全住民12戸28人+犬2匹。小さな集落「毛原」の挑戦！全住民12戸28人+犬2匹。小さな集落「毛原」の挑戦！

◆ごあいさつ

皆さまはじめまして。今回の毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクトの代表をしております、水口一也と申します。

現在私たちの住む京都府福知山市の毛原集落は、全人口１２戸２８人の小さな里山の集落です。

小さな里山ですが、ここには日本の棚田１００選に認定されている美しい棚田があります。

小鳥のさえずり、あぜ道、自然にある花や草など、まさに日本の原風景です。

わたしたちは、今とこれから住む人たちの1000年後の未来のために、毛原の美しい棚田を守りながら、自然と人とが調和し、人と人が楽しく共に暮らし成長していけるためのプロジェクトの活動をスタートいたしました。

題して「１０００ 年つづく毛原の里づくり、小さな集落の全住民１２戸２８人+２匹の挑戦！」のはじまりです。

◆このプロジェクトについて

ここ毛原の里山は、地域の豊かな資源にあふれています。

かねてより毛原に住む元気なおばちゃんたちが「地域の豊かな資源を活用した商品開発をしたい！」と声をあげていました。しかし思わぬアクシデントに計画が頓挫しています。行政と二人三脚で進めていたこの事業ですが、突然「ハード整備には資金が使えない」ということがわかりました。おばちゃんたちの熱い思いは行先を失いました。

そしてこの度、毛原に唯一存在する集会所を加工施設に改修する資金をクラウドファンディングで集め、燃えるおばちゃんたちの夢を叶えてあげたいというプロジェクトを立ち上げました。

◆毛原とは

【日本の棚田百選】

毛原は酒呑童子の鬼伝説で有名な大江山にひっそりとたたずむ里山、それが毛原です。

毛原にある棚田は「美しい棚田百選」にも選ばれ、地域住民はもちろんのこと、「棚田体感ツアー」や「棚田オーナー制度」を設け、都市部からも人々を呼び棚田管理や景観保全に取り組んでいます。地域にはどぶろくを作る加工所やブルーベリーガーデン、ログハウス、そして奥にはイタリアンレストランがあり、極めつけはチャペルまで存在するなんとも不思議な里山です。

【毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト】

そんな毛原を盛り上げ、昔から続く伝統や変わらない風景を守っていこうと地域住民や周辺地域に住む人々で「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」を立ち上げました。

毎年行われる田植えイベント、「棚田体感ツアー」の運営や手づくり市の開催などを手掛け、住民ひとりひとりが主役となって取り組める場づくりを目指しています。

◆現在抱えている問題

かつては100人を超える人々が毛原に居住していましたが、現在では12戸28人にまで減少し、このままでは美しい棚田と昔ながらの原風景が失われてしまうという危機感を強めています。

今こそ毛原が自立し、1000年先まで存続する里山となるよう毛原独自の仕事づくりを考える時ではないか！ということで毛原のおばちゃんたちが毛原の地域資源を活用した特産品を作ろうと立ち上がったのです！…が！

【加工施設がないことに気づく】

そうです、毛原には美しい棚田も、ブルーベリーガーデンも、イタリアンレストランも、チャペルもあるのに、加工施設がないのです！集会所の広いキッチンで作る気でいたおばちゃんたち。いきなり出鼻をくじかれました。

「集会所で作って販売することができないなんて知らなかったよ。」

「なんでダメなのかね。私たちは作って届けたいだけなのに…。」

と、嘆くおばちゃんたち。

◆よくわからないけどクラウドファンディングに挑戦

目の前には大きな問題が立ち塞がっています。しかしながら、自立に向かって立ち上がったばかりの私たちには改修費を賄える資金がありません。地域の自立に否定的な意見が増えたりと、組織内の空気も徐々に悪くなってきました。

そんな時に「クラウドファンディング」という存在を都市部の方から教わりました。

ネット上で資金を調達する、ということは私たち毛原の人間にとって不安な要素も確かにあります。しかし、それ以上に皆さんにも毛原という美しい里山を知っていただきたい、日本が誇る棚田を知っていただきたい、そしてなによりも毛原の熱いおばちゃんたちを応援してほしい！という一心で挑戦することを決意しました。

◆こんな商品が作りたい

毛原の山菜と棚田米で握ったおにぎりが入った「あぜ飯弁当」

果実加工品

ピザ、おもち

◆毛原ならではのリターン！

・美しい棚田で育った毛原の「棚田米」

・里山なのか都会なのかわからなくなる、イタリアンレストランOZのお食事券！

・毛原の思いがとなつかしさがぎゅっと詰まった畦飯弁当！

・不思議、カワイイ、里山への現地招待！

・年間約120㎏のお米が育つ棚田オーナー権も！

◆最後に

毛原には、世界一の美しさを誇る棚田があります。小鳥のさえずり、あぜ道、自然にある花や草など、まさに日本の原風景です。

毛原住民は、昔から棚田のある里山の環境で生活し、自然を守ってきました。こうした都会では忘れられてしまった素晴らしい環境を、未来の子どもたちに受け継いでいくことは、私を含め毛原に暮らす住民の使命だと考えています。

村の中では、まだまだ若手ではありますが、先輩と若者とのちょうど中間に位置する年齢だけに、毛原が1000年つづくように、毛原住民以外の多くのお力もいただきながら精一杯取り組んでいきたいと思っています。