ご存じの方も多いかと思いますが、Maker's Watch Knotは、このMakuakeからスタートしたMADE IN JAPANのストラップが簡単に取り外せ、カスタムオーダーが楽しめるリストウェアブランドです。現在、国内の直営店は６店舗、海外は２店舗、会員様は15万人を超えるブランドへと成長を遂げることができました。

しかし、この４年間はとにかく苦難の連続でした。
その中でも、特に時計製造修理における技術者の後継者不足問題は危機的な状況に直面しております。

日本国内で時計の修理製造技術を学ぶことができる専門学校は数えるほどしかなく、関東では「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」ただ１校しか存在していません(2017.12.22現在)。学生たちは日々の学費だけでなく、高価な時計の修理ができることも目標として学ぶため、どうしても工具や教材費がかさみ、ほとんどの学生が多額の奨学金を負担しているのが実情です。
また世界第２位の時計大国と言われる日本の時計業界ですが、その未来を担う学生たちが日々の授業で使用するのはスイス式の時計設備・工具が中心で日本式の修理製造技術を学ぶ機会はほとんどありません。
せっかく技術を身に着けて学校を卒業をしたとしても、主な就職先はスイス式のメーカーや、舶来品の修理工房に絞られるのが現状です。
「MADE IN JAPANの品質とデザインに優れたリストウェアで日本と世界を結ぶ」を企業ミッションにかかげMaker’s Watch Knotを設立した私にとって
この現状は決して目を背けることが出来ない問題となっておりました。

日本の時計製造業の未来を担う若者たちにもっと自由でのびのびと好きな時計製造の技術習得に専念してもらいたい。そして卒業後には日本の時計メーカーでその技術を生かせる環境を提供してあげたい。

そんな想いで今回の産学連携プロジェクトを発足いたしました。

ヒコ・みづのジュエリーカレッジとは

一般社団法人日本時計輸入協会からの依頼により開設された業界認定コース。
ウォッチメーカーに必要な技術を基礎から実践までじっくり修得します。
世界でも最大規模の時計学校で、21年間で送りだした卒業生は1000人以上。
その多くが時計業界で活躍しています。

http://hikohiko.jp/watch

今回のプロジェクトにかかわった運営費、開発費、製造原価や、手数料などを差し引いた支援額の全額を寄付し、日本の未来の時計製造業への投資をいたします。

今回のプロジェクトでは2016年末から、2017年春にかけてヒコ・みづのジュエリーカレッジとKnotによって行われた文字盤意匠コンテストの優秀作品をMakuake限定アイテムとしてご用意いたしました。

こちらのアイテムは支援者の人数分のみ、Maker's Watch Knotの国内時計製造工房にて製作を行いリターンとしてお届けいたします。

是非このプロジェクトの趣旨にご賛同いただける方はご支援のほど宜しくお願いいたします。

■デザインミーティングの様子

今回の産学連携プロジェクトでは普段は時計の修理や製造を学んでいる学生さんとKnotのコラボレーションによる全く新しい取組でした。普段デザインを学んでいる学生ではありませんが、月に数回開かれたデザインミーティングでは自らの作品のコンセプトや、デザインについてKnotの企画開発担当から真剣にアドバイスを受けていました。

■審査会の様子

日本製にこだわったKnotのコンセプトにもとづいて、学生たちとデザインミーティングを重ね、審査では「日本を感じられる」「リストファッション」「時計修理製造を学ぶ学生ならでは」という３つの軸に優秀作品が選出されました。

各業界で活躍する下記の方々とKnotのギャラリーショップアドバイザーが審査を行いました。

審査委員長

株式会社Knot 代表取締役 遠藤弘満

審査員(50音順/敬称略とさせていただきます)

川村 桃子(スタイリスト)

紺野 弘道(プロダクトデザイナー)

酒匂 博(学校法人水野学園 教育部部長 東京サイクルデザイン専門学校副校長)

松岡 美和子(Maker's Watch Knot 表参道ギャラリーショップ店長)

松本 薫(一般社団法人 日本時計協会 専務理事)

時計の紹介

今回、産学連携プロジェクトにて選ばれた３つの作品をMakuakeにて特別に製品化します。リターンは時計本体とKnotの代表ストラップをセットにしたものと、時計本体のみのものをご用意いたしました。

Knotの腕時計ラインナップでも「グリーン」がカラーラインナップとして珍しい点に注目して、「色」にこだわったデザインです。
アウトドアを抽象的に表現するために、キーワードとして森の「木漏れ日」を選びました。
キラキラと光るダイアルは、その木漏れ日を連想させます。

日本から世界を目指すKnotを意識して、日本の象徴的なモチーフを直接的ではなく、やわらかく、やさしく表現しました。
伝統的な和の色を意識しつつ、シンプルでモダンなKnotのクラシックシリーズにアクセントカラーとして生かしました。
リューズにはあえてゴールドカラーを選択し、そこでも日本の伝統的な素材を連想させます。
バーインデックスはあえて文字盤と同じホワイトとし、凹凸のみの控えめの表現しています。

時計の仕組みを学ぶ自分たちだからこそ…という思いで歯車をモチーフとしたデザインです。歯車をディフォルメし、時計の内部に興味をもってもらえるきっかけとなえばという想いをこめてデザインしました。
シンプルに表現するため、文字盤はシルバー、針にはKnotのラインナップでも人気のブルーメタリックを配しています。

ストラップの紹介

Knotのストラップの代名詞、栃木レザーを使用した２シリーズと、非常にコーディネートしやすいメタルストラップの３シリーズからお選びいただけます。詳細は各シリーズのURLからご覧ください。

■栃木レザートラディショナルシェイプストラップ

■栃木レザーストレートシェイプストラップ

■ステンレスミラネーゼメッシュストラップ

[ NEWS ]

表参道ギャラリーショップでは現物を展示！(12/26より)

ヒコ・みづのジュエリーカレッジにも近い、表参道ギャラリーショップにて現物をご確認いただけます。

※試着いただくことはできません。ショーケース内での展示となります。何卒ご了承ください。

私たち、Knotは今後も未来の時計業界を担う若者たちや、日本のものづくりの現場を応援していきます。

皆様のご支援、何卒よろしくお願いいたします！