 そのために、まず必要になってくるのが「集まる機会」です。町内会の行事や、お母さんたちのものづくり活動、音楽会や食事会など様々な活動の場として開放するつもりです。昔から、お祭りも地域コミュニティ強化策の一貫だったと聞きます。とにかく、顔と顔を合わせることが共助の第一歩であり、地域防災にも繋がると思っています。とくに震災のためにコミュニティが分断されてしまったので、集まる機会をたくさん設け、住民同士の関係性の再構築を図れればと思います。

 

 

そして、みんなで話し合うこともとても大切です。住民はそれぞれ置かれている状況や抱えている課題がまちまちです。必要な情報も満足に得ることが出来ず、大きな不安を抱えながら暮らしています。ハード面の整備等はどうしても行政の動きに左右されてしまいますし、まだまだ数年単位で時間がかかってしまいます。その間にも、住民レベルでできることはあると思うのです。例えば、自主防災組織の立ち上げや、荒れ地になってしまった地域の美観活動、子どもの育成についてなど、話し合わなければならないことはたくさんあります。ひとりでは何も思い浮かびませんが、みんなで集まって話をすると、不思議と良いアイディアが出てくるものです。これからは、集会所を拠点として、そういった話し合いの機会をどんどん作っていけたらと思っています。

 

 ひとりでも多くの住民が上釜地区に戻って来られるように、一歩一歩、地道な活動を積み重ねていければと思います。

 

 

私は団塊の世代ですが、この上釜地区でも核家族化が進んでいるのを実感しています。ただ、私は長男夫婦とその娘たち、3世代での生活をしています。お嫁さんにとってみれば煩わしいことも多いでしょうが、やはり家族は一緒に暮らすべきだというのが私の方針です。私の父親も酒癖は悪かったのですが、世の中を見る目は他の人と違ったと思います。「儲ける工夫より損しない工夫」とは、親父の口癖で、私の商売の指針となっています。こういったものごとの考え方は私の息子にも伝えています。

 

私の営む会社はブラスト塗装工場です。この一帯は準工業地域なのですが、住宅街の中に工場を構えていますので、近隣の住民の方には騒音だとかにおいだとかで迷惑をかけてやってきたと思っています。少しでも地域の方に恩返しができれば、という思いもあります。あと4〜5年は社長業を続けますので、その間の年金を集会所の運営費用に充てるつもりです。

 

 集会所の名前は、妻のアイディアで「まじゃらいん」にしようと思っています。これは、石巻の方言で「誰でもいいからみんなおいで、一緒に話そう」という意味を込めています。この集会所はKUMIKIという木のブロックを使ってつくります。

実は、私も今回初めてKUMIKIの存在を知りました。当初はプレハブで建てるつもりだったのです。


 

「接着剤は一切使わず、組み上げるだけ。」厚みがあり、コンクリートの約1mと同等の断熱効果のあるブロック。パーツの凸凹をはめ込むのは“追掛け継ぎ”と呼ばれる昔ながらの大工の伝統技術を活用しているそうです。こうすることで抜け落ちる心配がなく、通常の家の約3倍の強度をもつようになるとのこと。これは、約20年前に宮崎県で考案された住宅パーツ「つみきブロック」が原型となっているのだそうです。

 KUMIKIの話を聞いた当初は「お遊びじゃないの?」と半信半疑でしたが、実際にKUMIKIで建てられた陸前高田の集会所「あがらっせ」を見に行って、「これなら」と思いました。何より、地域住民みんなの手で組み立てられる、というところがポイントですね。集会所をつくるプロセスそのものがコミュニティづくりになります。順調に行けば、1月の後半に組み立てを行います。50人ほどの人出があれば3日間で完成できると聞いています。今から組み立ての日がとても楽しみです。

 

■資金内訳について

・集会所建築費 30万円 (建築には本資金以外に500万円が必要だが、これは他で確保済み)

・集会所に必要な備品(冷蔵庫、ポット、テーブル、イス等)購入費 40万円

・交流会や勉強会等のイベント実施費 30万円

 

■プロジェクト実行者から



津波で自分の家も工場も被害を受け、多くのものを失いました。でも、津波のおかげでボランティアの方など、出会うはずもなかったみなさんに出会えました。そして何より、震災前は挨拶もしなかった、顔も名前も知らなかった地域の人達と話をするようになったのです。津波に流されて幸せって言うのはおかしいのですが、でも、私は幸せものです。津波で失ったものもたくさんありますが、得たものもまたたくさんあります。どっちもですが、私は得たものの方を見て行きたいと思っています。

 

 よく、まちづくりには「ワカモノ」「バカモノ」が必要だと言われます。私も他の人から見れば「バカモノ」かもしれません。誰からも頼まれていないことを自分で好きでやるのですから。地域の方から感謝されようなどとは思っていません。「ワカモノ」で言えば、やはり、この上釜地区に若い人たちが残ってほしいな、と切に願っています。上釜の良い所を若い人たちも“いいな”と思えるような、津波の後のまちづくりをしなければいけないと思っています。

 

どうか、みなさんのお力をお貸し下さい。

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このプロジェクトはAll in型です。目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の2014年02月24日までに支払いを完了した時点で購入が成立します。

まじゃらいんネームプレート

2,000円(税込)

無制限
のサポーター

*ご支援いただいた方のネームプレートを作成し、KUMIKIで建築した集会場”まじゃらいん”内に掲示させていただきます。

地元のお母さんたちがつくった手芸品

3,000円(税込)

無制限
のサポーター

*ご支援いただいた方のネームプレートを作成し、KUMIKIで建築した集会場”まじゃらいん”内に掲示させていただきます。<br>
*地元のお母さんたちが復興のために作成した手芸品(コースター3枚セット)をセットでプレゼントします。

上釜のお花見または運動会にご招待

5,000円(税込)

無制限
のサポーター

*ご支援いただいた方のネームプレートを作成し、KUMIKIで建築した集会場”まじゃらいん”内に掲示させていただきます。<br>
*通常は現地の人しか参加できない、上釜地区のお花見(4月開催予定)または運動会(11月頃開催予定)にご招待します。お母さんたちの手料理や地域の方との交流をお楽しみください。交通費は自己負担でお願いします。<br>
※お花見は4月下旬または5月上旬、運動会は11月上旬開催予定で日程の詳細は1ヶ月ほど前に確定します。

手芸品セット

5,000円(税込)

無制限
のサポーター

*ご支援いただいた方のネームプレートを作成し、KUMIKIで建築した集会場”まじゃらいん”内に掲示させていただきます。<br>
*地元のお母さんたちが復興のために作成した手芸品のセット(コースター2枚、小物入れ、人形2つ)をプレゼントします。

森のコースター

8,000円(税込)

無制限
のサポーター

*ご支援いただいた方のネームプレートを作成し、KUMIKIで建築した集会場”まじゃらいん”内に掲示させていただきます。<br>
*間伐材で作成した森のコースター2枚をセットでプレゼントします。

石巻の海産物セット

12,000円(税込)

無制限
のサポーター

*ご支援いただいた方のネームプレートを作成し、KUMIKIで建築した集会場”まじゃらいん”内に掲示させていただきます。<br>
*震災から復興を果たしつつある石巻の水産加工品のセットをお送りします。<br>
<セットの内容><br>
炙り牡蠣 (60g)、金
華しめさば、牛タン入りつくね、笹かまぼこ、わかめドレッシング(100ml)、塩蔵わかめ(150g) 、牡蠣味噌(110g)、石巻焼きそば

手でつくるKUMIKIスツールキット

50,000円(税込)

無制限
のサポーター

*ご支援いただいた方のネームプレートを作成し、KUMIKIで建築した集会場”まじゃらいん”内に掲示させていただきます。
*手でつくるKUMIKI スツールキット(板3枚、ジョイント4本、補強棒1本)をプレゼントします。KUMIKI LIVINGという家具を手でつくる木材キットの板パーツを1枚足すことで、スツールから棚箱としての活用も可能なライフスタイルにあわせて変化するDIYキットです。

※写真の椅子や植物は対象外です。

川開き祭りにご招待

50,000円(税込)

無制限
のサポーター

*ご支援いただいた方のネームプレートを作成し、KUMIKIで建築した集会場”まじゃらいん”内に掲示させていただきます。<br>
*川開き祭り招待(7/31〜8/1)<br>
歴史ある石巻の川開き祭りにご招待(宿泊手配&ガイド)します。7/31と8/1の2泊の宿泊および朝・夕食をこちらで手配いたします。交通費は自己負担でお願いします。

KUMIKIローテーブル ([KUMIKI LIVING]4枚セット)

50,000円(税込)

無制限
のサポーター

*ご支援いただいた方のネームプレートを作成し、KUMIKIで建築した集会場”まじゃらいん”内に掲示させていただきます。<br>
*KUMIKIのローテーブルが作れる間伐材で製作した「KUMIKI LIVING」の4枚セットをプレゼントします。のこぎりや複雑な工具はいらないセミDIYキットです。<br>
※写真のカゴや植物は対象外です。

「Makuake(マクアケ)」は、実行者の想いを応援購入によって実現するアタラシイものやサービスのプラットフォームです。このページは、 地域活性化カテゴリの 「自分のまちは自分たちで作りたい!〜住民の手でつくる集会所プロジェクト〜」プロジェクト詳細ページです。

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