「日本の原風景残る、京都府南丹市の美山町について」

京都市内より車で約1時間半〜2時間ほど、北の方へ目指すとだんだんと山々が深くなり、それに伴い道も狭くなり、畑や田んぼ、川の景色が広がり民家もぽつぽつと。車窓から見える景色の移り変わりを眺め楽しむだけでも、どこか懐かしい気持ちになる時間。

たどり着くとそこは、京都市内にある古き良き都の景色とはまた異なる、穏やかでノスタルジックな昔ながらのもう一つの景色がある、京都府南丹市・美山町（みやまちょう）。

豊かな自然と昔ながらの茅葺（かやぶき）の里が多く残り、「京都」に限らず古き良き日本の原風景がそこにはあります。

約800〜900m級の山々に囲まれた谷あいの山村で、林業・農業が盛んな町。また、茅葺の集落は国の「重要伝統的建造物群保存地区」として選定され、国内外から多くの観光客の方や、ライダーの方達も癒しの景色を求めて訪れています。

山々の深くも生き生きとした視界いっぱいに広がる緑、雄大な自然ながらも人の息づかいを感じる茅葺民家、簡易的な屋根でできた人と人との信頼で成り立つ無人の野菜直売、ポツンと立ち景色全体のアクセントにもなっている赤いポスト。

目に映る風景から感じる「ここだからこそ感じる良さ」がこの美山町にはあり「こんな景色が日本にあって良かった」「神社仏閣巡りもいいけど、こういう楽しみ方もあるんだな」と一度訪れた人たちの心にそっと残り続け、それぞれの思い出となって魅了しています。

「美山町と私たちこと京都の繋がり」

そんな自然環境の魅力ある「美山」という地域で、九条ねぎを生産している私たちこと京都は夏場のメイン生産地として毎年この地域にはお世話になっています。

京都の伝統野菜の一つである「九条ねぎ」は、一年通して栽培できる京野菜の一つです。

私たちこと京都は、そのブランド野菜である九条ねぎに特化し、種蒔きからの生産・自社工場での加工・商品を全国へ販売している生産法人です。

九条ねぎの伝統を守り継承することはもちろん、希少と言われる京野菜の安定供給を目指しています。

年々、温暖化の影響で夏季の生産が難しい状況になり、夏場は通常の流通市場の中でも品薄な状態になり一気に希少な野菜となります。

そんな現実問題がある中、私たちは夏場でも冷涼な空気が流れ夜温がぐっと下がり畑の九条ねぎたちにとって育ちやすい美山産地をメインに生産していることもあり、「九条ねぎを食べたい」「九条ねぎをメニューで使いたい」という要望のあるお客様へお届けすることができています。（夏季は、京都から全国への出荷の約60％の実績あり）

2009年から美山での生産を開始し、地域の方々と交流させていただいており、自然の恵と人の温かさに触れお世話になっています。2019年、美山町との繋がりは今年で10年目となります。

「近年の台風、酷暑などの自然災害を受け生産量に大きな大打撃」

記憶にも新しい、昨年7月に関西地域に訪れた豪雨では鳴り止まない緊急エリアメール、避難勧告、道路交通規制。畑の浸水や倒伏被害があり、雨の恐ろしさを目の当たりすることに。その後の酷暑では伝統行事の祇園祭の花傘巡行が中止になるほど（滅多に中止にはならない）の暑さと日照りで畑の病気の広がりを防ぐことに奮闘。そして、9月には家屋やハウスパイプをなぎ倒すほどの勢力で訪れた台風21号。2018年の「今年の漢字」が「災」と表されるほど、まさに振り返ると自然災害の猛威に悩まされました。

変わり果てた畑、ねぎの姿を見るのは決して慣れることはなく、時間をかけて目をかけて生育してきただけに心の痛みが深く、それでもめげずに早く元の状態に戻さないとと心を強く保ちながら畑と向き合って立て直してきました。

私たちは、九条ねぎの「露地栽培」にこだわって生産しています。

ハウスで育てるものと、露地栽培で程よくストレスを与えて育てたものでは味の違いがあり、「美味しさを求めるなら」と露地栽培を続けています。九条ねぎは葉葱なので、メインの青い葉の部分は突風や台風などの影響は受けやすく、曲がりやすくもあります。年々被害が大きくなっている自然災害、生産する九条ねぎの美味しさはもちろん、九条ねぎの伝統を守っていくにあたり、今後は露地栽培でやっていくのは難しいのか、、と頭をかかながら、なんとかこの課題を乗り越えていかないとと色々と解決策を検討しています。

「夏の生産地である美山で育つ九条ねぎを守る「防風ネット」を作りたい！」

そこで、今回このプロジェクトを立ち上げ、企画に挑戦させていただきます。

私たちこと京都と美山町の繋がりが始まった2009年から今年で10年目。

今年の夏も一体どんな台風が訪れるのか、災害が起こるのかはわからない、何が起きてもおかしくないとは思っていますが、毎年訪れる台風に備えて、畑の九条ねぎを守る「防風ネット」を作ります。

夏場でも美味しい九条ねぎを自然のパワー・恵みで育ててくれるこの美山という地域への感謝の気持ちを込めて、「農業での自然災害・被害はあれど、最小限に抑えられたり解決策があるんだ」と少しでも希望の光になり、地域・人に貢献できたらと思っています。

また、日本の農業の未来のためにも、私たちのこのプロジェクト・企画で今後の一例となれたり、同じ空の下で働く多くの農業者・仲間たちにとっての希望や、何かの可能性を見いだせることができたらと思っています。

最後に

長文になりましたが、ここまで読み進めていただきどうもありがとうございました！

「防風ネット」の製作にあたり、情報収集、資材集め、試作の製作と実験、設置などにかかる費用など、このプロジェクトで募ります。

・京都の美山を知っている、訪れたことがあるなど、僅かでもご縁がある方

・美山という地域の農業を守りたい方

・京都の美山を知っている方はもちろん、知らない方も、「地域貢献」に興味がある方

・近年の自然災害対策で農産物が守れるものがあればと少しでも資金的に援助・応援するものがあればと思っていた方

・今後の農業界の未来への希望の一つだと可能性を感じていただけた方

・防風ネットで守ることができた農産物、ストーリーが詰まったこだわりのものを食べたい方

などなど、このプロジェクトに興味を持っていただいたり応援したいと感じていただけたり、力になっていただける方がいらっしゃれば嬉しく、心強く思います。

支援者さまへのリターンについて

力になっていただけた方へは、美山で育った私たち自慢のこだわり九条ねぎ、弊社のグループ会社での稲作事業として生産した美山でできた新米や養鶏事業で行なっている平飼い有精卵、こと京都の九条ねぎ加工商品のMakuake専用オリジナルギフト、京都美山の自然を堪能する特別優待券など、リターンとして還元していきたいと思います！

また、5組限定枠（2名1組）での「美山の自然を楽しむ＆かやぶきの里に泊まろう」では、かやぶきの里内にある「かやぶきのお宿 またべ」様が宿泊先となります＊

▼かやぶきの里宿泊（かやぶきの里内 / 1泊2食付き）

施設名：かやぶきのお宿「またべ」

住　所：京都府南丹市美山町北下牧25番地

アクセス： 京都縦貫道園部ICから府道19号経由35km 40分

駐車場：有り（6台）

お問い合わせ先：0771-77-0258

https://kyotomiyama.jp/stay/matabe

（ご協力ありがとうございます＊）

▼美山での農業

九条ねぎの他にも、コメ事業、平飼い有精卵の養鶏事業も行なっております。

〜九条ねぎ〜

夏は暑い炎天下の中での作業ですが、美山でか感じるひやっと吹く風は私たちの癒しになっています＊

どことなく、見上げて見る空も広く感じることが多いです。

収穫したての九条ねぎは、畑に横付けしている保冷車にすぐ保管して、鮮度を守っています。

〜稲作〜

この美山の山々を見て自然のパワーをもらいながら作業しています！

〜養鶏〜平飼いで鶏たちはストレスフリーの環境で生活しています。

また、人間でも食べれる野菜（九条ねぎの根っこや美山の地場野菜）、岩塩、海藻、魚粉などをオリジナルで配合し与えています。

（餌代が高い…！ですがこだわりのひとつです）

「美山の子守唄」というブランドで販売しています＊

ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします！！