美味しい本物の蜂蜜を食べたことありますか？

「蜂蜜」とひとことで言っても、店頭には「アカシア蜂蜜」、「とち蜂蜜」、「レンゲ蜂蜜」、「百花蜂蜜」といった、ミツバチ達が集めてきた蜜の蜜源を明記したものから、「国産」、「マヌカハニー」の様に産地を示したものまで様々な蜂蜜が並んでいます。

蜂蜜について知見をお持ちの方は、お好みの蜂蜜を購入していらっしゃると思いますが、私のお勧めは加熱処理を一切行っていない非加熱で、添加物の入っていない純粋蜂蜜です。非加熱であることで蜂蜜本来が持つ酵素やビタミン類、乳酸菌などがそのまま凝縮されています。また砂糖や水飴といった添加物を加えないことで、蜂蜜本来の味わいを感じて頂くことができます。

そんな中でも、梅の花から採取した蜂蜜は大変珍しいと言われています。

※1歳未満の乳児には与えないでください

プロの養蜂家が避けてきた梅の蜂蜜作り

一般的に気温が12、3℃を超えたあたりから蜂たちは活動を開始すると言われているため、プロの養蜂家は2月中旬から蜂たちに産卵や採蜜の活動を促していきます。しかし、私たちの蜂は北風を避けた日当たりの良い南向きの場所に巣箱を設置しており、冬の厳しい寒さにさらされる期間が短いため、早いタイミングで活動を開始し、2月中旬からはじまる梅の開花に合わせて蜜や花粉を集めてこられるようにしています。そのため、梅の開花とタイミングが合い、梅の花からの採蜜が可能となっています。

また越辺川の上流に位置し、透き通るような美しい水源が巣箱の近隣を流れ、ミツバチ達の水汲み場にもなっています。

爽やかな梅の風味のとろける蜂蜜

2024年１月より設置を始めたばかりなので、（3月現在）しっかりとした採蜜は行っておりません。ただ、内検（ミツバチ達の成長、生存を手伝うためのメンテナンス作業）時に貯められた巣蜜からそっと味見した感じでは、蜂蜜の甘さの中にすっと爽やかな梅の風味があり、私が目指す希少な梅蜂蜜が徐々に出来上がりつつあるのを感じています。

こだわりの採蜜方法

ミツバチ達が花の蜜を集め、巣に持ち帰った時点では、水分量が60％～80％程あり、まだ人間が食すには水っぽさがあります。そこでミツバチ達は花の蜜を体内の酵素で何度も分解し、また自身の羽を震わせ、余分な水分を飛ばします。そして水分量が20%程になるベストな水分量の糖度になると蜜の入ったそれぞれの巣に蓋をし始めます。私たちはそのようにしてミツバチ達がOKを出した完蓋状態のものだけを採取し、蜂蜜をしぼります。それほどまでに時間と手間がかかる為、1匹が一生に集められる蜂蜜は小さいスプーン一杯程と言われています。そんな自然でありのままの蜂蜜に私たちはこだわっています。

なぜ養蜂家になったのか

もともと私は養蜂業とは縁も所縁もなく、大学卒業後はテレビ業界、広告業界に身を置き、PRコンサルタントとして企業の広報活動のサポートを行っていました。そんな私が2023年の春、偶然出会った純粋蜂蜜の美味しさに衝撃を受けたところから始まります。口の中に広がる甘さ、濃厚だけど甘ったるくない、身体に良いものが吸収されていく感覚、本当に驚きました。またそこで養蜂家から教えてもらった「百花蜜」や「アカシア蜜」、「さくら蜜」など、様々な蜜源からできた蜂蜜を知り、私自身でも「蜂蜜を作ってみたい」という想いから養蜂家になりました。

豊かな自然を守り、私たちの生活に大切なミツバチ

あまり知られていないことですが、国内で流通する蜂蜜は、約50,000トンあり、そのうち日本国内で生産されたものは全体の5.4％の約2,700トンしかない、とても希少なものなのです。また現在、ミツバチは世界中で急速に減少していると言われています。その原因としては、病原体・害虫・ストレス・農薬と考えられています。
ミツバチが花から花へ飛び交うことによって、世界で生産されている農作物の1/3が受粉され、70%以上の農作物の生産性を高めています。
ミツバチが絶滅してしまうと、少なくとも農作物1/3が失われる恐れがあり、私達に必要な農作物のほとんどが生産困難となり、より高価なものとなってしまうのです。
自然界においてミツバチの役割はとても重要であり、ミツバチを守ることは私達の食生活を守ることと同時に、豊かな自然を守ることにつながります。

越生梅林蜂蜜のご紹介

関東三大梅林の一つで、樹齢約670年を超える古木「魁雪」をはじめ、「白加賀」、「紅梅」、「越生野梅」など様々な梅が20,000本以上咲き乱れる「越生梅林」。その「越生梅林」の開花時期に合わせて巣箱を設置し、梅の花からミツバチ達が丁寧に集めてきた蜜と花粉から誕生したのが「越生梅林蜂蜜」です。

商品名は「梅の雫」と名付けました。

黄金色に輝く蜂蜜は、濃厚な味わいの中にある爽やかな梅の風味。品のある甘すぎない味わいが特徴です。

川越蜂蜜のご紹介

今回、「越生梅林蜂蜜」と味比べができるよう、私たちが埼玉県の川越市で採蜜を続けている「川越蜂蜜」をご用意しました。川越は“小江戸川越”と呼ばれるように、江戸の面影を残す一方、一歩市街地を離れると木々が生い茂り、広大な武蔵野の自然豊かな大地が広がります。私たちが蜂を育てる入間川流域にはアカシア群をはじめ、桜や菜の花、秋桜といったミツバチ達の蜜源となる花々が季節ごとに咲いています。

そんな武蔵野の大地に咲く花々からの恵みを凝縮した蜂蜜が「川越蜂蜜」です。美しい琥珀色で、濃厚で蜂蜜本来の味わいが特徴です。

ミツバチの内検とは

私たちは定期的に巣箱の内部を確認します。巣枠を見て女王蜂の産卵の確認、蜂蜜の貯蜜状態の確認、病害虫がいないことの確認等、ミツバチ達が健康でいられるための作業です。今回、リターンの中にその内検作業を実際に現地で見て、体験してもらえるようにしております。普段できない希少な体験です。

実行者の紹介

私たちが採蜜を行っている越生町は「越生梅林」だけでなく、江戸時代から信仰と遊山の名所として知られる「黒山三滝」、樹齢が1000年以上と推定される「上谷の大クス」、４月下旬から１万株の様々なつつじが咲き乱れる「五大尊つつじ公園」など、多くの自然豊かな観光資源がある町です。私たちはこの「越生梅林蜂蜜」を通して、１人でも多くの方にその良さを知って頂き、足を運んでいただく機会が作れたらと思っています。また「越生梅林蜂蜜」をひとくち口に含み、自然から得られる貴重な資源、その大切さ、尊さを知ってもらえればと思います。