桐SUNのご紹介

はじめまして。私ども関根桐材店は明治３３年（１９０４年）に埼玉県本庄市で創業し依頼100年以上「国産の桐材」と「伝統の技術」を守り桐製品を作り続けています。

その一方、現在のライフスタイルに合った桐製品の商品開発も進め、これまで異業種の企業や大学などととコラボし「桐炭石鹸」や「桐コーヒーキャニスター」などをこれまで世の中になかった商品を開発していましたが、桐の魅力をサンダルとしても体感して欲しいと思い、桐のサンダル「桐ＳＵＮ」を開発いたしました。

「桐ＳＵＮ」というネーミングは桐のサンダルという意味だけでなく、太陽（SUN）のように桐業界や伝統工芸を照らしてゆく存在になってゆくという思いをが込められています。
 

今後もシリーズ展開を予定しており日本の名産品として海外への輸出なども行なっていきたく、この新商品である「桐ＳＵＮ」を一人でも多くの方に試していただき、海外へ販路を広げていくきっかけにできればと思っています。

桐SUNの特徴

➀鼻緒を使わない現代人向けのデザイン。

②畳ヘリとの出会い　商品開発の開始。

③浴衣や着物だけでなく洋服にも合う桐サンダル。

④素材は全て国産、会津の桐材です。

⑤男女カップルやご家族でお揃いでお使いいただけます。

新商品の開発は企画の立ち上げから調査研究、協力業者さん探しやサンプルの作成、テストマーケティングなど多くの時間と労力を要し実現します。それでも実際に多くのお客様から認められ定番の商品として定着するのはほんの一握りです。当初確信を持って商品化したものが不運にも数年で廃版になってしまったものも数多くあります。なぜそうなってしまうのか？いろいろ理由はありますがその大きなものは商品PR力とそのための資金力です。

今回当店が開発した桐サンダル「桐SUN」は今まで世の中になかった商品です。多くの労力をかけ自信を持って販売を開始しますが、定番の商品になれるかどうかは今後の販路開拓の成功にかかっています。そのための商品PRとそれを継続するための資金を集めるためMAKUAKEに参加いたしました。

「桐SUN」５つの開発ストーリーを紹介します。

➀鼻緒を使わない現代人向けのデザイン

これまで関根桐材店では桐下駄を生産し販売していました。

桐は軽くて肌触りが良い木材なので、日本では古くから履物の材料として利用されてきました。桐下駄は高温多湿の夏場には素足でサラリと涼しく履けますし、高級木材としての桐の価値観から富裕層の粋な履物の代表的な存在でした。

しかしながら近代化・洋風化した現代の日本人のライフスタイルでは履物も下駄から靴へと変化し、かつて日常的に使用されていた桐下駄も時代に合わないものになりやがて過去の遺物のようになってしまいました。

そんな中、当店が出展するあるデパートのバイヤーさんから「最近若い人達や来日外国人に浴衣や着物がよく売れている。だけどいつも履物でトラブルが起こる。彼らは下駄を履き慣れないので鼻緒で足の指を痛めてしまう。この問題を解決する履物を桐で作れないか？」と話を持ちかけられました。

そこで当店では鼻緒を使わない桐の履物、桐サンダルの商品開発を進めました。

②軽くて丈夫、畳ヘリとの出会い

履物は人間のすべての体重を支えるものであるため丈夫であることが求められます。下駄の鼻緒はシンが強い麻でできているので簡単に切れたり伸びてしまうことはないのですがこの硬さが履き慣れない人には痛みの原因となります。

鼻緒に代わる素材として強さと快適性を兼ね備えたものを探し続けたところ畳ヘリと出会いました。畳ヘリは軽くて丈夫、しかもデザインが豊富。そしてこの業種も近年の住宅の変化により畳を敷いた和室が減りフローリングの部屋が増えてしまい畳の需要が減り、この問題を解決するため畳ヘリの特性を利用した新商品の開発を進めていました。

当店では畳ヘリ生産で大手で商品開発に数多くの実績を持つ岡山県倉敷市の高田織物（株）とコラボし桐サンダルの商品開発と始めました。こちらの会社は実に３０００種類もの畳ヘリの生産をされ既に多くの他業種とのコラボしています。限りない商品バリエーションの可能性を持っています。

④素材は全て国産、会津の桐材です

伐採された桐材を製材し天然の雨と天日であく抜き、乾燥します。

現在日本国内で流通する桐材のほとんどは海外からの輸入材です。安価で大量に入手できるのですが、桐としての品質はやはり国産の桐材の方がはるかに良質です。

しかしながら国産の桐材は価格が高いことや伐採から製材・乾燥・あく抜きなど手間や時間がかかることなどからごく限られた桐材業界の内部のみでの取引される希少な材となっております。桐材業界としても存続のための努力をしていますが取扱量も年々減少を続けているのが現実です。

　　　　　　　　林野庁調べ日本国内の桐材の生産量の推移

良質な桐の採れる産地は美味しいお米が収穫される地域と分布が一致しています。それは気温や水質・土壌・日光など生育する環境が影響していて、細やかで美しい木目の桐材が育ちます。

具体的には東北地方や北陸信越地方が産地として有名です。その中でも福島県の会津地方は昔から最も良質な桐材の産出される土地として知られています。　　　　　　今回商品化する桐サンダルは全てこの会津産の桐材を使用します。

④浴衣や着物だけでなく洋服にも合う桐サンダル

桐サンダルの台になる素材は桐下駄で右近と呼ばれる種類にしました。

これは桐下駄の中でも高さがないので歩きやすく、底面にゴムが貼ってあるので桐下駄特有の音も出ません。足を固定するバンドは下駄の鼻緒のイメージした付けたかたをして浴衣や着物だけでなく洋服にも合うようにしたのですが、高田織物さんの畳ヘリはデザインのバリエーションも多く洋服にも合う履物になりました。

これはうれしい誤算です。しかも履物に必要とされる安全性と快適性を兼ね備える商品です。

畳ヘリを使った桐サンダル。これってあるようでなかった商品です。当店のお客様たちからも既に販売開始が待っていただいていています。

⑤男女カップルやご家族でお揃いでお使いいただけます

今回はたくさんの種類の畳ヘリの中からテストマーケティングとして男性向け商品と女性向け商品を７種類を商品化しました。今回のお客様の反響を見て今後更にバリエーションを増やす予定です。

商品のご紹介

畳ヘリの柄やカラーで合わせてカップルやお友達どうし、ご家族で揃えてお使いいただくこともできます。サイズはレディースとメンズ各２種類あります。

＜レディースサイズについて＞

レディース（Ｍ）サイズ：長さ２３.５㎝　巾８㎝　高さ４㎝　重さ３００ｇ
レディース（Ｌ）サイズ：長さ２４.５㎝ 巾８.５㎝ 高さ４㎝ 　重さ３００ｇ

Mサイズは足のサイズ２３～２５㎝　Lサイズは２５～２６㎝くらいが目安です。

＜レディース色柄について＞

①レディース　赤 千鳥格子　

②レディース　赤　水玉

③レディース　青　水玉

④レディース　紫　無地 

＜メンズサイズについて＞

メンズ　　（Ｍ）サイズ：長さ２４.５㎝　巾９.５㎝高さ４㎝　重さ３５０ｇ
メンズ　　（Ｌ）サイズ：長さ２６㎝ 　巾１０㎝　 高さ４㎝ 　重さ３５０ｇ

Mサイズは足のサイズ２５～２７㎝ Lサイズは２７～２９㎝くらいが目安です。

＜メンズ色柄について＞

①メンズ　黒 千鳥格子

②メンズ　緑　和心

③メンズ　赤　縞

関根桐材店のご紹介

埼玉県本庄市はその昔、中山道の陸運と利根川の水運で栄え最大の中山道最大の宿場町として、また日本有数の桐材の集積地として知らせていました。私ども関根桐材店はこの地で明治３３年（１９０４年）に初代関根嘉十郎が桐下駄の製造業者として創業し、その後時代を重ね４代目関根紀明が今日に至るまで桐材業を続けております。これまでの当店の経歴をいくつか紹介いたします。

　　　　　　　昭和２５年（１９５０年）２代目伊太郎と職人達

　　　　　　　　　　　サティス製薬とのコラボ「桐炭石鹸」

　　　　　芝浦工業大学とのコラボ「桐ＣＵＢＥコーヒーキャニスター」

　　　　　　　平成２７年（２０１７年）グッドデザイン賞受賞

今回のプロジェクトにご協力いただいた方々

ひとつの新商品を企画から販売まで進めるまで気の遠くなるような大変の労力と時間がかかります。桐材の伐採作業員や桐下駄職人。

畳ヘリの提供をいただいた高田織物（株）様、そして商品の展示の機会を提供いただく（株）クリーマ様。

またこの商品のプロモーションには副業人材採用サイトのSkillshiftで応募いただいた新井英成氏と久我善治氏に協力いただきました。

商品撮影のモデルは韓国出身のシンガーソングライター・キムタオンさんにお願いしました。

この桐サンダルは「桐SUN」とネーミングし今後シリーズ化して日本国内と共に海外へも販路を開拓する予定です。

リスク＆チャレンジ
・製品の生産には万全を期しておりますが、想定外の事態によりお届けが遅れる場合がございます。その際は活動レポートにて速やかにご連絡いたします。

試着情報について

尚、今回出品している商品は７月２０（土）２１（日）で東京ビッグサイトで開催されるHand Made In Japan Fes 2019で直接試着いただけます。

会場は東京ビッグサイト　西１・２ホール　当店ブースはＦ－６７割引券をご希望される方は遠慮なくお声がけください。

いよいよ桐の新たな可能性のための一歩が始まります。

ぜひ一人でも多くの方に「桐SUN」をお届けできるよう、がんばっていきます。ご支援のほど何卒よろしくお願いします。