はじめまして、岡崎製材株式会社5代目アトツギの八田壮史と申します。(下段写真左)

創業1917年、木をこよなく愛する老舗材木屋です。今回、日本トップクラスの木材保有数を誇り、高級ホテルなどハイブランド御用達の岡崎製材と、石のまち・岡崎の老舗石屋で、ミシュラン星付きレストラン御用達のINASEブランドを展開する稲垣石材店がタイアップ。木と石の魅力が詰まったテーブルウェア ”Ki+Seki”(キセキ) が誕生しました。

ともに存亡の危機にある業界の中で、岡崎製材・稲垣石材店の若きアトツギたちには「木の魅力・石の価値をもっと身近に実感してもらいたい」という、願いとも言える共通の思いがありました。自分たちにできることは何か。

「一緒に何かおもしろいことに挑戦しましょう、まずは高級な石と木を掛け合わせて、何か作ってみますか！」

そんなその場の勢いともいえる一言から始まった今回のコラボ企画。木は何百年という時を刻んで育ち、石は何億年という途方もない時間を掛けて"奇跡"的に生まれた地球の宝物。そのイノチの"軌跡"と自然美を、生活のなかでもっと身近に感じられる、ありそうでなかったプロダクトを生み出したい。"木石"にそんな思いを乗せて"Ki+Seki"は誕生しました。

ミシュラン星付きレストランでも採用される、稲垣石材店「INASE」の石の器。クールで凛とした高級感で一流飲食店に選ばれる中、その素材の繊細さから家庭で使うには難しい一面が。そこに岡崎製材の木材のぬくもりを重ね合わせることで、そこには想像をはるかに超える相性の良さと、「柔」と「剛」が絶妙に調和した仕上がりに。

石に木を重ねることで、洗練された美しさに木のあたたかさが加わり、さらにデザイン性の相乗効果だけではなく、軽量化と共に、石の欠け防止や置く際の音軽減の扱いやすさ、柔軟性をプラスすることに繋がりました。

ミシュラン星付きレストランで採用される石材と、高級ホテルなどで使われる木材を使用しています。いずれも一流シェフや高級空間を演出するデザイナーたちがこだわり抜いた高級素材です。

石には高級感と丈夫さを併せ持つ御影石と、インテリアとしても人気の高い大理石を。木材には世界三大銘木のひとつブラックウォールナットや輸出入が厳しく制限され大変稀少なブビンガ、日本の象徴とも言える桜を使用しています。

～使用素材について～

Pink × White〈 桜 × 天然白大理石 〉

美しさと高級感で人気の高いイタリア産白大理石の【ビアンコカララ】に、日本の象徴的な【桜】をあわせて。すべすべな質感に加え、白とピンクの美しい組み合わせが食卓を華やかに彩ります。

Black × Gray〈 ブラックウォールナット × 天然白御影石 〉

過酷な自然環境にも１００年以上耐えることができる頑強な【白御影石】に、世界三大銘木に数えられ、世界一人気な樹種と呼び声高い【ブラックウォールナット】をあわせて。クールな色合いでお料理を引き立てます。

Red × Black〈 ブビンガ × 天然黒御影石 〉 

インドや南アフリカで採掘される、石の中でも特に高い耐久性を誇る【黒御影石】に、美しい赤が特徴で、ワシントン条約で輸出入が厳しく制限され、年々稀少性・価値が高まる【ブビンガ】をあわせて。大自然のパワーが詰まった一皿に。

木も石も、無着色で自然本来の色を活かし、デザインごとに複数のカラーバリエーションを用意しました。料理の魅力を視覚的に格上げするため、シーンに合わせてお使いいただけます。

料理に合わせてイメージをガラッと変えることのできる木と石の両面使える2wayデザインです。テーマやお料理の色味に合わせて、雰囲気の違いをお楽しみください。

シンプルで汎用性の高いサイズとデザインのため、料理やお菓子の盛り付けはもちろん、アクセサリーや時計などを飾るプレートとしても活躍します。

Ki+Sekiの素材には、木も石も、いわゆる「端材」を使用しています。材木屋・石屋が本業を営む中でどうしても発生する「端材」。岡崎製材ではこれらを「HAZAI®」と呼び、「HAZAI® project」というブランドで、木を余すことなく新たな価値を創造していく活動を行なっています。

たとえ「端材」であっても、木も石も、永い時を経て地球が生み出した尊い資源。端材であろうとその価値は変わりません。素材に生かされてきた私たちには、素材を余すところなく生かす使命がある。そんな思いからアップサイクル製品が誕生しました。

Ki+Sekiは、「本来は産業廃棄物として捨てられてしまうはずだった端材」から製造されているため、購入により資源の廃棄問題の解消に繋がり、商品を使いながら社会貢献の小さな一歩を実感していただけます。

端材から生まれた製品ですが、細部まで職人の技が凝縮された工芸品として、長年愛着をもって使用していただくことを目指しています。

石のまち・岡崎の伝統を継ぐ石工職人、世界中の木材を自在に操る木工職人。職人たちがひとつひとつ丁寧に加工した、それぞれの「技」を凝縮・体現したこだわりの逸品なのです。

実は、Makuakeにて2社共同のコラボレーション商品がリリースされることは非常に珍しい。今回のプロジェクトの発端は、岡崎製材と稲垣石材店の若きアトツギが出逢い、意気投合したこと。木と石。異なる素材でありながら、人智を超えた自然の恵み、古代から人類が親しみ生活に欠かせない存在となってきた普遍の共通点を持つ両者。それらと今まさに向き合い、後世に継がんとする2人が今回のコラボのきっかけや感じた可能性、今後の展望について対談形式でお伝えします。

◎話者プロフィール

八田 壮史(はった そうし)

愛知県岡崎市生まれ。岡崎製材株式会社(創業1917年)の5代目アトツギ。慶應義塾大学商学部卒業後、日本郵船株式会社、大手不動産会社を経て2019年(平成31年)に岡崎製材株式会社へ入社。「木と共に100年、木を活かして200年」というスローガンのもと、社会的な木材活用の推進、木の力で心身共に健康でより豊かな生き方・社会の実現を目指す。2020年に起ち上げたYouTubeチャンネル「材木屋のおやじとせがれ」は、材木屋トップチャンネルに成長。材木屋YouTuberとして木の魅力を世界中に発信している。

稲垣 遼太(いながき りょうた)

有限会社稲垣石材店(創業1927年)、常務取締役。1990年生、岡崎生まれ岡崎育ち。大学卒業後は喫茶店の正社員としてバリスタの経験を積む。その後、医療機器メーカーの営業を経て2016年に稲垣石材店にて勤務開始。メイン事業である墓石の製造、販売、建立に従事しつつ、【石の価値をすべての人に届ける】ことを目的としたブランド、INASEを2020年に立ち上げる。ミシュラン星付き店をはじめとする高級飲食店向けの石の器やインテリア用品、店舗の什器や内装など、石の新たな可能性を日々模索している。

八田：同じ愛知県岡崎市という土地で仕事をしていても、業界が違うとなかなか交わらないものですね。まずは、改めて稲垣さんの会社について教えていただけますか。

稲垣：本当にそうですよね。うちは昭和2年(1927年)創業で、初代は石像彫刻師として活躍したと聞いています。小学校の校庭に二宮金次郎の石像がありますよね。初代はそれらの石像も制作し、岡崎市内の小学校に納めていたそうです。その傍らで、二代目やのちに経済産業大臣賞など数々の賞を受賞した名工・倉田五夫を育て上げ、時代の流れとともに墓石中心の事業体制へ移行し、三代目である私の父の代でまもなく創業100年を迎えます。

八田：二宮金次郎、ありますね！もしかすると私の母校の石像も稲垣石材店初代の方がつくられたものかもしれませんね。

稲垣：そうですね。岡崎製材さんについてもあらためてお聞きしてもいいですか。

八田：岡崎製材は大正6年(1917年)創業で、創業当時は「八田材木店」という屋号だったそうです。創業時は原木(丸太)を手で木挽きして販売していたと言います。高度経済成長期の住宅需要に伴って新建材・サッシ・住宅設備の取扱いを始めその後も多角化を進めました。それと共に、「世界一なんでも揃う材木屋」を目指し一流の目利きが世界中の銘木を仕入れ、いつしか日本一の木材保有量に。今となっては、建築に関わることは大概なんでもやっている会社という感じでしょうか(笑)。

稲垣：すごいですね！日本一、木を持っている会社が岡崎にあるなんて驚きました。一般にはあまり知られていないですが、建材商社としてもご活躍されているのですね。

稲垣：八田さんとお話するようになったきっかけは、地元のSDGs関連イベントでしたよね。偶然にも、同じ中学校のひとつ上の先輩であることを知ってお互いの事業について話すことが増えました。

八田：実はずっと稲垣石材店さんのことは気になっていたんです。当時から「INASE」というブランドで「あいちサービス大賞知事賞（最優秀賞）」を受賞され、星付きレストランや寿司屋に商品を納品されて、石のまち・岡崎をリードされているなと思っていたからです。正直に申し上げると、その秘密を知りたかった。

稲垣：そうだったんですね！私も岡崎製材さん直営店「ハウズ」という木のお店には小さい頃から通っていて、岡崎育ちの私としては非常に親近感があり、同じものづくりを生業とする会社の人間同士、何か共同でやりたいなという思いをずっと持っていました。

八田：両想いだったんですね(笑)。直接のきっかけは、弊社が稲垣石材店さんに続いて、その翌年に「あいちサービス大賞知事賞」をいただいたこと。さまざまな共通点があることに気づいて、何か一緒にオモシロイことをしようと意気投合したことで今回のプロジェクトが実現しました。

八田：はじめは「高級な石と銘木で何か作ってみますか！？」という勢いに近かったですが、お互いに予想以上に盛り上がりましたよね。

稲垣：そうですね、可能性が無限に広がるのを感じました。石単体では難しいシーンにも、木とコラボレーションすることで提案できる幅があるなと気づいたからです。

八田：一見、木と石って関係ないようにも思えますが、合わせて考えるとこれまでにないアイディアや可能性が生まれることがよくわかりました。例えば御影石や銘木が高級素材ということはみんな知っていますが、それを組み合わせることってあまり前例がないかもしれません。材木屋と石屋のダイレクトなコラボだからこそ、実現できたように思います。

稲垣：それから、今回の商品で使用しているのは、お互いの会社に眠っていた、なかなか日の目を見ることのなかった高級素材です。そこに光を当て新たな価値として世の中に送り出せることにも大きな意義を感じました。これを第１弾として互いの素材の良さを活かしながら高め合い、日本だけでなく世界に向けて木と石の良さ、岡崎のものづくりを発信していきたいです。

八田：私もこれがスタートラインだと感じています。「Ki+Seki」も、いろんな方々の声を聞いてもっとシリーズ化してラインナップを増やしたいです。中小企業って、そういう柔軟性が良いところだと思うんですよ。このプロジェクトがこうして世に出たことで「オモシロイことをやっている材木屋と石屋がいる」ということを知ってもらえたと思うので、これがまた何かが生まれていくきっかけになると嬉しいですね。もうすでに次のプロジェクトも準備しているから、これからも楽しみです。

・丸皿(中) ｜ 3colors

[サイズ] 直径約150㎜ × 厚み約20㎜　※多少の個体差がみられます。

[素材] 天然石、天然木

[塗装] ガラス塗装

[生産地] 日本(愛知県岡崎市)

・丸皿(小) ｜ 2colors

[サイズ] 直径約90㎜ × 厚み約10㎜　※多少の個体差がみられます。

[素材] 天然石（白大理石・黒大理石）、天然木

[塗装] ガラス塗料

[生産地] 日本(愛知県岡崎市)

・角皿 ｜ 3colors

[サイズ] 幅約170㎜ ×奥行約80㎜ ×厚み約10㎜　※多少の個体差がみられます。

[素材] 天然石、天然木

[塗装] ガラス塗料

[生産地] 日本(愛知県岡崎市)

ギフトセットは名入れサービス付き。お好きな文字を刻印することができます。カタチに残したい記念日に、大切な方への贈り物にいかがでしょうか。

＜リターン早見表＞

・食器洗い乾燥機、電子レンジ、オーブンでのご使用はできません。

・ご使用後の汚れは早めに落としてください。そのままにしておくとシミや汚れが落ちにくくなります。

・ご使用後はぬるま湯か水で汚れを洗い流すか、台所用中性洗剤を使用し柔らかいスポンジや布などで洗い、水気をふき取り乾燥させてください。

・金属タワシや研磨剤付スポンジ、クレンザーなどは表面を劣化させるためご使用をお避けください。

<石の特徴>

・強い衝撃や急激な温度変化は、ヒビ・カケなど破損の原因となります。万一、ヒビ・カケなど破損した場合は、破片などで怪我をしないよう充分にご注意いただき、ご使用をお止めください。

・熱い料理やお湯にご使用の場合、食器も熱くなりますので、火傷にご注意ください。

・キズつきやすいテーブルなどの上ではマットやテーブルクロスなどを敷いてご使用ください。石の面を直接重ねると石同士で傷がつくことがありますのでご注意ください。

・石は油分が染み込みやすい性質があり、油汚れが沈着することがございます。一度染み込むと除去は非常に困難なため、控えていただきますようお願いします。

<木の特徴>

・直射日光は木材の変色や劣化の原因になるためご注意ください。

・無垢の木は呼吸を続けている為、ご使用方法によっては反りや割れを生じることがあります。特に以下の様なご使用方法はご注意ください。

・ご使用後は水につけっぱなしにしないでください。

・食器洗い乾燥機や電子レンジなどでは使用しないでください。

・乾燥させる際、ストーブやエアコンなどの近くに置いておくのはおやめください。

Q. 食洗機で洗うことは可能ですか？

A. 食洗機で使用することはお控えください。天然石・天然木の性質上、割れてしまったり反ってしまったりして破損する場合がございます。

Q. 電子レンジ・オーブンは使用可能ですか？

A. 電子レンジ・オーブンは使用できません。

Q．どのように洗えば良いですか？

A. ご使用後はぬるま湯か水で汚れを洗い流すか、台所用中性洗剤を使用し柔らかいスポンジや布などで洗い、水気をふき取り乾燥させてください。金属タワシや研磨剤付スポンジ、クレンザーなどは表面を劣化させるためご使用をお避けください。

Q．石の素材の注意すべき点はありますか？

A．強い衝撃や急激な温度変化は、ヒビ・カケなど破損の原因となります。また、熱い料理やお湯にご使用の場合、食器も熱くなりますので、火傷にご注意ください。石は油分が染み込みやすい性質があります。一度染み込むと除去は非常に困難なため、控えていただきますようお願いします。

Q．木の素材の注意すべき点はありますか？

A. 直射日光は木材の変色や劣化の原因になるためご注意ください。また、無垢の木は呼吸を続けている為、ご使用方法によっては反りや割れを生じることがあります。水につけぱなしにしたり、食器洗い乾燥機や電子レンジなどで使用したり、乾燥させる際にストーブやエアコンなどの近くに置いておくのはおやめください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は、木と石の魅力・価値をもっと気軽に、もっと身近に感じてもらいたい。

岡崎市の老舗材木屋と老舗石屋のアトツギが、そんな純粋無垢な思いで挑戦しています。

岡崎市が誇る木と石の老舗企業がコラボレーションした第１弾：Ki+Seki

是非ともお手に取っていただけますと幸いです。

< 実行者紹介 >

岡崎製材株式会社
〒444-0842 愛知県岡崎市戸崎元町4番地1
TEL 0564-51-0861

大正 6 年(1917 年) 愛知県岡崎市で創業した老舗木材屋。愛知県を中心に木材・住宅資材等を販売する他、住宅リフォームや不動産、家具・雑貨製造/販売など、住まいに関わる多種多様な商品・サービスをワンストップで提供。さらに、SDGs の取組みとして木材の端材から新しい価値を創造・提案する”HAZAI® project”を推進する地元密着の「最適住環境企業」を掲げる会社である。

有限会社稲垣石材店
〒444-0936 愛知県岡崎市上佐々木町中切8-5（石の都・矢作石工団地）
TEL 0120-31-6879

一世紀にわたり、石とともに歩み続けた石材店。

先代が育んできた「石の価値」を、より多くの人へ。

初代 稲垣清市が興した稲垣石材店は、あと数年で100周年を迎えようとしています。清市は、戦時中にも徴兵を免れるほどの小柄な体格でした。しかし、その小さな体ひとつで、時には7尺（およそ2m強）を超える大きな石と向き合い、多くの石像を残しました。 創始者が腕一本で築き上げた歴史と技術は、絶えることなく受け継がれ、北海道・松前城へ赴いての数ヵ月にわたる石垣修繕事業や、京都五山のひとつ建仁寺に納めるための石像づくり、2代目 稲垣英夫の伝統工芸品産業大賞受賞など、稲垣石材店は今日に至るまで、石という自然物を通して幾多の出会いに恵まれ、石とともに歩みを重ねてきました。 私たちはこれからも、永きにわたって受け継いできたものに恥じぬよう精進し続け、石の価値をより多くの人々に伝えていきます。