～ごあいさつ～

こんにちは。NPO法人こどもトリニティネットです。
本プロジェクトは農林水産省の食農連携プロジェクト（LFP）事業の一環として、2021年10月、事業実施主体者に私たちこどもトリニティネットを承認して頂きスタートしました。

2016年、岐阜市において発足したこどもトリニティネットは
子育てママ＆パパを取り巻く社会課題を解決することで、「岐阜で子育てしたくなるまちづくりの実現」と「ママの人生を豊かに」をミッションとして活動しております。
◆こどもトリニティネットの活動についてはこちらから

～本プロジェクトと農家さんとの出会い～

◆このプロジェクトに取り組むきっかけ

一昨年に携わった岐阜市内のカフェプロデュース事業をメディアに取り上げて頂いたことがきっかけで、株式会社恵那川上屋の鎌田社長や（一社）日本食農連携機構の皆様にお会いし、LFPの取り組みを初めてお聞きしました。

また、「令和2年度ぎふ食農連携塾」に参加させていただき、そこで今回LFPパートナーでもある、阿部農園の阿部真奈美さん、石川トマト農園の石川右木子さん、株式会社寺田農園の寺田真由美さんと出会いました。

・普段当たり前だと思っている「食の安心安全」と、美味しい野菜は生産者さんの毎日の努力によって作られていること
・食事によって得られる栄養・身体をいたわる大切さ

さらに、子どもの野菜嫌いなど母親の食に関する悩みは多く、子育てと食のつながりの深さを私たちは自体改めて気づかされました。

偶然にも3名の農家さんも全員ママさん！ということもあり、母としても経営者としても頑張る皆さんの姿にとても刺激を受けました。

▼農家さんの抱える課題をお聞きしました。

◆3名の女性農家さんの想い（全文）はこちらで是非ご覧ください。

農家さん×食に携わる企業・各種団体などのあらゆるパートナーと連携することは、私たち子育て世代の悩みだけでなく、
①生産者の抱える課題を広く伝えるきっかけになり
②ビジネスとして成り立つローカルフードビジネスのモデルの創出ができれば、
結果として
③社会に変化や好循環をもたらすことができるのではないか
と考え、プロジェクトに挑戦することに決めました。

いよいよ商品開発がスタート！

まず商品コンセプトを決めるため、子育て世代の日頃の食に関する悩みをリサーチしました。

１か月間で356名ものママ＆パパたちに回答を頂きました！

▲なんと、73％もの方に「食の悩み」があることがわかりました。

その中で出てきた悩みとして・・・
◆子どもの野菜嫌いや偏食がすごい
◆嫌いな野菜を食べさせるための工夫と挫折の繰り返し・・疲れきっている
◆仕事との両立でとにかく時間がない！栄養が不十分だとわかりつつもレトルト食品に頼ってしまい罪悪感でいっぱいに。そんな自分が許せなくなってしまう・・

「本当は栄養たっぷりの、手の込んだごはんを食べさせてあげたい・・！」
→トリニティネットのメンバーもこの気持ちにとても強く共感しました。

そこで、私たちは3つの仮コンセプトを企画しました。

①家族で楽しめるスープ
②食品アレルギーに対応できる作り分けスープ
③身体やお腹を労るスープ

▲この中から一番欲しいと感じるものはどれですか？という質問に対して

→「①家族で楽しめるスープ」を51％の方が支持！

他にも、子どもに食べてほしい野菜は？という質問では
→「緑の野菜（ほうれん草、ピーマン）、トマト、玉ねぎ」が多く挙げられました。

▶今回選ばれなかった仮のコンセプトの良さ（食品アレルギー対応）も含めた
「家族で楽しめるスープ」がコンセプトに決定し、さぁこれをカタチにしていこう！という方向性が決まったのです。

～原材料が決定！～

◆ママの悩みを解決し、ニーズをかなえられる材料はなんだろう？と思い悩み、ついに原材料が決定しました。
株式会社 まんま農場さんの低温スチーム加工された、野菜ペーストを使用することになりました！

▼まんま農場さんが製造している野菜ペースト

→低温スチームとは・・・
◆野菜ごとに適した温度で低温スチームし、ピューレ・ペースト状にします。
◆50℃で洗うことで鮮度が蘇り、甘みや旨味がアップ。
◆旨味やビタミンを損なうこと無く、その後の調理時間が短くなる。
ママ達が求める魔法の加工法を実現しています。

今回は、パートナー農家さんが作る岐阜県産トマト、岐阜県高山市の伝統野菜「宿儺（すくな）かぼちゃ」や、玉ねぎ、ほうれん草、とうもろこしなど、岐阜県の農産物を多く使用します◎

～思いをカタチに！試作の始まり～

試作が始まりました！・・が、トリニティメンバーはママさんの気持ちが痛いほど理解できても、これまで「食」に関する商品開発はしたことがない。。
そして思いをカタチにしていく方法もわからず、商品開発に向けては岐阜県LFPパートナーの皆様に支えられながらゼロから手探り状態の状態でのスタートとなりました。

▼オンラインにて農家さんとのヒアリング交流会を行いました。

◆第一回恐怖の試作◆

想像力を膨らまし、作った第一回目の試作は大失敗に終わりました（笑）

▼実際の写真です。見た目はとてもよく、写真も少しおしゃれに撮れたと思います。ただ味が・・

「これ売ってたら買う？」という会話に「買わない」と即答するメンバー。。

失敗を繰り返し、でも、開発する側の自分たち（ママでもある）が買おうという気にならなければ、売れる商品はつくれない！
妥協を進められても、

良いものを作って、悩みを持つママに届けたい！

という気持ちで試行錯誤を繰り返しました。

～「新ペースト」の誕生～

今回の商品のコンセプトとして、

「忙しい朝や、疲れて帰ってきた後にすぐ使えるものがいい！」

という、多忙なママやパパにとっての「嬉しい」を実現するため

あらかじめペーストに下味をつけることにしました。

→そこでご協力いただいたのは割烹料理うを仁さんご夫婦です。
試作を何度も繰り返し、ペーストの組み合わせと味付けを決めました。

▼自分たちだけで行った試作時にはでなかった「美味しい！」が連発！

▼新ペーストを使った茶碗蒸しアレンジ
こちらも優しい味で「絶対子どもも好きだよね」という意見が出ました。

◆下味をつけるために加えたもの

・だしブレンド：かつお節、昆布、あご、干し椎茸の４つの天然素材だけを使用して作られています。
以前からトリニティネットの活動を応援してくださっている合名会社 山本佐太郎商店さんが白ごはん.com 冨田ただすけさんとコラボしてつくられたものです。

▼画像出典：「白ごはん.comのだしブレンド」 白ごはん.com×山本佐太郎商店 (kok-design.jp)

・グルテンフリー醤油：こちらも以前からお話を伺っている小林生麺 株式会社さんで販売されているものを使用しています。

※原材料に小麦粉を不使用の醤油です。

・みそ：米こうじから作られた甘みのあるお味噌。

下味のついた美味しいペーストの完成！

うを仁さんご夫婦の強力なサポートもあり、このようにして・・・

・トマト×玉ねぎ
・ほうれん草×さつまいも
・かぼちゃ×さつまいも
・とうもろこし×玉ねぎ のペーストが出来上がりました！
※とうもろこしは今回はコスト面で断念しました。

ペーストを組み合わせることで、食べやすくなり、栄養もたっぷり取れます。

・トマト・・・ビタミンAやビタミンCが豊富。他にも、ビタミンE、カリウムや食物繊維など現代人に不足しがちな栄養素がたくさん。

・玉ねぎ・・・ビタミンCのほか、硫化アリルも豊富。

・宿儺かぼちゃ・・・ビタミンE、βカロテン、オリゴ糖が豊富。

・さつまいも・・・主成分はでんぷん、そのでんぷんで守られているためビタミンCは過熱しても壊れにくいという特徴があり、ヤラピンも豊富です。

・ほうれんそう・・・妊婦さんや女性に欠かせない鉄を豊富に含んでいます。βカロテンやビタミンCの成分もたくさん。

～新ペーストをつかった試食会～

実際に、子どもも好んで食べてくれるのか？！

どきどきしながら試食会を行いました！

トリニティのアイドル（３歳）が参加してくれました！

・・・・その結果！

▼ペーストもぱくぱくと食べてくれました！
「おやさいたべれた～！」と喜んでくれました。

▼もちろんスープもおっきなお口で食べてくれました！

▼お湯、牛乳や、豆乳で溶いてスープになります
ほうれん草×さつまいもペーストを牛乳で溶いて、みそポタージュ風に。

▼かぼちゃ×さつまいもスープ
お野菜のやさしい甘さが感じられて身体も温まります。

▼もちろん、大人も楽しめるスープです。
大人の場合は、塩コショウなとでお好みで味を調えるとさらに美味しく召し上がれます。つけパンにもぴったり！

・・こうして

これなら、「自分たちも欲しい！」と納得するスープができました！

１．岐阜で育てられた野菜をふんだんに使った、心と体が喜ぶペースト。

２．そして、家族みんなで「美味しい」という気持ちを分け合いたい。

３．新型コロナウイルスの影響でなかなか会えない友人、おじいちゃん、おばあちゃんなど大切なひとに贈りたくなるスープ。

ということで、「GIFUTO SOUP」と名付けることにしました。

▼完成イメージ！デザインもトリニティネットのママデザイナーが担当。

長良川、鵜飼、金華山など岐阜を連想させるロゴに。

▼実際の写真。ロゴを切り貼りしたのみで、手作り感満載ですが愛情が湧いてきます。（笑）

※実際にお送りするものはしっかりとラベルにしてお送ります！

LFPパートナーさんに支えられ、全国のママ＆パパや皆様にお届けしたい商品が完成しました。ご支援どうぞよろしくお願い申し上げます。

～商品詳細～

◆名称：GIFUTO SOUP

◆原材料名

①トマト×玉ねぎ

トマト、玉ねぎ、だし（かつおのふし、こんぶ、あご、乾しいたけ）、米みそ（大豆[遺伝子組換えでない]、米、食塩／酒精）、醤油（大豆、食塩、アルコール）

②ほうれん草×さつまいも

ほうれん草、さつまいも、だし（かつおのふし、こんぶ、あご、乾しいたけ）、米みそ（大豆[遺伝子組換えでない]、米、食塩／酒精）、醤油（大豆、食塩、アルコール）

③かぼちゃ×さつまいも

かぼちゃ、さつまいも、だし（かつおのふし、こんぶ、あご、乾しいたけ）、米みそ（大豆[遺伝子組換えでない]、米、食塩／酒精）、醤油（大豆、食塩、アルコール）

◆内容量：200グラム

◆アレルギー物質：大豆

◆賞味期限：製造から3ヵ月（直射日光を避け、常温で保存してください）

※開封後は要冷蔵。

今後の展望「食育」と「ママ認定」

◆このGIFUTO SOUPで子育て世代に向けて、地域そして食と農をつなげていく食育を推進します。

◆消費者であるママさん達が選ぶ「ママ認定」の仕組みを構築します。

→こどもトリニティネットとしてはもう一つ新しい取り組みを考えました！
これまでの商品の「機能性」や「使いやすさ」を認定する制度とは異なり、消費者であるママさん達が自分たちで「安全・安心な食の保障」を仕組化し、幅広い世代の消費者から信頼を得るブランドづくりを目指します。

また子育てママが社会とのかかわりや社会復帰ためのネットワークも創出していきます。

「ママさん認定」を考えた背景は、食の安全・安心への関心が高まる中で、特に子どもがいる親からの安心安全な素材へのニーズや食育への関心は極めて高く、ママさん=家族仲間であり最も強い営業マンであることから、ママさん認定をブランド化（モニターの確立）することによって、消費者であるママさん達が自分たちでブランディングしていくことで新たなマーケットを開拓していくことができます。

特に子を持つ親の認定は、安全な材料を厳選していることになり、消費者への信頼の発信へつながると考えています。

そして、「ママ認定」の商品がゆくゆくは日本全国へ、そして世界へと広がり、新たな「MADE IN JAPN」の価値を提供することができればと思っています。

商品開発・ブランディングについて

パートナーであり、私たちと同じくママさんでもある株式会社恵那川上屋 取締役 鎌田彩華さんにも様々な面でアドバイス頂き、ここまで進めてくることができました。メッセージをご紹介します。

当商品をの開発にあたり、以下3つの点を意識してサポートをさせていただきまし

た。

① 技術の見える化
② 知識や技能の向上
③ 客観性

①・・本商品の最大の特徴といっても過言ではない「適温調理」をいかに製品化できるかという点、およびそれの可視化に注力いたしました。それぞれの素材の良さを最大限に活かすため、まんま農場さまのもつ技術を活用し、その素材が一番おいしく、かつ栄養価を維持できるように加工をすることこそが、お子さまやご家族の食卓を豊かにし、「みんなでおいしく楽しめる」ことがかなうと思っております。そのままでも十分おいしくお召し上げりいただける商品であるため、調理いただく前に、ぜひそのものをひとくち味わっていただき、その良さを感じていただければと思います。

② ・・適温調理方法をすることで、なぜおいしくなるのか、今まで野菜を食べなかった子どもたちが食べてくれたのはなぜか、そういった疑問を解消するため、ママさん認定制度を設け、より深い知識を養っていただくと同時に、適温調理の良さをSNSや各メディアにてPRさせていただくことにより、皆様の理解がより深まるための活動を進めてまいります。また、皆様とのコミュニケーションを重ねることで、技術をブラッシュアップしていくサポートをさせていただいております。

③ ・・②でも申し上げたママ認定を確立することで、ママさんのお墨付きとして展開できるようサポートいたします。いくら自分たちが自信を持ってご開発した商品でも、実際ママさんにどう響いているのか、本当に美味しいのか、食卓に活用しやすいのか等、評価していただかなければ暖簾に腕押しとなってしまいます。

そのため、ママ認定制度を設け、厳しい評価基準に達したものをご提供できるよう進めてまいります。

＜岐阜県LFPパートナーからの応援メッセージ＞

LFPパートナーの皆さんからメッセージを頂きましたのでご紹介します。