3大ねぶた祭りの一つ、青森・弘前で行われる、「弘前ねぷたまつり」が本年も8月1日〜7日に開催されます。

300年を超える歴史あるまつりに、これからの未来を創る、選ばれた神戸市の若手クリエイター5名が、ねぷたを制作し現地を運行する、という未だかつてない挑戦に取り組みます。

2022年より、兵庫県神戸市と青森県は、両地域の経済振興に向けて、神戸市と青森県の企業間におけるビジネス交流を推進してきました。

そのような中で、青森県弘前市とも連携し、両都市間の交流促進や観光振興、神戸市における都市型創造産業の振興に取り組み、「弘前ねぷたin神戸」として、これまでも神戸でのねぷた運行も実施してきました。

そして本年、更なる振興を目的に、今回初めて神戸の若手クリエイターと弘前ねぷた絵師の連携により、神戸を題材とした弘前ねぷたを制作します。

今回リターンとして、

・まつり当日に一緒にねぷた運行ができる参加権

・オリジナルねぷたグッズ

などに加え、

・クリエイターの方々やこれからクリエイターを志す方々のための、今後のアウトプットにも繋がるワークショップ

など、神戸が多くのクリエイターを活躍できるきっかけにするためのリターンもご用意しております。

是非最後までご覧いただけますと幸いです。

人口減少や働き手の高齢化、市外への人材流出など、神戸でも多くの課題を抱えています。そのような課題を解決するためにもデザインの力で問題解決につなげる役割を担う若手クリエイターの創出は欠かせません。

神戸市は、将来を担う人材として若手クリエイターの育成・サポートや、活躍の場を提供するなどの事業を実施することで創造力を発揮できるまちを目指したい。

そんな中、弘前市との繋がりを使い、歴史あるねぷた制作をすることが、地域間交流を深めるだけでなく、クリエイターの今後の活躍の一助になると思い、今回実施することに至りました。

実際に現地を訪れ、お話をする中でこの取り組みが、長年続く「弘前ねぷたまつり」でも過去類を見ない取り組みであることを強く感じました。

今回ご協力いただく、ねぷた絵師の三浦さんにもお話をお伺いしました。

ねぷた 絵師　三浦 吞龍（ミウラ ドンリュウ）

（略歴）昭和27年 青森県弘前市生まれ。昭和50年ねぷた絵師の先駆者である（故）石澤龍峽氏に師事し、本格的にねぷた絵の制作に取り組み、これまで大型ねぷたを600台以上を制作する。昭和54年 国立民族学博物館（大阪）にねぷたを展示。平成7年、8年 東急日本橋店にて「津軽錦絵、三浦吞龍個展」を開催。平成22年、23年渋谷東急東横店にて「三浦吞龍展」を開催。令和４年、5年香川県琴平町や愛媛県今治市で弘前ねぷた絵制作の実演を行う。

〈作品一部をご紹介〉

令和5年度弘前市役所ねぷた

弘前ねぷた絵葉書-10枚セット　第二集　青森県図書教育用品株式会社

〈クリエイターへのお手本 制作風景〉

〈クリエイターと三浦 吞龍さん〉

5月8日〜10日も5名のクリエイターが弘前市を訪問し、三浦呑龍さんから直接「弘前ねぷた」の歴史や技法について学ばせていただくワークショップを実施しました。

今後のクリエイターの活動については、活動レポートなどでも詳細にお伝えしていきたいと思います。

それでは、数ある応募の中から選ばれた、熱い想いを持った5名のクリエイターをご紹介します。

・森田　望奈未 さん

・岩城　未奈 さん

・萩原　りょうか さん

・金田　りお さん

・山口　空純 さん

神戸のまちの発展や産業振興を未来につなげていくためには、クリエイティブ人材や専門的な知見をもった個性豊かなプレイヤーが必要です。

一人でも多くの方々にご賛同いただき、取り組みを後押し、一緒にねぷた制作・運行を行う応援団を募集することで、そのようなクリエイターが神戸で活躍するための基盤づくりやサポート事業の運営のために、応援資金を使わせていただきたいと考えています。

また弘前ねぷた祭りの今後に繋がる一助になればと思っております。

❶神戸をもっと盛り上げたいと思っていただける方、クリエイターの方

神戸のデザイン力底上げのために、ものづくりやクリエイティブのお仕事をされている方に若手人材を応援していただけるとありがたいです。

❷弘前に興味がある、青森・弘前にゆかりのある神戸在住の方

弘前ねぷたを通して離れた場所からでも弘前ねぷたまつりを応援したい、ねぷた絵の歴史や伝統文化をもっと多くの人に知ってもらいたいなど、この事業を通して青森を身近に感じてもらえる活動を応援したい方にも集まっていただきたいです。

❸弘前ねぷた絵や弘前ねぷたまつりのファンの方

ねぷた絵を描く技法や構図の決め方、絵のモチーフの歴史的な背景など、弘前まつりに一般参加するだけでは体験できない、ねぷた絵作りのプロセスを追体験できるような情報も発信していきます。そのような弘前まつりに今後関わっていきたい方も必見のプロジェクトです。

株式会社フジドリームエアラインズ青森⇔神戸線の就航により、関西圏から青森へのアクセスが容易となったことから、弘前市主催で神戸市において弘前ねぷたを活用したプロモーションを実施し、青森⇔神戸間の相互誘客を図っていただいています。また、今年は『ねぷたの練り歩き』も行います。

圧巻の迫力を是非ご覧くださいませ。

【期　　間】　５月31日（金）～６月２日（日）

【場　　所】　神戸ハーバーランドumieモザイク前（高浜岸壁）

【内　　容】　大型ねぷた展示、ねぷた練り歩き、ねぷた囃子演奏、弘前観光PR

広域観光PR、フジドリームエアラインズPR、特産品販売キャラクター登場　ノベルティ配布等

 【イベントスケジュール】

５月31日（金）　

　18時00分　　　　　　 開場

　18時30分～18時55分　セレモニー（ねぷた点灯）　※点灯時ねぷた囃子演奏

　19時00分～19時30分　ねぷた囃子演奏

　20時00分～　　　　　ねぷた練り歩き

　21時00分　　　　　　イベント終了

　21時00分～22時00分　夜間ねぷた展示（22時消灯）

６月１日（土）　

　10時00分　　　　　　開場

　10時30分～15時00分   ねぷた囃子演奏、キャラクター登場等

　18時30分～18時50分　ステージPR後ねぷた点灯　※点灯時ねぷた囃子演奏

　19時00分～19時30分　ねぷた囃子演奏

　20時00分～　　　　　ねぷた練り歩き

   21時00分　　　　　　イベント終了

　21時00分～22時00分　夜間ねぷた展示（22時消灯）

６月２日（日）　

　10時00分　　　　　　開場

　10時30分～14時00分　ねぷた囃子演奏、キャラクター登場等

　14時00分　　　　　　イベント終了

「デザイン都市・神戸」

神戸市は、2008年10月16日にユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市に認定されました。 これを機に海外の認定都市との国際的なネットワークを構築し、都市間連携・交流を促進していくことにより、「デザイン都市・神戸」の取り組みを世界に発信しています。

神戸には、山と海に囲まれ自然に富んだ「まちなみ」、異国文化を積極的に受け入れる開放的で自由な気風・風土が作り出した「くらしの文化」、ケミカルシューズ・洋菓子・日本酒・真珠などに代表される「ものづくりの技術」などの資源や魅力があります。また、1995年の阪神・淡路大震災からの復興が、市民の助け合いとまちづくりへの参画により成し遂げられたことも、神戸の誇りです。

震災から20年を機に シビックプライドとして掲げたメッセージ「BE KOBE」は、「神戸の魅力は人である」という思いを集約しています。「デザイン都市・神戸」とは、すべての市民が、こういった神戸らしさをデザイン視点で見つめなおし、協働と参画によって、神戸の新たな魅力を創造する都市のことです。

「未来に向け、さらなる産業振興と神戸のまちを活性化させていくために」

神戸市が考えるデザインには、目に見える「色や形」だけで はなく、より暮らしやすいまちをつくるための「工夫」や 「仕組み」も含まれています。 神戸市は、市民一人ひとりが創造力を発揮してまちづくりに 参画し、デザインの視点によって、産業振興や防災、福祉、 子育てといった身近な課題に向き合い、誰もが幸せを感じるまちをつくっていきたいと考えています。

①団扇（竹団うちわ）

和の雰囲気をあわせもった竹製うちわ。 しっかりした持ち手で丈夫なうちわです。

※デザインは今後決定していきます。デザインが決まり次第、活動レポートにてご案内いたしますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

②参加クリエイターステッカーセット

青森・弘前・神戸モチーフのクリエイターオリジナルステッカーセットです。

※デザインは今後決定していきます。デザインが決まり次第、活動レポートにてご案内いたしますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

③【限定品】白神山地の麓で採れた「山のリンゴ」を使ったオリジナルラベルの特製リンゴジュース（2本セット）

神戸×弘前ねぷたのデザインを担当したクリエイターたちが描くオリジナルラベル付きの特製リンゴジュースです。 青森県と秋田県に広がる世界自然遺産「白神山地」には手つかずのまま原生的なブナ林が残っています。そんな大自然の麓にある弘前市東目屋地区では、リンゴ農家の高齢化が進む中、20〜30代の若者たちが集まり、リンゴの栽培に取り組んでいます。 そんな環境で育てられたリンゴは「山のリンゴ」とも呼ばれ、甘みと酸味のバランスが良く実が締まっているため市場でも高い評価を得ています。 そんなリンゴで作られたリンゴジュースを2本セットでお届けします。

※デザインは今後決定していきます。デザインが決まり次第、活動レポートにてご案内いたしますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

④5人のクリエイターがデザインした「金魚ねぷた」

「津軽藩ねぷた村」の金魚ねぷたをベースに 5人のクリエイターがデザインした「オリジナル金魚ねぷた」です。
（直径約6cm・クリアケース入）

※デザインは今後決定していきます。デザインが決まり次第、活動レポートにてご案内いたしますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

⑤「弘前ねぷたまつり」のオンライン視聴権（8月1日分、オリジナル冊子付）

⑥「弘前ねぷたまつり」のオンライン視聴権（8月2日分、オリジナル冊子付）

300年を超える歴史があり重要無形民俗文化財にも指定されている「弘前ねぷた祭り」を、ご自宅などから体験できる配信です。実際に青森に行くことが難しい方でもお祭り気分を味わっていただけるよう、リアルタイムで配信をご視聴いただけます。

・8/1(木)夜または8/2(金)夜の「弘前ねぷた2024」のオンライン配信視聴
・8/1(木)と8/2(金)に運行される「神戸ねぷた」の見どころを紹介したオリジナル冊子

上記を御礼の品とさせていただきます。
（いずれもMakuakeメッセージで事前に詳細をご案内いたします。）

⑦5人のクリエイターがデザインした金魚ねぷたやオリジナルグッズセット

トートバック、 Tシャツ、うちわ、ステッカーなど、 クリエイターが制作した神戸・弘前モチーフの オリジナルグッズ詰め合わせセットです。

※デザインは今後決定していきます。デザインが決まり次第、活動レポートにてご案内いたしますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

⑧「弘前ねぷたまつり」の有料観覧席（8月1日、扇子等のオリジナルグッズセット付）

⑨「弘前ねぷたまつり」の有料観覧席（8月2日、扇子等のオリジナルグッズセット付）

「弘前ねぷた2024」にて神戸のオリジナルねぷたの運行を間近で見ることができる観覧席をご用意します。（8月1日、8月2日分）。300年を超える歴史があり重要無形民俗文化財にも指定されている迫力満点の祭りを身近で見て感じていただけます。また、今回制作したオリジナルの「神戸ねぷた」についての見どころを紹介したオリジナル冊子も楽しんでいただけます。

・8/1(木)夜または8/2(金)夜の「弘前ねぷたまつり2024」の有料観覧席
・8/1(木)と8/2(金)に運行される「神戸ねぷた」の見どころを紹介したオリジナル冊子
・扇子などのオリジナルグッズ詰め合わせ（トートバック、 Tシャツ、うちわ、ステッカーを検討しています。数量は未定です）

上記を御礼の品とさせていただきます。
（集合場所、タイムスケジュールなど詳細はリターン詳細をご確認ください。）

⑩オリジナル「神戸ねぷた」の運行・学習体験とクリエイターとの交流（8月1日分）

⑪オリジナル「神戸ねぷた」の運行・学習体験とクリエイターとの交流（8月2日分）

「弘前ねぷた2024」にてクリエイターたちが制作したオリジナルねぷたを実際に運行していただけます。弘前ねぷた祭りは300年を超える歴史があり重要無形民俗文化財にも指定されており、地元の方しか参加が難しい実際の運行に参加できる貴重な体験となります。 また、運行前に「弘前ねぷた」について深く学習できる体験企画や、5名のクリエイターがねぷた制作に際して苦労したエピソードなどを聞きながら交流できる交流会の企画をご用意しております。その上で、実際の運行時にも5名のクリエイターと共に「神戸ねぷた」の運行に参加いただき、交流いただきます。

・8/1(木)日中または8/2(金)日中の「弘前ねぷた」学習体験
・8/1(木)夜または8/2(金)夜の「神戸ねぷた」運行体験
・8/1(木)または8/2(金)の5名のクリエイターとの交流（日中・夜）
・扇子などのオリジナルグッズ詰め合わせ（トートバック、 Tシャツ、うちわ、ステッカーを検討しています。数量は未定です）

上記を御礼の品とさせていただきます。
（集合場所、タイムスケジュールなど詳細はリターン詳細をご確認ください。）

⑫神戸クリエイター交流会・ワークショップへの参加（9月27日午後、KIITOにて）

神戸市が力を入れている市内のクリエイター育成・交流を実際に交流会・ワークショップ形式で以下の通り実施します。 その際、今回のオリジナル「神戸ねぷた」制作に関わったクリエイターの体験談やねぷた絵制作の体験をワークショップ形式で行います。 交流会では青森のお菓子も楽しんでもらいながら、実際に神戸市で行っている施策などもご紹介します。
（集合場所、タイムスケジュールなど詳細はリターン詳細をご確認ください。）

・今回挑戦する5人のクリエイターの思い

神戸を題材にしたオリジナルの「弘前ねぷた」を考えるため、毎日のように連絡を取り合いながらアイデアを練っています。5月25日には実際に神戸で集まり、一つの「ねぷた絵」となるよう下絵案のすり合わせを行いました。

しっかりすり合わせた後は5人で楽しく打ち上げをして、心も通わせています。

神戸市と事業連携する弘前市を5月8日に訪問し、櫻田宏・弘前市長（写真中央）からも激励を受けました。「ねぷた制作」が趣味と仰る櫻田市長のお眼鏡にもかなうオリジナルねぷたを制作したいと思います。

（写真左から、山口空純、森田望奈未、櫻田宏・弘前市長、岩城未奈、金田りお、萩原りょうか）

・プロジェクト実行責任者より

神戸市経済観光局　新産業創造課課長　藤岡正義

神戸市と青森県が空路でつながり、企業間におけるビジネス連携をはじめ両都市間で様々な交流が広がっています。

今回のプロジェクトも弘前市が２年前から始めてくださった「弘前ねぷたin 神戸」がきっかけとなり、神戸でも何か新たな取り組みができないか検討し、弘前市の皆様に全面的にご協力をいただき、実施が決定しました。

プロジェクトの実施を通じて、本市の都市型創造産業の振興のみならず、両都市間の観光交流や文化振興につながれば嬉しく思います。

ぜひ多くの皆様の応援をお願いいたします。

株式会社神戸デザインセンター　代表取締役　舟橋健雄（神戸市より委託）

昨年から青森・弘前にご縁をいただき、大変魅力的なプロジェクトにもチャレンジできることになりました。「弘前ねぷた」という300年以上もの歴史と伝統ある無形文化財に神戸から関わることのできることを光栄に思うとともに、神戸の若手クリエイターの方々のアイデアを形にして、両都市の「かけはし」となるオリジナルねぷたを制作し、この試みが今後も続いていくことを願っております。

ぜひ多くの方の応援をいただければと思っておりますし、その分、私も精一杯皆さまに喜んでいただけるよう努力してまいります。

なにとぞよろしくお願いいたします。

5月8日から10日に訪問した弘前市にて、5人のクリエイターならびに弘前市・神戸市両都市の職員の方々と（左：神戸市・藤岡、前列中央左：神戸デザインセンター・舟橋）