赤ちゃんが自然な動作で食事を楽しめるスプーン。

赤ちゃんや小さな子どもは指先でモノを掴んで取り扱うことがまだ苦手なため、スティック状の柄を掌（てのひら）で握ります。でも、一般的なベビー用の食器はサイズこそ小さいですが、形状は大人が使うものとそう変わらないですよね。

そうすると順手でも逆手でも、食べものを口に運ぶ時にどうしても手首の角度に無理があったり、肘を大きく張り出してしまうことになりやすいんです。

KIJI ザ・ファーストスプーンは持ち手の部分が球状になっているため、赤ちゃんは自由な角度でスプーンを握ることができます。その結果、手首や肘の関節の動きや角度に無理がなくなり、「手づかみ食べ」の延長線上にあるような、自然な動作で食事を楽しむことができるんです。

動作分析のプロフェッショナルである理学療法士のアドバイスを取り入れながら、約1年間に渡ってテストとブラッシュアップを重ねて辿り着いたカタチです。

桜の天然木を丁寧に仕上げた、優しい使い心地。

KIJI ザ・ファーストスプーンは、素材に日本産の桜の木を使って作られています。

木地師の丁寧な仕上げによる触り心地と、形状に由来する取り回しのよい重心バランスで、赤ちゃんに優しいスプーンができあがりました。

動作分析のプロ・理学療法士のノウハウが生かされています。

KIJI ザ・ファーストスプーンはデザインと設計の初期段階で、動作分析のプロフェッショナルである理学療法士のアドバイスを取り入れています。製品のリリースにあたりメッセージを頂きましたので、紹介させて頂きます。

「生まれたばかりの赤ちゃんの手は、指がぎゅっと握りしめられていてほとんど開くことがありません。初めは五感もバラバラで、様々なものを見たり聞いたり触ったりしながら、感覚がどんどん統合されていきます。

生後4ヶ月頃にやっと、小指・薬指側を使ってものをにぎることができるようになります。大人のように親指・人差し指で握ることができるようになるのは生後8〜9ヶ月頃です。感覚が発達していくことで、手と口の距離や、食べものと手との違いを認識していきます。

KIJIのザ・ファーストスプーンは持ち手が球状をしていて、離乳食を始めたばかりの、ものを持つことがまだ苦手な赤ちゃんでも把持しやすく設計されています。

口の周りでものの大きさや質の違い、距離を認識するため、赤ちゃん自身で食べものとスプーンをお口にもっていく動作は重要です。食事ができるようになる練習だけでなく、ものの質の違いを覚えることにもなりますね。また、食べさせてもらう『受動的』な動きより、赤ちゃんが興味を持って自分の手で食べたり持ったりする『能動的』な動きを引き出してあげやすいと思います。

赤ちゃんは真似っこが大好きです。ご両親と一緒にものを使って食事ができると、赤ちゃんもきっと嬉しいですね」

何歳頃まで使えるの？

KIJI ザ・ファーストスプーンは手づかみ食べが始まる頃から2歳頃までのお子さまの使用をメインに想定して形状やサイズを調整していますが、お子さまの成長や手のサイズはそれぞれですので、いわゆる対象年齢のようなものは特にありません。

例えば、お食い初めや離乳食初期には「食べさせスプーン」としてお使い頂けますし、成長されてからもミニサイズのスプーンとして、食事はもちろん調味料さじ等、大人になってもずっとお使い頂けることが私たちの望みでもあります。ぜひ、漆のお直しサービス「Re-Urushi」のご活用もご検討ください。

2種類のリターンをご用意しました。

本プロジェクトのリターンは、KIJI ザ・ファーストスプーン【単品】と、KIJI ベビー・プレートをセットにした【ギフトボックス】の2種類です。

出産祝いや1歳のお誕生日など、ギフトにも最適です。

ベビー・ギフトボックスは手彫・銀彩仕上げの「名入れオプション（通常価格800円）」をMakuake限定特典としてご利用頂けます。また、すべてのリターンにオリジナルの「メッセージカード」をお付けします。

さらに、それぞれ限定数の【早割】を設定させて頂きましたので、応援購入をご検討頂ける方はぜひお早めにどうぞ。

製品仕様

KIJI ザ・ファーストスプーン

ご購入にあたって

※木目や微妙な色味などの表情をお選び頂くことはできません。また、それらの好みによる返品・交換はお引き受けしかねます。

※デザイン・仕様は変更になる可能性がございます。

※名入れはベビー・プレートのみ可能です（ザ・ファーストスプーンは名入れができません）。

※名入れとメッセージカードの記載内容に、公序良俗に反するものは承りかねます。また、機種依存文字を含むものは正しく対応できませんのでご注意ください。

※名入れ・メッセージカードが不要の場合でも、価格に変更はございません。

※リターンの価格には送料（全国一律 ¥1,000）が加算されています。

※プロジェクト応援購入の納品先は日本国内に限ります。日本国外への納品を希望される場合は個別にご相談ください。

※ご希望の納品日時をご指定頂くことはできません。

※ご注文状況、原材料の供給状況、製造工程上の都合、またその他の理由により出荷時期が変更になる場合がございます。

※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、実際の通常販売価格が記載の販売予定価格より下がる可能性がございます。

※誤飲やケガ等の事故を防ぐため、必ず保護者の方と一緒にお使いください。

納品までのスケジュール感

09/28 プロジェクト終了
10/01~ 受注分の生産スタート
11/01~ 順次、出荷予定

受注生産であること、一部にオーダーメイド工程が含まれること、漆の完全乾燥が必要なこと等から、ご発注から納品まで4~6週間のお時間を頂戴しております。また製品の特性上、プロジェクト終了後に生産スタートとなります。予めご理解を頂けますようお願い致します。

KIJIと木地師

ザ・ファーストスプーンを始めとするKIJIの製品は、木地師と呼ばれる伝統的な工芸技術を継承する職人が手がけています。木地師とは、どのような職人なのでしょうか。

木地師の歴史は古く、平安時代にまで遡ることができます。ただ木工に携わる職人というだけに留まらず、森と向き合い、育て、共存する姿勢。木を活かすための技術と心が、そこに息づいているように思います。

木地師の仕事

ひとことで言えば、木地師は「木を削って製品の形を作る」ことが仕事です。しかし、実際の仕事はろくろを回すだけではなく、多岐にわたります。

まず数カ月間かけて原材料となる木を下処理し、木地のための素材にします。その後でようやく、ろくろを回して製品の形に整形してゆきますが、実はここで使う刃物も木地師自らが作っています。鋼の焼入れから整形・研ぎに至るまで、すべて木地師の手によるものです。自分で使う刃物を自分で作ることは、木地師の伝統なのだそうです。

詳しくはこちら → 「KIJIと木地師」

KIJI製品を手がける工房では、原材料の下処理から木地の成形、拭き漆による最終の仕上げまで、すべての工程を一貫して行っています。

サスティナブルな社会と環境の実現のために

実は、木地師が作る製品はそれ自体がサスティナブルな側面を持っています。そこからさらに一歩踏み込んで、KIJIの製品を購入して使って頂くことが自動的に環境や社会のためにひと役買うことにつながっている――そんなブランドを目指して、私たちは少しずつ工夫と努力を重ねていきます。

健全で快適なライフスタイルの中で、いかに自然な形でサスティナブルな社会と環境の実現に貢献できるか。その一助になれるよう、KIJIではいくつかの具体的な取り組みを実施しています。

漆のお直しサービスの提供

長く使うことで磨り減った漆器は、漆を塗り直すことで生まれ変わります。製品をより長く・より愛着を持ってお使い頂くため、KIJIでは漆のお直しサービス「Re-Urushi」を提供しています。傷ついたらポイではなく、メンテナンスしながら一生モノとしてお付き合い頂けます。

サービスご利用方法の詳細については、製品に同梱のご案内及び公式サイトをご確認ください（受付スタートは2021年11月以降の予定です）。

再生原料を利用したパッケージ

KIJI製品のパッケージには、牛乳パックの再生紙から作られた紙パッケージ「MILKRAFT」を採用しています（ギフトボックスを除く）。工場や家庭で出た紙などを廃棄せずにリサイクル加工することで、ごみ自体の削減だけでなく、廃棄に必要となるCO2の削減にもつながります。そのほか、印刷物資材の「古紙リサイクル適性ランクリスト」規格においてランクの低い資材はできる限り使用しないようにしています。

脱・プラスチック

KIJIで取り扱う製品は、その原材料はもちろん、梱包資材にもプラスチック素材を使用しないように心がけています。世界中で問題となっているプラスチックごみの削減に、微力ながら貢献します。

最後に、私たちについて。

私たち 株式会社 Ash & Co. は、ブランディングとグラフィックデザインの専門家です。

岐阜県恵那市に工房を構える「小林ロクロ工芸」の三代目（木地師 / 塗師）小林哲也氏とのコラボレーションにより、高品質でサスティナブルな生活雑貨のブランド「KIJI」の立ち上げが実現しました。

日本の伝統的な工芸技術で作られたモノが、現代の日常生活や社会の中でもっと身近に、息づいてくれるように。使うほどに愛着が増して丁寧に使いたくなるモノとライフスタイルを提案します。