はじめまして、岡山県倉敷市・菊池酒造六代目の菊池大輔と申します。自然栽培米で醸した日本酒「奇跡のお酒」発売10周年を記念して、新たに「麹(こうじ)あまざけ」(ノンアルコール)にチャレンジします！

誰でも飲めるノンアルコールドリンクを

当蔵では2010年より、原材料にこだわった、肥料・農薬を使用しない自然栽培米で醸す日本酒「奇跡のお酒」シリーズに取り組み、ご愛顧いただいております。一方で、この自然の味わいをお酒が飲めない方にお届けできないことにもどかしさも感じておりました。

そんな折、2020年にコロナ禍で日本酒の需要が落ちたり、ちょうどわたしも子宝に恵まれたタイミングが重なったりという中で、小さな子どもや妊婦さんをはじめ、より多くの方に喜ばれる美味しい飲み物をつくりたい・・と考えたのが、甘酒開発のきっかけです。

目指すは、やさしい口あたり、誰にでも飲みやすい甘酒！

はじめは蔵元の台所から試作をはじめ、米麹と水の比率の試行錯誤や全社員での味見を繰り返し、今回のストレートタイプの麹あまざけにたどり着きました。

「麹あまざけ」は酒粕からではなく、米麹でつくったノンアルコール。ですので、お酒が飲めない人はもちろん、妊婦さんや授乳中のママにもお飲みいただけます。しかもストレートタイプだから、薄めたりといった作業は必要なし！ 産後で育児に追われているママさんに贈れば喜ばれること、間違いなしです！ またスポーツされる方や毎日遊びまわる子どもさんにも、運動後にもオススメしたいドリンクです！

美味しい お召し上がり方

「麹あまざけ」はストレートタイプなので、手軽に美味しく、グラスに注いですぐにお飲みいただけます。自然栽培ならではのえぐみのない上品な甘さは、スゥーッと身体に沁み込んでいくような滋味あふれるやさしい味わい。もちろん、少しあたためてもおいしくお召し上がりいただけます。

牛乳やフルーツと割っても美味しい！

牛乳やトマトジュースで割るもよし、バナナやイチゴなど、様々なフルーツと氷を加えてミキサーやブレンダーで攪拌してスムージーにするのもおススメです。

麹米には、肥料・農薬を使用しない自然栽培米を使用

▲自然栽培の提唱者：木村秋則氏（左から2番目）と、契約先のNPO法人岡山県木村式自然栽培実行委員会のメンバー。弊社代表取締役兼杜氏：菊池 東（右から2番目）※菊池 東 自身も、NPOに参画しています。

自然栽培は、肥料・農薬・除草剤を使用せず、微生物や生きものたちが棲みやすい土づくりをし、自然界の力を活用して作物を育てる、環境にやさしい栽培方法。自然栽培の提唱者で、映画「奇跡のリンゴ」のモデルにもなった木村秋則さんの直接指導を受けているNPOの認定農家の手によるお米は、えぐみがなく上品な食味で、酒造りの際にも腕が鳴ります。さらに、今回の甘酒の麹米の品種は、酒ツウにも人気の酒米「雄町」であることにも注目です。

※今回のプロジェクトの自然栽培米は「農薬：栽培期間中不使用」です。

酒造好適米のルーツ「雄町」

良質なお酒のもととなる酒造好適米の中でも、四大酒米の一角とされる「雄町(おまち)」。とりわけ「雄町」は「山田錦」などの各種酒米のルーツとされており、交配による品種改良が一度も行われていません。その生産は、発祥の地である地元岡山県で9割を占めています。背丈が高く倒伏しやすいため、農家から敬遠され生産量が減り、「幻のコメ」とも呼ばれていました。

雄町は原生種だけあり、野性味溢れるインパクト、芳醇な味わい、長く残る余韻、ふくよかな旨み…と、酒の味の複雑さや奥行きを生む魅力があります。日本酒ツウのあいだでも熱狂的なファンがいて、雄町で醸した酒を好んで飲む人のことは “オマチスト” と呼ばれています。JA全農おかやま・岡山県酒造好適米協議会・岡山県酒造組合の三者が総力を挙げて毎年開催している “ 雄町サミット” は、チケットが即完売するほどの人気ぶり。今回の甘酒では、『自然栽培』で収穫した『雄町米』で麹を造り、甘酒を仕込みました。

酒造りの伝統的な技で仕込みます

菊池酒造は、1878年に創業。かつて千石船が行き交い備中玉島港町(現岡山県倉敷市玉島)として繁栄した昔の問屋街の一角にあります。

優れた水質を誇る高梁川流域の水と、国内外の日本酒コンクールで数々の高い評価を受ける五代目当主兼杜氏の菊池 東(とう)の卓越した技をもって、品質本位をモットーに伝統を守った酒造りを行っています。

酒蔵ならではの麹づくり

日本酒の造りは『一麹、二酛(酒母)、三造り』と言われるほど、麹造りはお酒の味に影響を与える工程です。この甘酒を仕込む上で、高い評価を受ける日本酒「奇跡のお酒」同様の製麹技術を用い、丁寧な温度管理や工程を経た麹造りを行います。

『奇跡のお酒』シリーズとは

この甘酒のきっかけとなった日本酒「奇跡のお酒」は、五代目が食の安心・安全と、真に美味しい日本酒を楽しんでほしいという想いから、自然栽培米を用いて醸したこだわりぬいたお酒です。2011年、自然栽培の岡山県産朝日米によって醸した「奇跡のお酒 純米吟醸 朝日」の発売以降、「雄町」使用の純米大吟醸、純米吟醸、純米酒もラインナップに加わり、自然栽培米の特徴であるすっきりとした飲み口と芳醇な香りによって好評を博しています。

リターンは家族みんなが喜べるものを

リターンには、この「麹あまざけ」にプラスして、日本酒「奇跡のお酒」のシリーズも組み合わせてご用意いたしました。お酒を飲みたい人、お酒は飲めないけれど甘酒は飲みたい人、どちらにも喜んでいただけるラインナップです。甘酒も日本酒も、もちろん、「雄町」×「自然栽培」です。

※麹あまざけのデザインは多少変更の場合がございます。

実行者紹介

専務 菊池大輔 ＜異分野からの転身、新たなる挑戦＞

関東の大学と大手電機メーカー研究所で、ロボティクス・メカトロニクス関連の研究を行った後、菊池酒造を継ぐため2010年４月に帰岡。首都圏での販路拡充や輸出事業の立ち上げ、インターネットを使った情報発信・販売を行って参りました。異分野出身ならではの視点で商品企画や販路開拓を行いつつも、地道な品質本位の酒造りへの真摯な姿勢が重要と考え、冬季は酒造りも行っています。
自然栽培米の味わいを、お酒を飲めない方にも楽しんでもらいたいとの願いから、今回のチャレンジに至りました。

代表取締役／杜氏 菊池 東 ＜一度飲んだら忘れられない酒を造りたい＞

弊社社長・菊池東は、”旨みがあってキレの良い、一度飲んだら忘れられないような理想のお酒”を自らの手で実現したいと考え、平成８年、酒造りの責任者である杜氏に就任。”伝統を育み、未来に伝えるこだわりの美酒づくり” をモットーに、自らの手で洗米からしぼりまでの全工程においてきめ細やかな酒造りを行って参りました。その卓越した技術は数々の品評会の受賞歴が物語っており、その挑戦は今なお続いています。
今回開発した麹あまざけは、弊社のお酒同様すっきり飲みやすい味わいを目指しました。応援していただける皆様に、美味しく楽しんでもらえることを願っております。