手のひらサイズのボディに、シンセサイザーやサンプラー、シーケンサー、オーディオ機能などを備え、X-Yパッドも装着したオーディオワークステーション「KDJ-ONE」。

　手軽に演奏をたのしめる「楽器」として。また、既存の楽曲をプレイする「DJマシン」として。さらに、直感的なアイディアやイメージを楽曲化する、「スタジオ」としても使える、多機能な音楽創作デバイスです。

　200種類のプリセット曲と400種類を超える楽器の音を内蔵しており、楽譜が読めなくても鍵盤やタッチパネルを使いながら直観的に楽曲が作れます。短い曲なら5分で作ることができ、ミュート機能などを使って簡単なDJプレイができます。

　重さは約480グラム。手の平サイズの大きさに、「デジタル音楽制作」で必要とされる多種多様な機能を搭載しました。思い浮かんだフレーズやリズムを、その場でメモするように記録しながら作曲できるほか、高度で複雑なトラックメイキングにも対応。リアルタイムな演奏や録音など、楽器的な感覚で使用することができます。また、1回のフル充電で最大約10時間の使用が可能なので、室内はもちろん、飛行機や新幹線などの長時間の移動中や屋外での使用も快適。いつでも、どこでも、楽しみながら、日常のあらゆるシチュエーションを「オリジナル楽曲のスタジオ」に変えることができます。

　おもな操作は、ボディに配置されたキーボードやダイヤル、十字キーといった“ボタン操作”のほか、5インチのタッチパネルによる操作ができます。音の編集作業などにおいても、指先で軽快かつ直感的に制御でき、キーボード部分はベロシティ付きなので、実際の鍵盤を“弾く感覚”で、音に強弱をつけられます。

　KDJ-ONEにおける楽曲制作の基本的なプロセスは、内蔵された400種類の音源から音色を選ぶ、またはオリジナルの音色を作り、譜面（トラック）上に「音符」を並べること。こうしたリズムやメロディなどを構成する「音」を、6トラックに配置し、合奏させることで楽曲を完成させます。

　各トラックに振り分ける音は、鍵盤を使ったリアルタイムな演奏はもちろん、トラック画面上にタッチパネルや十字キー等を用いて緻密に音を配置するなど、さまざまな方法で入力できます。また、エフェクトや音色アレンジを加えることも可能で、お手本となるサンプルトラックや内蔵音源も豊富なため、幅広いジャンルの音楽を作ることができます。

　さらに、エフェクトやフィルターなどの音色加工パターンも搭載されているので、作曲時はもちろん、完成曲に対してリアルタイムにさまざまなエフェクトを施すなど、DJマシンとして楽しむことができます。

オールインワン

「デジタル音楽制作」において、本来は別々に買い揃える機材やソフトが、このコンパクトな一台に結集。シンセサイザーや、シーケンサー、サンプラーなどの機能を備えています。

約10時間の連続使用が可能

大容量のリチウムイオン・バッテリーを搭載し、最大約10時間の連続使用が可能。室内はもちろん、外出先での使用、電車や飛行機での長時間移動中も作曲ができます。

200パターン以上のサンプル。400個の音源を内蔵

有名ミュージシャンが作曲した、楽曲パターン（8小節前後）を200曲以上内蔵。こうした音源の構造を見ることによって、プロの作曲スタイルや音作りの方法を知るだけでなく、雛形となるパターンをお手本としながら、自分なりにアレンジして作曲を楽しむことができます。

優れた拡張性

拡張性の高さも本機の大きな魅力。Mic In と Line In/Out に加えて、さらにUSBを2スロット、micro USBを1スロット備えています。外部接続のキーボードやマイク入力、スピーカーへの出力、パソコンとの連動など、自分好みにさまざまな操作環境のカスタムが可能なため、DJブースに連結して、マシン内の自作曲をプレイしながらリアルタイムでアレンジやエフェクトを加えるなど、DJ的なパフォーマンス性も持ち合わせています。

「KDJ-ONE」はポータブルゲーム機ぽい「全部入り」の新ジャンル作曲デバイス

-TechCrunch Japan

記事URL：http://jp.techcrunch.com/2014/10/29/kdj-one-is-an-all-in-one-portable-audio-workstation/

「こういった機材はオレや、あるいは駆け出しの音楽家が常に最先端にいられるようしてくれる」

-シド・ウィルソン（スリップノット #0、DJ STARSCREAM）

「完璧に、この中に凝縮された音楽制作マシーンと言えますね」

-氏家克典（プロデューサー、クリエイティブディレクター、作曲家、作編家、キーボーディスト、シンセサイザープログラマー）

「色々な人にでも使えるようにできている、音楽的に楽しいマシーンになっている」

-細江慎治（作曲家）

KDJ-ONE 参加アーティスト楽曲集

アルペンホワイト

インダストリアルイエロー

クラブDJ（ブラック＆レッド）

レトロゲーム（シルバー）

レトロゲーム（レッド＆ゴールド）

音源部

・プログラム数プリセット：400ボイス、100ドラムキット、100オーディオクリップ

・エフェクト：20種類、各トラックにつき2系統、マスターエフェクト

シーケンサー部

・パターントラック数：6

・レコーディング方式：ループ(リアルタイム)レコーディング、ステップレコーディング、オートメーション

・スコア編集方式：ピアノロール

アピアランス

・キーパッド：16鍵(ベロシティ付) 、 オクターブUP/DOWN、ボリュームUP/DOWN、タップテンポ

・コントローラー：十字ボタン、ボタンx4、マルチダイヤルx1、アナログスティック

・ケースサイズ：174.2 mm x 115.5mm x 29.5mm

・重量：480 g

ハードウェアスペック

・ディスプレイ：5.0インチ マルチタッチ対応液晶パネル

・メインメモリ：512 MBytes

・内部ストレージ：4.0 GBytes

・バッテリー：リチウムイオンバッテリー 7.4V 3,000mAh

・インターフェイス：USB 2.0 host x 1, mirco USB x 1

・オーディオ：Phone, Mic In, Line In/Out

・スピーカー：2.0 W (1.0 W + 1.0 W ステレオ) 250 Hz～20,000 Hz

※より詳しいスペックはコチラからご覧いただけます。

※開発中のため仕様が変わることがあります。

　サイバーステップ株式会社は2000年に国立高専を卒業したメンバーにより立ち上げられ、インターネットや電子機器を活用した新しいエンターテインメントを世の中に送り出すことをミッションとして、PC・モバイルのオンラインゲームやオンラインのクレーンゲームを中心に開発と運営を行っています。創業者のひとりでありプログラマーである大和田豊はその中でも多種多様なエンターテインメントに興味を持っており、「YAMAHA QY10」などで音楽制作をしたりDJをしたりしていますが、自身がその経験をもとに欲しいと思っていたもの―「手の平におさまるサイズの、とっつきやすい音楽創作ツール」―を形にしたのが「KDJ-ONE」です。社内のハードウェアとソフトウェアのノウハウを駆使し、さらに経験が重要な量産行程ではMakuakeで資金調達をし、開発・出荷をしている「GODJ Plus」の実行者であるJDSound社に量産に向けた開発を依頼し、イメージしていた最終製品の実現に取り組んでいます。

Q1:全く作曲経験が無い人でも使いこなせますか？

A1: はい。ハードウェアとソフトウェアで、同じことをするためでも幾通りもの操作を行えるようにしてあるため、直観的に、まるでゲームを遊ぶ感覚で音楽が作れてしまいます。本来音楽を作ること自体に特別難しい知識は必要なく、KDJ-ONEではこれを実現しています。

Q2: 数年前から発表している内容と同じものですか？

A2:コンセプトは同じものとなりますが、KDJ-ONEは展示会などで得たフィードバックに可能な限り対応し、さらに安定性を高めるために、長い間試行錯誤をしてきたため、USBポートが増えるなどの変更がされております。最新のスペックにつきましてはページ上部をご覧ください。今回GODJ Plusで実績のあるJDSound社に量産に向けた開発と製造を協力いただくことになり、量産に着手しています。

Q3:PCとデータの連携はできますか？

A3:はい。KDJ-ONEは専用のPCアプリケーションが付属しており、データをPC上でも保存・編集・書き出しができるようになっています。

Q4:マニュアルやサポートは日本語ですか？

A4:はい。組み立て自体をJDSound社の協力により日本で行うこととなっており、マニュアルやサポートは日本語での対応となります。